⛰ 1980年12月31日(水)~1981年1月1日(木) 大菩薩峠(1903m) 清水、信賀、私
12/31 晴れ 自宅---(車)---八王子---(車)---裂石
1/1 晴れ 裂石・・・ロッジ長兵衛・・・大菩薩嶺・・・ロッジ長兵衛・・・裂石---(車)---自宅
山登りを始めて4か月、しかし今だに御来光を見たことがない、どうせなら初日の出を見てやろうと信賀氏を誘う。信賀氏の職場の友人の清水氏も同行する。目的地は大菩薩峠とした。決めた理由は11月に大菩薩嶺に登った時、景色も良かったし、そんなにきつくないと思ったからだ。さて、車は柳沢峠越えで裂石へ。裂石からの林道を新車のカローラは走る。小屋の手前からは雪が5~10㎝位積もっていた。車の中で仮眠。でも、ハンドルとペダルが邪魔で一睡もできなかった。他の2人はよく眠っているようだ。5時。寒さをこらえて出発。初めての雪山に心もはしゃぐ。当初は大菩薩峠で御来光の予定だったが、道を間違えて大菩薩嶺に来てしまった。空はやや赤く、景色のよさそうなところを探し、インスタントラーメンを作りながら日の出を待つ。寒い!靴の底から寒さが伝わってくる。紅茶も3分するとアイスティーだ。今食べたラーメンがコッフェルの底で凍っている。ポリタンの口も凍って閉まらない。とか言っているうちに朝日が。やったね。山の上から初日の出を見ました。今年は何かいいことがあるぞ。ほんとにいい景色だ。でも、寒ーい!小屋まで下りての熱いコーヒーは旨かった。
追記:
清水さんは信賀さんの会社の同期の方。ハゼ釣りに連れて行ってもらいました。また、ミリタリーオタクらしくカラオケでは軍歌ばっかり歌うそうです。
⛰ 1月11日 伊豆ヶ岳(851m ) 晴れのち曇り一時雪 私
正丸駅・・・鳴き鳴き坂・・・伊豆ヶ岳・・・正丸峠・・・正丸駅
正月の雪山が忘れられず、試験期間中だったが山へ行く。勝手知ったる伊豆ヶ岳であったが、雪があるとまったく違う。鳴き鳴き坂のきついこときついこと。アイゼンが欲しかった、ホントに。くさり場も手をかける所、足かける所に雪が詰まり、登りにくかった。それよりも、昼飯を作ろうとしたらガスコンロが壊れたようで、火が点かん。水を飲んで我慢。子の権現まで行こうと思っていたが、昼飯抜きと雪がちらついてきたので断念し引き返す。いいコンロが欲しいなあ。
追記:
この時持っていたコンロはエバニュー製のCB缶を使ったキャンピング用携帯コンロでした。この時は壊れたと思っていたのですが、今考えると寒さでガスの気化ができなかったと思われます。この後、B型コンロというガスコンロを購入しましたが、寒冷地用ガスボンベの存在を知らず大失敗をしました。
⛰ 3月1日(日) エアーズロック(868m ) 雲一つない快晴 信賀、私
エアーズロック登り口・・・最高点(頂上だと思う)・・・エアーズロック登り口
オーストラリアに来て、はや1週間。やっと、こちらの生活にも慣れてきた。エアーズロックは砂漠の中の大きな1枚岩で世界的にも有名だ。さて、この岩の登りは、最初は鎖を使っての急騰が続き、その後は小さな上下を繰り返して登っていく。やはり、信賀氏には多少遅れた。岩の最高点(だと思う)には記帳用のノートがあり、日本語で記帳した。景色は当たり前だが日本離れしている。オルガの奇石が見え、他は360度の地平線だ、日本とはスケールが違うなあ。ここだけでも来たかいがあった。また来たいなあ。
追記:
大学の卒業旅行で3週間オーストラリアを訪れました。職場の上長にその旨を話すと快く了解していただきました。だめなら、退職も考えていたのですが。信賀氏は仕事辞めちゃいましたけど。当時はオーストラリアは全然人気がなく、当初申し込んだツアーは人が集まらずキャンセルとなり、個人で航空券を取っての旅行となりました。なお、現在、エアーズロックは登れません。
⛰ 4月29日(水) 御前山(1405m ) 晴れ 東大職組青年部
奥多摩駅・・・蛸口山・・・御前山・・・境橋
どの山に登るのか全く分からず、集合地点の奥多摩駅に向かう。御前山と聞いて、この時刻(11:00)から行けるのかなあと思いながらも出発する。尾根伝いにのぼり、稜線に出たところでお昼。ここからがきつかったが、女の子がいたので頑張れた。醜態は見せたくないもんね。どうにか御前山の頂上へ。ここから境橋までの下りがきつかった。途中、齊さんが沢の水でコーヒーを入れてくれた。旨い!境橋からバスで奥多摩駅へ。女の子と一緒のハイキングは楽しいですね。
追記:
一緒に登った女の子は、金井さん(職場の先輩)の彼女さん(後の奥さん)で、青梅の看護学校の生徒さん。で、彼女の友達の女の子が数名。齊さんは同じ職場の同僚で、組合に入って同じ高校の同級生だと知った人です。
⛰ 5月2日(土)~4日 両神山(1723m ) 信賀、私
5/2 晴れ 自宅---(車)---秩父の奥の国道脇
夜に出発し、雨を心配しながら国道脇の空き地にテントを張る。
5/3 晴れのち曇りのち雨 秩父の奥の国道脇---(車)---落合橋・・・八丁峠・・・両神山・・・大峠・・・車道・・・落合橋
車で落合橋へ。10:00出発。八丁峠までは結構きつかった。しかし、ここからはもっときつかったのであった。ノコギリの歯のようにピークの連続だ。途中のピーク(東岳だと思う)では、山開きのお祈りをしていた。両神山に着く。水がなくなり地図に書いてある水場を求めて、八丁峠へ戻るのではなく大峠方面へ南下し、急斜面を下る。あまり人が通らないようで、時々道がなくなるが、ケルンを探しながら下る。沢に出た。水が旨い。そのまま下り、車道に出る。そこから車を置いている落合橋まで、えらい時間がかかった。雨は降ってくるわ、暗くなってくるわで、橋に着いたときは本当にうれしかった。橋の下で夕飯を食べる。雨が強くなったので車の中に入る。ジュースを飲みたくなったので自動販売機を求めて、秩父方面へ車を走らせるが、全然ない。20Kmくらい走って見つけた。そのまま三峰有料に入って車で寝る。雨はさらに強く降っている。
5/4 曇りのち晴れ 三峰有料---(車)---三国峠---(車)---西湖
5/5 晴れ 西湖---(車)---自宅
追記:
両神山からの下りは、今の地図には無い道のようで、どこを歩いたのかは確認できませんでした。大峠方面に下りたと書いてありますが、その地名も見当たりません。多分、ミヨシノ岩辺りから石舟沢に下りたと思われます。当時の地図には水場や登山道が書いてあったのでしょうか?
⛰ 5月23日(土) 晴れ 雲取山(2017m ) 私
自宅---(バイク)---後山林道終点・・・三条ノ湯・・・雲取山・・・三条ノ湯・・・後山林道終点---(バイク)---自宅
雲取山は東京で一番高い山である。前々から登りたいと思っていたが、なかなか根性が出なくて今日になってしまった。バイクで小河内ダムを横目に見ながら後山林道へ入る。林道終点にバイクを置いて歩き始める。三条ノ湯からはきつかった。途中、木々の間から雲取山が見えたとき、もう引き返そうかなと思ってしまったが、弟も登った山に登らないのは悔しいので、先に進んだ。三条ダルミに着いたのはお昼ぐらい。富士山がとってもきれいに見えた。ここからのきつい登りを20分で登りきり、頂上に着いた。頂上からの景色はまた素晴らしく、飛竜山、大菩薩、富士山、石尾根、御前山などがきれいに見える。下りは三条ノ湯までノンストップ。林道終点の河原でお茶を飲む。ここはキャンプにいいみたい。
追記:
この頃、バイクに目覚め、中型二輪の免許を取り、最初はHonda CB125というバイクを買った。単気筒、前輪メカニカルディスクブレーキのこのバイク、燃費は良かった。その後、Honda CB400 HawkⅡを購入。重いバイクで林道は不向き。この時も何度かこけそうになった。
⛰ 10月16日(金)~17日(土) 八ヶ岳(2899m ) 私
10/16 晴れ 新宿---(夜行列車)---
10/17 快晴 茅野---(バス)---美濃戸口(6:59)・・・(7:43)美濃戸(8:10)・・・(10:12)行者小屋(10:30)・・・(12:45)赤岳(13:00)・・・(14:00)行者小屋(14:10)・・・(16:20)美濃戸口---(バス)---茅野---(中央本線)---新宿
去年は5人で登った八ッを一人で登った。恩給局山岳部の人たちは今年も慰霊登山にきているのかしら。知っている人に会えるだろうか。23:55新宿発長野行きの夜行で茅野へ向かう予定で、21:30頃新宿駅に行くと、もう席はいっぱいで座れなかった。発車間際はラッシュ時の状態。ネクタイ人間が多かった。八王子を過ぎ、やっと床に座れた。隣に座っている人(登山者)に話しかけられ、ウイスキーを頂き、チビチビ飲みながら山の話をする。目的地は同じ八ッだ。韮崎でかなりすいて座席に座れたが、あっという間に茅野についてしまった。ウイスキーの人とタクシーで美濃戸口まで行こうと話していたが、全部出払っており満員のバスで向かう。当然座れない。
美濃戸口でウイスキーの人と別れて美濃戸山荘へ。ここで朝飯とする。山荘の温度計はー2℃を指していた。熱いお茶と野沢菜のサービスがうれしい。さあ出発。見覚えのある山道を行く。河原のような広場から見える八ヶ岳は美しい。ちょっと振り返ると、なんと、槍ヶ岳が見えるではないか。去年登ったけど、見たのは初めてだ。やっぱり尖がってるんだ。感動。
行者小屋に着いた。去年より水場がきれいになっている。さて、赤岳の登りだ。去年と同じ文三郎を登る。途中、ずいぶん落石の音を聞いた。霜柱で浮いた石が陽を受けて溶け、落ちるそうだ。赤岳に着く。素晴らしい天気に恵まれ、景色も一段と良い。北ア、南ア、富士山、奥秩父が手に取るようだ。今日は赤岳鉱泉小屋に泊まる予定であったが、頂上で他の登山者と話していたら、赤岳だけなら日帰りできるんじゃない、と言われ、急遽、日帰りにしてしまう。天気も明日までは持たないと言われたし。
日帰りにしたので、昼食はビスケットを数枚で済ませた。地蔵尾根を下り、行者小屋から南沢を美濃戸山荘へ。ここで、牛乳を飲んで急いで美濃戸口へ向かう。あと少しのところでバスの発車時刻になる。あきらめて歩いているとまだバスがいて、運転手が乗り込むところ。猛ダッシュでバスに駆け込んだ。バスの中には、あのウイスキーの人がいた。赤岳を日帰りするのは大したもんだよ、と言われ良い気分になる。
帰りの電車では、ウイスキーの人とビールで乾杯、そして山の話をあれこれ聞いた。八王子で名前も聞かずに別れたが、「また山で会おうね」という言葉がキザには思えなく、山の男はかっこいいなあと思った。荻窪からバスで帰るつもりだったが、足が死んでいたのでタクシーで帰る。あ~しんど!
追記:
初めての単独での高山。かなり不安があった。でも、夜行列車でウイスキーの人にお会い出来て、かなりリラックスできたと思う。山男は素敵だね。