ISO/TS 19163-2:2020 Content components and encoding rules for imagery and gridded data Part 2: Implementation schema
現行
履歴
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:74930:en
地理画像やグリッド化された主題データは、地理空間コミュニティや関連分野で広く利用されている。過去20年間にわたり、ISO/TC 211によって地理画像の標準規格がいくつか策定されてきた。ISO 19123は、被覆の空間的な特徴を概念スキーマとして定義し、被覆の定義域と関連する属性の値域との関係を定義している。ISO 19123では、ラスター、不規則三角形網、点、曲線、多角形被覆など、複数の種類の被覆を定義している。
ISO/TS 19163-1は論理データ構造と、その構造内のコンテンツ要素の符号化規則を規定しているが、それらは実装スキーマではない。具体的な実装構造がなければ、指定されたUMLをJPEG2000、GeoTIFF、NetCDF、GMLJP2など、様々なデータ形式で使用される符号にマッピングすることはできない。
ISO 19163 のこの部では、コンテンツ要素と特定の符号化形式間の関連付けとして、ISO/TS 19163-1 の GML ベースの実装スキーマを提案している。
この規格は、ISO 19123-2 で定義された被覆の構造に準拠している。
この規格では、ISO/TS 19163-1 で定義された地理画像及びグリッド化された主題データのコンテンツモデルに基づく実装スキーマを規定する。
この規格は、コンテンツ要素と特定の符号化形式の関連付けに適した構造を規定する。また、ISO 19123-2で規定されている、具体的で実装可能かつ適合性テストが可能な被覆構造を関連付けるための実装スキーマも提示する。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO/TS 19163-1:2016, Geographic information — Content components and encoding rules for imagery and gridded data — Part 1: Content model
この規格の目的に応じて、次の用語及び定義が適用される。
ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
binding
関連付け
コンテンツモデル(4.3)で定義された情報(データ及びメタデータ)から、その情報を伝達するデータ形式へのマッピングを仕様化すること
[ISO/TS 19163-1:2016 4.2を引用]
3.2
conversion rule
変換規則
入力データ構造に従うインスタンスを出力データ構造に従うインスタンスに変換するための規則
[ISO 19118:2011 4.7を引用]
3.3
document
文書
<XML> 整形式のデータオブジェクト
3.4
encoding rule
符号化規則
特定のデータ構造の符号化を定義する変換規則(3.2)の、識別可能な集合
例: XML、ISO 10303-21、ISO/IEC 8211。
注記1:符号化規則は、変換されるデータの型及び結果のデータ構造で使用される構文、構造及び符号(4.3)を示す。
[ISO 19118:2011 4.14を引用]
3.5
grid
グリッド
アルゴリズミックな方法によって、二つ以上の、互いに交差する曲線で構成されるネットワーク
[ISO 19123:2005 4.1.23を参照]
備考1)ISO 19123:2005 4.1.23には、次に示す注記が付属している。
「注記1:曲線は空間をグリッドセルに分割する」
[+]
3.6
gridded data
グリッドデータ
属性(4.1)値がグリッド(4.10)座標系上の位置に関連付けられているデータ
注記1:グリッドデータは被覆データのサブタイプであり、空間グリッドの観点から地物の属性値を表現する。
[ISO 19115-2:2009 4.17を参照 - 注記1が追加された]
3.7
imagery
画像
電子的及び/又は光学的な技術によって生成される画像データとしての現象の表現
注記1:「画像」という用語は、文脈によって様々な意味を持つ口語的な表現で用いられることが多い。グリッドデータ、点群データ、あるいはその他の形態で表現可能な被覆データの集合を指すことが多い。
[ISO/TS 19101‑2:2008 4.14を参照 — 注記1を追加した]
3.8
namespace
名前空間
<XML> URI参照によって識別される名前の集まり。XML文書 (3.3) で要素名や属性名として使用される。
[W3C XMLを引用]
3.9
schema document
スキーマ文書
<XML>スキーマ構成部品の定義及び宣言を含むXML文書。
注記1:W3C XML Schemaは、スキーマ情報のためのXML交換形式を示す。単一のスキーマ文書は、単一のXML名前区間に関連する構成部品の記述を示すが、複数の文書によって、同じスキーマ、例えば、同じ対象名前空間中の構成部品を記述してもよい。
[ISO 19136-1:2020 3.1.54を引用]
参考文献
[1] ISO 19101-2:2018, Geographic information — Reference model — Part 2: Imagery
[2] ISO 19115-2:2019, Geographic information — Metadata — Part 2: Extensions for imagery and gridded data
[3] ISO 19118:2011, Geographic information — Encoding
[4] ISO/TR 19121, Geographic information — Imagery and gridded data
[5] ISO 19123:2005, Geographic information — Schema for coverage geometry and functions
[6] ISO 19123-2, Geographic information — Schema for coverage geometry and functions — Part 2: Coverage implementation schema
[7] ISO/TS 19129, Geographic information — Imagery, gridded and coverage data framework
[8] ISO/CD TS 19130-3-2), Geographic information — Imagery sensor models for geopositioning — Part 3: Implementation Schema
[9] ISO 19136-1:2020, Geographic information — Geography Markup Language (GML) — Part 1: Fundamentals
[10] ISO/TS 19139-1, Geographic information — XML schema implementation — Part 1: Encoding rules
[11] ISO 19144-1, Geographic information — Classification systems — Part 1: Classification system structure
[12] ISO/TS 19163-1:2016, Geographic information — Content components and encoding rules for imagery and gridded data — Part 1: Content model
[13] OGC 16-083r3, OGC Coverage Implementation Schema — ReferenceableGridCoverage Extension with Corrigendum
2) 公開準備中。発行時点の段階:ISO/CD TS 19130-3:2020
(2025-09-01)