GK05CR

投稿日: 2016/05/02 21:08:34

◎Lot 1618

・試聴レコード:Donald Fagen “The Nightfly” (WEA US Original),

Bill Evans “Waltz for Debby” (OJT US Reissue), Eagles “Hotel California” (W/P Japan)他

・Shure V-15との接続で素晴らしい再生音を聴かせてくれる。”The Nightfly”では、

制作者の意図通りに楽器が定位し、その素晴らしい録音をありのままに出してくれる。

”Waltz for Debby”では、ビレバンに響き渡る空気感。観客の話し声、グラスの中で

氷が跳ねる音とトリオが演奏する各楽器のリアリティーと演奏者の手元の指の動きまで見える

透明感が圧巻でした。”Hotel California”は、ややもすると薄っぺらの音場になりがちですが、

奥行きが出てそれぞれの楽器が明瞭に定位します。

・結論として、スピーカーからの音離れ、明瞭度のアップ。楽器の定位の明確化、音場の厚み

などの効果が認められコストパフォーマンスの高さでレコード再生に感動を与えてくれました。

◎Lot 1557

プレーヤー:CEC ST-930、カートリッジ:ビクターZ-1 EB(JICO針)

アンプ:Thomann S-75 mk2、スピーカー:アルテックA7のユニットをマルチアンプ駆動

・想像以上の音質で、大変満足しております。色づけなく、大変ストレートな音質で、

ソースの情報をそのまま過不足なく出してきますので、良くも悪くも録音のクオリティが

大変よくわかります。

・例えば、キース・ジャレットの「STANDARDS LIVE」では、ライブハウス空間の広がり感、

臨場感もより出ており、またピアノの芯のある音、トップシンバルにスティックが当たる瞬間の

アタック音がより金属的に、またエコーの感じがとても良くわかります。

・また、マイルス・デイビスの「WE WANT MILES」でのマイルスの鬼気迫るトランペット、

マーカス・ミラーの地を這うようなエレキ・ベースがよりリアルに迫ってきます。

◎Lot 1530

<試聴したLP盤>・John Coltrane : Ballad、・Paul McCartney : McCartney

・Miles Davis : Kind of Blue、・Carpenters : A Kind of Hush

・Cannonball Adderley : Somethin' Else、・Beatles : Abbey Road 2012 Remaster

・Julie London : London by Night、・Roxy Music : Manifesto

Onkyo の SE-U33GXをフォノイコライザーとして代用していました。opアンプ仕様ですが悪い音ではなく、

それなりに気に入っていましたが、結果的には下記の如くGK05CRの圧勝でした。

まず、低音の存在感が圧倒的。芯が太く輪郭もハッキリしているので、聴いていて心地よく、

多少ヴォリュームを上げてもうるささを感じないですね。次にハイハットやアコースティックギターの音など

これまであまり聴こえていなかった音域が控えめであってもしっかりと聴き取れるようになりました。

「実はこんな音も録音されていたのか!」と感心しながら聴いています。

さらにこれまで一部の女性ヴォーカルの音声が少し歪んでいたのを長らく盤側(録音?)が原因だと

思っていましたが、実はそうではなかった事が判明。澄み切った音に変化しました。

このようにアナログ独特の立体感、深み、まろやかさが、この芯太さと切れと解像度で得られるのなら、

今後、CDはあまり聴かなくなるな…と思いました。