ISO 19155-2:2017 Geographic information — Place Identifier (PI) architecture — Part 2: Place Identifier (PI) linking
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履歴
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19155:-2:ed-1:v1:en
場所識別子(PI)アーキテクチャ(ISO 19155)は、所(ところ)の概念モデルを定義し、特定の地物の種類に限定されない場所識別子の標準的な符号化法を規定した。この規格では、場所識別子を他の符号化地物又はオブジェクトとどのようにリンクさせるかを定義する三つのメカニズムを示す。これらの地物又はオブジェクトの識別子は、必ずしも所を指すとは限らないが、概念的には「他の識別子」と呼ぶことができる。
図 1 は、地物/オブジェクトの符号化規則間のリンク機構の抽象概念を示している。
図1 — 異なる符号化規則同士の接合
この規格で提示するリンク機構は、gml:id、UUID、又はURLを用いたオブジェクト識別及び参照のための、公知の情報技術に基づいている。これらのリンク機構を、ここで定義される規則及びリンク先の符号化規則の種類に応じて用いることで、場所識別子を他の符号化法における地物やオブジェクト(他の識別子)とより統一的に関連付けることができる。これにより、GMLで符号化された場所識別子とリンクすることで、異なる符号化法における他の識別子の機能が拡張される。
既存の PI データは、この規格で定義されているリンク機構を使用することで、他のさまざまな符号化法を補完できる。
たとえば、ショッピング モール内の店舗を表す場所識別子のグループを、GML データ セットによって表されるショッピング モール内の特定の場所に関連付けることができる。
この規格では、場所識別子(PI)(ISO 19155参照)を他の符号化法で記述される地物又はオブジェクトにリンクするために、次に示す三つのメカニズムを定義する。
— ISO 19136で定義されているGMLオブジェクトのID属性(gml:id)。
— IETF RFC 4122で定義されているユニバーサルユニーク識別子(UUID)。
— IETF RFC 1738で定義されているUniform Resource Locator(URL)。
これらの PI リンク機構は、W3C XML リンク言語 (XLink) で定義されている xlink:href を使用して有効化される。
これらの地物又はオブジェクトの識別子は所を識別できる場合もあるが、この規格の範囲内では、他の符号化領域に存在する地物又はオブジェクトの識別子は概念的に「他の識別子」と呼ばれる。
この規格ではさらに、ISO 19155で規定されているように地理マーク付け言語(GML)(ISO 19136)を用いてPIを符号化する場合、PIはgml:idを用いて他のGMLで符号化された地物にリンクされることを定義する。gml:idを用いたGMLインスタンスの符号化の詳細は、規定扱いの附録に示される。
追加される規定扱い附録では、UUID及びURLを用いて場所識別子を他の識別子にリンクするための符号化法を定義し、その使用例を示す。
この規格は、位置情報サービス、リンクされたオープンデータ、ロボット支援サービス、及び実世界又は仮想世界におけるPI及びオブジェクトの関係を必要とするその他のアプリケーション領域に適用可能である。
この規格は、特定の地物又はオブジェクトにリンクされた場所識別子のレジストリーを作成するものではなく、gml:id、UUID、及びURL 以外のリンク機構のサポートはこの規格の範囲外である。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19103, Geographic information — Conceptual schema language
ISO 19136:2007, Geographic information — Geography Markup Language
ISO 19155:2012, Geographic information — Place Identifier (PI) architecture
IETF, Universally Unique IDentifier (UUID) URN Namespace, RFC 4122, July 2005
IETF, Uniform Resource Locators (URL), RFC 1738, December 1994
W3C XML Linking Language (XLink) Version 1.1 — Recommendation, 06 May 2010
この規格では、ISO 19155並びに次に記載されている用語及び定義が適用される。
ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
Place Identifier (PI) link
場所識別子(PI)リンク
PIと異なる符号化領域内の他の識別子との間に確立される関係
注記1:これらの地物又はオブジェクトの識別子は所を識別できる場合もあるが、この規格の範囲内では、他の符号化領域に存在する地物又はオブジェクトの識別子を概念的に「他の識別子」と呼ぶ。
注記2:これらの「他の識別子」は、PIアーキテクチャの外部に存在する場合がある。
3.2
Place Identifier (PI) linking mechanism
場所識別子(PI)リンク機構
場所識別子(PI)リンクを定義するために使用される手段(3.1)
[1] ISO/IEC 9834-8, Information technology — Procedures for the operation of object identifier registration authorities — Part 8: Generation of universally unique identifiers (UUIDs) and their use in object identifiers
[2] ISO 10303-21, Industrial automation systems and integration — Product data representation and exchange — Part 21: Implementation methods: Clear text encoding of the exchange structure
[3] ISO 10303-28, Industrial automation systems and integration — Product data representation and exchange — Part 28: Implementation methods: XML representations of EXPRESS schemas and data, using XML schemas
[4] ISO/IEC 11578, Information technology — Open Systems Interconnection — Remote Procedure Call (RPC)
[5] ISO 16739, Industry Foundation Classes (IFC) for data sharing in the construction and facility management industries
[6] ISO 19109, Geographic information — Rules for application schema
[7] ISO 19111, Geographic information — Spatial referencing by coordinates
[8] ISO 19112, Geographic information — Spatial referencing by geographic identifiers
[9] ISO 19150-2, Geographic information — Ontology — Part 2: Rules for developing ontologies in the Web Ontology Language (OWL)
[10] OGC 12-019, OGC City Geography Markup Language (CityGML) Encoding Standard, 2.0, 2012-04-04
[11] OGC, 14-005r3, OGC IndoorGML,1.0, 2014-12-02
[12] National Building Information Model Standard Project Committee, Building Smart Alliance, National Institute of Building Sciences, Available at <http://www.buildingsmartalliance.org/index.php/nbims/faq/>, Accessed on October 18, 2012
[13] OpenBIM, Available at <http://www.buildingsmartalliance.org>, Accessed on October 28, 2012
[14] Basic Geo (WGS84 lat/long) Vocabulary, W3C Sematic Web Interest Group, Available at <http://www.w3.org/2003/01/geo/>, Accessed on June 14, 2015
[15] Scalable Vector Graphics (SVG) Tiny 1.2 Specification, W3C SVG Working Group, Available at <http://www.w3.org/TR/SVGTiny12/>, Accessed on June 14, 2015
[16] W3C Scalable Vector Graphics (SVG) 1.1 (Second Edition) — Recommendation 16 August 2011
(2025-04-17)