フチドリタマゴタケ 

Amanita rubromarginata Har. Takah.

Mycoscience 45 (6): 372 (2004)

    英語名: “Red-Skirted Slender Caesar”  (テングタケ属分類の世界的権威 Rodham E. Tulloss博士により命名)


安定した形質としてヒダが常に帯赤橙色に縁取られる性質はタマゴタケ類としてユニークです。傘表面は最初橙褐色を帯び、のち次第に傘中央部が暗色~ほぼ黒色になり、周縁部に向かって橙黄色~オリーブ黄色を呈します。最近石垣島で黄色型の系統が見つかっています。

近年中国 (Cui et al. 2018) 並びにタイ、ラオス (Pedersen & Læssøe 2024)、ジャワ島など東南アジアから類似菌が報告されていますが、タイ産については成熟時における傘表面の色が沖縄産サンプルと異なると言われています (Thongbai B et al. 2016)。