投稿日: May 09, 2013 12:1:9 PM
3月11日、がんサロン"ここにおいでよ"
新しい参加者が二名来られた。
不安は誰にでもある。検査前の不安、その結果を聴くまでの不安。これからどうなるのか、どうすればいいのか、などの不安。生活は?仕事は?お金は?など数えあげたらきりがない。
今日のお二人も、不安を一杯抱えてやって来られた。
先輩たちがどう不安を乗りこえて来たか、話しを聴きたい、という思いで。
私自身も(現在は少し違っているが)転移が分かるまでの一年間は、夜中に痛みがあると、すぐがんが頭を過(よぎ)り、素波!再発か、なんて不安に思ったものだ。
この不安は病気でなくとも、誰しもが持っているものだと思う。程度の差、と云ってしまえば簡単だが、不安に思う人にとっては深刻であろう。
しかし度を越してはならないだろうと思う。
度を越すと、うつ病など精神を病んでしまうかも知れない。そうなると毎日の生活が破綻して行くかも知れない。
私たちは起きて生活し、寝て休むを繰り返している。
起きてる間中不安が一杯で、そればかりを考えているのだろうか。そう不安が一杯ならば、眠ることも出来なくなってしまう。
人は多面性である。不安は一面だけのこと。別の面を考えてはどうだろう。
仕事は不安はあるが病気とは違う。趣味は?自分の好きなことをするのだから不安はないと思う。友達とのお喋りは?余り不安に感じることはないと考える。
家族の世話、買い物、テレビを見たりスポーツをしたり、別の面はたくさんある。
勿論辛さや苦しさ、悲しみもあるが、これが毎日の生活、営みだと思う。
当然喜びもある。誕生や結婚など辛さや苦しさ、悲しみがあってこそ、その喜びもまた大きい。
それが生きている、ということだと思う。
不安は誰にもある。
その不安をどう克服するか。これは大変なエネルギーと時間が必要になる。そればかり考えていては、疲れて大変だ。
それよりは、上手に外(そ)らす、あるいは変わす方法を考えた方が楽なようだ。
人それぞれで方法は違うだろうが、見つけて欲しい。そして上手に病気と向き合って欲しい。
ちなみに私は、治らないならば、共に一緒に最後まで「共存」という考え方をしている。
ご意見をお待ちしている。
本村