スイッチの ◯/━ 表記など

スイッチの表記

シーソースイッチというものがある.どちらかに倒せば「入」になり,反対に倒せば「切」になる.

音が出たり,光がついたりすると通電していることが一目瞭然だが,中にはそうでないものもある.

「どちらがONか分からない」ということを知人に訊かれてなるほどと思った.

自分の周囲にそのようなスイッチがあるか調べてみると,USB HUBにその種のスイッチが付いていた.一度にUSB機器の電源をON/OFFできるというものであるが,パソコンではUSBに繋がっている周辺機器は「安全に取り外す」ための操作をするのでほとんど使うことはない.マニュアルには,USB機器を一度に復帰させるのに便利と書いてある.

ところで,スイッチの表面の表記法にはいろいろ存在する.

「入」/「切」やON/OFFと書いてあるものは分かりやすいが,写真の例は日本人にはたしかに分かりにくい.

この場合は◯印がONと思ってしまう.

ところが,━あるいは印を押した場合がONである.

調べてみると,二進法のということである.

は消した状態 (OFF),は通電状態 (ON) ということになる.

おそらく輸出用/国内用兼用の機器に多いと思うが,高齢化社会の到来に合わせて分かり易くしたらいかがだろうか.


追記

外付ハードディスク等の補助記憶装置やパソコンの背面スイッチにも付いている.

機器によっては本体にONとOFFが表示されているものもある.


DVD排出法

Mac miniでDVDを使用していたら,取り出せなくなってしまった.ネット情報にそっていろいろ試したがダメ,メモリー増設で経験した筐体のこじ開けを決断し,工具(スクレーパー)を用意したが,念のため下図のように立てた状態(同様の方式のWindows機を所有している)で排出処理を行ったところ,何事もなかったかのように簡単に取り出すことができた.20グラム程度の質量の円盤を,回転軸に重力を掛けて回転させるか否かの違いであるが,成功の理由は現在のところ判然としない.

ネット上のトラブル解決情報 をまとめると,1)Mac miniの再起動,2)マウス左ボタンを押しながらの起動,3)Open Firmwareからejectする等である.

これとは別に機械的な問題と考えられる解決法として,以下の経験談が記されている.

4)Mac miniの前方を45度に持ち上げマウスの左ボタンを押しながら起動する,

5)排出穴を下向きにする.

真空管ラジオ時代に叩けば故障が直る対処法があったが,4),5)や今回の事例も原始的な機械的要因と考えることができそうである.


MTSファイルの変換

家内が,中国旅行を記録したDVDをもらってきた.ところが,テレビに繋いでいるDVD再生機では見えないという.そこで,パソコンでファイルと見てみると,細切れのMTSファイルが何百と並んでいる.MTS形式(.mts)とは,HDデジタルビデオカメラの規格であるAVCHDで記録されたハイビジョン動画のファイルに付く拡張子である.撮影時は三段階の階層構造の最下層に保存されているらしい.提供した人は最下層ファイルだけをDVDにコピーしたようである.ビデオカメラのスイッチを入れた回数分のファイルが存在し,扱いにくいのでシーンに合わせた中程度のファイルを作成する必要がある.

OSX付属のiMovieでは,カメラを接続すれば読み込むらしいが,カメラを貸してもらうわけにはいかない.いろいろなソフトを利用して再生を試みたがうまく再生できない.最終的にはVLCで個々のファイルを見ることができたが,連続的なスライドショー的再生ができない(最新版ではプレイリストを作成すれば可能).編集作業をするにはMP4に変換してやるしかないと思い,これも種々試み,結果的にはHandbrakeでMP4に変換できた.変換は連続処理(キューに追加)を用いると便利である.変換後のMP4ファイルを結合するにはMPEG Streamclipが適している.ソフト起動後結合したいファイル群をウインドウに乗せるだけでよい.撮影時間順に結合してくれるので,それをエクスポートする.最終的な編集はiMovieで行った.Windows Live ムービーメーカーでも同様な処理ができる.

書けば簡単だが,かなり高性能のパソコンでないと時間がかかり中断したくなる.core 2duoマシンでは力不足,core i7を搭載したwindowsマシンで処理した.Handbrake,MPEG Streamclipの両ソフトともWIndows機 (64bit) でも使用できる.

テレビが地デジ対応の薄型へ移行後,一昔前のビデオ映像は見られたものではない.家庭用ビデオカメラが進化すると編集用のパソコンも陳腐になる.

今回の経験で,ハイビジョン画像を処理するには高性能のCPUが必要であることをあらためて痛感した.

(2012/5/2)