1969年5月25日付『安保共闘』創刊号67-68頁より転載
安保粉砕共闘会議規約
結成アツピール
全国の労働者、学生、市民諸君!
フランス一〇〇〇万労働者の五月工場占拠ゼネストと金ドル体制の全面崩壊は、世界・危機の開始をつげた。
その中で、日本資本主義の本質問題である「安保」をめぐる全社会的対決は、今や急速ににつまりつつある。資本家政府ブルジョワジーは「安保堅持」の名どう喝手段とする「法と秩序」の強権的維持体制―官僚執行権力独裁体制―への移行に全生命をかけている。学園の帝国主義的強権支配と職場支配の強化、合理化と財収奪、機動隊と自衛隊の強化、沖縄核付返還・自衛隊核武装、ベトナム侵略加担とアジア侵略、これら一切の攻撃が「安保堅持」の名のもとに、労働者、学生、市民の頭上に加えられつつある。
こうした政府支配階級の安保攻撃に対して、労働者、学生市民は、各地で自主的同争組織をつくりつつ、街頭制圧、学園占拠、職場占拠の闘いに起ちあがりつつある。
既成の「革新」指導部、なかんづく日共民青は、こうした実力大衆闘争に対して公然と「組織された暴力」をもつて敵対し、ブルジョワ秩序の維持者、第二機動隊として、自己の本質を暴露しつつある。
全国の労働者、学生、市民諸君!
資本家政府支配階級の、国家権力を総動員した安保攻撃、それを補完する日共民青の攻撃を固い連帯と不屈の闘志の前に粉砕しよう。
工場占拠、学園占拠、街頭制圧、基地包囲のゼネストで安保を粉砕しよう!
全ての工場、職場、学園、地域に大衆行動委員会を組織しよう!
大衆行動委員会の中に、実力防衛隊を組織しよう!
安保粉砕ゼネストを、日本人民解放、世界の全ての被抑圧人民解放の突破口としよう。
安保粉砕共闘会議に結集しよう!
規 約
一、安保粉砕共闘会議(略称安保共闘)は、ベトナム、フランス、チェコをはじめとする全世界の全ての被抑圧労働者階級入民の闘いと連帯し、学園占拠、街頭制圧、工場占拠のゼネストで安保粉砕を闘う。
二、安保共闘は、思想、信条のいかんを問わず、すべての工場、職場、学園、地域で安保粉砕のために闘う団体および個人を結集する大衆的共闘組織である。安保共闘の成員は会員と準会員(オブザーバー)とからなる。
三、安保共闘の最高決定機関は各団体および個人の代表者会議である。代表者会議に、議長および事務局長を選出する。
四、安保共闘は、国家権力および日共民青右翼等の暴力的闘争破壊に対して敢然と闘う。そのために安保共闘は内部に実力行動隊(行動隊)を組織する。
五、安保共闘の会員(団体および個人)は、所定の会費を納める。