GK05EcR
投稿日: 2015/08/02 0:23:51
◎Lot.538
使用カートリッジ; スタントン WOS/CS100、ピカリング XUV-4500Q、エンパイア EDR.9、
シュア V-15VMR、スタントン 881S、エンパイア 4000D/Ⅲ、エンパイア 600LAC、
グラド XTZ、ピカリング XSV-3000
懸念しておりましたゲインレベルは、心配していたほどではなく、VOLを1/4回転ほど上げて
あっさりと解決致しました。SN比の悪化も感じません。グラドだけは出力電圧が 1,5mVと
低出力なので、やはりゲインは足りませんでしたが・・・
NF型(GK-03M)と比較して真っ先に感じることは、非常に澄み切った辛口なテイスト。
音の立ち上がり、立下りのレスポンスに優れ、たいへん小気味よく痛快です。
今まで以上に輪郭鮮明で鮮烈。切れ味鋭く音像をくっきりと描き出し、定位も明瞭です。
それと高音域のレンジが更に伸びたような印象。付帯音が減ったせいか、ハイハットが
爽快に聴こえます。ただ、音の厚みや漂うような雰囲気、余韻といったものに物足りなさを
感じてしまいます。贅肉を削ぎ落としたスリムでタイトな音なので、痩せた音色に感じられる
かもしれません。
ベストは「ピカリング 4500Q」 「スタントン WOS/CS100」に決定です。しかしながら、
それぞれの差異を『拡大』してリスナーに突きつけてくるような印象です。
一聴して間もなく認識できるほどで、効率のよい比較試聴ができることもメリットでしょうかww
強いて言えば、F特やチャンネルセパレーションなどの公表スペックが優秀な機種ほど
実際の音質にキチンと反映されまして、製品のランクなどを容赦なく曝け出します。
様々なメーカーのフラッグシップ機を比較しても、手加減なしに素性を暴くシビアな性格が
痛快ですね。正直03ですと、CDと比較して一長一短と感じておりましたが、05は最新の
デジタルリマスターもヤバくなるくらいで解像度、分解能、音場感、切れ込み、粒立ち、透明感、
アナログ再生でデジタル・リマスターにも肉薄(超越!?)する高音質に驚愕致しました。
デジタルに接近した 05EcR(CR型) アナログ的な味わいの 03M(NF型)
リアルで厳格な再生に徹した 05 優しげな雰囲気を醸し出す 03
それぞれに感じられる個性があるので、2つ所有する価値はありますね。
どちらも音質は超一級品ですから、ソースによって気分によって選んでみたいと思います。