ISO 19152-1:2024 Geographic information — Land Administration Domain Model (LADM) — Part 1: Generic conceptual model
現行
履歴
ISO 19152:2012
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19152:-1:ed-1:v1:en
公共政策の目的を達成するために、行政当局は特定の行動や結果を義務付けたり可能にしたりするための規則を制定する。これらの規則の一部は領域戦略(territorial strategies)(備考1)を活用する。この規格の旧版である ISO 19152:2012 では、「土地管理」という用語は広い意味で使用されていた。この規格の新版である ISO 19152-1:2023 では、より広い意味を持つ新しい用語「地理規制(georegulation)」を導入した。これは、規制を通じて地理的空間を限定し、その管理を行使する活動として定義する。
土地管理/地理規制を通じて、国際法、憲法、行政法、私法、慣習法の文脈で複数の機能を果たす多数の地理空間を生成することができる。土地管理/地理規制は、たとえば、地域的に権限を委譲したり、安全又は健康上の理由で領域への立ち入りを制御したり、人、物、情報の循環を組織化したり、資源を管理したり、保護目的で使用したりするために利用できる。これらの地理空間は並置又は重なり合って、複雑な法的空間構成を生成する。
この規格の目的は、土地管理/地理規制によって生成されたすべてのオブジェクトに共通する基本的な概念を示し、基本的なコンポーネント及び関係を定義することである。
この規格の最初の目標は、モデルが含意する共通の語彙に基づいて、国内及び異なる国間の関係者がコミュニケーションできるようにすることである。この規格は、既存のシステムを置き換えることを目的としているのではなく、それらの類似点及び相違点をより一層理解できるように、それらを記述するための形式言語 (統一モデリング言語 "Unified Modelling Language, UML") を提示することを目的とする。
二つ目の目標は、モデル駆動型アーキテクチャ (Model Driven Architecture, MDA) に基づく土地管理システムの開発及び改良のための拡張可能な基盤を提供することである。この規格は、必要な情報交換を可能にするために、土地管理領域のセマンティクスを組織、地域、又は国間で共有する必要がある国内又は国際的な土台のもとで規格化された情報サービスを作成するということに意義がある。モデルの設計中には次の4点を考慮した。
1) 土地管理/地理規制によって作成されたオブジェクトの共通側面を取り決めすること。
2) 国際測量連盟 (FIG) の「Cadastre 2014」の概念枠組みに基づくこと。[14]
注記1:Cadastre 2014 における法的独立の原則は、レイヤーごとに Cadastre 2014(備考2)の完全に独立した LADM 実装を使用するか、レイヤーごとに LADM の空間単位パッケージのみを使用して実装することができる。
3) それは実用性を考慮し、可能な限り単純なものにする。
4) 地理空間の側面については ISO/TC 211概念モデルに従う。つまり、その基本型は ISO 19103 で定義し、幾何学的要素は ISO 19107 で定義し、この規格で使用される一般地物モデルは ISO 19109 で定義する。
この規格では、土地管理領域モデル (LADM) を定義する。これにより、さまざまな種類のシステムが同じ表記法で記述できる。ISO 19152 シリーズの他の部では、この規格で定義sした共通のコア スキーマに基づいて、土地管理パラダイムの中の特定の領域を扱う。この規格の旧版である ISO 19152:2012 は、土地登記に重点を置いていた。その主題は現在、ISO 19152-2 に含まれている。この規格は、土地管理/地理規制におけるすべてのオブジェクトに対する一般的な参照モデルを提示するとともに、すべての部の概要も提示する。追加された部は、この規格で定義されたモデルに合わせて計画されており、次のトピックを扱っている:
— 土地登記 (ISO 19152-2:—1)
— 海洋地理規制 (ISO 19152-3:—2)
— 評価情報 (ISO 19152-4:—3)
— 空間計画情報 (ISO 19152-5:—4)
この規格は、LADMのISO 19152:2012版と後方互換性がある。ISO 19152:2012 に従って定義された要素を使用して作成された国ごとのプロファイルは、主な変更が ISO 19152:2012 で指定されたモデルの主たる構造には影響を与えないので、この版の ISO 19152-1 にも準拠し続けることになる。
備考1) 領域戦略とは、管理する地域の発展のためのビジョンのことである。
備考2)Cadastre 2014とはFIG(国際測量技術者連盟)が発表した、土地管理と不動産に関する将来ビジョンであり、急速に変化する社会における土地管理の役割と、将来の地籍管理システム(Cadastre)のあり方を示すこと、及び、持続可能な開発、土地所有権の保護、効率的な土地利用を支援するための枠組みを提供する。
この規格では
— 土地管理/地理規制に関する基本的な情報関連コンポーネントを網羅する、参照土地管理領域 モデル (LADM) を定義する。
— 次のパッケージを含む抽象概念モデルを提示する。
— 当事者 (個人および組織)、
— 基本的な管理単位、権利(Rights)、責任(Responsibilities)、制限(Restrictions) (RRR)、
— 空間単位
— 汎用的な概念モデル (情報源及びバージョン管理されたオブジェクトからなる)を提示する。
— さまざまな国内及び国際システムに基づいて、実際に役立つようにできるだけ単純な土地管理/地理規制の用語法を提示する。この用語法により、さまざまな管轄区域のさまざまな公式又は非公式の慣行及び手順について、共通の説明が可能になる。
— 符号化法に依存しないコンテンツ モデル (content model)(備考1)を提供し、さまざまな符号化法を利用可能にできるようにする。
— 国及び地域ごとのプロファイルの基礎を提示する。
—さまざまな情報源からの土地管理/地理規制情報を、首尾一貫した方法で組み合わせることができる。
次に示す項目は、適用範囲外である。
— さまざまな型のシステムを同じ表記法で記述する可能性があるときに、潜在的に法的影響を及ぼす可能性のある(国の)土地管理/地理規制法に干渉すること。
— 団体のデータ、住所データ、土地被覆データ、物理的な公共設備網のデータ、保存データ、課税データを含む外部データベースの構築。ただし、LADM は、これらのデータ集合のステレオタイプ クラスを提供して、LADM がこれらの外部情報源から期待するデータ 集合要素を示すことがある (利用可能な場合)。
この規格は、土地管理/地理規制領域における規格化の概念及び基本構造を提示する。規制情報を記述できる一般的なスキーマを定義する。又、すべての情報システムのソースを維持できるように、参照構造とともに複数の当事者及びグループとの関係を表現することも可能である。この規格は、より詳細なスキーマを確立するための共通要素及び基本スキーマを示す。
備考1)コンテンツモデルとは、システム含まれるデータの内容を型ごとに整理し、その属性、関係性、及びデータを提供する方法を定義する、構造化された表現をさす。なお、原語ではコンテンツという複数形の表現はしない。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19103, Geographic information — Conceptual schema language
ISO 19105, Geographic information — Conformance and testing
ISO 19107, Geographic information — Spatial schema
ISO 19109, Geographic information — Rules for application schema
3.1 用語及び定義
この規格では、次に示す用語と定義が適用される。ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1.1
abstract test suite
抽象試験項目群
仕様に示された全ての要件のための試験を定義する適合性クラスの集合
[ISO 19105:2022 3.3を参照 — 注記1は省略した。]
3.1.2
basic administrative unit
BAUnit
基礎管理単位
土地管理システムに含まれる、登記(法律による)又は記録(非公式の権利、慣習的権利、またはその他の社会的保有関係による)の対象となる管理実体。ゼロ以上の空間単位で構成され、一つ以上の固有かつ同質の権利、責任、又は制限が関連付けられる。
例1: 所有権又は土地使用権は同質的な権利の例になる。
例2: 二つの空間単位 (例:住宅部及び車庫) で構成される集合住宅単位、一つの空間単位 (例:一筆の土地) で構成される農地、一つの空間単位 (例:通行権をもつ道路) で構成される地役権、土地統合エリア、又は複数の権利保有者と制限対象物を持つ使用権単位。
例3: 海上の風力発電所を一つの空間単位として、陸地へのケーブルを別の空間単位として組み合わせると、一つのBAUnitが形成される。
注記1:定義中の「固有」とは、権利、制限、又は責任が、基礎管理単位全体に対して一つ以上の当事者 (所有者又は使用者など) によって保持されることを意味する。「同質」とは、権利、制限、又は責任 (所有権、使用権、社会的保有権、リース、または地役権) が基礎管理単位全体に影響を及ぼすことを意味する。制限の場合、当事者がゼロである可能性もある。
注記2:BAUnitは、関係者に代わって権利を保持するために使用される場合、代理する者になることができる。これは、別のBAUnitの付属物として保持される権利 (地役権など) を登記するために使用できる法的パターンである。
注記3:BAUnitは、登記又は記録されるときに一意の識別子を割り当てる必要がある。
注記4:登記簿は存在するが、地籍 (空間単位) 図が存在しない場合は、BAUnit は 0 個の空間単位で構成できる。
注記 5:地籍図のない登記簿を持つ国がある。登録簿へのアクセスは、当事者識別子又は BAUnit 識別子 (オプション) に基づく。地籍図がないため、空間単位は土地管理において明示的には表現されない。
注記6:権利(Rights)、責任(Responsibilities)、制限(Restrictions) は総称してRRRと呼ばれる。
注記7:制限及び責任は、それぞれ独自の空間単位を持つ独自のBAUnitに関連付けることができる。
備考1)例2の地役権の原語は"servitude"であるが、これはフランス語であり、英語では"easement"。自分の土地(要役地)の便益のために、他人の土地(承役地)を使用する権利を指す。
3.1.3
feature
地物
実世界の現象の抽象概念
注記1:地物は型として、又はインスタンスとして現れる。型又はインスタンスの一方だけを意味するときには、地物型又は地物インスタンスという用語を使うのが望ましい。
[ISO 19101-1:2014 4.1.11を引用][翻訳はJIS X 7109:2009 4.8を引用]
3.1.4
feature type
地物型
共通の特徴を持つ地物のクラス
[ISO 19156:2023 3.9を引用]
[+]
3.1.5
fraction
分数
<LADM> 数値の対。上の数値は分子、下の数値は分母と呼ばれ、通常は分子と分母を線で区切る。
例:「½」と「¾」は正確な分数の例である。
注記1:分母の値の型は、0 より大きい正の整数値である。分子の値の型は、0 以上の負でない整数値で、分母の値以下である。
備考1)注記1が、この規格特有の説明と考えられる。一般には、分母は0以外でなければいけないが、分子も分母も整数に限るものではない。
3.1.6
georegulation
地理規制
規制を通じて地理空間を限定し、その管理を主張する活動
3.1.7
group party
グループ団体
登録された任意の数の団体が一緒になって形成する別個の実体
例: パートナーシップ (各パートナーが団体として登録されている)、又は二つの部族 (各部族が団体として登録されている)。
注記1:グループ団体は、別のグループ団体の団体メンバーになる場合がある。
[+]
3.1.8
land
土地
<LADM> 権利、制限、責任の対象となる空間範囲。地表面の湿地及び乾燥地、並びに地上及び地下の空間すべてを含む。
注記1:土地は空間単位の集合体である。
注記2:土地には水、空気、又は空間が含まれる。
3.1.9
land administration
土地管理
人及び土地の関係についての情報を決定、記録、配布するプロセス
注記1:一部の国では土地管理の一部を土地登記簿 (cadastre) と呼んでおり、UNECE(1996)では「土地区画を記録する土地情報システムの一種」と定義している。[13]
備考1)注記1にある土地区画は、日本では「筆」という。
3.1.10
object identifier
Oid
オブジェクト識別子
Oid
オブジェクトの識別を可能にする汎用オブジェクト識別子
注記1:ISO/IEC 8824-1:2021 から改変。
[+]
3.1.11
party
団体
<LADM> 土地管理プロセスで役割を果たす個人又は組織
例 1: 組織は、会社、自治体、州、部族、農民組合、又は教会コミュニティである可能性がある (各組織は代表者によって代表される: ディレクター、チーフ、CEO など)。
例 2: 土地登記システムの文脈で権利、責任、又は制限の取引で役割を果たす個人又は組織。
注記 1: 団体として登録されるため、すべてのメンバーが個別に識別され、登録される必要はない。
注記 2: 基礎的な行政単位は、たとえば地役権を保持している可能性があるため、当事者団体になる場合がある。
3.1.12
party member
団体メンバー
グループ団体の構成員として登録及び識別される団体
3.1.13
profile
プロファイル
特別の働きをするために必要な、一つ以上の基礎標準又は基礎標準のサブセット、及び、もし許容される場合は、それらの基礎標準の中から選ばれる箇条、クラス、オプション及びそれらの基礎標準のパラメータの特定
注記1:国全体で有効なプロファイルは「全国プロファイル」と言われる。
注記2:プロファイルは基礎標準から派生するため、定義上、プロファイルへの適合は、その派生元の基礎標準への準拠とされる。
注記3:LADMの文脈における全国プロファイルは上で定義されたとおりであるが、国固有の要素で拡張することができる。
[ISO 19106:2004 4.5を修正 —注記1及び3を追加した。]
3.1.14
register
レジスター
関連する項目の記述を含む、項目に割り当てられた識別子をもつ記録の集合
[ISO 19135-1:2015 4.1.9を引用]
3.1.15
registry
レジストリー
レジスターを維持するための情報システム
[ISO 19135-1:2015 4.1.13を引用]
3.1.16
regulation
法規
当局が採用している、拘束力がある法律上の規定を定める文書
[ISO/IEC Guide 2:2004 3.6を引用][翻訳はJIS Z 8002:2006 3.6 を引用]
3.1.17
required relationship
必要な関係
空間単位間又は基本管理単位間の明示的な関連付け
注記 1:法的側面、データの履歴、不正確な幾何、又は幾何の欠落により、地理空間オーバーレイ技術では、空間単位間の無効な関係が生成されたり、関係が生成されなかったりすることがあるが、これは「必要な関係」によってもたらされる可能性がある。
注記 2:空間単位どうしの関係は、ISO 19107:2019 の型で定義できる。
3.1.18
responsibility
責任
<LADM> 土地所有者が何らかの行為を許可又は実行する公式又は非公式の義務
例: 溝を掃除する、雪のない舗装を維持する、冬季に屋根から、つららを取り除く、記念碑を維持するなどの責任。
注記 1: 「所有者」には、賃借人、用益権者などが含まれる。
3.1.19
restriction
制限
<LADM> 土地所有者が何らかの行動を控える公式または非公式の義務
例 1: ガソリンスタンドから 200 メートル以内に建物を建てることは許可されない。又は、所有権に対する制限として地役権又は抵当権が設定される。
例 2: 差押えは、BAUnit の制限として登録できる。
3.1.20
right
権利
<LADM> 所有又は、行為を行う公式又は非公式の権利
例: 所有権、部屋の賃借権(apartment right)、借地権、占有権、慣習上の権利、イスラムの権利 (ミリ(miri)やミルク(milk)など)、先住民の権利、非公式の権利、主権的権利、無害通行権、通過通行権。
注記1:権利は、所有又は行為を行う公式又は非公式の権利を提示することがある。
注記2:権利は重複している場合や、一致していない場合がある。
備考1)イスラムの土地所有権については次の文献に解説(p.148)が見られる(ただしこの文献では、milkはmulkになっている)。ここではmiriは一種の制限付きの所有権、mulkは完全な所有権とされている
斉藤一夫(1959)停滞社会における経済と農業の発展−アルフレッド・ボネの中東研究、農業綜合研究、農林省農業綜合研究所、13巻3号、p.135-166
https://agriknowledge.affrc.go.jp/RN/2030822958.pdf
3.1.21
source
資料、情報源
<LADM> 土地管理オブジェクトのベースとなる法的及び/又は管理上の事実を提供する文書
注記1:ISO 19115-1:2014 によれば、あらゆる種類の文書を資料として追加できる。
注記 2:土地管理オブジェクトの型はすべて、バージョン管理オブジェクトのサブクラスである (例: 権利、制限、責任、基本管理単位、団体、空間単位)。
3.1.22
spatial unit
空間単位
土地管理/地理規制に関連する地物型。関連する空間属性及び主題属性を持つ。
注記1:空間単位は、基本的な管理単位の作成及び管理を可能とするように構造化されている。
注記2:この規格は、空間単位に関連付けられた空間属性の 2 次元 (2D)、3 次元 (3D)、または混合 (2D 及び 3D) 表現を許す。さらに、空間単位に関連付けられた空間幾何は、テキストで記述される場合がある (「この木からあの川まで」)。
注記3 :単一の点、テキスト、又は構造化されていない線の集合によって表される空間単位に加えて、管理上の理由から、空間単位の面積が0になる場合がある。
注記4:空間単位の面積が関係する場合、整数値への丸めが問題になる。たとえば、1 平方メートルの空間単位を二つの均等な部分に分割する必要がある場合は、システムに実装するための規則が必要である。
[+]
3.1.23
spatial unit group
空間単位グループ
一つの実体としてみなす、任意の数の空間単位のあつまり
例: セクション、カントン、市町村、部門(department)、州、国などの行政区域を形成する空間単位のあつまり。計画区域内の空間単位。
注記1:空間単位グループ内の空間単位は、必ずしも連続している必要はない。
備考1)カントン(canton:フランス語)とはスイスの州(地方行政区画)のこと。
3.2 頭字語及び略語
ECDIS Electronic Chart Display Information System 電子海図情報表示装置
FIG International Federation of Surveyors 国際測量者連盟
IHO International Hydrographic Organization 国際水路機関
LADM Land Administration Domain Model 土地管理領域モデル
Oid Object identifier オブジェクト識別子
RRR right, restriction, responsibility 権利、制限、責任
UML Unified Modelling Language 統一モデリング言語
[1] ISO 19103, Geographic information — Conceptual schema language
[2] ISO 19105:2022, Geographic information — Conformance and testing
[3] ISO 19106:2004, Geographic information — Profiles
[4] ISO 19107:2019, Geographic information — Spatial schema
[5] ISO 19108:2002/Cor 1:2006, Geographic information — Temporal schema
[6] ISO 19109, Geographic information — Rules for application schema
[7] ISO 19115-1:2014, Geographic information — Metadata — Part 1: Fundamentals
[8] ISO 19157-1:2023, Geographic information — Data quality — Part 1: General requirements
[9] International Hydrographic Organization (IHO), S-100 Universal Hydrographic Data Model, Edition 4.0.0, Monaco, 2018 https://iho.int/uploads/user/pubs/standards/s-100/S-100_Ed%204.0.0_Clean_17122018.pdf
[10] International Hydrographic Organization (IHO), S-121 Maritime Limits and Boundaries, Edition 1.0.0, Monaco, 2019 https://registry.iho.int/productspec/view.do?idx=177&product_ID=S-121&statusS=5&domainS=ALL&category=product_ID&searchValue=
[11] KAUFMANN, J., STEUDLER, D., 1998. Cadastre 2014: A vision for a future cadastral system, International Federation of Surveyors (FIG) Commission 7, July, Brighton, U.K., https://www.fig.net/resources/publications/figpub/cadastre2014/translation/c2014-english.pdf
[12] THOMPSON, R., & VAN OOSTEROM, P., 2021. Bi-temporal foundation for LADM v2: Fusing event and state-based modelling of Land administration data 2D and 3D. Land Use Policy, 102, 105246.
[13] United Nations Economic Commission for Europe (UNECE), Land administration guidelines with special reference to countries in transition, Geneva, Switzerland, 1996 https://unece.org/DAM/hlm/documents/Publications/land.administration.guidelines.e.pdf
[14] OGC 15-111r1, Land and Infrastructure Conceptual Model Standard (LandInfra), Version 1,0
[15] BEAUPRE,, J-F., LEVESQUE, S., AHOLA, R. DURAND, S., O'BRIEN, D., PRITCHARD, J., ALCOCK, M., 2022. Development of S-121 for Maritime Limits and Boundaries, Internation Hydrographic Review, 28, p. 94-107, https://doi.org/10.58440/ihr-28-a07
1 準備中. 発行段階: ISO/CD 19152-2:2023.
2 準備中. 発行段階: ISO/FDIS 19152-3:2023.
3 準備中. 発行段階: ISO/CD 19152-4:2023.
4 準備中. 発行段階: ISO/CD 19152-5:2023.
(2025-03-25)