投稿日: Sep 17, 2012 4:18:12 AM
本日のサロンは14名の参加、そのうち初参加の方のお話を中心に進行する形でした。
その方のご主人が、がんと診断されたのですが、自覚症状が無いことから手術を拒否しておられるとのお話でした。奥様やご親戚からの心配をよそに食事療法や温泉療法などの代替医療を懸命に行っている状況で、他人の意見にはまったく耳を貸さないので、「少しでも長く生きてほしい」奥様としては途方に暮れているということでした。
他の参加者からは、「自覚症状がないステージ早い段階での手術がベター」「自覚症状が出ると手術に踏み切る例が多いのでは」「結局は、予後を考えると早めの手術という選択肢を無くしていけない」という感じの意見が多かったようです。
その意味では、いい先生に巡り合えている場合はその縁が切れないように心がけ、いざ手術に踏み切る時のための"保険"を掛けておく必要性を訴える意見も複数出ました。
また、術後に人工膀胱装着などでQOLを下げることについても考慮する必要があるにせよ、「それでも生きていける」のだからと考える方が多かったようでした。
それではどうしたら奥様の願いがご主人に届くのかについて参加者が思ったことは、「奥様が一回キレてみる」「親友からアドバイスしてもらう」そして刻々と状況が変わる中「手術してもいい、というサインをキャッチする」というものでした。理由としては、奥様にご主人が甘えている可能性がある点と先ほど出た自覚症状が出たタイミングで考えが変わる可能性があるという点が挙げられました。
また、奥様が正しい知識を持つことで、対応をしていけるので、国立がん研究センターがん対策情報センター発行の「がん患者必携」などの購入や相談支援センターの活用を薦め、ピュアが行っている電話相談でフォーローしていくことにしました。
他の参加者の話題としては、抗がん剤を休んでいる間に食欲が出てきて体重も増えて好調になっているという明るいお話もありました。やはり食事が楽しいというのはいいことですね。
前のご主人もその辺りを一番大切にされているのかもしれませんが、支えている奥様の気持ちも理解していただく余裕を少し持って頂ければよいのにな、と個人的には感じました。とくにこのままご本人が亡くなった場合、残された奥様がご親戚に「何で強引にでも手術させなかったのか」などと責められるシーンを想像し得る点が切ないです。
次回は10月1日です。