太田竜を中心とする第四インターBL派が1967年8月に結成した政治組織であり、ラジカルな活動方針をとったが、必ずしも他派と比べて特筆すべきような過激な事件を引き起こしたりはしていない。そして多数派に対しての組織的な位置づけがいまいち分らない。67年8月武装蜂起準備委員会結成前のBL派機関紙『世界革命』200号の「日本トロツキスト運動史覚え書(その一)」を参照する限りでは、他党派が分裂した末に至るような敵対的な分裂とは、やや趣の異なるものではないかと思う。これについては今後の検討課題としたい。
機関紙『プロレタリア軍団』がAIPC全国機関紙としての位置づけを持ち、またプロ軍団全国学評のヘルメットがAIPCであることから考えると、武装蜂起準備委員会(AIPC)はプロレタリア軍団と全くの同義で使われているものと思われる。
【名称】プロレタリア軍団全国学生評議会
【結成】1969年10月5日
【ヘルメット】黒地に「AIPC」。 ※未確認黒地に「プロ軍団」。
ヘルメット一覧 1970.02.01現在 中央列右から3番目
当時の写真でもあまり見かけないので珍しい部類に入るものと思われる。「AIPC」のヘルメットのみ確認しているが、確認可能な文献の参照頁として、『全共闘イマジネイション』の60-61頁や、『OTHER VOICES 東大全共闘・68‐70』の25枚目など。
・武装蜂起準備委員会全国機関紙 『プロレタリア軍団』10号 1969年 夏期
・日本革命的共産主義者同盟(第四インター日本支部)BL派機関紙 『世界革命』 200号 1967.01.23付