ISO 19123-3:2000 Geographic information/Geomatics Schema for coverage geometry and functions Part 3: Processing fundamentals
現行
履歴
なし
対応OGC標準:なし
対応JIS規格:なし
原文URL
https://www.iso.org/obp/ui/en/#iso:std:iso:19123:-3:ed-1:v2:en
この規格では、ISO 19123-1で定義されている、被覆(時空間の中で変化する地理的現象のデジタル表現)に対する、実装に依存しない高レベルの操作を定義する。具体的には、規則的なグリッド被覆と不規則なグリッド被覆が対象となる。操作においては、制限を設けない複雑なグリッド構成を可能にし、それらはデータ融合のために無制限の数の被覆を組み合わせることができる式言語1)を通じて適用できる。
備考1)式言語(expression language)とは、一般に、文書中に一つの式として表された短いプログラムコードのことで、処理を実行したり、評価結果を埋め込んで表示できるようしたりする言語。例えば、Java言語によるWebページの動的な生成で用いられる。
この言語は機能的に定義されており、副作用はない。その概念的基盤は、次の二つの構成要素のみに依存している。「被覆コンストラクター」は、ゼロから、又は一つ以上の他の被覆から派生させる方式で、被覆を構築する。「被覆コンデンサー」は、カウント、合計、最小値、最大値、平均などの集計処理を実行して、被覆から概要情報を派生させる。
被覆処理言語は、具体的なリクエスト/レスポンスのプロトコルを想定していないため、リクエスト及びレスポンスの符号化から独立している。したがって、この規格は具体的なサービスを定義するものではなく、サービス中の標準的な機能を定義するための基礎として使われる。この規格を利用するターゲットの一つとしては、OGC Web被覆サービス(WCS)がある。[3]
この規格全体を通じて、次の書式規則が適用される。
— テキスト内の太字 (processCoveragesExpr など) は、附録Bで規定(normative)として定義される構文要素を表す。
— succ()など、数学関数及び変数を表すテキストは斜体で表現する。
— Courierフォントで表されるテキスト (return や encode() など) は、被覆処理言語の意味でのコードに使用される。
この規格では、時空間センサー、画像、シミュレーション、統計データキューブ2)などを表す多次元地理空間被覆の、サーバー側における被覆の抽出、フィルタリング、処理、分析、及び融合のための被覆処理言語を定義する。この言語を実装するサービスは、クライアント側での使用に役立つ形式で、元の被覆情報又は派生した被覆情報の集合へのアクセスを可能にする。
備考2)データキューブとは、三次元以上の配列に格納されたデータの集まりを指す。ラスターデータの時系列などがこれにあたる。
この規格は、ISO 19123-1 抽象被覆モデルに準拠する。この版では、空間、時間、又はその他の意味を伝達する軸に対して、規則的及び不規則な多次元グリッドが利用可能である。将来の版では、ISO 19123-1のその他の軸やその他の被覆型 (具体的には、点群及びメッシュ)がさらに利用可能になる予定である。
次に示す規格は、その内容の一部又は全てがこの規格の要件を構成する形で、本文中で参照されている。日付が記載された文献については、引用された版のみが適用される。日付のない参照については、引用規格の最新版(修正を含む)が適用される。
ISO 19111, Geographic information — Referencing by coordinates
ISO 19123-1, Geographic information — Schema for coverage geometry and functions — Part 1: Fundamentals
この規格では、次に示す用語と定義が適用される。ISOとIECは、規格化に使用する用語データベースを次のアドレスにおいて維持・公開している。
— ISO オンライン閲覧プラットフォーム: http://www.iso.org/obp
— IEC Electropedia: http://www.electropedia.org/
3.1
probing function
探索関数
<coverage> 被覆から情報を抽出する関数
[1] Baumann, P.: The OGC Web Coverage Processing Service (WCPS) Standard. Geoinformatica, 14(4)2010, pp 447-479
[2] Baumann, P.: OGC Web Coverage Processing Service (WCPS) Language Interface Standard. OGC document 08-068r3 [online]. Available from: https://docs.ogc.org/is/08-068r3/08-068r3.html
[3] P. Baumann: Towards a Model-Driven Datacube Analytics Language. Proc. IEEE Big Spatial Data Workshop, December 17, 2021, [online]. Available from: http://localhost/public_html/Website-IUB/iu-bremen.de_pbaumann//Papers/2021/IEEE-BigSpatialData_WCPS.pdf
[4] Baumann, P.: OGC Web Coverage Service (WCS) Interface Standard – Core. OGC document 17-089r1 [online]. Available from: http://docs.opengeospatial.org/is/17-089r1/17-089r1.html
[5] ISO/IEC 19123:2022, Geographic information —Schema for coverage geometry and functions — Part 1: Fundamentals
[6] W3C: XQuery 1.0: An XML Query Language (Second Edition) [online]. Available from: https://www.w3.org/TR/2010/REC-xquery-20101214
[7] ISO/IEC 19123-2:2019, Geographic information — Schema for coverage geometry and functions — Part 2: Coverage implementation schema
[8] OGC, OGC Coverage Implementation Schema [online]. Available from: https://docs.ogc.org/is/09-146r6/09-146r6.html
(2024-09-07)