Post date: Apr 9, 2017 1:33:54 PM
2回目の出張シネマだ。1回目はチョコの話。バレンタインでいっぱいのチョコが販売されるが、そのカカオ農場は、学校にも行けない子供の労働に支えられていた。
今回はアパレル産業の真のコストを学ぶ。皆さんは、980円のTシャツや1980円のジーンズの縫製価格はいくらなのか気になったことはありませんか?メイドインチャイナ・マレーシア・バングラデッシュ等々。「人件費の安い国に縫製の仕事を出すことでコストを下げている」私の認識もこの程度だった。
ところがどっこい。大手アパレルは、契約工場から搾取し、工場主は一か月16000円の生活最低賃金を要求する女性労働者を力で押しつぶしていく。労働者とは契約していないので、労働基準がないのだ。また、アメリカモンサント社は、種子と農薬で世界の農業を変えてしまった。高い種子と農薬代が払えず自殺する農家が後を絶たない。皮をなめす薬品が地域の水を汚染し、その住民をも破壊する。農家や縫製に携わる人たちが支払う、教育や医療・保険のためのお金を考えていない。利益主義の貧欲は、恐怖と貧困を世界へ広げている。
三井アウトレットやイオンモールが人気の木更津だが、その後ろに隠された真実を、また問題を認識する必要がある。安ければ使い捨てで簡単に捨てることができる。そういうものはやはり買ってはいけないのだ。
チョコとアパレル、私たちの意識を変える身近な問題だと気付かされた。
若い人が多かったのが救いだ