GK05MoNo

投稿日: 2015/08/02 0:27:31

◎Lot.1343

プレイヤー:ガラード301、アーム:SME3012R、カートリッジ:モノラルCA-25(1963年製)

トランス:JSタイプ、モノラルイコライザー:GK05MoNo<今回これを導入してテストした>

プリアンプ:マッキントッシュC29、パワーアンプ:マッキントッシュ7300、スピーカー:AR3a

<モノラルレコード>

デッカ(FFRRに設定) バックハウス各種LP ◎

LXT5344真夏の夜の夢(マーク) ◎

コロンビア(コロンビアに設定)FALP117フルトベングラー≪モーツアルト40番 ○

ALP1701ルービンシュタインピアノ ◎

FCX493S リパッティ ○

その他、マルツィエンジェル盤、ウエストミンスター盤 メロディア盤

ディクレートムソン盤等20種のLPをテストした。 ○から◎

モノラルイコライザー:GK05MoNoを使用しなかった場合、古いレコードはすべて△から×

注)評価:特に素晴らしい◎、素晴らしい○、余りよくない△、良くない×

<結果のまとめ>

モノラルイコライザー(GK05MoNo)を使った場合、ほとんどのモノLPの音が素晴らしい音

(音楽)が聴くことができました。今後、モノラルLPを聞くのが楽しみになりました。

◎Lot.988

使用カートリッジ: Ortofon SPU-A mono、昇圧トランス: Ortofon

(視聴DISC)

英DECCA LXT 2501 Bach Brandenburg 4 & 6 Munchinger 1954 [FFRR]

英Columbia 33CX 1204 MARIA CALLAS SINGS OPERATIC ARIAS BY PUCCINI [COLUMBIA]

英Columbia 33CX 1231 MARIA CALLAS SINGS OPERATIC ARIAS [COLUMBIA => RIAA]

米COLUMBIA ML 4001 Mendelssohn Violin Concerto Milstein Walter [COLUMBIA]

米WESTMINSTER WL 5315 MOZART k.525 Vienna Konzerthaus Qt [COLUMBIA => RIAA]

素晴らしい結果で、50年代前半のモノLPは、最早RIAAカーブでは聞けなくなりそうです。

これまで50年代前半のモノLPを聞いても、中々思い通りの音が出ないと思っていました。

イコライジングカーブが原因でモノLPが上手く再生できないのか?と当たりを付けて

いましたが、如何せんFFRRなどRIAA以外のカーブに対応した製品は、高価なものが多く、

実際に確かめることができませんでした。

GK05MoNoは手頃な価格なので、発売後即注文しましたが、結果は予想通りで、

RIAA以外のカーブを使っていたLPが、まったく違う音で鳴り出しました。

再生したLPは、英DECCAと米COLUMBIAは、両レーベルの最初のLP番号で、共に

最初期盤のため、FFRRとCOLUMBIAを選択してドンピシャでしたが、英COLUMBIAの

カラスの盤は、1204のプッチーニ(53-54年頃の発売)は、COLUMBIAにすると明らかに

再生音が良くなりますが、(と言うか、比較するとRIAAの音が悪過ぎて、最早後戻りできない)

1231のアリア集(54-55頃の発売)は、RIAAとCOLUMBIAでさほど差が出ず、RIAAの方が

良いように感じました。この僅かな時期で、RIAAカーブに変わったように思います。

同様に、WESTMINSTERのWL番のLPは、「RIAAじゃない」と思い込んでいたのですが、

カラスの1231のアリア集と同じように、RIAAとCOLUMBIAやNABであまり変わらず、

RIAAで良いように思いました。

(と思って、良くジャケットを見たら、「RIAAカーブを使うように」とありました)

まとめると、RIAA以外のカーブを使ったLPは、適正なカーブでないと良い音は出ない。

RIAAにすると、まったく別物のダメな演奏に聞こえます。

一方、RIAAカーブのLPは、他のカーブで再生しても、それほど違和感はありません。

50年代前半までのモノラルLPを集めている方には、GK05MoNoはお勧めです。