投稿日: Nov 02, 2010 7:32:49 AM
参加 10名(内、初参加2名)、世話人(本村、松尾)、アドバイザー(藤田)
世話人の本村さんが進行役をつとめ、まずは、参加者全員の近況報告です。
その中で、男性の参加者が増えるといいなという感想がありました。
今回男性の参加者は、二名(内、一名は世話人の本村さん)
ここでのお話は、本当に参考になり、自分の励みになるけれど、女性と男性ではいろいろ違うこともあるからとちょっと残念そうでした。
長年仕事を続けていくなか、地域とのつながりの少ない男性にとって、このような場に出席することすら思い付かない方もいるのではないだろうか……とふと思い、広くがんサロンを知ってもらえるようにしなければ、と思いました。
さて、7回目ともなると、常連さんからは、いろいろな話題が飛び出します。
今回は「梅酢」に関するお話がありました。
梅酢が体によいという事を聞き、8年前に作った梅酢の事を思い出し、真夏の疲れた時に飲んだら、疲れがふっとんだ。
ふむふむ、梅は疲労回復に役立つと聞いた事がありますが、その効用もさることながら、8年ものの梅酢の味もとっても気になるところです。
さて、その方からご紹介があった梅酢の作り方です。
梅1kg 氷砂糖1kg 酢1㍑
これをつけ込むだけ……。
ネットで見たところ、梅と氷砂糖を交互に瓶の中につめこんだ画像が出てきました。
来年の青梅の季節には、みんなで漬けて、リレー・フォー・ライフで活躍してくれそうな予感?!
これらの話題の他、アドバイザーの藤田「希望のちから」というハーセプチン開発の映画の紹介があったり、NHKで治験についての番組を見たという話から、治験の話題で盛り上がりました。
みなさんの話を聞きながら、患者と言えども、自分に関わりない事は知らない……。
まあ、これは当たり前の事。自分の病気について知識を得るだけで、患者は精一杯なのですから。
でも、このような場でいろいろな話を聞くことで知識が広がり、正しい情報を得ることができる。
そして、正しい情報を持つことで、思いやりが生まれ、みんなが住みやすい社会へとつながる……がんサロンは、そんな事にも役だっていくような気がする……と一人妄想している私でした。
もう一つ盛り上がった話題は、主治医とのコミュニケーションの話題。
身体的な治療だけでは、患者は助からない。
精神的なケアがなければいけない。
これは、患者として本当に身につまされるお話です。
がん対策基本法でも謳われていることだけれど、現状はまだまだ。
患者が実感できるには、年月も予算もかかりそう……
→関連情報(がん情報(その他)のページに、緩和医療にたずさわる医療従事者の育成に関する研究班のホームページの情報を追加しました。)
確かに、医療関係者への教育は少しずつ進んでいるように思うけれど
知識をいっぱい持っているが、がん体験者ではない医療者や専門家に話を聞いてもらうよりも、ここに来て、同じ病の人同士話しをするほうが、どれだけ「聞いてもらった」と心から思えることか
「だからこそ、このような場が必要と思う
まさしくその通りだと思います。
この方は、私たちのサロンを知り合いの患者さんに知らせたいとのこと。
クチコミで広がるネットワークは、きっと何者にも変えがたい私たちの財産となると思います。
そうそう、これはちょっと心に留めて置いた方がいいかも……というお話です。
それは、がん治療では「治療法は、患者さんが決めて下さい」と言われることがあります。
でも、患者自身も、どの治療法が自分の病に一番良いものか分からないから、時としてその選択に迷い、その迷いが心の大きな負担となることがあるようです。
でも、ちょっと見方を変えれば、次のような事も考えられるかもしれないというお話です。
主治医がこのような事を言う時には、主治医がその人の人生観のようなものを知りたがっているのではないか……
なるほど……
治療法を自分で選ぶように、という言葉を聞き、見離されたという気持ちになることもあるかと思います。
でも、少し深呼吸をして、考えてみましょう。
・主治医も、本当に、どの治療法を選択すればよいのかわからないのかもしれない。
・そrは、がんの治療には、その人の人生観を知り、その人らしく生きるための治療法の選択をすることも大切だからです。
・自分の人生観や、自分らしく生きるために、まずは、自分が今までの人生を振り返り、これからの人生を考えてみましょう。
・そして主治医と、その人生観を交えてじっくり話し合ってみましょう。
このような自分らしくがんと取り組む方法を見出せるようお手伝いすることを目的とした、腫瘍精神科があります。
→関連情報(がん情報(その他)のページに、日本サイコオンコロジー学会のホームページ情報を追加しました。)
そして、これまた体験者ならではの話題です。
初期治療の時、主治医の説明だけではよくわからなかったけれど、他の医師のお話を聞いて納得することができた。
これは、自分が納得して治療を受けるために、セカンドオピニオンが必要だという事を物語っています。
「インフォームドコンセント」は、「理解して納得して治療を受ける」ことです。
主治医からの説明に納得できない場合は、セカンドオピニオンを申し出ましょう。
セカンドオピニオンを受けて、しっかりと知ることは、主治医との関係上も、また治療の上でも、役立つ筈です。
最後に、思わず苦笑いしてしまった話題です。
まさか自分が、この部位のがんになるとは考えてなかった……
私も、まさか自分が乳がんになるとは、思ってもいませんでした。
「乳がん」と告知された時でさえ、同時に受けた消化器系のがんの腫瘍マーカーの方が気がかりだったのです。
そんな事を思い出しながら、患者でない人も、患者も「まさか」と思っているがんという病。
でも、「まさか……が通じないのが、がんという病」なんだということを、改めて感じています。
こんな話も、体験者がすることで、一般の人々ががんを身近に感じてもらえるようになるといいですね。
今回は、、柏の葉キャンパス駅近くの「がん患者・家族総合支援センター」内で開催されている「乳がんサポート 柏の葉茶話会」から二名の方が参加して下さいました。
患者サロンの交流を図り、つながりを持ち続けたいと思います。
http://gankanwa.jp/region/kashiwa/center.html
以上が、サロンの様子です。
サロン後は、いつものように反省会。
そこで、見直す点が出てきました。
それは、座り方。
今は、長テーブルをを四角く並べて座る、会議のような座り方をしています。
でも、ちょっと堅苦しいんじゃないかな?という事から、次回からは、机を中心にまあるく座ってみよう、という事になりました。
そして、私たち世話人が三人ならぶのではなく、バラバラにみんなの中に入ろう、という事になりました。
こっちの方が、サロンらしいですよね。
では、次回は12月13日(月)です。
多くの方の参加を、お待ちしています。