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北海道キャンプ旅行記 '95

こんにちは.三回目の北海道キャンプから,先程帰って来ました.今回のキャンプは,前半を道北中心

そして後半はゆっくりと気に入ったキャンプ場で過ごして来ました.今年もこの楽しい思い出を何回かに

分けて書いてみたいと思います.

行程 8/17 自宅(足柄上郡)出発→新潟 東名,関越道

18 新潟→小樽 フェリー

19 小樽→兜沼キャンプ場 宿泊

20 利尻日帰り;兜沼キャンプ場 〃

21 宗谷岬→浜頓別→音威子府→朱鞠内→沼田ホタルの里キャンプ場宿泊

22 長沼町 マオイオートランド宿泊

23 同上

24 苫小牧 アルテンキャンプ場宿泊

25 室蘭→大洗 フェリー

26 大洗→自宅 常磐道,東名

構成 メンバー:家族五人(妻と子供3人 8,10,12歳)

車 :ライトエースワゴン

装 備 :小川ミネルバ,工事用タープ,コールマンツーバーナー,

自作バーベーキュー炉,ランプx2(ガス,ガソリン),

その他 自作テーブル,バッテリーなど

8/19(土)

5:00頃,小樽に着きました.ここからの上陸は初めてです.しかし,昨年のキャンプで一日とって

見物していたので,懐かしい想いでした.早速,札樽道から道央道を通り,道北への旅の出発です.

まだ時間も早いしほとんど車が走っていません.時々雨模様のお天気の中,深川インターで降り,

留萌方面へ向かいました.

国道275号との交差点で Seven/Elevenを発見! ここで朝食です.この交差点は三日後に

また沼田方面からの帰り道で通る事になりました.近くにひまわりの里がありました.留萌に出て

スタンドで給油.そこのお兄さんの話では稚内まで約 180kmとのこと.北海道では 3時間もあれば

充分到達出来る距離です.

海岸線をずーっと北上して羽幌町に近くなるにつれ,天売/焼尻の島々が見えました.

昔まだ北海道に住んでいた頃,天売島に家族で釣りに行った事がありました.漁船に乗って釣りや

遊覧を楽しんだものでしたが,そのころでもオロロン鳥は見かけなくなっていたように思い出します.

天塩町の鏡沼キャンプ場の標識を過ぎ,さらに北上します.そう言えば,今朝フェリーの中で

二つ隣の部屋にいた知人(同じ会社の人でお互いびっくりでしたが)は,ここに泊まると言っていました.

兜沼キャンプ場には 13:00頃到着,順調でした.このキャンプ場を選んだ理由は,お風呂があること(\200),最も道北のオートキャンプ出来る場所である事からでした.なお利用料金は無料.これだけの施設で驚きです.近々、もっと本格的なオートキャンプ場に生まれ変わるような話も耳にしました.

さて,テントの設営も終え,夕飯の買い出しです.豊富まで 14km,稚内まで26kmとの距離にあるという事で,近くの豊富町に行きました.さすがにダイエーは無いので,地元のスーパーに入ってみましたが,期待した新鮮なお魚は手に入らず・・.まずはジンギスカンにしようという事になりました.

キャンプ場に戻って見ると,随分たくさんの人が来ていました.そう,今日は土曜日だったのですね.高校生のグループや剣道同好会の人達が引率の先生と共に大勢いました.夜 19時くらいでしょうか,放送が入り,花火は指定場所で行う事,21時以降は大声で騒がない事などの注意が行われました.実際は係りの人は常駐しないため,結構にぎやかだったのですが,この放送には大変好感がもてました.

8/20(日)

利尻島日帰りツアーをしました.私は天売島より北には行った事が無く,家内がずっと昔行った記憶をもとにして,利尻/礼文のどちらかに行ってみようという事になりました.最初はフェリーで行ってキャンプも考えたのですが,適当なキャンプ場がなさそうだし,フェリー代も相当かかりそうだったので,稚内港に車を置いての旅です.行き先は利尻にしました.

利尻への船は一日 3便,それも午前中に出るのは 7:20出港の便のみでした.兜沼を 6:15ころ出発しましたが 6:45頃には稚内港着.高速道路並みの道でした.日曜日だけあって,結構な人数の乗船でしたが,車は少ないようでした.二等の部屋でごろ寝している間に9時過ぎ,鴛泊港に到着.帰りの便が14:20ですから結構時間がとれます.かといって,足が無い事にはどこへも行けません.いろいろ考えた末,自転車を 5台借りました.これが子供達にも楽しかったらしく,いつも話題に出て来ます.

先ずは姫沼へ.途中の急な坂にめげて,途中から歩きになりましたが,これもまた楽し.途中,鴛泊港を見下ろす景色が抜群でした.ビデオで景色を撮影しておいたので,あとで取り込んで SSTV用の画像にしたいと思います.姫沼の駐車場で面白いタクシーの運転手さんに会いました.ちょうどお客が観光中だったのでしょう.車からウニとナイフを取り出して,子供達に今から一番おいしいバフンウニを食べさせてくれると・・.

まだ生きている生のウニから身を取り出して,渡してくれました.普段はウニを食べない子供達も

「おいしい!」と食べだし,親は内心ヤバイヤバイ(今後の刺し身は親が独占出来ないかも)と思いながらも

楽しく味見をする事が出来ました.この運転手さんとは,我々が島の反対側をサイクリングしている時も

すれ違ったりして,クラクションを鳴らして「やぁ」という感じで楽しいひとときでした.

お昼は千両亭というお店でラーメンを食べましたが,私の味覚からは塩の効き過ぎでいまいちでした.

そう,北海道旅行の目的のひとつにおいしいラーメンを食べる事があるのです.キャンプ場に戻る途中,

稚内市内で新鮮な魚を探しましたが,なかなか見つからず.晩飯はそこそこの肉と魚を料理したのみでした.

8/21(月)長距離ドライブの日; 稚内から沼田町へ

兜沼キャンプ場はとても居心地が良かったので,もう一泊しようかと迷ったのですが,子供達に

日本最北端の宗谷岬を見せつつ,南下する事にしました.目的地は沼田町ホタルの里キャンプ場です.

ここに決めたのはつい数ヶ月前、ネットでキャンプ場情報を求めたところ、JI8SKC成田さんから

p-mailにて今年の 7月オートキャンプ場としてオープンした事を連絡いただいたからです.

ほんとうにありがとうございました.

さて,テントを撤収して 8:45に出発.稚内経由 宗谷岬に向かって走行.50~60kmの距離を一時間弱の運転で到着出来ました.ほんとに早く着くものです.残念ながら樺太は見えませんでしたが,記念塔の前で撮影.10:00にそこを出発して,長距離ドライブの始まりです.オホーツク海を左手に見ながら実に快適なドライブでした.初めて見る北オホーツクの海はライトブルーから濃いブルーへと変化し目を楽しませてくれました.途中,猿払原野の雄大な眺めとクッチャロ湖などの美しい湖の風景はとても印象的です.なかなかここまで来る人は少ないのではないかと思いました.

浜頓別から内陸に入り,途中ピンネシリオートキャンプ場のすぐ横を通りました.ここは道北キャンプの

候補地でもあったのですが,キャンパーは誰もおらず寂しい感じでした.近くに買い出しの出来る町も

無いようだし,経営も大変なのではないでしょうか.音威子府で給油.そのまま 40号線を南下,

途中何ヶ所かに「道の駅」と呼ばれる,高速で言えばパーキングエリアのような場所がありました.

なかなか気が利いてると思いました.

美深町から国道 275号に入り,いよいよ昨今廃止になった深名線の側を走ることになります.朱鞠内湖で休息しましたが,なかなか良い風景です.ここは人造湖で,よく父がバイクで釣りに行きたくさんの魚を持ち帰った事を思い出しました.朱鞠内駅では車両が停まっていました.時々不定期に車両が走るという事で,踏み切りは一旦停止が必要ですが,駅に停まっていたのは記念の車両かも知れません.さらに延々と R 275を南下し,沼田町に着いたのは 16:00頃でした.実に300km以上の走行です.ホタルの里キャンプ場は前日の大雨で水浸し・・.入り口に予約が必要と書かれていて焦りましたが,気持ちよく受け付けしてくれました.

本来は\5000のサイトが雨のせいでこの日だけは \3000で泊まれました.でもお風呂が別で、

もともとの\5000はちょっと高いように思います.

本日の食事は農協ストアで買っておいた魚,イカと豚汁の組み合わせです.

ここで初めて,持って来た自作のバーベキューコンロを使って見ました.

炭火の熾し方は,ここでも話題になっていましたが,私の場合は一部着火剤

(おが屑を固めたようなタイプ)で熾し,もうひとつはツーバーナーで,

これも自作の炭熾し器に入れた炭をあぶり,これらを一緒にする方法です.

ある程度の炭の量がないとなかなか火力もつきません.家で練習したより

遥かにうまく行きました.風も強かったせいか,とても良く燃えました.

炭火で焼いた魚などの味は格別です.翌日,翌々日もこのコンロが大活躍します.

8/22(火)

沼田町→マオイオートランド(長沼町)へ

ここからゆったりキャンプの始まりです.マオイは過去二回の北海道キャンプで利用しており,

いずれも直前の予約のためフリーサイトだったのですが,今回は初めてのカーサイト二泊です.

ここはやはり最も設備と環境の優れたオートキャンプ場です.沼田からは国道 275号を南下,

その途中に三日前に通ったセブンイレブンのある交差点を通過.とても懐かしい気持ちでした.

(北竜町ひまわりの里の近く)

雨竜町,新十津川町,浦臼町,月形町・・・とても懐かしい名前の町がたくさん出て来ました.

ほんとは新十津川から滝川に出て,芦別の「赤シャツ」でラーメンを食べる予定でした.

残念ながら定休日とぶつかり,今回は断念.昨年はマオイから車を飛ばして食べに行ったのですが・・・・.

マオイに着く前に,広島町のダイエーで買い物をしました.ここはどんどん大きな町になって来ました.

近々,北広島市になるという事です.新鮮な魚をたっぷり仕入れました.とても安いのでいつもこの店の

看板を探しながら走るくせがついてしまいました.マオイオートランドはさすがに空いていました.

ちょっと風が強かったので,風向きを考えながら,めいいっぱいテントとタープを張りました.

食事はまず炭を熾して,トウキビを焼きました.醤油を付けながらクルクルまわして焼いたところ,

子供達から「 オイシイー 」の連発.すっかり気分を良くして,ホタテ,エビなどを焼きました.

数日前にコールマン・グリドルでホタテをバター焼きしたのも美味しかったのですが,炭焼きの醤油味は

それ以上の人気でした.大きなエビも焼くとおいしいですね.この日ばかりは食べる事に専念する日でした.

データ マオイオートランド 大人2人,子供3人でカーサイト \5.5K/一泊

近くの長沼温泉の入浴券(@ 500/大人)付き。フリーサイトは 上記

の \ -1.5Kで済みます.とても割安感があります.

8/23(水)

マオイオートランド 2日目

子供達は朝からボール遊び,トンボ取りです.特に観光予定も無かったので、昨日の芦別の代わりに,

どこか評判のラーメン屋さんに行って,昼食をとろうという事になりました.札幌の,それもあまり遠くない所を

地図で探していたら,月寒にある「純連」という店が目につきました.そういえば nifty FHOKUTOでも

評判になっていたような気がして,そこに行く事にしました.

11時の開店を目指して行くと,もう長蛇の列・・.ガイドブックでは駐車場が2台と書いてありましたが,

実際は5~6台置けるスペースがありました.30~40分待ちで順番が来たので,いよいよ注文.

「みそ」が評判という事でしたが,私は敢えて「塩」を注文.下の子が「醤油」他は「みそ」です.

この 3種類を注文すれば,それぞれのスープの味も比較できます.その結果は「塩」が大正解でした.

私が住んでいた頃の北海道にはまだ「みそ」も「醤油」も無かった頃で,やはり「塩」がほんとうの店の味を

知るには良いと思います.

でもどのラーメンもおいしかったです.3回の北海道キャンプで札幌近辺のラーメン屋さんには随分

行きましたが,その中ではベストでした.はっきり言って,街中の店でおいしい所にめぐり合った事はありません.

芦別の「赤シャツ」と比較すると,まだまだという感もありますが,とにかく来て良かったといえる店です.

食事後は,子供達を連れて近くの月寒公園へ.ここはアスレチックなど、子供の大好きな施設がいっぱいあり

時間を忘れてのんびり過ごしました.

夕食はジンギスカンを網で焼こうという事になり,新鮮な味付け肉を買いました.油が取れてこれも絶品でした.

8/24(木)

苫小牧アルテンキャンプ場へ

マオイと並んで道内ベストのキャンプ場に数えられるアルテンに一泊しました.ここはフェリーで苫小牧,

室蘭に夕方着いても飛び込める距離にあるキャンプ場として,次回のための下見も含めて行って見ました.

長沼町から恵庭,そこで国道 36号線を南下し,千歳飛行場を横に見ながら苫小牧へ向かいます.

途中,ウトナイ湖で休憩.国道沿いの広々とした湖で白鳥が優雅に泳いでいます.子供の遊び場もあり,

せがまれてゴーカートに乗りました.上の 12歳の子は一度自分で運転してみたかったのでしょう.大喜びでした.

苫小牧の市街に入ったら即,ダイエーの看板を探して,本日のメニューを仕入れて来ました.

キャンプも最終日なのであっさりしたものが食べたくなり,刺し身を何種か買って,手巻き寿司を食べる事に

しました.キャンプ場は国道から数km入った所にありますが,そこまでの道は途中にゲートのある専用道でした.

ちょうど雲行きがおかしくなり着いた時は小降りの雨.その中を早速テントの設営に取り掛かり,

それが終わった頃は土砂降りの雨になりました.今回のキャンプで雨に降られたのは,兜沼の 2日目の夜

以来でしたが,なかなかタイミング的にはラッキーでした.

テントサイトは,\3000~\6000までの料金に合わせてフリーサイト,カーサイトそして電源付き,

水場まで付属しているサイトもありました.フリーサイトはやや狭いですが,すぐ近くに車を置けるので,

お薦めかも知れません.我々は \4000のところにしました.実にたくさんのサイトのある広大なキャンプ場です.

近くを流れている川や人造の池で子供達も充分遊べそうです.また周りにはサッカー場,

マウンテンバイクコース,バーベキューハウス,パークゴルフ場などもあり相当力をいれて作ったキャンプ場と

思われます.炊事場とトイレはとても清潔だし,シャワーが男女それぞれ 2基ずつあり無料で入れました.

バンガロー,モーターホームにも泊まれますので,北海道に着いた夕方から夜に飛び込んで,

とにかく泊まれるキャンプ場としても格好の場所であることがわかりました.

8/25(金)アルテン→室蘭→(フェリー)→大洗

もう、キャンプの食事は終わり アルテンを出発 フェリーにて

いよいよ帰る日が来ました.昨年と同じフェリーに乗るのですが,出航が23:40とかなり遅い時間で,

時間を持て余した経験から,夕方までここでゆっくり過ごす事にしました.デイキャンプ料金 \1500を払うと

16:00までいることが出来ます.

お天気は昨日と打って変わって快晴です.お向かいの若いカップルが車にマウンテンバイクを載せてきて

楽しそうにしているのに刺激され,我々もサイクリングをして見ました.すぐ近くに錦沼というところがあるので,

その周りを走ってみようと思いました.一時間あたり大人 \800,子供 \600で借りられたので,子供 3人を連れて

砂利道を沼に向かって進みました.

一番下の子はかなり苦労して,半分泣きべそ顔でしたがなんとか沼のほとりにたどり着き,

神秘的な沼の美しさに疲れもふっとんでしまいました.このキャンプ場はほんとうに別世界のようなところで

ゆったりと過ごせる良いキャンプ場だと思います.

16:00にアルテンを出発して,室蘭に向かいましたが,地球岬は昨年行ったし、 時間もまだまだたっぷり

あったので,ダイエーの無い室蘭をあとにして,伊達までドライブし,フェリーの中で過ごすための食料を

仕入れて来ました.来年は果たしてまた北海道に行けるだろうか? そんな感慨に浸りながら室蘭をあとにしました.

データ 今回のキャンプでかかった総費用 約25万円 (フェリー,みやげ含む)

総走行距離 1900km

持って行った本

・マップル 北海道キャンプ&アウトドア 昭文社

・ 〃 札幌たべる地図 〃

・ 〃 札幌・小樽・函館 〃

・北海道キャンプ場ガイド 亜璃西社

・ビッグラン北海道 JTB