【研究員コラム】 2023.3.02

 「知っていれば恥をかかないご祝儀のマナー」 Part3

 「結婚式に招待されたのに、どうしても出席できない」というケースもありますよね。そんな場合、どのようにしたらいいのでしょうか。新郎新婦に失礼のないご祝儀マナーについてお話ししたいと思います。


 一度「出席」で返事をしたものの、その後やむを得ない事情で欠席することになった場合は、もともと予定していた金額を、そのまま包むのがマナーです。料理のキャンセル料などを新郎新婦が負担することになること、せっかくふたりが楽しみにしている結婚式に水を差すことになるので、お詫びの気持ちも込めて同じ額を包む気配りをするのがいいでしょう。できれば相手に負担を掛けないよう、最低でも結婚式の1週間前に手渡しをするか、現金書留で送ることをお勧めします。

 当日急に欠席することになった場合は、なるべく早い機会に郵送もしくはお詫びがてら直接訪問して渡します。


 返信の段階で「欠席」と返事をしている場合は、料理・飲物代の相応分を差し引いた1万円程度がご祝儀額の目安となります。式の1週間前までに郵送か手渡しをしましょう。現金書留で贈る場合は、欠席するお詫びと「披露宴が盛会でありますように」と書いた手紙を添えます。


 ご祝儀を包むかどうかは相手との間柄やお付き合いにもより、そこまで親密な間柄でなければ、結婚祝いとしてプレゼントや電報を送るだけでも失礼には当たりません。

 また、挙式のみ参加の場合は1万円程度が相場。料理などをいただかずに帰るので、純粋に「結婚祝いの気持ち」を包むイメージです。


 今後、婚礼のお祝いを考える際に、お役にたてば幸いです。

(Kai)