お待たせしました、船橋がんサロン活動報告です。
投稿日: Apr 11, 2012 4:18:35 AM
多忙な藤田さんをサポート可能な、webページ管理人の不在が続いておりましたが、ようやく再始動しました。改めてよろしくお願いします。
さて4月度のサロンは、新しく参加された方と合わせ総勢20名ほどの方々が集い開催されました。月を追うごとに人数が増えてきているということに、このサロンの存在意義と希少性を改めて認識させられるとともに、このような場を知らずに悶々とされている患者、そのご家族も大勢おられるのではないかと推察しております。
サロンはいつもの進行役の本村さんが社員旅行でご不在ということで、NPO法人ピュアの藤田代表がファシリテーターをされる形で始まりました。今回はご個人のお話からいろいろな方のお話がつぎつぎとつながって、しかも具体的で参考になるようなお話であった、という感じがしたのは私だけでしょうか。
主な話題としては、抗がん剤の副作用についての生の声や、それに関連して「どのくらいの期間がんばるのか」というより、「一生付き合っていく気持ちになった」経緯についての経験を踏まえての報告でしたが、かなり深い内容になっていたのではないかと思います。
もちろんみなさん個別の背景・事情をお持ちである中、いろいろなお話もいつも通り共有することができました。この会に来て初めてご家族以外の他人にご自分ががんであることを告白した、という苦しみを抱えていた方、またご家族とのコミュニケーションがうまく行っている方、そうでない方、さらには現在抗がん剤治療の真っ最中の方などのお話もありました。さらにMさんによるがん関連の新聞記事の回覧もありました。
とは言え暗い雰囲気ではなく、「自分が(がん罹患率の)2分の1には入っているわけがない」と思い込んでおられた方が多いことに、みなさん笑いが出るくらいリラックスをされていた点も印象的でした。
総じて、個別のお話を出し合うというよりは、今回は個別から共通の話題へ、という流れの中で内容もかなり深かったにも関わらず、例えば抗がん剤未使用の参加者が一種の疎外感を感じることが無かったように見受けられました。私見では、みなさんが共感する姿勢で話をしたり聞いたりしていることがお互いに感じられたからではないだろうか、と思っています。
なぜそうなれるのだろうか、と考えたところ、以下の藤田さんの一節(前回の報告の中)に出会いました。これを今回の報告のまとめとさせて頂きたいと思います。
>乳がんと婦人科だけのサロンを作りたいと
>夢をもって飛び立った人もいれば
>「ここにおいでよ」があって本当に良かったと
>新たにメンバーに加わる人もいます。
>まだ、1年経っただけだから
>きっといろいろなことが起こりながら
>でも、この「場」を大事にしたいと思う人たちで
>きっと続いていくのでしょうね。
(中略)
>少しずつ、少しずつ
>みんなと一緒に
>ここにおいでよ!!
また来月も、共感を持ってお話を伺うべくサロンに参りたいと思います。