フィレンツェ~芸術の街

フィレンツェはご承知の通り、芸術とルネッサンスの街です。ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの傑作を数多く鑑賞できるところでもあります。シニョーリア広場のヴェッキオ宮前には「ダビデ」の複製が置かれています。また、左側の写真はダンテの像です。いろいろな広場にも芸術の香りが漂ってきます。

「ダビデ」の本物を見ようと、アカデミア美術館に行ってみました。残念ながらここも撮影禁止のため、左のチケットの写真のみですが、実物の大きさと精巧さにはドギモを抜かれました。像の後ろに廻ってみると、筋肉のみならず血管や毛穴まで見えるような気がする、素晴らしい作品でした。

ウフィッツィ美術館は当初の旅行予定ではクリスマスのため見学不能となっていましたが、
出発の10日くらい前に鑑賞可能となったと連絡がありました。ここも中の写真は撮れませんでしたが、ボッティチェルリの「春」と「ヴィーナスの誕生」などが印象に残りました。この二つの絵は制作時期がだいぶ離れているのですが、前者で大地の女神にちょっかいをしていた神様が、後者では共に天から降りてくる様子が描かれているなど、大変興味をそそられるものでした。
それからラファエロの「ひわの聖母」は修理中で見れませんでした。
ツアーで予約を取ってくれたものでもあり時間が限られていて、大公の聖母のデッサンを
見忘れた事も心残りとなりました。

もうひとつ訪れたのが、ピッティ宮殿にあるパラティーナ美術館です。ここは対抗関係にあった一族から
メディチ家が買い取った宮殿とのことで、ナポレオンが使った寝室などを利用して作品が飾られています。
何と言ってもお薦めはラファエロの「椅子の聖母」と「大公の聖母」でしょう。
他にもいくつかのラファエロが展示されていました。旅行に出る前にTV番組で見た大公の聖母に纏わる話が興味深く思い出されました