社青同第十回再建全国大会 「大会宣言」

1971.10.01付 革労協機関紙「解放」第81号より

大会宣言

我々は、ここに、七〇年代社青同の歴史的再建を開始した。我々は、かつて我々自身を生み落した六〇年安保と三池の遺産の、死せる物神化をもって、階級的自立をとげんとする青年労働者・学生の闘いに長いあいだ宗派的戒厳令をはってきた社会民主主一義派の古い官僚的指導部による、全国社青同の私物化とそれがもたらした全国的分散状況のもとで、新たな階級的・革命的青年政治同盟の再建の原点を探って来たが、今、労働者評議会(プロレタリア・ソビエト)運動の推進力として、全国の職場、地区、学園における若い闘いの息吹を結びあわせ、労働者革命を成し遂げる一つの巨大な体躯に成長することを願って、二十四県からの闘う代表の熱烈な討論の末、七〇年代全国社青同の結成をかちとった。我々のこの成果は、出発点にすぎないが、我々は、六〇年代社青同の旗のもとに闘ったことのある全ての仲間が、我々の呼びかけを検討し、答えてくれることを、心から望んでおり、新たな同盟建設の闘いをもって、六〇年代社青同の歴史的継承と、実践的総括を、やりきっていくことを誓う。

今、世界恐慌の影をはらんで始まった長期経済不況下に、搾取階級と労働者階級のどちらか一方の屍の山を築くことによってしか、他者の生はないという激闘の時代が、決して一国内的なものでないものとして、始まっている。国際協調あるいは国益を旗印とする、政党、労働組合貫いての帝国主義的再編が、潮のように進み、物質文明の栄華にほんろうされてきた、労働者人民大衆が、工場の労務管理、産業合理化、国家、あげての「近代的」国民統合によって、資本主義の、配下に沈められて色あせた「平和と民主主義」のじゅもんを唱える中道政府への参加へと誘われ、自己犠牲と自己統制産業報国を精神として、アウシュビッツ的労働監獄へと、一歩一歩、追い込まれようとしている。そういう直下からこそ、人間として生き自由にふるまうことを求める労働者、人民大衆の、必死の抵抗と反撃が始まっているのだ。その断平たる一部分としてわれわれ自身があり、かつ青年政治同盟が、革命的団結への突撃的推進力として、答え切っていかなければならない、七〇年代の任務課題がある。われわれの社会的出発点は、資本主義的合理化絶対阻止を基調とする工場からのゲリラ戦(職場行動委員会運動)であり、獲得していく能力は、その社会的政治的な背景と原因に向っての攻撃的展開、(地区労評運動)であり、目ざすところは、帝国主義ブルジョア政府の打倒―労働者政府の樹立―日本における社会主義労働者革命の達成である七〇年安保粉砕に向けた工場から街頭を貫く激闘の経験を頂点として、われわれがくぐってきた過程での、数知れぬ敗北と、少なからぬ仲間の犠牲を背負って立つわれわれは、その重みを負うて、勝利の日まで前進し続けるだろう。

大会は、折から第二次強制代執行の決戦さ中にある三里塚に向けて、大会参加者の半数を部隊として送り出した。国家暴力によって血の海に沈められていく今日の三里塚農民の悲惨は、又我々全労働者人民の運命である。そして「沖縄」を直視せよ。帝国主義者のアジア人民抑圧の戦略基地として、戦後二十年間、鉄条網とコンクリートの下に、一切を収奪され、差別され、虐待されてきた沖縄人民の運命の永久固定化か、そこからの解放か!―それは我々自身の明日を決定する闘いだ。

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全国の若きプロレタリア戦士諸君!搾取と抑圧の一切のくびきからの解放のために、団結をもって起ち上れ!三里塚長期決戦を、最後の勝利まで闘いぬこう!七二年沖縄「坂還」粉砕沖縄人民解放に向けて、秋の返還協定批准を実力阻止しよう!工場と大地を働く階級自身の支配のもとに取り戻していくゼネスト目ざして、全ての職場、産別からのストライキ闘争をりよう原の火のように拡めよ!万国の労働者団結せよ!全ての闘う青年は、七〇年代(再建)社青同に結集せよ!

一九七一年九月十九日

日本社会主義青年同盟

第十回再建全国大会