革共同(第四インター日本支部)『世界革命』352号 1974.09.11付
青年同盟準備会結成大会宣言(明らかな句読点の脱落は補った。)
日本の全ての青年諸君! 国際主義労働者委員会、国際主義共産学生同盟、国際主義高校戦線の三組織は、ここに日本共産青年同盟準備会を結成し、諸君と共に新しい青年同盟の創設に向けた生みの苦しみの時期をわれわれと共に闘われんことを心から訴える。
第二次大戦後の一時期、高度成長を謳歌した帝国主義の安定という幻想は音をたててくずれおち、「資本主義の最後の段階としての帝国主義」の死の苦悶を全世界の労働者人民の前に現出させているベトナム人民が切りひらいた史上最大最強のアメリカ帝国主義への勝利の地平は、帝国主義本国、官僚的労働者国家、植民地諸国の支配体制のさけ目を拡大し、そこから膨大な人民の闘うエネルギーを噴出させている。とりわけアジアにおいて支配の危機は顕著である。韓国、タイをはじめとする東南アジア各国において軍事独裁政権への人民の怒りは、アメリカ帝国主義の後退の背後から忍び込む日本帝国主義を明確に射程にすえている。日本国内においてはどうか?六〇年代の繁栄が一場の夢と消え去った今日、後に残されたものは腐臭を漂わせ、日々害毒を流しつづける資本主義の瓦れきである
全国の青年諸君! もはや生き延びすぎた搾取と差別の階級社会をその根底から打倒し、高度に発達した科学技術の上に解放された未来を築き上げることを現実的な目標として大きな歩みを今こそ開始せねばならない。
それを担うのは誰か? 過去の敗北に責任をもたず、恐れを知らないエネルギーに満ちあふれた青年世代こそが、時代の開拓者の役割を果さねばならない。歴史上の偉大な革命において、青年はその徹底した急進性と献身性において開拓者の光栄を担ってきた。青年の大胆さ、過去の敗北にうちひしがれてきた古い世代の勇気を奮いたたせ、全人民的な対決をまきおこしてきた。
非惨な帝国主義戦争の体験、戦後革命の敗北、その後の資本主義の相対的安定は、古い社会民主主義、スターリニズムの呪縛をときはなつ青年の積極的な意欲を導き出すことができなかった。しかし現代は帝国主義の総敗北と革命の最後の勝利に向けた進撃の時代である。この時代の革命的な性格はそれを体現する革命的イデオロギーによって武装されてこそはじめて歴史を前進させる力になるのである。
ちっぽけな改良の枠に青年の戦闘的意欲を封じ込める社会民主主義、スターリニズムやその変種は青年には何の魅力もない。改良主義をのりこえると称して既成左翼への反撥を「勇敢に」行ってきた諸々の中間主義的新左翼もまた、革命の時代に耐えうるものではないことが、その絶望的な衰退と内ゲバ主義の泥沼の中で証明された。
われわれは、既成の潮流への部分的批判者としての位置ではなく文字通り「全世界を獲得する」共産主義の歴史的継承者として、未来に、世界にはばたこうとする。その旗は「アジア革命と社会主義」にくっきりといろどられている。
われわれは、世界帝国主義反革命の支柱アメリカ帝国主義をインターナショナルな人民の実力で打倒する。
われわれは、アジアの闘う青年と共に日本帝国主義を打倒し、社会主義アジアを実現する。
われわれは、青年の具体的要求の先頭に立って闘い、社会主義革命の勝利によってそれを達成する。
われわれは、人類の革命的財産の結晶であるマルクス、レーニン、トロツキーの思想を学び、それを生きた階級闘争の烈火の中で豊富化する。
全ての青年諸君。今こそ情勢の主導権をがっちりとわが手に握りしめ、青年の自発的闘いを抑圧する改良主義左翼を打倒し、ブルジョアジーとの最後の決戦に躍り出すべきときである。青年のその力を全国的に結集し、一人の巨人とんで敵を恐怖せしめねばならない
われわれは、準備会としての五ヶ月の実践を今から開始し、来年一月、現在を数倍上まわる青年諸君の結集をもって青年同盟の発足をかちとるだろう。われわれは、全国の青年諸君――青年労働者、学生、高校生、農村青年がわが日本共産青年同盟準備会に参加し、青年の若々しい活力に満ちあふれた青年同盟を創造するために共に闘われんことを呼びかける。未来は諸君のものである!
一九七四年九月
日本共産青年同盟準備会結成大会