【研究員コラム】 2023.1.26

 知っていれば恥をかかないご祝儀のマナー Part1


 まもなく節分。温かな春が待ち遠しい限りです。春になると結婚式に招待される機会が多くなるのではないでしょうか。そこで、知っていれば恥をかかないご祝儀の豆知識!今回はその一回目として、一般的なマナーについてお話ししたいと思います。

 

 昔から結婚式で包むご祝儀額は奇数が好まれ、偶数は「割り切れ=別れ」を連想させることからタブーとされています。ただし、同じ偶数でも「末広がり」を意味する8万円、きりの良い数字でもあり奇数の「1」が入っている10万円もOK。最近では、2万円もペアを連想させる数字なので問題ないとされていますが、1万円札2枚という偶数が気になる場合は、1万円札1枚と5千円札2枚で合計3枚にするという方法もあります。

 「これだけは避けたほうがよい」という数字は、「4」と「9」。それぞれ「死」と「苦」を連想させるので、縁起が悪いとされています。


 また、結婚式のご祝儀は、「新札」を包むのがマナーです。これから新生活を始める新郎新婦へのお祝いとして、「まだ誰も使用していない新しいお札を用意することで、二人の新しい門出をお祝いする」という意味と、新札は前もって準備する必要があるため、新札でご祝儀を用意することには、「二人の結婚式を楽しみにして準備していました」という意味が込められています。

 しかし、どうしても事前に新札が用意できない、当日の用意も難しい場合は「ピン札」を用意しましょう。「新札」はまったく未使用のお札のことで、「ピン札」は使用しているけれどシワのない綺麗なお札のことです。「新札」も「ピン札」もない場合の最終手段は、できるだけ綺麗なお札を選び、お札を霧吹きなどで少し湿らせ、当て布の上からアイロンがけをします。アイロンのかけすぎて焦がさないように注意。深い折りシワなどは消えないかもしれませんが、シワシワのお札を包むよりは良いと思います。

(Kai)