投稿日: Jul 11, 2013 4:33:56 AM
今回はAさんの話しを書こう。
Aさんは乳ガン患者である。
昨年までは、抗がん剤とその他の薬の服用を続けていたが(驚くことに毎日30錠服用していたそうだ)、体重は30㎏しかなく、小柄である。
ある時、血液、放射線、RI、MRI、超音波などの検査結果が良かったので、先生が「このまま止めて様子を見ましょう」と言われ「止めても大丈夫なんだ」と思い同意したそうだ。
それが良かったのか体重も現在は39kgになったそうだ。 体調も良く、食欲もあり、何を食べても美味しく感じられると話してくれた。
さて今回の話は…
Aさんは今、がんより気になっていることがあるという。「逆さまつ毛」だ。
他の参加者は一様に「えーっ」と驚いたが、Aさんは「46時中のことだから、うっとうしいのよ。だから手術をすることにしたの」
現在かかりつけの眼科医に、形成外科の紹介状を書いて貰い病院へ行った。
医師に会うと「これは私が手術するような案件ではない。本来なら眼科でする手術だ。よく考えてから来なさい」と言われ、そこでまた眼科医に戻り、その話しをしたら、眼科医も驚き「えっ、そんなことを言われたのですか」と。
「では暫く手術はしていないけど、前は手術をしたことがあるので、私がやりましょう」と言われたそうだ。
今度はAさんが「えーっ」と驚いた。
(しばらく手術をしていない先生が手術…)
ある意味こっちの方が怖いかも知れない、と思ったそうだ。
この話しで後半は盛り上がった。
皆さんはこの話しをどう思ったか、また似たような話しがあれば、ぜひ聞かせて欲しい。
追伸
私が注意を引いたのは、がんよりも逆さまつ毛、という話しだった。逆さまつ毛を考えている時は、がんのことは念頭になかったはず、と思ったからだ。
人は、起きてから寝るまでの間、がんのことばかり考えてはいられない。そればかり考えていたのでは疲れてしまう。
だから、時々はがん、と思い出すだけでいいのだと思っていいのではないだろうか。
本村