投稿日: Jul 19, 2011 3:0:23 AM
7月16日~18日、がん政策サミット2011に参加しました。
患者アドボカシーを学ぶため、また、各地のアドボケートが自分たちの実践を発表するために、集まりました。
患者アドボカシーは、患者支援と訳されたりしますが、今まで日本にはなかった概念のため、多くの場合訳さずにそのまま「アドボカシー」という言葉を使っているようです。
サミットを主催する「がん政策情報センター」では、「がんは政治である」との観点から、患者の声を政治に届け、政策を通して日本のがん医療を変えていこう・・・との考え方を前面に打ち出しています。
「がんは政治である」という言葉は、サミットに参加して初めて聞いた言葉です。
でも、自分のある体験を振り返り「なるほど!」と、得心できる言葉でもありました。
そのある体験とは、NPOピュアの藤田さんの「がんサロン」という小冊子作りをお手伝いしていた時のこと。
「都道府県名」「がん」「サロン」という3つのワードで、ネット検索でサロン情報がどのくらい手に入るのだろうかということを調べたことがありました。
すると、とても分かりやすく、すぐに情報が手に入った都道府県があったのです。
その都道府県と他の都道府県で、何が違うかというとそれは「がん条例」があるかないかの違いでした。
やはり、行政が本気になって動いてくれると、住民は多くの利益を得ることができるようです。
その行政を動かすのが政治の役目であるとするなら、「がんは政治である」ということができるのです。
さて、我が千葉県はどうかというと、「がん対策基本計画」や「がん対策アクションプラン」はあるものの、残念ながら「がん条例」は、まだ制定されていません。
全国で初のがん条例ができた島根県では、「条例は、行政が積極的にがん対策に関わる起爆剤となった」との声も聞かれます。(がんナビ、2010. 6. 3レポートより)
千葉県や千葉県内の各市町村においても、がん条例の一日も早い制定を望みたいものです。
「がん政策サミット2011」では、この他にもいっぱい・いっぱい学びがありました。
が、初参加の私は、まだまだ頭の中が整理できていません。
サミットでいただいた分厚い資料を読み返しながら、しっかりと整理したいと思っています。
整理できた内容については、順次「管理人のブログ」に書いていきます。
そちらもお読み下されば、幸いです。