全国自治会共同闘争会議

1.基本情報

【名称】全国自治会共同闘争会議

【結成】1967年10月

構改派学生組織、即ち民学同左派(共労党)、民学同右派(こえ派)、共学同(社労同)社会主義学生戦線(統社同)らが結集して、構改派の学生共闘組織として「平和と社会主義、反帝、反独占」のスローガンを掲げて結成された。当面の政治方針の上で一致し得る部分の民主的結集体を志向したとされ、反代々木系ではあるが他の全学連などの様にラジカルな戦術はとらず、座り込み等の穏健な運動を専らとする(但し学生運動激化に伴い、一部でラジカルな運動を行なうこともあった。) 穏健な活動形態故に一般学生における広範な支持があり、運動形態もべ平連などと似るためしばしば統一行動を持ってきた。革マル派との共闘が見られることも特徴の一つである。

そもそもは1965年3月に社会主義革新運動の学生組織、共青同(準)の東京都委員会や大阪府学生委員会、日本のこえ派の学生組織民学同全国委員会の代表者が「単一学生同盟のための全国代表者会議」を開催し、構改派学生運動の結合を目指したことに始まり、その後の構改派系各派の離合集散の中で自治会共闘に落ち着いた。自治会の共闘組織であるという字面どおりに解釈するのであれば、構改派が全学連から抜けた後に独自に築いた構改派版全学連という見方も出来よう。(共産党の指導下にあった民青が独自に全学連を「再建」したのと違い、構改派は全学連の単独での再建を良しとしなかったためであるとも聞く。これがために自治会共闘を組織したのであれば、これは全学連再建準備会のような性格であったか、或いは全学連とは全く異なるものであったと考えられる。)

2.ヘルメット

【名称】全国自治会共同闘争会議

【ヘルメット】緑地に「自治会共闘」。(白地もある?)

穏健な活動形態故に自治会共闘はヘルメットを被ることは少ないのかもしれない。あまり当時の写真でも見かけない、珍しいヘルメットの一つである。(珍しい理由については全学連の項で検討)管理人は、渡辺眸,『東大全共闘1968‐1969』の12頁等において確認。

「白地もある?」と含みを残したのは、1968年版全学連各派の表紙裏に見開きで書かれたイラストの中に白ヘルの「自治会共闘」があったためであり、写真等での確認はできていない。