7.労働組合等

本項では労働組合及びその連合体と、労働者大衆組織について扱う。

【労働者大衆組織】

反戦青年委員会

【労働組合】

「○○地方本部」や「○○支部」、「○○分会」とあっても、そこの全ての労働者が党派活動家やシンパなのではなく、その名義でのゲバスタイルでの活動が確認されていることを意味する。

国鉄労働組合(各派)

国鉄動力車労働組合(本部派)

・国鉄動力車労働組合千葉地方本部⇒国鉄千葉動力車労働組合(動労千葉)[中核派系]

【ヘルメット】白地に「動力車」。

時期不明

全逓信労働組合(全逓)

・全逓信労働組合(支部等不明)[第四インター系]

【ヘルメット】赤地に「全逓」。

1977.05.15 雨をついて激しいデモ(青学共闘パンフ『三里塚’77.4~5弾圧との闘い』27頁)

第四インター系は東北地方に於いて労働運動を指導していたことがある。この写真の「全逓」も東北方面のものか。

・全逓信労働組合東京地方本部[解放派系]

【ヘルメット】青地に「全逓」。

無題(『プロレタリア革命』第5号 1981.12.01付 32頁)

・全逓信労働組合(支部等不明)[中核派系]

【ヘルメット】白地に「全逓」。

1983.03.27 成田現地闘争警備 三里塚交差点内のデモ隊

・全逓信労働組合那覇中部支部

全沖縄軍労働組合(全軍労)

・全沖縄軍労働組合

【ヘルメット】白地に鉢巻状黒線「全軍労」。

1970.09.11 第二次全軍労闘争を牽引する全軍労青年部を先頭とする軍司令部に向けた戦闘的デモ(革マル派『共産主義者』23-24合併号 1971.03付)

このヘルメットを被っていることが写真等で確認されている全軍労の支部としては、空軍支部がある。空軍支部は‘70年頃からヘルメットの使用を開始しているが、当初のヘルメットはデザインもまちまちで、必要に迫られて頭部保護という本来的な用途の為の運用と思われる。

空軍支部でデザイン面での統一がなされ、組織的に運用されるようになったのは、早くとも翌‘71年4月の全軍労第3波ストの頃である。

なお、同空軍支部は、全軍労が全駐労との組織統合を経て全駐労沖縄地本となった‘78年より後は、白地に鉢巻状黒線「全駐労」というデザインのヘルメットを遅くとも‘79年5月までは被っていたことが確認されているが、その後の組織的運用は見られず、一般的な労働組合の鉢巻姿へと変わっている。

以上の空軍支部に関する記述は全駐留軍労働組合沖縄地区本部空軍支部「25年のあゆみ」所収、巻頭グラビア『写真で見る25年』の写真類による。

・全沖縄軍労働組合牧港支部&同支部青年部

【ヘルメット】白地に「牧港」、「牧青」。

1972頃 沖縄返還協定阻止で沖縄の労働者と連帯する国鉄労働者(革マル派国鉄委『ケルン』73号 1972.09付)

全駐留軍労働組合沖縄地区本部(全駐労沖縄地本)

・全駐留軍労働組合沖縄地区本部空軍支部

【ヘルメット】白地に鉢巻状黒線「全駐労」。

写真は、全駐留軍労働組合沖縄地区本部空軍支部「25年のあゆみ」所収、巻頭グラビア『写真で見る25年』24頁目、1979年 司令官の一方的経費節減政策により労働者に犠牲を強いるサマータイムに抗議して座り込み行動を展開(5.3~4 第1ゲート)を参照。

沖縄官公庁労働組合連合会(沖縄官公労)

・沖縄官公庁労働組合連合会

【ヘルメット】白地に鉢巻状黒線「官公労」。

沖縄官公労は、沖縄本土復帰に伴い、‘72年10月3日解散大会を開き解散。翌4日に沖縄官公労を引き継ぐ形で「沖縄県職員労働組合(県職労)」が結成大会を開いて誕生し、自治労沖縄県本部に加盟。

写真は比嘉豊光,『全軍労・沖縄闘争 比嘉豊光写真集』280‐281,282-283頁などを参照。これらのうち前者は、‘72年に那覇市与儀公園で行われた通貨闘争3・7統一ストの総決起集会の際に撮影されたもの。後者は同‘72年の春闘県民大会で撮影されたもの。

沖縄県マスコミ労働組合協議会(マスコミ労協)

・沖縄県マスコミ労働組合協議会

【ヘルメット】白地に鉢巻状黒線「マスコミ労」。

沖縄県マスコミ労働組合協議会に加盟する、各マスコミの労働組合がかぶっていたとみられる。

写真は比嘉豊光,『全軍労・沖縄闘争 比嘉豊光写真集』284-285,290-291頁などを参照。これらのうち前者は、‘72年に那覇市与儀公園で行われた通貨闘争3・7統一ストの総決起集会の際に撮影されたもの。この写真の「マスコミ労」メットの隊列は、旗に「…イムス労組」と見えるので、沖縄タイムスの労働組合かもしれない。後者は‘72年5月15日の沖縄処分抗議・佐藤内閣打倒5.15県民総決起大会に関連するデモの写真で、那覇市安里三叉路で撮影されたもの。

全日本水道労働組合(全水道)

・全水道東京水道労働組合[解放派系]

【ヘルメット】青地に「全水道」。

1981.10.11 10・11三里塚闘争で戦闘的デモを貫徹する労働者実行委、東水労、全逓、神大四・二〇実行委(『プロレタリア革命』第5号 1981.12.01付 15頁)

1981.11.01 11・1朝霞闘争に決起 (『プロレタリア革命』第5号 1981.12.01付 18頁)

全国電気通信労働組合(全電通)