【研究員コラム】 2023.2.14

 JR八丁堀駅のエスカレーターの方向が反対になりました


2023年2月1日からJR京葉線・武蔵野線八丁堀駅の地下にあるホームと改札をつなぐエスカレーターの動く方向が反対になり、左側通行から右側通行になりました。それまでは2基並んであるエスカレーターの左側に乗っていたのが、上りも下りも右側のエスカレーターに乗るということです。なぜ反対になったのでしょうか。


エスカレーターと言えば、立つのは、東京では左側、大阪では右側という暗黙のルールがあるようです。(説明するまでもありませんが、この場合、1基のエスカレーターのステップの左側、右側という意味です)そもそも片側を歩く人にあけること自体いつの間にかできたルールで、急ぐ人に片側を開けるのがマナーのように思われています。人々が自然にそのようなルールを作り、マナーとして守っているとすると、他の国がどうかはわかりませんが、日本人の民度は高いと思えます。

しかし、JRや自治体、エスカレーターの製作会社も安全のためエスカレーターでは歩行しないようにと訴えています。にもかかわらず歩く人が一向になくならないのは、自分たちの勝手で都合のいいように行動しているからで、民度が高いとは言えませんね。そういう私もいつも歩いてしまいます。

さて、八丁堀駅のエスカレーターが反対になった理由、生じる効果は何だろう、長年使っていると方向を変えないと、どこかに偏りが生じるのだろうか、マーケティング的に人の動きを反対にすることで、何かプラスになるのかもしれない、といろいろ想像しました。気になって駅の人に聞いたところ、人の流れをスムーズにするためでした。

JR八丁堀駅は日比谷線から乗り換えて東京ディズニーリゾートに行く人の利用が多く、行きはエスカレーターを降りて右側のホーム、帰りは電車を降りて右側のエスカレーターが近いため、右側通行だと反対方向の人と交差せずにすみます。この理由はもちろん一番に想像していたのですが、それなら何年も前からそうしていたはずで、なぜこのタイミングなのかとまた疑問に思いました。

そういえば、私の知る限り、エレベーターが2基以上並んであるところはほぼどこも左側通行で、なぜそうなのかも疑問に思っています。

(Spike8)