投稿日: Aug 30, 2011 5:52:53 AM
今月はどういう理由か「死」についての話になった。
きっかけは、世話人の一人である松尾さんの「墓を買った」という一言から始まった。
樹木葬というのだそうだ。
私自身は、単純に骨にして、父と一緒の墓に入れてもらおうと思っている。
皆さんそれぞれに死んだ時、またその後どうするか考えておられる。
散骨して欲しいとの話も出たし、死なんてまだ考えたこともないので、死んだ時どうするかはまだ何も決めていない、という人もいた。
「がん」と告知された時、すぐ頭に浮かんだのは「身辺整理」だった。告知の時には大方の人がそうだと思うのだが、がん=死というのが頭にあったからだ。とは言うものの、生きて働けるうちに、自分で処分できる物は処分してしまうことにして、「身辺整理」としては、死ぬ前と後をどうして欲しいというのと、残された品をどうするかということを簡単にノートに書いた。そして、それからは、そんなに考えることもなく過ごしていた。
少しずつではあるが「がん」についての知識が増えていって「がん=死」という図式が崩れていった。今では、慢性病、つまり、糖尿病や高血圧などと同じに考えている。さらに進化させて、治らないものなら、このままお前と一緒に行こうじゃないか、つまり「共生」という考え方をしている。
多くの人は(違うかもしれないが)自分が死んだ後、どうして欲しいか考えていると思う。
患者同士で死について話す、というのはなかなかない。どうしても暗くなってしまいがちになる。
今回は顔なじみの人たちで、また少人数であったから出来た話だと思う。でも大事なことだ。
生前葬をすると長生きする、という話もある。どうしてだろうと考えたことがある。
きっと精神的にも肉体的にも(かな?)楽にリラックスして生きられるそうだが、その辺が長生きに繋がるのかも知れない。
私の母は八十四歳になるが、百歳まで生きると言っている。
私も負けてなるものか、と思っているが、母より先には逝きたくない。母に今以上の悲しみをさせたくないからだ。
母と私の長生き競争である。
あなたは死について考えたことがありますか。
松尾さん、樹木葬についての解説を!
(本村 幸広)