ヌナワタケ属の胞子発光菌 (Roridomyces sp.)


大場由美子さんが発見した八丈島産胞子発光菌は、子実体が微小で群生せず,ヒダがやや垂生する特徴において熱帯産 Mycena pruinosoviscidaおよびRoridomyces lamprosporusと共通しており、葉上性(ようじょうせい)の生態を重視すれば、Roridomyces lamprosporusに近縁と思われます。


キノコの発光の役割については、トビムシやハエを呼び寄せているという報告があることから,ムシに胞子を運ばせているという仮説が有名ですが,胞子発光菌の存在はこの仮説を支持する有力な証拠の一つと考えられます。