ISO 19127:2019 Geographic information/Geomatics — Geodetic register
現行
履歴
ISO/TS 19127:2005 廃止
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19127:ed-1:v1:en
この規格は、ISO 19127 測地レジスターのための手続きを具体的に規定するが、同様の国内及び国際測地情報レジスターに適用することができる。
この規格では、ISO 19127 測地レジスター及びISO 19127 測地レジストリーをそれぞれ ISO測地レジスター及びISO測地レジストリーと呼ぶ1)。
ISO 19135-1:2015は、地理情報項目の登録手続きを規定している。ISO/IEC JTC 1では、登録とは、オブジェクトに明確な名前を割り当て、そのオブジェクトを関係者が利用できるようにすることであると定義している。ISO 19135-1:2015では、登録の定義が、地理情報項目に、名前ではなく、言語的に独立した識別子を割り当てることに変更された。ISO 19135-1:2015の附録Cは、ISO/TC 211レジスターにも適用される。この規格の測地レジスターは、そのようなレジスターの一つである
ISO 19111:2007では、地球の表面上または表面近くの位置の座標を明確に参照できるように、単一および複合座標参照系を定義するために必要な要素を規定している。また、ISO 19111:2007では、ある座標参照系の座標値を別の座標参照系に基づく座標値に変更する座標操作を定義する要素も規定している。
この規格では、ISO 19135-1:2015内のコア スキーマ2)で指定されている手続きを、ISO 19111:2007に準拠した座標による空間参照に適用可能な要素をISO 測地レジスターに適用する方法を記述する。ISO19111:2007では任意になっている一部の要素は、適用性と適切な使用に関する指針を提供するために、この規格では必須になる。
備考1)レジスターとは、関連する項目の記述を含む、項目に割り当てられた識別子をもつ記録の集合であり、一般的に記録簿、登録簿などと呼ばれ、例えば住所録や施設一覧などがあるが、測地レジスターの場合は、座標参照系定義の記録簿である。
レジストリーとは、レジスターを維持するための情報システムのことである。
ISOは、この規格等に準拠するISO測地レジストリー(ISO Geodetic Registry (ISOGR))
を運営している。
https://geodetic.isotc211.org/
備考2)コアスキーマとは、ISO 19135-1:2015の箇条7で定義されている"Register schema"のことであると考えられる(図1参照)。
図1 レジスターのコアスキーマ(ISO 19135-1:2015 Figure 3を引用)
付録 A は規定扱いであり、この規格への適合性に関する四つの試験を示す。
付録 B は規定扱いであり、ISO 測地レジスターに含まれる要素の情報を指定する表を示す。
付録 C は参考扱いであり、ISO 測地レジスター コンテンツの実装例を示す。
付録 D は参考扱いであり、ISO 測地レジスターのメタデータを示す。
付録 E は参考扱いであり、この規格の本文に記載されている適合性要件の概要を示す。
この規格では、ISO測地レジスターの管理法と操作法を定義し、ISO 19111:2007及びISO 19135-1:2015 内のコア スキーマに従って、測地レジスター内で必要なデータ要素を特定する。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19111:2007, Geographic information — Spatial referencing by coordinates
ISO 19115-1:2014, Geographic information — Metadata — Part 1: Fundamentals
ISO 19135-1:2015, Geographic information — Procedures for item registration — Part 1: Fundamentals
ISO 19162:2015, Geographic information — Well-known text representation of coordinate reference systems
この規格では、次に示す用語と定義が適用される。ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
retirement
廃止
<register> レジスター項目が新しいデータの生成に、もはや適さなくなったという宣言
注記1:廃止された項目のステータスは、「有効」から「廃止」に変わる。廃止された項目は、廃止前に生成されたデータの解釈を利用可能にするためにレジスターに保持され、別の項目に置き換えられることはない。
注記2:測地レジスターでは、廃止された項目は必ずしも無効ではない。
[ISO 19135‑1:2015 4.1.14を参照 -注記2が追加された。]
3.2
supersession
置換
<register> レジスター項目が廃止され、一つ以上の新しい項目に置き換えられるという宣言
注記1:置き換えられた項目のステータスは、「有効」から「置換済み」に変わる。
注記2:測地レジスターでは、置き換えられた項目は必ずしも無効ではない。
[ISO 19135‑1:2015 4.1.17を参照 -注記2が追加された。]
ISO測地レジスターの管理機関は、ISO/TC 211によって指名された専門家から構成される。各Pメンバー及び外部連携組織の担当者は、主任一名と代理一名のみを指名できる。管理機関自体も、測地学の専門家を一定期間管理機関に招聘することができる。管理機関の議長および共同議長は、国際測地学会によって指名される。管理機関のメンバーシップは、二年ごと、または必要に応じて(辞任など)見直される。特定の技術的問題に対処する決定を下す際、管理機関は必要に応じて外部の技術アドバイザーに相談することができる。
管理機関は、ISO測地レジスターの内容を承認し、レジスター管理者に決定を通知する責任を負う。
管理機関の決定は、全員の合意により行われる。それが不可能な場合は、メンバーの3分の2 (2/3) 以上の賛成投票があれば決定を下すことができ、最低3票必要である。
管理機関の活動の概要レポートは、毎年又は必要に応じてTC 211に提出される。
[1] ISO 6709:2008, Standard representation of geographic point location by coordinates
[2] ISO 8601:2004, Data elements and interchange formats — Information interchange — Representation of dates and times
[3] ISO 19107, Geographic information — Spatial schema
[4] ISO 80000-3:2006, Quantities and units — Part 3: Space and time
(2024-09-15)