投稿日: Mar 31, 2013 8:54:42 AM
3月5日より7日までの2泊3日。
点滴が終わって、すぐに地下の放射線科へ呼ばれた。
1月にMRIを撮って2ヶ月後のことである。
今までは、途中で眠っていることが多かったが、今回は吐き気が少しあるので、大丈夫かな?と心配だった。
呼ばれて中へ入り、メガネを取り台の上に横たわった。体分の幅しかない。動かずに25分間、途中で出されて造影剤を射たれて、再び中へ入る。
体をベルトで固定されて、動かないように、と言われ
「気分が悪くなったりしたら、これを押して下さい」と手にゴムの膨らんだのを渡された。
「もしかしたら使うかも知れない」と思うほど気分が悪かった。でも何とか押さずに済んだ。
今回は直腸がんの方なので、ヘッドホンをつけて(少しは効果がある)するするとトンネルの中へ入る。
この音は確かにうるさいけど、私はだんだんに面白いと思うようになって来ていた。
ダッダッダッという音は、スライスしているところだな、とか、ごぉんごぉんごぉんの音は、潜水艦のソナー音に似ているから下部(お尻側)を撮っているんだな、など楽しく想像している。本当に面白い。
いきなり点滴が終わってから、MRIの話しになったが、毎回同じなので、違うことから入った。
回を重ねるごとに、気分は悪くなって来ている。やはりダメージが大きいのかも知れない。
また気分は悪いが、抗がん剤に慣れてきた部分もある。いや抗がん剤というより、周囲の環境にかも知れない。
ベッドやその周辺、点滴を持っての移動、テルモ(この機械で点滴が落ちるのを、操作している)の赤ランプの警告音など慣れてきた。
抗がん剤には慣れないが(慣れたくもない)、全てを受け入れている。
これが現在(いま)の私なんだ、と。
本村