第3次訪中学生友好参観団 査証・バッジ・紅衛兵腕章

日本では学生運動がその勢いを増し、中国では文化大革命が進むなか、日中友好を掲げた労働者や学生の交流は続いていた。

この「第3次訪中学生友好参観団」は、そんな交流の1つであった。

第3次訪中学生友好参観団を組織したのは、第1次・第2次の参観団員らからなる斉了(ちいら)会である。第1次は'65年に関東学生中国研究会連合と仏教青年会連合、第2次は’66年に関東学生中国研究会連合が主催し、’67年の第3次より斉了会が主催し、日中国交回復がなる'72年までの間、毎年行われていた。これに関する資料としては、’02年に発行された『齊了!ちいら! 文化大革命期に中国を旅した若者たちの30年』があるようだが、未見である。

従って私は詳しい資料は持ち合わせていないのだが、私の手元には、この参観団に参加した女子大生のバッジと、彼女の査証(VISA・ビザ)、そして彼女が持ち帰った紅衛兵腕章2つがある。