今年5月にこの山に挑戦するも、林道が土砂崩れで通行できず、帰りの飛行機の関係で登山をあきらめ、3,333段の石段を登ってきました。今回は日程的には二泊三日とゆとりを持って出かけましたが、出発直前まで、てんくら(てんきとくらす)では、登山当日だけがCランクの雨となっていました。雨対策はしっかり準備しましたが、雨だったら温泉巡りかなあ。そうなると、また、熊本に来られるかなあ、なんて考えたりして・・・。結果、雨は降らず、登ることができました。稜線の一部、山頂は冷たい強風でした。あと、下山中に道に迷い、かなり焦ってしまいました。スマホの地図がなければ、どうなっていたことか・・・
2023年10月14日(土)曇り
自宅---成田空港駐車場---成田空港7:20---9:25熊本空港---レンタカー屋---道の駅 あそ望の郷くぎの---(予定していた道路が崩落のため通れず)---二本杉峠展望所---二本杉峠展望所---梅の木轟の滝---せんだん轟の滝---林道終点(車中泊)
2023年10月15日(日)曇り時々晴れ
登山口駐車場(とぞの谷橋)06:10・・・06:25平家山登山口06:29・・・07:48平家山08:04・・・08:18後平家山08:18・・・09:28平家山分岐09:28・・・09:55国見岳10:02・・・10:56平家山分岐10:56・・・12:13後平家山12:13・・・13:09夫婦山13:25・・・15:10登山口駐車場(とぞの谷橋)---八代市のビジネスホテル
2023年10月16日(月)晴れ
ホテル---熊本空港10:00---11:50成田空港---成田空港駐車場---柏キャンパス---自宅
登った人:私
熊本空港から阿蘇山近くの「道の駅 あそ望の郷くぎの」へ向かう。ここにはモンベルがあり、ガスボンベを購入する。写真の正面は阿蘇山。借りた車は「EVERY」という軽のバン。この週末、熊本で自動車レースのイベントがあり、普通のレンタカーはすべて借り出されていた。
この車、なんか変な感じにギアが変わるトランスミッションで慣れなかった。燃費も13Km/Lと悪かったなあ。でも、良いところもあった。それは、車内が広いこと。リアシートを倒すと真っ平。荷物室です。おかげで足を延ばして眠れた。
初日は登山口まで行って寝るだけなので、滝ツアーに。まずは「梅の木轟の滝(うめのきとどろのたき) 」。菅原道真公の飛梅を分けて運ぶ途中、この滝壺に落としたとか。落差38m。
二つ目は「せんだん轟の滝(せんだんとどろのたき)」。こっちは70mの落差。二つの滝を見るため、結構石段を上下した。準備運動OKだ。
駐車場へ行く途中の林道で出くわした。夜中も翌日登山中もシカの鳴き声が聞こえていた。沢山いるみたい。
林道終点。ここで車中泊。標高927m。明け方寒かった。
一人きりだけど、結構楽しい。
さあ、登山開始。ここは駐車場先のスタート地点。かつては林道として車も入れたと思われる広い道を進む。倒木あり、崩壊場所ありで車は走れない。
ここから山道となる。レスキューポイントとは、この山域の山道をカバーするようにナンバリングしてあり、緊急時や遭難時は携帯電話で番号を警察に連絡すると、位置を特定できるらしい。逆にそれだけ、遭難等が多い山ということかもしれない。
林の中の急登が終わるとこんな景色。山火事の後だそうです。
おかげで視界が開けている。中央右のピークが国見岳。遠いなあ。
平家山到着。ここまでの急登で汗びっしょり。風が強くて寒い。Tシャツを防寒用長袖Tシャツに着替える。
帰りにここで道を間違えた。
派手な色のキノコ。
稜線上(1,500mくらい)は紅葉も良かった。
苔もいい感じ。雨が多いところなのかしら?
シャクナゲのトンネルをくぐって・・・
ひと登りで山頂とうちゃこ。熊本県最高峰ゲットだぜ!風が強く、めちゃ寒い。風を遮るところがない。頂上のお社は去年の台風で壊れたそうです。九州脊梁の山だけあって風が強いのかな?
お社の台座に掛かる梯子の裏にきれいな看板があり、それを出して自撮り。本当はここでTccTシャツ姿になって記念写真のつもりだったが、強風+寒さで断念。リュックも降ろさず、すぐに下山。
後平家山まで戻ってきた。そして・・・
後平家山からのおはなし。
予定では、登ってきた道をピストンの予定だったのだが、途中、割に早く歩けたので後平家山から夫婦山をピストンしようかなと地図を見て考えた。でも、往復に2時間はかかるし、夫婦山からそのまま降りる道は事前に調べていないし、地図では点線なので止めた方がいいな、と思い予定通り歩くことにした。が、平家山へ行くつもりが夫婦山への道に入ってしまっていた。15分位歩いて、道間違いに気付き、戻ろうとするとおじさんおばさん5人のパーティがやってきて、ちょっと話しをした。彼らは駐車場から平家山、後平家山に登って夫婦山へ行き、駐車場に戻るそうだ。私は道間違いをしてこっちに来てしまったことを告げると、ここまで来たら、夫婦山経由で下りた方が早いよ、とのこと。なんとなく、夫婦山からの道もポピュラーなのかしらと思い、戻らずに夫婦山まで同行することにした。リーダーのおじさんはこの山をよく知っている人だから、と、一人のおばさんと話していたら、道を間違えてUターン。大丈夫かしら。夫婦山直前に、ピンクテープが見える分岐点があり、ここを下れば駐車場まで行けるよとのこと。夫婦山に到着。
ここで、Tシャツ姿になり、写真を撮ってもらった。このTシャツ、おばさん達に好評で、「かわいい~」の連発。そのあと、「写真撮ってもいい?」といわれ、お腹だけ(絵柄だけ)写真を撮られた。「T・C・Cっていうの」と興味津々。ここで皆さんと別れて、さきほど教えて頂いた尾根道へ。そして・・・
やっと駐車場が見えました。夫婦山からここまで、写真を撮る余裕もなく、というか写真を撮ることを忘れていた。その位焦っていたのでしょう。
夫婦山からの下山について。
夫婦山は標高1,460m。ピンクテープを確認しながら急な尾根を下って行く。いつの間にか尾根を外れ、尾根と尾根の間の浅い谷間を歩いている。足元は杉の枯葉でおおわれて道は見えない。ピンテはあるが地図上の道は左側の尾根をもう少し下るようだ。登り返すのも面倒なので、急斜面をトラバースして左の尾根に取り付き、さらに下る。地図では1,200m付近に、尾根から右手に分かれる道があるはずだが、見つからない。GPSを見ながら、登ったり下ったりを繰り返したが、やはり見つからない。ヤマレコの地図は登山記録を公開した人のログを地図上で見ることができる。その跡を追うことにする。駐車場まで高度130mちょっとのところで、踏み跡が完全に消えた。ログは尾根から急斜面をトラバース気味に右手に続いている。でもその踏み跡もない。ここでも登ったり、下ったりして踏み跡を探すが見つからず、しかたなく、道なき斜面をトラバース気味に下っていく。すると、作業用と思われる1m幅くらいの道に出た。地図には載っていない道だ。でも、なんとなくホッとした。その道は急斜面をつづら折り状に下っていく感じ。すぐに車が見えた。帰れた~!片付けをしていると、登山口方向から例の団体さんが戻ってきた。おじさんに話を聞くと、杉の枯葉の谷を下ると、私が探していた道に出るそうだ。道が見つからなかったのはその付近、今は廃道になってしまっているのでは、とのこと。帰ってから、ヤマケイ、yamap、国土地理院の地図を見ても新しい道はない。レスキューポイント設置場所の地図を見ると、尾根から探していた道への分岐点付近にポイント標識があるようだが、見当たらなかったなあ。
ということで、おじおばさんたちに別れを告げて(別れ際にリンゴとミカンを頂く。ありがとうございます!)、八代市のビジネスホテルへ向かう。翌日の飛行機は朝10:00発なので、空港に近い熊本市内のホテルに泊まりたかったが、高いホテルしかなかった。熊本のホテルは高いなあ、と思ったが、イベント(自動車レース開催)のため安いホテルはすでにいっぱいだったのでしょう。で、隣の八代市内の3,900円/泊のホテルを予約した。途中コンビニでアルコール、つまみを買って、昨夜に続いての一人宴会。宴会していて、はっと気付く。温泉行くの忘れた、ガーン!!!。道迷いのショックのせいかなあ。
GPS LOG① こんな感じで歩きました。
GPS LOG② 高低差です。
行動時間:9時間00分
距離:20.5Km
登り:1,342m 下り:1,342m
この日の歩数:34,226歩