投稿日: Dec 14, 2010 2:32:37 AM
朝からどんよりとした曇り空「師走だし、この天気、参加者は少ないかな……」と思いつつ、会場の船橋中央公民館へと向かいました。
先週「風邪で体調崩した」と連絡を受けていた世話人の本村さんが先に来ていて、会場準備をしていました。
前回の反省会で話し合った通り、丸く椅子が並べられていました。
そして、これも今回から始めたことですが、サロン開催前の事前打ち合わせ。
開催5分前くらいから、参加者が集まり始めました。
参加者8名(内初参加3名)、世話人4名、合計12名。
今回のサロンでは、私、初めてのファシリテーターをつとめさせて頂きました。
2~3日前から、どんな風にすればいいのかなぁ~
と考えていましたが
「ま、出たとこ勝負やな」と腹をくくり、サロン開始です。
サロンの初めは、いつもの通り、自己紹介+近況報告。
この時も、初めての試みとして「一分間遵守」を宣言。
ストップウォッチで1分近くなったら、私が、そっと手をあげる。
その手に気づいたら、自己紹介+近況報告のシメに入る。
との説明をして、始めました。
すると、ほとんどの方が1分以内に、話をまとめて下さいました。
いつもなら、皆さんのお話をぼんやりと聞きながら、うんうんと頷いたり、へェ~と驚いたり、わっはっはと笑ったりできるのですが、ファシリテーターとしては、頭の中は次の展開の事で一杯。
とりあえず、初参加の方に話を向けることに。
すると、抗がん剤の副作用や、胃の手術後のダンピングや食事の取り方、療養中の不安な気持ちなどのお話が出てきて、時々、同じ体験をされた方からお話が出たりと、自然な流れが出来ました。
術後、食べたくても食べられない時があった……
というお話の時、いつもは寡黙な男性参加者から、お酒にまつわるエトセトラのお話がありました。
大好きなお酒のことを話される横顔は、とても素敵な笑顔でした。
その中で、今はあまりお酒が飲めないけれど、この前旅行先でビール一杯を飲むことができたとも。
それで「じゃあ、その一杯を手始めに、少しずつ飲めるようになるといいですね。来年の目標にされてはいかがですか」との意見にも「そうですね」ととっても前向きなお返事。
がんになって、できなくなった事もあるだろうけれど、できることを探したり、少しずつ増やしていければいいですね。
がんになってから、体の変化を感じている参加者もいました。
術後、妙にアクティブになったというのです。
実は、私もそう。
元来、出かけたり人と交わるよりも、家でパソコンやテレビに向かっている方が好きだったのに
がんと告知され、手術を終わった頃から、あれやらこれやらいろんな事に手を伸ばし、外にも出かけていくようになりました。
自分なりに分析してみると
病に対する「不安」が「死」を連想させ「今」を大切にするようになった……
のではないかと思うのです。
初めてのファシリテーターとしてのサロンが終わり、みなさんのお話を十分引き出せたかどうか、一つの話をどのようにつなげていくか、次への課題がいっぱい見つかりました。
この課題を一つずつ勉強することが、私の原動力となることと思います。(ってカッコつけすぎ?)
さて、今回もサロン終了後、反省会を開きました。
椅子の並べ方は、参加者からも「机なしで丸く座る方がいい」という意見が出たので、次回も同様にすること。
但し反省点として、最初から丸く椅子を並べていると誰もいない席ができる。そこで、会場の輪(和)がとぎれるような感じがする。→空席ができないように、参加する人が自分の座る椅子を自分で並べる、というようにしよう、という事になりました。
また、机がなくなりペットボトル等の置き場がなかったせいか、サロン終了後水分補給する方がいらっしゃった。次回は、始まる時に「飲み物は手元に置いて、お好きなときに飲んで下さい」と告知することに決定しました。