令和6年12月1日掲載 64回生 林 義祐氏寄稿(第五十二回目掲載)
オランダ在住の 林 義祐氏(64回生・岡谷市出身)のご寄稿「オランダの生活・歌日記: 2024年11月 序文」を下記に掲載いたします。林様、ご寄稿いただきありがとうございます。
今月は米大統領選のトランプ圧勝を予測できなかった、林氏いうところの米のタイプAのマスコミとその記事を受け売りするだけだった日本のマスコミとテレビについて、また、その中でも見事に予測した在米の二人の日本人について解説いただいていて、大変興味深い内容です。皆様のお目通しをお願いします。
数日以内に第五十三回目掲載として「オランダの生活・歌日記 2024年11月」を掲載いたします。
同窓の皆様のコメントやご感想をお待ちしています。(名取宛メール: antimarck@yahoo.co.jp)
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2024年11月 歌日記 : 序文
2024年11月5日:米国大統領選挙~トランプ勝利で分かったこと
【A】 なぜ大手メディアの予測はこれほど外れるのか?
A-1 藤井厳喜氏と渡邊惣樹氏の予想
投票日を間近に控えた11月2日に、私は藤井厳喜氏から以下のようなメルマガを受け取った。(図―1)
「トランプの地滑り的大勝」で「激戦州7州で全勝かも」と言い、「トランプ、ハリスの獲得選挙人の数はそれぞれ、312人vs 226人」と予測している。
私は驚いてしまった。10月終わりから11月初めにかけては、日米の大手メディアによればトランプとハリスは大接戦を演じていて、「ハリス優勢!」とか、「ミシガン州はハリスでほぼ確定」とか誰が見てもハリスがリードしているように見えたからであった。藤井氏の予測は余りにも大胆に思えたのだった。
私もトランプが勝つだろうとは予想していたけれど、それはあくまで私の希望的観測であって、確実な根拠や分析などがあったわけではない。
しかし私の驚きは、11月5日に投開票が終わり、選挙結果が判明した時さらに大きなものとなった。何とトランプは藤井氏の予測通りに地滑り的圧勝となり、 激戦州で全勝し、その上選挙人の数でもぴったり当たっていたのだった。
藤井氏は2016年の大統領選挙でもトランプの勝利を予測していて、当時は誰もがヒラリーの圧勝と思っており、米国メディアも日本のメディアもヒラリー一辺倒で あった。NYタイムスはヒラリーの当選は90%以上の確率と報道していた。日本のメディアや名前の知れた政治学者・評論家の中でトランプ当選を予測した人は 私の知る限りでは藤井氏一人であった。 ところが、今回11月5日の選挙が終わって、各種解析・解説等が明らかになる中で、渡邊惣樹氏(実業家・作家・国際政治学者・在カナダ)がこれまたトランプ当選を予測していて、しかも選挙人数でもトランプ312人、ハリス226人とこれも藤井氏と同じくぴったり予測して いたことが分かった。渡邊氏の場合は予測日が10月21日と藤井氏の予測日より10日以上早い時点だった。(図―2)
◆米国のメディアも日本の大手メディアもハリス優勢をあれほど報道しておきながら、こんなに結果が違うのは一体なぜなんだろう・・? ハリスはあれだけ”優勢“で あり、”大接戦”をしていたのだとしたら、選挙結果はもう少し競り合ったものになってもおかしくはないのでは・・? ハリスはなぜあっさり負けてしまったのだろう・・?
私は考えこんでしまった。
藤井氏も渡辺氏も私の信頼する国際政治評論家トップ5に入る人なのだが共通点を考えてみると、
①2人とも米国或いはカナダでの生活が長い。 2人は2歳違いの同世代。
②2人とも近現代史を研究分野としており、特に米国および日米関係の近現代史に注力している。
藤井氏は2016年にトランプが大統領選挙に立候補して以来一貫して、トランプを支持していて、トランプを中心とした米政界の動静をレポートしている。 ダグ・ウイード著作の「トランプの真実」の日本語版(540頁)の監修・解説もしており、その中では2020年の大統領選挙で民主党が行った不正選挙及び大手マスコミの腐敗ぶりを詳しく解説している。彼は元来40年にわたる投資のプロとして高名であり、藤井氏によれば、「投資情報と政治情報はコインの裏表の関係だ」とのこと。
日本の政界・財界において絶大な信頼を寄せられている。元外交官の加瀬英明氏なぞは「国際政治の記事は藤井氏のものしか読まない。一番信頼出来る人だ」と言っているほどだ。
渡邊氏は米英の一次資料を広く研究し、「アメリカ民主党の崩壊2001-2020」、「アメリカ民主党の欺瞞2020-2024」で民主党を糾弾し、「公文書が明かすアメリカの巨悪」では2020年の不正選挙を、米国公文書をもとに解明している。多くの学者・言論人に気鋭の論客として信頼されているとのこと。
③両者とも日本の言論界ではそれぞれの主流派とは距離を置き、所謂アウトサイダー的な存在で、どちらかと言えば一匹オオカミ的存在である。 どちらも経営
科学出版社から出版することが多い(ようである)。(経営科学出版社は古代史から近現代史、国際政治、などの分野における保守的思想の新進気鋭の学者・情報発信者を積極的に支援している出版社)
このようにこの二人はかなり共通点があるようだ。 私は、この二人の日本人の予測がぴたりと的中したのに対して、なぜ日米報道界大手メディアの予想がことごとく外れたのか? という疑問に対する論考を重ねた結果、私なりにたどり着いた結論を以下に述べてみたい。
A-2 米国社会の二重構造
◆米国においては、民主党と共和党による2大政党時代が長らく続いている。米国は歴史的には移民国家であり、各人の出身母体・国の歴史・文化・価値観などの違いによって人権や人種差別・個人の尊重・政府の在り方などについて両党が対立したりすることはむしろ当然であり、長い期間を経て、民主主義国家として、幾多の問題を解決してきた。両党はたがいの立場の違いを克服して、今日ある覇権国家アメリカを作り上げてきたのである。
◆しかし言論の自由、或いは情報統制の在り方という観点から見ると現在の米国は二重構造になっていて大きなグループとマイナーなグループとに分かれていると言える。一つは所謂民主党を中心としたリベラル派・左派リベラルを含んだ大きな言論空間であり、これをタイプAとすると、タイプAの構成メンバーは米国の大手
TV局、新聞社、ニュース配信会社、YouTube、SNSプラットホーム等が一大勢力を誇っている。そこでは“Progressive”(特異な進歩)の名のもとに知的優越性を発揮して、特定の意見やプロパガンダをニュースとしてまことしやかに流し、メディアが作った「偽物」の出来事をあたかも事実のように報道し、時にはあえて報道しないという選択をする。タイプAは現在の米国の主流となっており、今回の大統領選でもバイデン、ハリスを熱烈に支援した。
◆これに対してタイプBとなるメディアは、タイプA におけるような大手メディアは見当たらない。当初はFox Newsがタッカー・カールソンがいたこともあって、タイプBと思われたこともあったが、Foxはその頃から、自分たちは中立でありどちらにも属さない、と言っている。 タイプB の主要メディアは大手のマスコミではなくて、個人や小さな組織発信のYouTube, X(Twitter)、FaceBook, Instagram、各種メルマガ、ポッドキャストによる発信等であり、いわばミニメディアである。それらのミニメディアを含めたタイプBの言論空間は基本的に事実を報道するもので、タイプAのようなバイアスのかかった報道や煽り記事・偏向記事は少ないと言える。
根本の思想が違うのだ。そういう意味で米国の言論空間は二重構造になっているということである。
言論界が二重構造なら、政界も二重構造ではないか? というとこれは一概にそうだともいえない。確かに共和党と民主党の対立軸は目立つが、二重構造とは呼べないものである。なぜなら共和党の中にも民主党的立場をとる勢力もあり境界は明確ではない。ブッシュJrは父親を含めたブッシュ家全体が広くネオコン派として知られており、共和党内でもRINO(見かけだけのリパブリカン: Republican In Name Only)と呼ばれる。ミッチ・マコーネル共和党上院院内総務(共和党上院トップ)やその一派もRINOとして、共和党内でトランプの反対勢力である。トランプはこれまでRINO駆逐に全力をあげ、共和党内をほぼトランプ色に変えてきた。今回の大統領当選にもその効果は随所に出ていたのである。ミッチ・マコーネルは退任にあたって自分の息のかかった議員を院内総務に据えようと、クーデター的に任期中に秘密会議で3人の候補から選んだのだが、豈図らんやその選ばれたRINO議員は、インタビューで、共和党・トランプ政権のために尽くす、というコメントを残したのだった。 他にもバイデンが大統領に就任した時、バイデンは親中国派として名を馳せていたから当然、トランプの反中国政策をひっくり返すかと思われたがバイデンは表面的には中国と融和することはなかった。当時(今も)米国中が反中国(中共)ということで固まっていたからできなかったのである。
政界は二重構造とは言えないとしたら、財界はどうか。これはもう端的に単層構造である。財界はグローバル資本であるから、国家より市場が大事なのである。
ロスチャイルド家開祖のアムシェルは「我に通貨発行権を与えるなら、国家を支配するのはどの党でも王族でも構わない」といったようなことを言ったが、通貨発行権は現在ではFRBのことであるからFRB さえ安泰なら、グローバル金融資本家は政権党が共和党だろうと民主党だろうと構わないのだ。実際に米国近代史においては、大統領選挙では往々にして、グローバル金融資本家グループは金権力にものを言わせて、自分たちに都合の良い候補者を民主党、共和党両党から立てて、どちらが勝っても自分たちの思うとおりに政権に影響力を行使できるようにしてきた。勿論極秘裏に、巧妙に仕掛けるわけで一般大衆には全く気付かれないことであったのだ。なぜなら、大手マスコミは国際金融資本のグループメンバーであったり、提携した手先機関であったからだ。その当時この国際金融グループは、「軍産共同体」(アイゼンハワー演説)とか「ネオ・コン」(新保守主義)などと呼ばれ、表舞台では操り人形の大統領・政権が米国を代表し、その裏で自分たちの政策を大統領を通じて世界中に広め、軍事力、金融力(ドル基軸通貨)、資源力(天然資源、食料資源)で圧倒的な強さを示し、世界の覇権国家へと上り詰めて行ったのである。 近年ではこの勢力はディープステート(DS)と呼ばれるようになってきた。一般にDSを中核とした言論空間がタイプAのマスコミ社会であり、タイプBは反DSの言論空間(ミニメディア)といえる。
◆かつて、ニュースと言えば客観的な事実を集め、伝えるものだったが現代の米国におけるタイプAの報道は大きく変容してしまっている。米国における報道の自由は失われてしまったと言われるが、それは政府による弾圧や抑圧からくるものではなく、放送局や新聞社、そこで働くジャーナリストたち自身が原因だとされる(マーク・レビン)。米国でグローバル金融資本勢力が伸長するに従って、その資本家と相性の良いタイプAの大手マスコミは、次第にグローバル資本家と補完するような関係になり、遂にはグローバル資本と一体化したような関係になってしまった。というよりもいくつかの大手マスコミは最初からグローバル資本のロスチャイルドやロックフェラー勢力の下部組織として作られたり提携していたりしたから、もとより相性がいいのは当然のことであり、両者が協力し合い、他の政財官界とも時には緊密に時には緩やかに連携し合い、これがのちに、20世紀初頭からのディープステートの確固としたベースになっていくのであった。 それゆえ、タイプAのジャーナリストたちは当然自分たちが米国をリードするエリートであるような認識を持ち、独自の Progressive な論理を形成するようになったのである。 このタイプA のジャーナリストは不法移民や国境管理問題一つとっても、寛容な立場を取ることが多い。特に、長期間アメリカに住んでいる不法移民に対しては、合法的な地位を与えるための道を模索する。例えば、家族の分離を避けるための措置や、難民申請者に対する支援を強化することを提案し、国境管理ではしばらくは野放図な状態であったが、政権後半ごろから風当たりが強くなったため、より人道的なアプローチを重視するようになった。それは、家族の分離を避けるための措置や、難民申請者に対する支援を強化することの提案だったりしている。これらの施策は一見人道的で有効な方法に思えるが、対症療法的であるため費やす時間、予算、従事者数等きりがない。これに反してトランプの考えは Root Cause を断つもので、国境に物理的な壁を建設する、という単純な方式である。
これだと期間、予算、労働者数、その結果(効果)まではっきり予測できる。
◆しかしこれは Progressive な人たちには受け入れられないものである。人権無視や差別をなくし、個人を尊重しないものは Progressiveではないのである。
またこれは私の勝手な想像だが、タイプAの Progressive な言論空間に慣れきっている人たちにとっては、ビジネス界上がりのトランプのやり方は、乱暴で品が無く知性が感じられないもので、直截的に結果を求める姿勢は、ルール違反ではなくても紳士的行動規範に悖るものとして映るのかもしれない。
ここで思い出すのは、2015年に民主党のオバマ大統領が主導して、欧米諸国を巻き込んでイラン核合意を結んだが、オバマの次に大統領になったトランプは、イランが核開発を10年間制約しても、10年後にまた再開すれば何の意味もない、として2018年5月にイラン核合意から離脱してしまったことだ。トランプはイランを敵性国家と見做していたから禍根を残さないために根本を断ってしまったのだ。
◆このようにトランプの政策実施方法はストレートなものが多く、一見無茶苦茶にみえるものが多い。中国への多額関税賦課、同盟国軽視、NATOへの分担金支払い要請などこれまで何度も物議を醸してきている。タイプAのジャーナリストはトランプのこのようなスタイルを嫌悪・軽蔑し、ありとあらゆる非難を浴びせ、メディアを使って攻撃、或いは無視を続けてきた。彼等は攻撃よりも無視することの方が、ボディブローのように効くことが分かっていたので、選挙戦においては
紙面やTVではハリスのことばかりスポットを当て、トランプを肯定的に記事にすることは殆どなかった。
2024年/2020年の大統領選挙における、ABC, CBS, NBC Evening News のカバーする範囲における Positive (肯定的)な記事はこの3社の合同記事(11月7日)によると;
2024年 民主党(ハリス) への記事は78%であり、トランプの場合は15%である。その差は63ポイント。
2020年 民主党(バイデン)への記事は66%であり、トランプは僅か8%であった。その差は58ポイント。
2020年にトランプが肯定的に取り上げられたのは僅か8%で、バイデンとの差は58ポイントもあった。それが今回はトランプ15ポイントと上がったのはトランプの任期4年間の実績を認めたこともあるだろう。しかしハリスとの差が逆に63ポイントに広がったというのは、いかにタイプAのメディアが猛烈にハリスを褒め上げ、優勢だ、確定だ、と偏向&虚構の記事を報道し続けた証ではないだろうか。そして、その結果がトランプ圧勝でハリスはあっさり惨敗というのでは一体タイプAのジャーナリストは何を見て記事を書いたり報道したのだろうか? タイプBのミニメディアにも目を通して書いているのだろうか?いやいやそんなことはしていないだろう。
とにかく自分たちがエリートだという意識しかないから、タイプB など読む価値もないと思っているかもしれない。因みにハリスとトランプの肯定的記事の差63ポイントというのはこれまでの大統領選挙に於ける ワースト記録だということである。そんなに悪い記録なのか・・と思いながらも、同時に63ポイントもリードしていながらひっくり返されたというのはこれまた最大の悪い記録ではないだろうかと思ってしまう。 藤井氏によると獲得選挙人数が270人を超えればそれだけで、既にOKだが、300人を超えればそれはもう圧勝だということである。それから考えるとハリスの226人は酷いものであると言わざるを得ない。 あれだけ優勢を報道されていながら、全くマンガである。
藤井氏や渡邊氏は米国滞在が長く、米国社会、マスコミの現実・問題点もよく分かっているから、タイプAもタイプBの報道も知悉しているのが知れる。それはタイプAだけ見ていたら、決してトランプの圧勝なんて予測できないからである。タイプBのミニメディアをとことんフォローして、激戦州を取材していたのかもしれない。
◆渡邊氏はインタビューで、Twitterによる検閲や削除に関し、「もしハリスが大統領になれば、アメリカでも言論の自由が奪われる可能性があると思うか?」と聞かれ、次のように答えている。
『そうです。すでにアメリカもひどい状況になっています。4年前(2020年)の大統領選でたがが外れてしまったと感じています。当時、私はトランプが大勝で再選されると予想しました。しかし、結果的に私の予想は「当たった」ものの、「はずれ」てしまいました。こう述べると負け惜しみに聞こえるかもしれませんが、民主党は日本人には想像もつかないほど大規模かつ計画的な不正選挙を実行していたことが分かっています... 私はアメリカの公文書(ナヴァロ報告書:米政府正式報告書)を翻訳し、その不正の実態を日本の読者に紹介しました(詳しくは『公文書が明かすアメリカの巨悪』)。そこに記された一部のデータだけでもトランプ大統領は確実に当選されていたことが分かるはずです。しかし、こうした不正を訴える声は徹底的に封殺されました。事実、Meta社のザッカーバーグCEO自身が「FBIの要請で民主党に不都合な情報を検閲した」と暴露しています。民主党はSNS企業や主要メディアなどと連携して徹底的に言論封鎖をしていたのです。』 『こうした実態が日本にはほとんど伝わっていません。アメリカの主要メディアが露骨に「民主党寄り」であり、日本メディアのワシントン支局報道は、アメリカの報道を「そのままコピー」しているため、アメリカの実態が日本の読者に伝えられないのです。今、世界において「言論の自由」がいかに危機的状況にあるかを、日本人が理解するのは非常に難しい状況なんです。』 そして、『歴史的な文脈から日本ではあまり触れられない選挙の背景や、メディアが報じない裏側を掘り下げて(日本の読者に)お伝えしたいと思っています。正直に言うと、今の日本の評論家や新聞に書かれている内容は、レベルが低すぎてとても話になりません』と言っている。彼のコメント、『アメリカの主要メディアが露骨に「民主党寄り」であり、日本メディアのワシントン支局報道は、アメリカの報道を「そのままコピー」しているため、アメリカの実態が日本の読者に伝えられない』 とは恐ろしいことだ。
◆タイプAに属するマスコミ:
TV Networks
NBC - Known for its wide range of programming, including news, sports, and entertainment.
CBS - One of the oldest and most popular networks, offering a variety of shows and news programs.
ABC - Famous for its news coverage and popular TV shows.
CNN Known for its wide international news and analysis.
Fox - Known for its news channel and entertainment programming.
Newspapers
The New York Times - A leading newspaper known for its comprehensive news coverage.
The Washington Post - Known for its in-depth political reporting.
Los Angeles Times - A major newspaper covering news from the West Coast
The Wall Street Journal - Renowned for its business and financial news coverage.
USA Today - Popular for its national news and easy-to-read format.
◆タイプBのメディア:
・大手のマスコミではなくて、個人や小さな組織発信のYouTube, X(Twitter)、FaceBook, Instagram、各種メルマガ、ポッドキャスト、SMS等による発信。
◆これまで述べてきたことから得られる結論
1.日本の大手マスコミ、特に大手新聞(朝日、毎日、読売、日経、産経等)は米国のタイプAの会社と契約したり提携したりしていて、報道内容は米国と大同小異であり、偏向・煽り報道、虚偽報道、等が多く、日本の読者は全て米国のタイプA読者と同じ理解にならざるを得ない。従って、日本の大手新聞しか見ていない人は、米国のタイプAが犯した間違いを当然犯す。なぜなら間違ったインプットからは間違ったアウトプットしか出ないからである。
2.米国のタイプA主要メディアが揃って討ち死にした中で、日本人二人(藤井厳喜・渡邊惣樹氏)はトランプの勝利を予測し、選挙人の数までぴたりと予測した。彼等は米国タイプAに惑わされるわけでなく、タイプBのミニメディアも分析していた。或いは自分自身がタイプBそのものであった。
3.日本の大手新聞しか見ない人は、日本におけるミニメディアにも目を通すべきである。また日本の大手マスコミでもTV 番組にては、新聞とは違った独自の見解を出しているものがいくつかある。解説者が多彩で、その専門分野での知識には勉強になるものが多い。 また日本のYouTuber は独自の立場を取り、自分独自の見解を持つ人が多くいる。
大方の日本人は米国の言論界が二重構造であることなど聞いたことがないだろう。その 「日本の大手新聞=米国のタイプAと同じ」 などとは考えたこともないだろう。 単に知らないだけのことである。しかし無知は時に恐ろしい。それゆえ日本の大手新聞を読むなら、更に日本のミニメディアも渉猟し、両者を比べるべきである。
4.Elon Muskは選挙結果が確定してから次のように言った。 「この選挙の現実はXで明らかになりましたが、旧来のメディアは国民に対して執拗に嘘をつき続けました。あなた方は今や(旧来のメディアに代わる)メディアです」 「従来のメディアは終わった。市民ジャーナリズムの時代が来た」と。ここに全てが表れている。全くその通りだと思う。
【B】 なぜカマラ・ハリスは勝てなかったのか? (ハリス陣営の内幕)
B-1 ハリスは政権運営への参加・経験不足、実績不足であった。それなのに民主党の大統領候補予備選をも経験していない。バイデンが8月に大統領候補を辞退したため、繰り上げ候補になったが、繰り上がったハリスがバイデンより優れていると思われる点は特になかった、強いて言えば年が若いこと、女性であること、マイノリティー出身者であることが売り込みに使えるアイデアと言えるぐらいであった。
民主党にはハリスよりも有能で野心的な人材はいくらでもいたと思われるが、バイデンが健康上の理由で降りたら、副大統領が自動的に大統領昇格となるため、他の手を打つことが時間的にもできなかったのは民主党にとっても不幸なことであった。
B-2 ハリスにはそもそも大統領に必要な能力がない。それは自分の考えをまとめる思考能力であり、それを伝えるコミュニケーション能力である。インタビューや討論会において、原稿とかテロップが無ければ行き詰まってしまうのではそれだけでもう人心収攬は無理である。
ハリスは中身が無く、きちんとした受け応えが出来なければ、ガハハと笑ってごまかしてしまう。これが白日のもとに晒されてしまったとき、むしろ彼女が余りにも哀れに思えた。
B-3 ABC TVでのトランプとの両者討論会では、事前に特訓を受けて臨んだが、ABCは典型的なタイプAなのでハリスのため、彼女に有利なマイク使用条件などの仕掛けを準備したのが、後で分かり逆に不評となってしまった。しかし大手マスコミはハリス勝利とか、全くミスリードの記事を載せ続けた。
B-4 投票日間近の10月16日、Fox TVの司会者Bret Baierとのインタビューでハリスは、Baierが反トランプの人間であることから気を許していたのか、笑顔で話していたが、Baierの方は真剣な表情でハリスの掲げる政策などについて話しを進めていた。
Baierがにこりともしないで話を進めるうちに、ハリスは「ねー、貴方分かるでしょう・・?」とか、都合の悪い点はスキップしようとするようになり、Baierは眼光鋭く問い詰めるので、ハリスは笑顔も消えて、遂には顔が引き攣るような感じになってしまった。 ハリスは馬脚を現してしまい、このインタビューではハリスの失点が一気に国民に広がってしまった。(参照:藤井厳喜氏の「図-1」)
B-5 更にポッドキャスター・Joe Loganの招待を断ったのも非常に不評だった。Joe Loganはフォロワーが数千万人と言われるくらいの米国トップの人気者で、彼はハリスとトランプのどちらも支持しているわけではなく中立の立場であった。そして二人を別々に番組に招待していたのだった。
Joe Logan は政治談議と言いながら、ありとあらゆるトピックに話しが飛び普通の人間では対応が難しいと思われるようなキャスターである。ハリスの陣営はたぶんそこら辺の理由から招待を断ったと思われる。そしてこれがハリスにとって大きなマイナス点となってしまった。なぜならトランプは Joe Loganと3時間にもわたって和気藹々と話が弾み、それが米国中で聴かれ、Joe Logan はそのあとトランプ支持を表明したためハリス陣営の打撃は大きかった。賞味期限が切れる前に投票日が来るのを目論んでいたが、投票日まで持たなかったため、ハリスの化けの皮が剥がれてしまい、修復ができなかった。
-以上-
林義祐
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オランダ在住の 林 義祐氏(64回生・岡谷市出身)のご寄稿「オランダの生活・歌日記: 2024年11月」を下記に掲載いたします。
林氏が11/14に詠まれた歌に以下のものがありました。
「柿さわし残りウイスキー惜しかりと 一口飲めば胃は歓迎し」
日本では焼酎を使いますが、オランダではウイスキーなんですね。
林様、今月もご寄稿ありがとうございます。同窓の皆様のコメントをお待ちします。
(名取宛メール: antimarck@yahoo.co.jp)
歌日記 :2024年11月
10月11日(金)<オランダに戻る>
☆ 轟々とエンジン音の響く中 イヤフォーンに鳴る天空のジャズ
☆ Blue Trainここで聴くとは望外ぞ コルトレーンいつも音色懐かし
☆ 飛行機の狭い座席も気にならぬ ジャズと映画の贅沢ラウンジ
☆ 空に浮く憩いの時間どっぷりと 憂き世を忘れ柵忘れ
☆ 帰省して触れる人々厚情け 日本人たるを痛切に感じ
11月1日 (金)<留守の間に柿は色づいて>
☆ 柿の実が大きくたくさん枝撓う 秋のストーム来るなと願う
☆ 昨年は実のついた枝数本も 折れて未だに対策見えず
11月3日(日)
☆ 秋晴れの気持ち良い朝前庭の クルミの落ち葉黙々集め
☆ 巨大なるクルミの木から無限なる 落ち葉の吹雪間断なく降る
11月4日(月)
☆ 雨上がり森の道には光満ち 我は歩きつ深呼吸重ね
☆ 新鮮な空気を吸えば胸開く 世の中悪いことばかりでなく
☆ 夏過ぎてはや11月冬はじめ 季節常なるも世は常ならず
11月5日 (火)<Halloween 用? 大カボチャ>
☆ ピーターの畑無数の大カボチャ 我が家も一つお裾分け受け
☆ ヨーロッパ カボチャのイメージランタンや 馬車にも化けるお伽の魔力
☆ オランダで食用カボチャは別にあり “カボチャ“の名前でスーパーで売られ
11月6日 (水)<散歩人の目を引くコシキブ>
☆ 葉が落ちたコシキブびっしり実をつけて 道行く人が一枝くれと
☆ 去年までこれほどまでの実はつかず 今年突然大化けしたり
11月7日 (木)<典型的なオランダの田舎風景>
☆ 霧晴れて朝の運河は清々し 動くもの無く水面澄み渡る
☆ 白鳥の写真撮らんと来てみれば どこへ行きしか静寂深し
11月8日(金)<Indian Summer>
☆ 霜月の空に広がる寒桜 恥じらうかのようひっそり咲けり
☆ 青空にパンパスそよぐ好天日 桜をバックにインディアンサマー
11月9日(土)<Cape Primrose(英) / Streptocarpus(学名)>
☆ 柔らかな薄紫色カーパスは 居間の隅にて存在アピール
☆ 十分に陽の光受けカーパスは 衰えもせず半年も咲き
11月10日(日)<妹とSkype 電話>
☆ 寡婦となり10年以上妹は 寂しさの極致哀れや哀れ
☆ 認知症その入り口の妹は この先独りでどうして行かむ
☆ 兄として唯一できることはただ Skypeすること慙愧に堪えず
11月11日(月)<St. Martin's Day>
☆ 子供らは自作のランタン提げ持ち 見知らぬ家を夕闇に訪う
☆ 歌唄い駄菓子をもらい廻り行く 長い伝統郷愁のあり
11月12日(火)<珍客鳥-Goldfinch(英語) / Putter(蘭語)>
☆ 久しぶり Putter 庭にやって来て 慌ててカメラ取りに駆け出し
☆ 日本語でゴシキヒワとの名の通り 赤白黒黄茶5色を纏い
☆ この庭に来るのはこれが4回目 5年に一度まさに珍客
11月13日(水)<ハナマメ何とか間に合う>
☆ ハナマメは春ナメクジに食べられて 再播種後秋にようやくキャッチアップ
☆ ひと月も遅れそれでも莢育ち 何とか来季の種確保され
11月14日(木)<オランダの百匁柿?>
☆ 百匁柿そっくりの柿色づいて ゲイル(*)来る前に10個ほど採り入れ
☆ 柿さわし残りウイスキー惜しかりと 一口飲めば胃は歓迎し
(*Gale)秋・冬の突風嵐。時速50~100㎞にもなる。台風並みの強さ)
11月15日(金)<クルミの落ち葉>
☆ 秋深き樹々は色づき葉を落とし 来る日の寒さ物語っており
☆ クルミの葉大きく大量まだ半分 毎週掃除師走にまで
11月16日 (土)
☆ クルミの実今年の収穫5千ほど 平年並みも実は小さ目で
☆ 恒例のボイラー室にて乾燥後 料理ケーキなど多様な用途
11月18日(月) <小鳥の個性>
☆ 庭の鳥四十雀・フィンク群れで来る 鳩はカップル コマドリ独り
☆ コマドリは常に独りは不思議なり パートナーと一緒見たこともなく
☆ 孤高にして気性激しいコマドリは ほかの鳥とはいつも距離を取り
11月19日(火)<クレイジーあじさい>
☆ 霜月の空がどんより暗い中 庭のアジサイ燃え立つピンク
☆ ピンク色花弁に非ず萼片も 季節外れのアジサイ不死身
11月20日 (水) <11月に初雪>
☆ 夜来の雨雪に変わりて薄化粧 積雪5ミリも初雪となり
☆ 初雪はすぐに消えゆき跡無きも 今年の冬の寒さを思う
11月23日 (土)<ボンネットに落ち葉>
☆ モミジ葉に車占められ動かすを とまどいふっと千代女を思う
☆ 楓の葉ここ二三日で一気に落ち 木の根に寄せれば足フカフカに
11月24日(日)<隣家のHan我が家の紅葉の写真送ってくれて火事と見紛う>
☆ Han撮りし我が家の紅葉夕闇の 灯りに映えて異様な眺め
☆ 2枚目はピントも合ってよく分かり きれいな写真Hanには感謝
11月25日(月) <Common Teasel/ラシャカキグサ)
☆ ティーゼルの鉄ブラシばり堅い実も 曇り空にては優しく見える
☆ 銀杏の木真下に黄い葉落としては ここは我が地と声なき主張
11月26日(火)<渡りをせずに残っている白鳥親子>
☆ 白鳥の親子6羽が運河行く 渡りもせずに冬はどうする
☆ 仔白鳥遅く生まれたか茶羽にて 果たして長旅飛べるか危うし
11月27日(水)<銀杏の葉すっかり落ちる>
☆ 一日で銀杏の黄い葉地に落ちて 天に聳える枝逞しき
☆ 銀杏落ち葉掃かねば春まで腐らずに クルミと共に晩秋の掃除
11月28日(木)<Gale襲来・一日中強風 >
☆ コード9強烈嵐吹き荒れて 柿の木折れたか夜中見に行く
☆ なんと柿一つも落ちず枝も無事 去年と違い杞憂に終わる
☆ 柿の木は葉が全部落ち風スルー それで圧力減じたかもと
11月29日(金) <未完成の鳥の巣>
☆ モミジの木葉が落ち鳥の巣が見えて 鳩が営巣したを思い出し
☆ 巣作りをほぼ終えた後放棄して なんでやめたと訝りしこと
11月30日(土)
☆ オウバイの咲くは1月頃なのに 早くも見ごろ狂った季節
☆ 年々に花の咲くのが前倒し 地球の呼吸どこか狂いて
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11月の写真 52枚 スライドショー
(Note)前半24枚は10月後半の写真。後半28枚は11月の写真。
花等写真の説明