2024年5月18日(土)快晴
登った人:康ちゃん、私
行程: 大谷崩駐車場(5:45)・・・(5:57)大谷嶺登山道入口(6:00)・・・(6:15)扇の要(6:17)・・・(7:46)新窪乗越(7:53)・・・(8:51)行田山(9:56)・・・(10:31)新窪乗越(10:46)・・・(11:31)扇の要(11:34)・・・(11:43)大谷嶺登山道入口(11:43)・・・(11:51)大谷崩駐車場
十数年前、国土地理院の山のデータを使って、Microsoft Accessで山データベースを構築した。数年前、私の住んでいる埼玉県行田市の「行田」とうい山があるか面白半分で検索したところ、静岡県と山梨県の県境にあり、山梨県側からは「行田山」、静岡県側からは「大谷嶺」と呼ばれていることが分かった。ネットで山行報告を検索し頂上の写真を見た。頂上には山頂標柱が二つあり、一つは「大谷嶺」と書いてあるが、もう一つは明らかに「行田山」と書かれたところが削られている。行田市民としては許せない!と言って、勝手に新しい名札を付けるのもはばかられる。で、行田山と書いた紙を張り付けて写真を撮ってくることにした。
金曜日帰宅後急いで夕飯を食べ、荷物を車に詰め込み、21時過ぎに康ちゃん宅へ向かう。合流後、コンビニで買い出しをする。なんか仕事の疲れが・・・金曜日の仕事は非常に疲れるので、金曜夜からの山行(車の運転)はきつい。康ちゃんに運転を頼む。圏央道川島ICから高速に乗り、厚木から東名、新東名を使って新静岡ICへ。ここから大谷崩駐車場へ向かう。夜中の県道と林道、狸と鹿に出会う。どちらも道に飛び出してきたので、康ちゃん、急ブレーキ!!午前2時前に駐車場に着いて車中泊。明日起きれるかなあ?
早朝の大谷崩駐車場 中央左が行田山(後から知った)
さあ出発
5時に目覚ましが鳴って起床。よく起きれたなあ。車から出て、辺りを確認。沢の上流に蛇のような崩れた跡のある山が見える。この時はこれが行田山とは思わなかった。山服に着替え、どうにかおむすび1個を胃に入れて出発。6時前に出発できた。
梅ヶ島のマスコットキャラクター「ウメメ」
ここから登山道です
駐車場には砂防工事中の看板があり、変な生き物の絵が描かれている。「ウメメ」という梅ヶ島のマスコットキャラクターとのこと。HPによると、ウメメは梅ヶ島の山の妖精で食いしん坊でおしゃれ好き。趣味は温泉と山登り。好きな食べ物は梅ぼし、しいたけ、お茶。チャームポイントは頭に付けた梅の花とわさびの葉っぱだそうだ。
扇の要とは、扇子を開閉するために根本で骨を止めている部分 のことで、この場合、扇状型の崩壊地の末端ということであろう
このあたりから木々が疎らになり、斜度がきつくなってくる
ザレ場に突入
振り返るとなかなかの景色
念のためヘルメット装着
こんな斜度です 奥は目的の行田山
扇の要から稜線までの標高差は約500m。その間半端ない斜度と場所によってはズルズルと崩れるザレ場となる。歩幅を小さくして崩れないように歩くが、やはり崩れる。崩れると足や体に変な力が入るためか、一気に疲労が重なる。新窪乗越(稜線)に出た時、ふくらはぎがやばかった。新窪乗越からは山梨県側が見渡せる。ちょっと木が邪魔だったが、残雪の南アルプスが見えた。
やっと稜線に出た 南アルプスが見える
行田山手前に咲いていたイワカガミ
新窪乗越から行田山へは大小二つのピークを越えていく。結構ロープが張ってある。また、踏み跡があちこちにあり、迷いやすい。行田山から先の八紘嶺までの間はそのような踏後に入り込んでの遭難者も出ているとか。慎重に進む。
「行田山」という三文字が削られた頂上標柱
その横に「大谷嶺」のお団子標識
行田山と書いた紙を貼ってみた
Tcc君も記念撮影
行田山頂上に到着。広い平らな山頂で南西側は大谷崩で切り落ちている。頂上には展望方位板と「大谷嶺」と書かれた南アルプスによくあるお団子標識と例の行田山三文字が削られた山頂標柱がある。早速行田山と書いた紙を画鋲で張り付ける。
頂上の東側、崩落危険のため立ち入り禁止場所に入ると木々の間から立派な富士山が見えた。足元を見ると、ビール瓶、ポケット瓶、空き缶が・・・。空き缶をよく見ると、プルトップ缶だ。ファンタオレンジと不二家ネクター、かなり古いものと思われる。
堂々富士山
頂上に散乱していたビール瓶と空き缶
山頂から大谷崩側を見下ろしていた康ちゃんが、あれ駐車場のスパイクじゃねえ?とのこと。カメラをズームすると…スパイクだ。駐車場から見えた蛇型崩落のある山は行田山だったのだと気付いた瞬間だ。
山頂から大谷崩をのぞき込む
駐車場のスパイクが見えた 標高差は約800m
山頂からの南アルプス
下ってきました
無事にザレ場を下り、駐車場の手前に登りでは気付かなかった展望所があった。改めて行田山を遠望する。登った山を見るのは好きですねえ。駐車場では軽トラに猟犬が乗っていた。猟師のおじさんから、害獣駆除をしていると聞かされた。他の猟師さんと無線で連絡を取り合っている。ターゲットは鹿だそうで、下の部落にも降りてきて畑を荒らすらしい。昨夜と朝にも鹿に遭遇したくらいだから多いのでしょうね。熊もいるそうです。
駐車場のちょっと上にあった大谷崩展望所からの景色
駐車場にいた猟犬 さすが猟犬、声が大きい
下山後は温泉だ。梅ヶ島温泉黄金の湯で汗を流す(日帰り温泉700円)。帰路は高速を使わず下道で。途中、アニメゆるキャン△で紹介されたハンバーグを静岡市内の自動販売機で購入し、山梨県南部町の道の駅「とみざわ」のタケノコタワーを見て、甲府、雁坂トンネル、秩父を通って21:00過ぎに帰宅。
お疲れ様でした。
頂上の山頂標柱に張り付けた「行田山」の紙を剝がすのを忘れ下山してしまいました。画鋲で止めただけだから、すぐ飛ばされるのでしょうね。
行動時間:6時間06分
距離:6.8Km
登り:943m 下り:945m
この日の歩数:15,470歩