ISO/TS 19139-1:2019 Metadata — XML schema implementation — Part 1: Encoding rules
現行
履歴
ISO/TS 19139:2007(廃止)
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:ts:19139:-1:ed-1:v1:en
デジタル地理データを説明するメタデータの重要性は、ISO 19115-1の本文、及びISO 19110、ISO 19119、ISO 19157 などの他の国際規格で詳しく示されている。これらの規格は、メタデータ要素を定義し、メタデータの用語、定義、及び拡張手順の共通セットを設けることによって、デジタル地理データを説明するための構造を提示している。ただし、これらの規格では、それらのメタデータの符号化法は定義されていない。
規格全体及び類似の領域ごとのスキーマにおいて、実装に関する標準化を促進するために、この規格では、ISOメタデータ規格を拡張マーク付け言語 (XML) で符号化するための明確な規則の集まりを提示する。結果として得られるXMLスキーマは、メタデータを記述、検証、及び交換するための共通仕様を示すことによって、相互運用性を高めることを目的としている。これらの規則は、応用スキーマをXML/GMLに符号化するためのISO 19136:2007附属書Eの規則と並行して使用することを目的としている。違いは、ISO 19136は地物を表すデータ用であるのに対し、ここで示す規則はそのデータに関するメタデータ用である点である。
ISO 19118では、UMLスキーマに基づく符号化規則の作成要件及びXML ベースの符号化規則の作成要件、並びにXML の導入要件について示している。この規格では、ISO 19118 で定義された符号化規則を使用し、他のメタデータ標準のUMLモデルのXMLスキーマを導出するために、その適用法の詳細を具体的に示す。
これらの規則は、ISO 19115-1のXML符号化としてISO/TS 19115-3 を作成する際に最初に使用された。つまり、ISO/TS 19115-3 はこの規格に準拠している。また、ISO 19157 の符号化であるISO/TS 19157-2を作成する際にも使用された。
この規格の標準化対象は、メタデータのXML実装である。これには、ISO 19100シリーズ内の他の標準と、他の組織によって開発されたモデルの両方が含まれる。
この規格では、地理的情報源を記述する型を指定する概念スキーマのXMLベースの符号化規則を定義する。符号化規則は、ISO/TC 211によって開発された規格で一般的に使用されるUMLモデルを使えるように、UMLプロファイルの利用を可能にする。符号化規則は、出力データ構造スキーマとしてXMLスキーマを使用する。
この規格で示されている符号化規則は、地物の UML応用スキーマの符号化には適用されない (これらの規則については ISO 19136 を参照のこと)。
備考1)冒頭の「地理的情報源を記述する」とは、「地理データという資源についての情報を記述する」という意味である。ちなみにメタデータの定義は、「資源についての情報」である。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19118, Geographic information — Encoding
W3C XMLName, Namespaces in XML. W3C Recommendation
W3C XMLSchema-1, XML Schema Part 1: Structures. W3C Recommendation
W3C XMLSchema-2, XML Schema Part 2: Datatypes. W3C Recommendation
W3C XML, Extensible Markup Language (XML) 1.0, W3C Recommendation
W3C XLink, XML Linking Language (XLink) Version 1.0. W3C Recommendation
この規格では、次に示す用語と定義が適用される。ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
3.1
namespace
名前空間
URI参照によって識別される名前の集まり。XML文書では要素名や属性名として使用される。
[W3C XMLを引用]
備考1)ISO 19115-3 3.1.1では、namespaceを同様に定義し、次の文献を参照している。
W3C xml-names, Namespaces in XML 1.0 (Third Edition). Recommendation. Available from: https://www.w3.org/TR/xml-names/
3.2
package
パッケージ
<UML> 要素をグループ内で組織化する、汎用的な仕組み
例:識別情報、メタデータ実体集合情報、制約情報
[ISO 19103:2015 4.27 を参照: 例が追加された。]
3.3
polymorphism
多態性、ポリモーフィズム
異なる文脈で異なる意味や使用法を割り当てることができる特性。具体的には、変数、関数、オブジェクトなどの実体が複数の形式を持つことを可能にすること。
注1:多態性にはいくつかの種類がある。
[引用:https://searchcio.techtarget.com/]
[+]
3.4
realization
実現
<UML> 2つのモデル要素集合間の特殊な抽象化関係(4.30)。一つは前者の仕様(サプライヤ)を表し、もう1つは後者の実装(クライアント)を表現する。
注記1: 実現は、構造の継承以外の、振る舞いの継承(4.19)を示す。
[ISO 19103:2015 4.29を引用]
[1] ISO 19103:2015, Geographic information — Conceptual schema language
[2] ISO 19105, Geographic information — Conformance and testing
[3] ISO 19107, Geographic information — Spatial schema
[4] ISO 19110, Geographic information — Methodology for feature cataloguing
[5] ISO 19115-1, Geographic information — Metadata — Part 1: Fundamentals
[6] ISO/TS 19115-3, Geographic information — Metadata — Part 3: XML schema implementation for fundamental concepts
[7] ISO 19119, Geographic information — Services
[8] ISO 19136, Geographic information — Geography Markup Language (GML)
[9] ISO 19157, Geographic information — Data quality
[10] ISO/TS 19157-2, Geographic information — Data quality — Part 2: XML schema implementation
(2024-12-15)