ダルマイグチ 

Rubinoboletus monstrosus Har. Takah., Mycoscience 48(2): 95 (2007) 

柄は最初から中空で常に太短いため、子実体は達磨のような形状に見えます。キニガイグチ近縁種群の仲間で、キニガイグチについては Rubinoboletus 属に転属させる考え方もありますが、分子系統ではニガイグチ属に近縁とされています。Rubinoboletus属はコショウイグチ属に分類されてきた Chalciporus rubinus (W.G. Sm.) Singerが基準種とされていることから、属の分類概念に疑問が残ります。

ダルマイグチについて分子解析はまだ行われていませんが、北米産 Tylopilus ballouii 近縁種群との形態的類似性から判断すると, ニガイグチ属に置くのが妥当かもしれません。