令和7年1月1日掲載 64回生 林 義祐氏寄稿(第五十四回目掲載)
オランダ在住の 林 義祐氏(64回生・岡谷市出身)のご寄稿「オランダの生活・歌日記: 2024年12月 序文」を下記に掲載いたします。林様、ご寄稿いただきありがとうございます。
今月はシリアのアサド政権崩壊について林様のご見解を頂戴しました。たいへん興味深い内容ですので、皆様のお目通しをお願いします。
数日以内に第五十五回目掲載として「オランダの生活・歌日記 2024年12月」を掲載いたします。
同窓の皆様のコメントやご感想をお待ちしています。(名取宛メール: antimarck@yahoo.co.jp)
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歌日記:2024年12月序文
シリア崩壊と主要各国との今後の関係
【A】あまりにあっけない崩壊
A-1)何が起こったのか
◆世界がロシアーウクライナ戦争やハマス-イスラエル戦争に注目していたこの1~2年、その間隙をぬうように先月11月27日シリア北西部イドリブを拠点とする「シャーム解放機構(=HTS。 旧ヌスラ戦線)」を中核とする反体制派が突如として進軍を始めた。そしてこの勢力が北部のシリア第二の都市・アレッポを制圧したとのニュースが流れて、世界の耳目を峙たせた。反体制派はその勢いをもって、首都ダマスカスに向かって南下を続け、途中の都市を次々に制圧し、12月8日一気にダマスカスを制圧してしまった。
◆アサドは父親の時代から二代に渡ってトータル53年間の独裁を続けていた。2000年に父親から政権を受け継いだあと、2010年から2011年にかけて北アフリカのチュニジアで起こった民主化運動「ジャスミン革命」が起こった。この民主化運動がエジプトなど他のアラブ諸国へ連鎖的に広がり、長期独裁政権に国民の不満が溜まっていた各国で反政府デモが巻き起こったのだった。この一大潮流は「アラブの春」と呼ばれている。
「アラブの春」の1つとして、シリアでも長年のアサドの独裁政権に反対する国民が集まり、他国と同じように非暴力のデモ行進やハンガーストライキなどの市民運動が始まった。(2011年) しかし、アサドは、これらの平和的な市民運動を阻止するために、シリア国軍による武力鎮圧を以て行ったのだった。このアサドの愚かで短絡的な選択が「シリア内戦」への引き金となり、その後14年間に渡って、兵士だけでなく数え切れないほどの民間人の命を奪うことになる最悪の結果を引き起こしたのだった。あまりにも残酷なアサドの手口に、普通では考えられない「自国民への空爆」や化学兵器使用も含まれ、「悪魔のアサド」の悪名が高まった。アサドは「反体制派が隠れている」と言って、シリア国軍にシリア国内の学校や小児病院を空爆させ、自国の人々、自国の子どもたちを虐殺し続けていたのである。人の命など何とも思っていない「悪魔」だった。これまでの14年間に渡る「シリア内戦」で、犠牲になった人は50万人超、家を捨てて周辺国や国境などに逃れた難民は640万人超と見積もられている。
そのアサドから11日間でシリア各地の主要都市を次々と制圧し、ダマスカスに到達、シリアを奪還したというのは驚くべき速さである。アサドは次の大統領に政権を譲って身を引いたのではなく、自分と自分の家族だけ助かろうと無責任に政権を丸投げしてロシアに逃亡したという。アサドも慌てふためく 電光石火の ”シリア政変“ ということだ。
A-2)なぜそんなことになったのか・突然の崩壊の経緯
◆2ヶ月ほど前、アサドは国内事情が緊迫する中、ロシアのプーチンに援軍の派遣を要請していた。しかしこれは断られた。ロシア自体がウクライナとの戦いで余裕がなかったからだ。それと、以前からロシアはアサドに対して、シリアを安定させるためには、近隣諸国との関係を外交的手段で少しでも良くするよう諸策をアドバイスしていたのだが、アサドの方がそれを実行するような考えも余裕もなく、ロシア側は不満に思っていた。 (アサドはイランに対しては援軍の要請はしなかったとのこと)
◆アサドは、反体制派の武装集団がダマスカスに迫る中、シリア軍や治安当局の高官らには「すぐにロシア軍が支援に来るから」と嘘をつき、側近や親族にも告げないまま、自分と家族だけでダマスカスから、シリアにあるロシアのヘメイミーム空軍基地に向かい、そこからロシアに逃げた。
アサドから騙されていたことに気づいたシリア軍と治安当局は、そんな人物のために戦う義理などないと、無抵抗で白旗を上げた。そのため、首都ダマスカスは数時間で陥落した。シャーム解放機構は12月8日、「首都ダマスカスは暴君バシャール・アサドから解放された」と宣言した。
A-3) 今後のシリアはどうなる
◆以上が今回のアサド政権突然の崩壊までの流れである。その結果現在はシャーム解放機構がシリアの暫定政権としてダマスカスを押さえている。しかし、このシャーム解放機構は、国連やアメリカからはイスラム過激派のテロ組織に指定されているので、国際的には暫定政権とは認められていない。
現在のシャーム解放機構はそれ以前には「ヌスラ戦線」と呼ばれていた。ヌスラ戦線はテロ組織「アルカイーダ」から派生したものだ。しかしその後は正式にアルカイーダから離脱している。
それでも、過去に斬首による処刑や拷問などを繰り返して来たヌスラ戦線、現在のシャーム解放機構がシリアの暫定政権を続ける限り、何年にも渡って国際社会から政府承認されないことは火を見るより明らかだろう。
とにかく今は、続々と戻って来る難民たちのための復興が最優先課題であるが、暫定政権が国際社会から政府承認されなければ、アフガニスタンの例に見るように、外交を始めあらゆる面で厳しい政権運営を強いられるだろう。シャーム解放機構のリーダー、ジャラウニ氏は、アサド政権下のジャラリ首相と連絡を取って今後のことについて協議しているとのことだが、、その先行きは不透明である。明確な後継者をイメージしていなかったため、群雄割拠の事態が起き、もともとあった部族間・宗派間の争いが激化して、互いに血で血を洗う内戦に発展した結果、ISに付け入る隙を与えてしまう可能性もある、と島田久仁彦氏は言う。(2024年12月21日)
アメリカ政府は20日、シリアの事実上の指導者となっているアフメド・アル・シャラア氏について、同氏の逮捕に関する1000万ドル(約15億3600万円)の報奨金を撤回した(アル・シャラア氏は今月初めまで「アブ・モハメド・アル・ジョラニ」を通称として名乗っていた)。
【B】対欧州諸国との関係
B-1)EU&その諸国との関係
◆フランス:バルニエ内閣は2024年12月4日に内閣不信任案が可決され、総辞職した。その後、バイル新首相が指名されたが、組閣人事が停滞している。理由は政治的対立では、左派連合と極右の国民連合(RN)が対立しており、新内閣の組閣が難航している。
また2025年度の予算案に関する議論が続いており、これにより、組閣が遅れている。結果、マクロン大統領は現在の政治的混乱により、その影響力が制限されている。この遅れは、マクロン大統領のプレゼンスに影響を与える可能性がある。特に、国内外での信頼性やリーダーシップに対する評価が低下する恐れがあるとのこと。つまりフランスは国内の事情で、かつてはロシア・ウクライ戦争にも積極的に仲介をしていたマクロンも動きがとれないということのようだ。
◆ドイツ:シュルツ首相の連立内閣は、2024年11月6日に財務相の解任を受けて崩壊した。これにより、来年2月に総選挙が予定されている。自由民主党(FDP)の財務相が解任されたことがきっかけで、連立内閣が崩壊したのだが、連立内閣内での財政政策や独自経済の方向性を巡る対立が続いていたのが原因である。現在の世論調査では、保守派と極右政党がリードしており、シュルツ首相の社会民主党(SPD)は支持率が低下している。
NATOへの影響: ドイツの政治的不安定は、NATO内での協力や防衛政策に影響を与える可能性がある。
ロシア・ウクライナ戦争への影響: ドイツの新政権がどのような立場を取るかによって、ウクライナへの支援やロシアへの制裁が変わる可能性がある。ドイツもフランスと同様、国内事情で今は何も動けないということである。
◆イタリー:メローニ首相は、イスラエル軍が国連安保理決議に基づき平和維持活動をしているレバノンのUNIFIL(注:イタリアも要員を派遣)に攻撃を仕掛けたことに対してイスラエルへの批判を強めているが、今のところ、イタリアが積極的にレバノンやシリアに関与しようとしているとは思えない。
ただし、かつてのように、地中海沿岸地域の混乱は即時に南欧、つまりイタリアなどへの難民の流入に繋がる恐れがあるため、かなり注意は払っていると思われる。しかしあくまでも受け身の姿勢であり、積極的に予防的な対策を、中東地域において取ろうとはしないと考えられている。
このように欧州主要国は、シリア情勢については、内戦初期のころに非常に大規模なシリア難民受け入れを行い、それが、今のウクライナ難民のケースと同様、各国内での亀裂と衝突を引き起こしたという大きなコストを払ったにも関わらず、恐らく今回のシリア絡みの中東における勢力図再編の輪の中にまぜてもらえない可能性が高まっている。
現時点では、いろいろな懸念を表明しても、EU諸国とNATOはイスラエル絡みの問題に何ら有効な介入が出来ない状況なのだ。もちろん、アメリカ合衆国という例外を除けばである。(しかし、バイデン大統領の任期もあと1か月ほどなので、効果的な介入は期待薄!)
B-2) ロシア・英国・NATO
◆ロシアはメンツをつぶされ、このままでは国際情勢における影響力拡大のために進めてきたアフリカへの進出とその足掛かりを失うことにつながるため、何らかの手を、シリアにではなく、まずウクライナに対して打ってくることが予想される。ロシアが今シリアの利権を取り戻すために事を行おうとしても、シリア内は複雑怪奇な混乱ぶりで、アサド崩壊で橋頭保を失ったロシアには有効な手が打てない。昨日までテロリストグループと呼んでいたHTSとの交渉の窓口を、今は何とか見つけたいと必死になっているところだろうか。暫定政府発足後は、ロシア軍がシリア国内に駐留を続けられるかどうかが不透明になっており、プーチンは、駐留継続には暫定政府と「利害が一致する必要がある」と語った。(プーチン:12月19日のモスクワにおける恒例大規模記者会見)
ロシアにとって、2017年に49年間に及ぶ租借権をアサド政権から得たシリア軍事拠点を失うことは余りにも代償が大き過ぎる。
プーチンのシリア介入(2015年)は、ソ連崩壊後に低下した中東におけるロシアの地位回復を助けた。アサドを今回救えなかった、あるいは救う意思がなかったことは、ウクライナでの戦争によってロシア軍がどれほど消耗しているかを浮き彫りにした。アサドの突然の崩壊は、「ロシアには旧ソ連圏外で効果的に軍事介入を行うだけの軍事力、影響力、権威がない」ことを示していると、モスクワの軍事シンクタンク、戦略技術分析センター(CAST)のルスラン・プーホフ所長は指摘。シリアでの急展開は、タリバンのアフガニスタン制圧と米国主導の軍の混乱に満ちた撤退を彷彿とさせる、とも述べた。
ロシア側から見ると、トランプがアメリカ大統領になることは確定している。トランプの公約から推測すれば、停戦協定においてロシアがウクライナ領を獲得することは今一歩のところまで来ているから、まずはウクライナに注力するということか。
しかしながら、アサド政権崩壊は、プーチンにとっては個人的な敗北を意味する。ロシアの世界的な野心を覆す深刻な戦略的挫折となる可能性もある。
プーチンはアサドのロシア亡命を受け入れたが、ロシアはシリアに持つ地中海沿岸で唯一のタルトス海軍基地と、アフリカ展開への物資輸送拠点として使用されているヘメイミーム空軍基地を失う恐れに直面している。ロシアが世界の舞台で力を誇示し、冷戦時代の影響力を取り戻そうとする上で、両基地は重要な拠点であり続けている。だが、ロシアの注意がウクライナ侵攻に費やされている間に、こうした努力や基地は今や水泡に帰したように見える。これを回復するにはどれだけのエネルギーと時間が必要となることか。プーチンにとっては大きな試練の場となるシリア崩壊である。
ロシアはシリアの基地を維持するためにあらゆる努力を払うだろうが、成功する保証はないと、ロシア大統領府に近い関係者2人は語った。もう1人の関係者は、両基地からロシア軍は撤収を強いられるだろうと述べた。(Bloomberg:12月10日)
◆シリア崩壊は英国にとってどのような影響があるのか。
ウクライナでの戦争をめぐっては、トランプ次期米大統領が、終結させると宣言している。一部の西側諸国は、実際に終結に至った場合に、ウクライナにどう安全保障を齎すことが出来るか議論している。
スターマー政権は、前のスナク政権に比べて、外交面での動きは地味であり、今はウクライナに対しても中東に対しても積極的に振舞おうとしてはいないようである。
それとは別に、英国防省は、兵士をウクライナに派遣して、ウクライナ兵らの訓練を支援することを検討している。イギリスはウクライナに対し、2億2500万ポンド(約490億円)の追加軍事支援を約束している。ドローン、砲弾、防空網の増強を目的としている。
そのような段階において、シリア崩壊が起こり、プーチンは苦境に陥っている。これは英国にとってどのような作用を及ぼすのだろうか。悪い話ではないにしても手放しでの朗報とも簡単には言えない。トランプの公約実行がどう影響するのか不透明であるからだ。ジョン・ヒーリー英国防相は、トランプ次期大統領の計画を見守るとした一方、ウクライナが戦っている間は同国のためにできる限りのことをすることが、自分の優先すべき義務だと述べた。
◆シリヤ崩壊&新トランプ政権がNATOに与える影響:
・シリアの崩壊は、中東地域の安定に大きな影響を与える。先に2011年からのシリア内戦は、難民危機を引き起こし、多くのシリア人がヨーロッパに避難した。この難民危機は、NATO加盟国にとっても大きな課題となり、特にヨーロッパ諸国において社会的・政治的な緊張を高めた。
・トランプ政権の影響
第一次トランプ政権は、アメリカの外交政策に大きな変化をもたらした。特に、NATOに対するアメリカのコミットメントが疑問視されることが多くなった。トランプは、NATO加盟国に対して防衛費の増額を強く求め、アメリカの負担を軽減しようとした。この姿勢は、NATO内部での緊張を引き起こし、同盟の結束に影響を与えている。第二次政権においてもこの姿勢は変わらないと思われている。
・これらの要素が組み合わさることで、NATOは内部の結束を維持しつつ、外部の脅威に対処するための新たな戦略を模索する必要に迫られている。トランプ政権の政策変更とシリアの崩壊は、NATOの将来に対する不確実性を増大させている。
・マーク・ルッテ新NATO事務総長は32加盟国のNATO分担金を現行の2%から3%に引き上げたいという意向を示した。(2024年12月12日) 今後の計画については、彼は、現在の安全保障状況が非常に厳しいため、NATO加盟国が防衛費を増やす必要があると強調している。具体的なプランとしては、各国がGDPの3%を防衛費に充てることを目標とし、これによりNATOの防衛能力を強化し、将来の脅威に備えるとしている。この提案は加盟国間での協議が新年度から続けられる見込みだという。
・現在のNATO加盟国においては、ロシア・ウクライナ戦争の長期化や、ドイツ、フランス等の主要加盟国が戦争疲れや、政治・経済での停滞から、一時期の纏まりの強かったころに比べると、かなりトーンダウンしていると言える。変わらない危機感で対処しているのはポーランド(現在の防衛費は対GDP3.9%)、バルト3国(エストニア/2.7%, ラトビア/2.3%、リトアニア/2.5%)、スエ―デン(2024年3月NATO加盟。分担費は1.6%)といった感じである。
・そういった意味で、シリア崩壊が、NATOに与える影響は、現時点では、英国の国防相と同じく、トランプ次期大統領の計画を見守る一方、ウクライナが戦っている間は同国のためにできる限りのことをする、ということになるだろうか。
プーチンは、「すべての北大西洋条約機構(NATO)諸国は事実上、我々と戦争状態にある」とも話し、ウクライナへの支援を続ける欧米を威嚇した。(12月19日:大規模記者会見)
【C】中東諸国
C-1) トルコ・イラン・レバノン
◆トルコ:今回シリアの反政府勢力を支援していたのが、アサド政権と対立していた隣国のトルコであると思われることから、今後アサドを追い出した後のシリアの国づくりにいろいろな形で関与しようとしてくると思われる。
640万人に上るシリア難民のうち、300万人以上を受け入れ、シリアから逃れてきた人たちを国境沿いに難民キャンプを作って収容していたが、早速、シリアへの帰還を(支援までつけて)促し始め、トルコ政府の高官によると「基本、シリアの今後はシリア人が決めるべき」と言いつつも、「必要であれば、トルコ政府は全面的にシリアの復興と治安の回復に貢献する用意がある」と介入・関与の方法を探っているようでもあるとのこと。(島田氏)
トルコは、既に深くシリアに入り、アサド後の体制を作るべく、活発に動いているが、そのトルコがどの組織を支援するのかは、今後のシリアの方向を決めるものになる可能性があるため目を離せられない。
◆イラン:シリアのアサド政権の後ろ盾を自認してきたイランも、イスラエルとの高まる軍事的緊張に直面して、手が出せなかった。アサド政権が崩壊したシリアでは、イスラエルがゴラン高原の支配を更に強固にし、いずれはイスラエル領として併合してしまう勢いである。イランが受ける、イスラエルからのプレッシャーは増大する一方である。イスラエルがイランを攻撃した先々月に、バイデンはイスラエル政権に対して、イランの核施設だけは攻撃してはならないと釘を刺した。ところがトランプは、核施設を攻撃するべきだったと反論した。トランプはイラン問題の根本を断とうと考えているからである。そんなイスラエル全面支持のトランプが来月大統領に正式に就任するのだから、イランの受けるプレッシャーは大変なものであろう。
◆レバノン:それまで頼りにしていたイランがイスラエルとの本格的戦争に備えていて、ヒズボラがイスラエルから連続して攻撃を受けても、ヒズボラを支援する余裕が無かった。ヒズボラは大きな被害を受けて弱体化してしまっている。それに同調してレバノンも弱体化しており、隣国イスラエルからの圧力は増大こそすれ、減ることはない状態である。HTS主導によるシリア復興計画が始動したとしても、レバノンも同じく自身の復興作業に力を入れ、国力回復を図るほかないであろう。レバノンの先行きは現時点では見通せない。
C-2) イスラエル
◆参照 下記(D-2)
【D】アメリカ・トランプ政権
D-1) トランプの主張
◆トランプ次期大統領は「アメリカはシリアに関わるべきではない」と発言し、距離を置く姿勢を見せている。その理由の一つは、前政権時から繰り返していた“アメリカの非介入主義”の徹底。トランプは前政権時には「アメリカ人の血を他国の問題のために流すのは許さない」と任期中、新たな国際問題への軍事的な介入は控えたし、その背景にはAmerica Firstで、アメリカ国内の問題、特に経済問題に力を注ぐという方針があった。
そのターゲットとして利用されたのが中国やメキシコであったが、どちらとも軍事的な対峙は望まないとのクリアな方針を貫いて、経済戦争を仕掛けていた。
今回、非介入の方針を継続するつもりであれば、アメリカをまた中東の泥沼に引き戻しそうなシリア情勢には直接的な関与はしないということになる。
D-2) イスラエル(トランプが考えるもう一つの理由)
◆アサドがロシアに逃亡し、政権が崩壊するや否や、イスラエルはダマスカスに空爆を行った。続いてシリアとイスラエルの1970年代以降の係争地で、イスラエルが実効支配してきたゴラン高原のコントロールを確実なものにする意図で、1万1,000人規模の地上部隊を送って、その支配を確実なものにしてしまった。その後今冬の駐留のための、冬季施設・設備などの設置まで進めているという。(12月14日)
それについてトランプ次期政権が支持するかどうかはまだ不透明であるが、「地域のことは地域で解決すればいい」という方針を示すのであれば、イスラエルの責任でイスラエルがしたいようにさせるのではないかと考えられる。その場合、イスラエルのシリアに対する影響力は高まるし、ヒズボラの弱体化に伴って、隣国レバノンへの影響力も高まることで、ガザの問題を何らかの形で終わらせることが出来れば、一応、物理的に近接する“敵国”を排除し、イスラエルの“懸念”をしばらくの間は払拭できる。トランプがそう踏んでいるのだとしたら、アメリカが望む中東地域からの脱却を可能にする状況が作れるという計算もあるのではないかと思われる。トランプは「シリアはアメリカの戦いではない」と言うが、アメリカはある程度の見通しが出来るまでは関わらずにはいられないだろう。
◆ただ、イスラエル軍によるゴラン高原への攻撃・侵攻は、アラブ諸国の激しい反発をすでに引き起こしており、スンニ派諸国の雄であるサウジアラビア王国は「シリアが安全保障を回復する機会をイスラエルは阻害し、かつ地域の平和を脅かす蛮行である」と激しく糾弾し、それにUAEなどの国々が追従する形をとっているため、これがもし単なる外交的な圧力に留まらない対峙に発展した場合、今後、一気に中東地域の軍事的な緊張が高まる恐れが懸念される。
D-3) アメリカの役割
◆トランプは ”アメリカ ファースト“、”MAGA” を謳い2025年1月の就任式の前から、活発に外交活動を推進している。ロシア・ウクライナ戦争、ガザ・イスラエル戦争、シリア問題に絡む中東政策への関与等である。ロ・ウ戦争ではややプーチン側に立っている感じ、と見られていて、ガザ・イスラエル紛争ではイスラエルへの支援は明確なので、特に現在は積極的な発言はしていない。シリア崩壊やその収拾についても、ロシア絡みとなってしまって慎重になったのか、積極的な発言は現時点ではない。(12月22日)
アメリカ非介入主義を主張しながら矛盾しているではないか? やはりアメリカは世界の警察官か?と思わせるような言動であるが、決して矛盾でもなければ世界の警察官を自任しているわけでもない。それはMAGAを達成するための必要不可欠なステップなのである。
ロ・ウ戦争の件では、バイデン政権はウクライナ支援のためこれまでの3年間で軍事支援、経済支援、人道支援にわたり、合計1370億ドル(約20兆5500億円)を支援してきている。共和党員や国民の大半は、何のためにこんな莫大な支援をしているのか、と支援疲れが見え、アメリカが目指すのは中国・台湾有事の時の備えであるはずだと疑義を呈するようになってきている。
トランプは、自分が大統領になったら1日でロ・ウ戦争を止める、と公言していたが具体的な方法は示していない。トランプとしてはフィジカルな戦争には巻き込まれたくない。若者は死ぬし、家族・関係者は政権を憎む。社会不安や経済的混乱も起こる。それを避けるためには根本の原因を断ち切ることだ。即ち強制的な停戦である。どちらかが不利な条件を受け入れざるを得なくなろうが、或いは両方が共に不利であろうが、戦争が止まればそれでいいのだ。そうすればアメリカのプレゼンスは高まるし、MAGA実現への障壁が一つ消えることになる。
プーチンやゼレンスキーの意地の張り合いを調停していたらきりがない。有無を言わせずにアメリカの威力で実現したいと思っているだけなのだ。それがトランプ流の外交なのである。一見乱暴のように思えるが、自分の主張をストレートにSNSにて国民に伝えて国民の反応を即確認し、ベストフィットの次なるステップを選択する、という方式なのだ。過去の大統領のように、政権内で案件を諮り、議会で審議させ、メディア・シンクタンクなどを通して意見を国民に伝えるような方法はとらない。時間がかかるだけで、成否の結果も見通せない。
今回も新しい政権の施策の一つとして、貿易関税をカナダにもメキシコにも10~20%課すると発表した途端、すぐにカナダのトルドー首相から連絡が入り、カナダは国境の管理を今以上に強固なものにして、中国からの不法移民が、カナダを経由してアメリカに入国できないようにする。オピオイドの監視は一段と厳しくする、との約束が成立した。まだ就任していないトランプの早業である。人はトランプのやり方をディールによるビジネスだと不満を述べる。民主主義を壊すものだとも。しかしトランプにとってみれば、どんなやり方でも、実際の戦争や、領土的野心から起こす確執よりもずっと平和的であり、何も法を犯しているわけでない、ということであろう。
今までの大統領で、そんな人はいなかった。トランプだけが毛色が違うのだ。それはやはり、トランプがビズネス世界の出身であり、政界の規則や陋習に縛られていないから、自分流の発想・行動が身に付いているということだろう。ビジネスの世界ではスピードが大切であり、行動のタイミングが重要だということである。
しかし、これも両刃の剣とも言えるもので、素早く果実を得ることもあるが、逆にトランプの裁定に不満があって、トランプに対して納得できないとする国や首脳も出て来るかもしれない。その時の力関係でトランプが失点の場合は、それ以後は尾を引くかもしれないし、やはり原点回帰だとなり、オーソドックスな議会民主主義を志向し直すかもしれない。ディールで国家間のやりとり・決定が行われると、条約とか協定とかは信頼の担保にならないし、同盟国なんてのも吹けば飛ぶような軽いものになってしまって、何を信じてよいかわからなくなるからだ。現にトルドー首相のやり方に不信を受けたカナダのクリスティア・フリーランド副首相兼財務相は、12月16日に辞任してしまった。トルドー自身はカナダの経済を損なわないように最善の手を打っただけかもしれないが、財務大臣は、法治国家で民主主義に基づいたルールがあるのに、その原則を踏み躙るのは許せないと思ったのだろう。
◆ガザ・イスラエル戦争及びシリア問題
イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプの100%全面的な支援を受けることを、疑いもしないかのように、“ハマスを完全に排除するまで、イスラエルは戦う”と言明している。果たしてトランプはそれを許すだろうか? それはトランプがどのようにイスラエルの活動を認識・評価するかということにかかっているだろう。トランプ周辺の外交・安全保障担当の専門家たちによると、トランプは本気で中東からの脱却を実行しようとしており、シリア情勢についても、もしかしたら、良くも悪くもネタニエフ首相の期待に反して、イスラエル絡みの問題の“解決”にも積極的に関わらない可能性が高いとのことである。つまりトランプはあるところまで口を挟んでも、その先はイスラエルの自由にさせるとか、或いはブレーキをかけてしまうかもしれないということだ。
トランプの頭の中にはどんな構想があるのだろう・・? 例えば、イスラエルを積極的にサポートし、今回イスラエルとレバノンのヒズボラとの間に停戦協定を結ばせたように、イスラエルの中東における立場を恐怖や憎しみから、信頼に足る隣国と言ったイメージに持ち上げることが出来れば、トランプの役割は果たされるのである。つまりトランプは、中東に権益とか支配上の野心とは持たないから、イスラエルが一人前に地域に同化できれば、アメリカはそれを見届けてアメリカ国内問題に専念できる。中東が落ち着いて、明るい未来像を描けるようになれば、アメリカはもう役割を果たしたということになる。トランプの威信は高まり、更にアブラハム協定の推進が進むということだ。
イスラエルが、アラブ諸国にとって、友好国に足る存在になれば、2020年にUAEやバーレーンが国交を結んだように幾つかのアラブ国が、イスラエルと国交を結ぶとか、或いはフレンドリーな付き合いをしたいと思うようになるだろう。イスラエルにはそれだけの優秀な技術力や経済力があるからだ。
これがアメリカが口は挟んでも力による介入はしない。アメリカは世界の警察ではない。その方式でアメリカはMAGAを実現する、ということである。そしてまたMAGAを実現することで、世界覇権を維持していこうということである。それがアメリカの役割だということである。
◆この方式で中東を纏めていく上で、今回シリアが崩壊し、ロシアがシリアにおける権益を失う可能性が大きくなったことは、トランプの対プーチンの有力な交渉カードになったことは間違いない。トランプは例えば、ロシア・ウクライナ戦争を止めさせるのに、プーチンに対して、一つの仮説として、シリアのロシア基地は租借を続けるように図っても良い。その代り、ロシアがウクライナの領土を版図に入れるのはドネツク州だけにしろ、他の3州はウクライナに返還する、というようなカードが切れるのだ。
これはあくまで仮説の話であり、むろんクリミヤ半島はどうするか、アサドの身柄はどうするか、とかは更に詳細な詰めが必要になるだろうが、交渉の上ではトランプの優位ははっきりしている。ロシア政府は、シリアの拠点をアフリカ大陸へのアクセスポイントとしており、ロシアが再びグローバル・パワーに回帰するためには必要不可欠なものと認識している。
トランプはそれを頭に入れて、プーチンに対して、ウクライナでの戦争処理への協力と、ロシアがイランなどへの支援を行わないことを条件に、シリアでの権益保持を黙認するといったようなディールを持ちかけるというシナリオが考えられる。彼の頭の中ではこのカードをいかに有効に使うのが良いか、と思案していることだろう。
【E】シリア崩壊とパワーバランスの変化
今後の見通し
トランプは大統領に就任してから、さらに多くのアラブ諸国との国交正常化を推進する可能性がある。特にサウジアラビアとの関係改善が期待されている。トランプは中東地域の安定と平和を目指し、アブラハム合意の枠組みを拡大する意向を示している。
これらの動きは、中東地域の政治的ダイナミクスに大きな影響を与える可能性がある。
パワーバランスの変化として一番大きなものは、先に述べたように、イスラエルが中東のアラブ諸国の中において大きなプレゼンスを発揮することになるだろう。しかしそのパワーの源泉は必ずしも軍事力の優位性だけによって齎されるものではなく、周りの国との協調関係増進によってなされるだろう。そのためにトランプは下地造りをするということである。イスラエルの政権内部もその目的に向かって必然的に変化していくと思われる。今後の展開から目を離せない。
【後記】
シリア崩壊後の中東の情勢は日々に変わっていっている。何がどうなるかは見通せないのだ。これまで述べてきた内容は全く楽観的なものだったということになる可能性だってあるのだ。それは以下に述べるような正反対の、最悪の結果とてあり得るのだ。
最悪の場合:
アサド政権を崩壊させた反アサド・反体制派の面々が、今後シリアをどのような方向に導き、そしてイスラエルを含む周辺国とどう付き合っていくのかによっては、イスラエル・パレスチナ・レバノン・シリアをコアにした大戦争が勃発し、それに隣国トルコも巻き込まれ、その火はアラブ全体に広がるのと同時に、イランの攻撃を誘発し、そしてロシアとウクライナの戦争にも飛び火したり、ロシアとトルコがそれなりにまだ手を出しているナゴルノカラバフ問題(アルメニアとアゼルバイジャン)の燻る炎を再度大きく燃やしたりすることになる危険性が一気に高まってくる。
シリアにおけるアサド政権の崩壊は、これまでギリギリのところで踏みとどまってきた世界的な戦争への門を開けてしまうきっかけになりそうな可能性もないわけではない。(島田)
<以上:12月22日時点での記述>
林義祐
【文中敬称略】
【参考資料】
島田久仁彦・メルマガ
BBC・解説 / 他
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オランダ在住の 林 義祐氏(64回生・岡谷市出身)のご寄稿「オランダの生活・歌日記: 2024年12月」を下記に掲載いたします。
12月17、20及び26日に林様が詠まれた歌は、北ヨーロッパの人たちにとって太陽の光が本当に貴重なものであることをしみじみと伝えていると思います。
林様、今月もご寄稿ありがとうございます。同窓の皆様のコメントをお待ちします。
(名取宛メール: antimarck@yahoo.co.jp)
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2024年12月 歌日記
12月1日 (日)<南アフリカからくる電話>
☆ 娘からモーニングコール頻繁で 南ア旅行の楽しさ分かる
☆ 両親に預けた2匹の犬たちを 元気かと聞いてまた明日ねと
☆ 旅行好きあちこちの国訪ねては 知見を増やす親に代わりて
12月2日 (月)<若い者の時代>
☆ ヨルダンの野良犬Susu連れ帰り 親に預けてまた旅に出る
☆ Susuは躾訓練出来てなく 家中汚すも妻は怒らず
12月3日(火)<異国の風景>
☆ アフリカの南端ケープタウンでの 写真見れば地の果て思う
☆ 砂浜のケープペンギン温暖な 場所で繁殖天国ならむ
12月4日(水)
☆ 朝陽射し好天期待もすぐに雨 暗い空見れば不快な気持ち
☆ もうすでに10日も続く雨模様 降ったりやんだり鬱陶しいこと
12月5日(木)<シンタクラウスの日>
☆ オランダのシンタクラウス祭日も 雨模様とて人々家に
☆ お互いが贈り物と詩を交換す 伝統行事今も脈々と
12月6日(金)<ウンザリの天気>
☆ 不思議なり朝は陽が射し昼は雨 連日続くオランダの冬
☆ 鳩たちも雨の合間に何もせず カップルただに無聊を託つ
12月7日(土)<ハリネズミ無敵>
☆ 夜散歩Susu(*) を連れて一周り 犬は3回もハリネズミ見つけ
☆ 犬の鼻よく利くらしく一直線 ハリネズミ目がけ我を引っ張り行く
☆ 勢いよくハリネズミ脅しうろつくも 痛いのを知れば何もせず終わり
(*) 娘が預けていった犬の名
12月8日(日)
☆ クリスマスシーズン控えツリーなど 妻は話し出す年末風景
☆ ツリー飾る以外特別何もなく 今年も1年終わりは近し
12月9日(月)<運河沿いの散歩道>
☆ 薄い陽に運河のベンチは人もなく ものみな静かオランダの冬
☆ 時々に聞こえる鳴き声けたたまし 極寒の地から来た渡り鳥
12月10日 (火)<年々簡素になるツリー飾り>
☆ クリスマス年末行事ツリー飾り 今年は時間かけず素早く
☆ 長年使ったツリーの飾り具は 何箱あるか半端ではなく
12月11日 (水)<闇に浮かぶツリー>
☆ 窓に映るクリスマスツリー闇に浮く 二重ガラスでピントが合わず
☆ 夜散歩クリスマスツリーあちこちに 豪華なものも小さなものも
12月13日(金)
☆ 年経れば我の世界は狭まりて 遠くの人はいや増し遠く
☆ 庭仕事ペース落ちて捗らず 効率も落ちこんな筈ではと
☆ クリスマスカード作りもなかなかに その気にならず黄色信号
12月14日(土)
☆ 年末に届く消息何人か 今年大病したとの知らせ
☆ 大病後迎える年はこれまでを よくぞ生きたと寿ぐべきや
12月15日(日)<冬の暗い空も、鳥たちは元気>
☆ 雨模様小鳥は元気コマドリも 孤高を捨てて独り忙しく
☆ 夕暮れにムクドリ大群飛び交いて うねりの変化魔術のごとく
12月16日(月)
☆ ペイントにて季節のカード作らんと 思えどやり方忘れておりて
☆ Windowsアップデートしてペイントまた 変わってしまいついて行かれず
12月17日(火)<北ヨーロッパの冬>
☆ 一日中太陽見ない日が続く 今日で8日もまだ続きそう
☆ 過去の記録14日間日照無し 北欧の冬 鬱もむべなるや
12月20日(金)<10日ぶり太陽が出た>
☆ 樹間より朝8時半太陽が 顔を覗かす11日目なり
☆ 日照の無い日の記録10日間 新記録ならず安堵複雑
12月21日(土)<1本のXマスツリーが3本に>
☆ 朝陽射す東の窓にツリー映る 明るくなれば消え去る定め
☆ 南窓映るツリーを壁守る 闇が白んでも暫し消えずに
12月22日(日)<冬眠しないハリネズミ>
☆ 夜9時に散歩に行けばハリネズミ 犬近づけど一歩も動かず
☆ 他の場所でもう一匹見つけ犬興奮 ハリネズミじっと我慢するのみ
☆ ハリネズミ絶滅危惧種の心配も この近辺は多く生息しおり
12月24日(火)<クリスマス・イヴ>
☆ イヴの夜町に溢れる電飾は 平和を告げて心安らぐ
☆ 白熱球単色飾り波のよう 犬連れ泳ぐ心地良き夜
☆ 宗教の求心力は強きもの 人々集うヴェクトル合わせ
☆ 宗教は人の心を一つにし 社会は進化サピエンス全史
12月25日(水)
☆ イングリッド クリスマスさなか旅立ちぬ 逝くはいつでも厳しく悲し
☆ 妻の死を告げるヘンクの目に涙 64年の伴侶失い
12月26日 (木)
☆ 冬至過ぎこれから日々に陽が延びる 妻話す声明るく響く
☆ 一日に4分ぐらい延びるのを 毎日ノートにつけた日々あり
12月28日(土) <残り柿ミーロのために>
☆ 柿8つ小鳥のために残したり ミーロ独占美味そうに食べ
☆ 今年の柿50個ほどでちょうど良し 全部さわせずミーロもハッピー
12月29日 (日)<朝食の楽しみ>
☆ 朝食は我々二人屋内で 外では小鳥付きあっており
☆ 毎朝の日課小鳥の餌準備 鳥見しながら食事楽しむ
12月30日(月)<ポピー狂い咲き>
☆ 花傷み花弁は落ちる寸前で 狂い咲きポピー最後の踏ん張り
☆ 晩秋にアイスランドポピー一輪が 突然咲いて我忘るなと
<以上>
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12月写真 : Slideshow 27 Photos
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写真の名前等
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