「お元気ですかー。お変わりないですか?」 高橋てる子です。

私たちは、「もっと街づくりに市民が参加したい、そのためには、情報を公開してください。」と訴えて議席をいただいてから20年が過ぎました。今では、「市民協働」「情報共有」と呼び方が変わり、この2つのキーワードがなければ街づくりができないまでになりました。ますます市民の参画が求められています。

経済が右肩上がりで、税収が増えていたときは、皆さんの要望にこたえることができましたが、今では使えるお金は予算の1割に過ぎません。自分のところにだけはと要求されても実現できる予算はほとんどありません。

これからの4年間、私たちは大切なことを決めなければなりません。老朽化した公共施設、市民会館や公民館、学校、道路や橋、公園に至るまで、存続させるのか廃止をするのかを決める大事な4年間になります。ますます議会の役割が大きくなりました。「予算がない」という理由だけでなく、市民の皆さまの意志に基づいて選択されますように願っています。選挙のときだけではなく是非、皆さまも意見参画をしてくださるようにお願いします。

何でも市や国に任せておけばいいという時代ではありません。今、安倍政権のすすめる経済政策は、東京とトヨタは潤いますが、地方や私たち庶民の暮らしは、ますます厳しくなってきます。さらに、安倍政権は集団的自衛権の行使を容認しました。特定秘密保護法も施行され、憲法の改正に大手がかかっています。もしかしたら、今年中に憲法改正の国民投票がおこなわれるかもしれません。木更津で整備されようとしているオスプレイについても、この特定秘密に当たり一つも情報は出てきません。

私は、政治の役割は絶対に戦争をしないこと、国民が何とか食べていけるようにすることだと思います。戦争はダメ、原発も反対です。高橋てる子は沖縄の人を見捨てません。福島の人も見捨てません。私は今、このように自分の意見を自由に述べることができますが、これはとても大事で、何としても守っていかなければならないと思っています。こういう時代だからこそ、市民の皆さまがしっかりと考えて、自分の意見持つことが本当に大事になってきました。

国も市もお金がなくなると弱いところから予算を切ってきます。それでも私たちはこの土地で生きていかなければなりません。どうしたら安心して暮らしていけるのでしょうか?私、高橋てる子は、市民の皆さんにお願いします。ぜひ「お元気ですか。何か困っていませんか」と声を掛け合ってほしいのです。そして、困ったときには気軽にSOSを出し合いましょう。介護や子育て、どうぞ一人で抱え込まないでください。お金は大事。でも、困ったときに支えてくれる人はもっと大事です。困ったときはお互いさま。「大丈夫?何か手伝おうか?」そんな優しい声が飛び合うまちを高橋てる子はつくりたい。

ぜひ皆さまも声を掛け合うやさしい街を一緒に作ってください。

32年前に始めた私たちの挑戦。次点に泣いた市議選のリベンジから初議席を得て、もう28年が過ぎました。その間も、市長選、県議選、市議の複数化と常に挑戦し続けることができたのは、皆様の応援のおかげと深く感謝いたしております。

今年度をもって、私は市議を引退することに決めました。「市民の領域を広げたい!」と作り上げてきた清見台の元気力発電所も閉じます。立ち寄って、おしゃべりやコーヒーを楽しんでくださった皆様、長い間ありがとうございました。

幸いなことに、「ふじた真澄さん」が市議選に挑戦してくれることになりました。真澄さんは、会社の休みの日に元気力のおばさんたちの爪のケアに来てくれていて、看板娘の安川さんが最初に声をかけたのです。年を取ると足の爪切りは困難を極めます。また、マニュキュアをしたきれいな手を見ると、我ながらうっとりします。真澄さんとの出会いは「閉店したそごう」を市民の力で開けようと挑戦した「チャレンジセンター」でした。私たちの活動や考えを繋いでもらうのではなく、若い力でチャレンジしてほしい。そのチャレンジに拍手を送ります。        

                                                                高橋てる子