2025.09. 26 全国通訳案内士1次筆記試験合格発表(予定)
各地で観光振興の核となる人材を育てていくため、「『観光カリスマ百選』選定委員会」を設立し、その先達となる人々を『観光カリスマ百選』として選定し、これらの方々の経歴や実績などについて紹介しています。
従来型の個性のない観光地が低迷する中、各観光地の魅力を高めるためには、観光振興を成功に導いた人々のたぐいまれな努力に学ぶことが極めて効果が高いと考えられます。そこで、各地で観光振興の核となる人材を育てていくため、「『観光カリスマ百選』選定委員会」を設立、その先達となる人々を『観光カリスマ百選』として選定し、これらの方々の経歴や事績などについて紹介しています。(『観光カリスマ』観光庁人材の育成・活用)
[選定]
趣旨:従来型の個性のない観光地が低迷する中、各観光地の魅力を高めるためには、観光振興を成功に導いた人々のたぐいまれな努力に学ぶことが効果的。各地で観光地域振興に頑張る人を育てていくため、その先達となる人々を「観光カリスマ」として選定。
第1回平成14年~第8回平成17年 100名選定
剪定者の類型
温泉地の活性化
グリーン・エコツーリズム 自然ガイド等の体験型観光の開発
町並み・景観整備
外国人受け入れ
伝統文化の活用
食・特産品による活性化
ホテル・旅館などの経営革新
伝統産業などの産業観光
新たな観光資源による活性化
イベントなどによる活性化 等
3.地域の取組への期待
観光振興を図るには地域のオリジナリティが不可欠であり、そのためには観光カリスマの活動を形だけ模倣するのではなく、「考え方」を理解することが重要
今後、観光に取り組もうという地域が、観光カリスマから直接話を聞くことなどにより、観光カリスマのノウハウを上手く活用して、ひとまねではない、個性的な観光地づくりが進められていくことを期待。
2019年日本地理出題。
*カリスマ名称:通年型アウトドア体験観光のカリスマ
*選定理由:冬のスキーによる観光しかなかった北海道ニセコ地域にラフティングなど夏の体験観光の魅力を付加し、広く国内外から観光客が集まる通年観光の地に変貌させた。また、「日本リバーガイド協会」の設立に当初から参加し、ラフティングツアーの安全性やサービスの向上を通じて、ラフティング人口の増加に寄与した。
* ロス・フィンドレー氏の活動拠点となっているニセコ地域は、北海道の南西部に位置し、「ニセコ積丹小樽国定公園」の一角を占めている。東に名峰羊蹄山、西から北にわたって連なるニセコ連峰、このすそ野に広がる豊かな丘陵地帯、そして中央部を清流「尻別川」が流れ、これに多くの中小河川が流入するなど変化に富む自然環境に恵まれ、四季折々の美しい自然景観が味わえる地域である。
また、国内屈指のスキー場を多数抱え、スキーリゾート地として全国からスキー客が多数訪れる地域である。
*また、ニセコのような田舎の小さな町では、若者が働ける職場が非常に少なく、過疎化の一因となっているが、アウトドア活動を快適かつ安全に楽しむ観光客が増えることは、そこに働く質の高いガイドに対するニーズも必然的に高まり、新たな雇用機会が生まれることになる。
ロス・フィンドレー氏は、アウトドア事業は若者が憧れるアウトドアライフスタイルと地元で生活するという環境を地域の若者に提供することになり、若者の地元定着による地域の活性化にもつながるものと考えている。実際、NACは、当初3人のラフティングガイドを雇って始めたが、現在では30人以上のフルタイムガイドと多くのパートタイマー、サポートスタッフを抱え、約80名の人が働いている。
このように、若者達が働きながら自らの技術をスキルアップし、新たなビジネスを創造するという循環が生まれ、ニセコ地域の活性化につながっている。
観光カリスマ『ロス・フィンドレー』観光庁:人勢の育成・活用