東北キャンプ ’97
3年続いた北海道から、今回は東北方面に変えて、9泊10日のキャンプに出かけてきました。
今回は初めてのテントなしの宿泊です。ただし、キャンプ場での過ごし方を快適にするために、
スクリーンテントを買い込んで、持って行きました。行程は以下の通りです。
7/31夜 足柄を出発、東北道 佐野SAにて車中泊。
8/1~2 福島県 水と緑のふれあいランド泊
8/3~4 八幡平オートキャンプパーク アスピア泊
8/5 弘前市内 車中泊
8/6 青森市内 車中泊
8/7 秋田市内 車中泊
8/8 岩手県 衣川オートキャンプヒルズ泊
8/9 帰宅
予定では、青森県のつがる地球村と十和田湖に計3泊するつもりだったのですが、後ほど書くように
夏のお祭りにフィーバーしてしまって、車中泊が大幅に増えてしまいました。ちなみに私の車は、
2年くらい前ここで大騒ぎして購入した、ロータスRVのE-spiritで、家族5人(夫婦+中3、小6、小5の
男の子)のメンバーです。
第1~2日目です。
最初のキャンプ場は、福島県の水と緑のふれあいランドで、ここに2泊しました。8/1のお昼ころ、
無事到着。東北道の須賀川インターから約20kmの道のりでした。キャンプ場内に藤沼温泉があり、
この入浴券がついて、一泊5千円でした。
スクリーンテントの設営が終わってから、子供3人を連れて藤沼湖に釣りに行きました。
ここは周囲2~3kmで人造湖のようでした。前もって近くの釣り道具屋さんで仕入れた撒き餌とサシで、
面白いように釣れました。10cmくらいのハヤ、ヤマベが、子供1人あたり20匹ほど釣れ、
私はその面倒を見るだけで終わってしまいました。小さいのを逃がしてから、
何匹かは食卓に登場しました。唐揚げがおいしいそうです。
次の日も釣り三昧で終始しました。ここはキャンプ場にいても、日中は日当たりが良すぎて暑いです。
トイレと水場は管理棟のほうにあって、2~300mくらい歩かなければならないのが不便でした。
20台くらいの自転車が用意されていて、これを利用する事ができました。夏場はもう少し涼しい
ところがいいな、という気がしました。
8/3の朝
八幡平に向かって出発しました。300km以上は走ったように思います。各インターの休憩でも、
気温が34℃くらい、それが盛岡を過ぎたあたりから、28℃くらいに下がって涼しくなりました。
松尾八幡平で降りて、八幡平頂上を通る道に入りました。途中、新鮮な野菜をおいてあるお店で
今晩のおかずを仕入れました。野菜を作った人の名前がそれぞれに書かれていました。
頂上はすごい霧で、人もまばらでした。下りの道も常に硫黄の匂いがして、火山地帯である事を
知らされます。
夕方に目的地のキャンプ場、アスピアに到着しました。ここのキャンプ場は、日本でも有数の
ところで、19万平方メートルという広大な敷地を持っています。お風呂やプールまでが備わっています。
たまたま、ここのキャンプ場のオーナーとも思われる方と、お話ができました。それによると、
伊豆のモビレージパークや洞爺湖のグリーンステイキャンプ場の建設を手がけた方ということで、
とても驚きました。洞爺湖は3年前に行って、ここでもその様子を書きましたが、
とてもお気に入りのキャンプ場で、予定2泊を変更して3泊したことを伝えたところ、
とても嬉しそうにされていました。あとで、衣川のキャンプ場のオーナーに、この話をしたところ、
とても有名な方で、近寄りがたいほどの方だが素晴らしい人だ、と教えてくれました。
8/4の八幡平
アスピア2日目です。昨晩は時折パラパラと雨が降りましたが、それにもめげずスクリーンテントの中で、
家族で「UNO」にあけくれました。今日は朝から大雨です。それで、車に乗って田沢湖に
ドライブする事にしました。国道341号線の、8/1に修復の終わったばかりの橋を通って一路、
田沢湖に向かいました。
2時間くらいで到着しましたが、いたるところで道路が浸水しており、冷や冷やのドライブでした。
雨模様にもかかわらず、田沢湖の水は真っ青でした。半周ほどしましたが、ここは天気の良い日に
もう一度訪れたい場所だと思いました。
帰りがけに、ちょっと寄り道をして、八幡平頂上方面の途中にある、後生掛温泉に行きました。
7つの湯を楽しめると言われるこの温泉、露天風呂は残念ながら閉まっていましたが、
泥の湯や蒸し風呂など大いに楽しめました。これ以降は、温泉の本(全国露天風呂&共同湯 昭文社)
と首っききで、温泉巡りに火がつきました。ほとんどの温泉が大人400円、子供200円程度で
入れるのです。東北はとても良いところです。
8/5の朝、八幡平を後にして
鹿角から東北道に入り、弘前に行きました。当初、つがる地球村に泊まり、ねぷたをどうしても見たい
とのことから、あれこれスケジュールを考えていたのですが、外はどしゃ降りの雨と大風。
一旦はキャンプ場まで行ったのですが、弘前市内に引き返す事にしました。
このキャンプ場は、オートキャンプサイトが\500、他に入場料が大人400円、子供200円と格安で、
場内の温泉に別料金なしで入れます。とても立派な施設がこんなところにあるのかと驚きました。
しかし、台風の影響でしょうか、この雨と風ではテントを張る気にはとてもなれませんでした。
弘前に入ってから、イトーヨーカドーの駐車場に停めました。近くにダイエーの駐車場もあるのですが、
2.6m高の愛車が入れるのはここだけでした。夕食の材料をしこたま仕入れました。
久々の都会で嬉しくなりました。魚がとても安いですね。特にウニ、すごい量のパックが
1000円ちょっとでした。
弘前ねぷた祭りは、この駐車場のすぐ隣の道路で行われます。キャンプ用の折り畳み椅子を歩道に
持ち出して、ゆっくりと堪能できました。これが翌日に青森のねぶたを見に行くきっかけになった
のですが、弘前はそれなりに良いものを持っているような気がしました。商売っ気がなく、
素朴な良さがあります。足取りもゆっくりしていて、とても楽しめます。外人の女性がビキニ姿で
参加していました。子供たちの空手の演技もありました。9時近くまで楽しんだ後、黒石方面に
車を走らせました。今晩は予定外の車中泊です。翌日は十和田湖に行く予定でしたが、
もう青森のねぶたを見ようという話でもちきりになりました。
黒石から十和田湖に向かう途中(国道102号)に、温湯(ぬるゆ)温泉という温泉がありました。
寄って見ると、23:00まで入る事ができ、大人130円、子供60円という安さ、さっそく入ってきました。
おまけに、300円の駐車料金で、朝まで車を置けるとの事、今日はここでP泊する事にしました。
8/6の朝、温湯温泉の駐車場で、朝食をとっていたら、観光バスがやって来ました。
なにやら、ここの温泉で宿泊していた人達を迎えに来たようです。その中のひとりのおじさんから、
すごい車だね!、と話しかけられました。それで、弘前のねぷた祭りを見たという話をしたら、
青森はすごかったよと、教えてくれました。これで、本日の青森行きは決定です。
国道102号線を十和田湖方面へ向けて出発です。滝の沢峠から奥入瀬を経て、青森に向かう事にしました。途中、標高1000mを超える御鼻部山を通るのですが、なかなかの急な坂道でした。子の口の湖畔で一休み。いよいよここから奥入瀬渓流に入ります。ところどころで車を止めて、そのたびにこの自然美に圧倒されます。紅葉の季節ならさらにすごいでしょうね。 国道103号線に変わり、八甲田山へ向かいます。途中で有名な酸ケ湯温泉に入ってきました。千人風呂は混浴ですが、自然な感じでした。石鹸が使えないとの事で、洗い場がありませんでした。さぁ、あとはねぶた、だ。
青森市内に入ると、無料駐車場がいくつか用意されていました。そのひとつに入り、早速夕食の準備です。
コールマンを取り出し、ご飯を炊いて、ついでに焼き肉まで作りました。周りの人は、驚いたでしょうね。
この駐車場には他にも5~6台のキャンピングカーがやってきていました。 18:30からねぶたが始まります。
例によって、折り畳みの椅子を持参しての参加です。ここで初めて、「ねぷた」と「ねぶた」の違いを
実感できました。
規模がとても大きいです。市長さんや知事さんも元気に登場です。しかし、一時間ほどで子供たちは
飽きてしまいました。私もどちらかと言えば弘前で見たねぷたの印象が強いです。
初めての東北祭りだったせいもあると 思うのですが。最終まで見て、高速に入りました。
最初のSAで、P泊です。さあ、明日は秋田です。
8/7の朝、SAを出発
十和田湖インターを下りて、国道103,285を経て秋田へ向かいます。そう、ここまで来たならと、
秋田竿灯を観に行くことにしました。今日は高速以外の道をかなり走りますが、どこを 走っても
快適なドライブでした。途中、子供たちの希望もあって、仁別温泉のクア・ハウスに寄る事にしました。
五城目町の手前、落合から県道に入ったまでは良かったのですが、仁別までの道は地図とは違って、
ひどい林道でした。山の中を散々迷った挙げ句、引き返しました。ちなみに、使った地図は昭文社の
「東日本オートキャンプ場'97」です。くれぐれも地図を過信しないように。
クア・ハウス「ザ・ブーン」は最高でした。大人1000円、子供500円は充分な価値がありました。
ひと泳ぎした後、温泉に浸かって御満悦の気分でした。秋田市内は一方通行が多く、
なかなか走りにくかったのですが、会場の入り口のすぐ側に12:00~22:00まで1000円の駐車場が
ありました。なかなか便利です。
ダイエーで買い物をし、外のテーブルで食事をしました。
竿灯はすごい人出でした。ちょうど4日間の最終日にあたります。18:30ころから太鼓の音が鳴り響き、
19:40からいよいよ本番です。中学生くらいの女の子が素晴らしい太鼓をたたきます。
それに合わせて、男どもが竿灯を次々と竿を延ばしていきます。途中、一回だけ行列の移動が
ありましたが、どちらかと言えば観客側が動かなければなりません。ちょうど満員電車に乗って
いるように、身動きができませんでした。通りの端まで全部は見えなかったのですが、
とにかくどこまでもずーっと竿灯が並びつづけているのです。
壮観でした。ちなみに今回は220の数が出ていたと聞きました。
さて、一時間ほどで今年の竿灯が終わり、我々は秋田南インターから秋田道に入りました。
またまた、P泊です。
キャンプ旅行~last
8/8の朝、P泊地の西仙北SAを出発して、北上JCTから東北道に入り、本日の目的地である平泉に着きました。中尊寺は私が北海道に住んでいた時、中学校の修学旅行で訪れた事のある地です。北上川と衣川が合流する美しい風景が印象に残っていました。もう30年以上も前の思い出になるんですね。確かその時は、金色堂の修復工事が行われていて見る事ができなかった のです。今回初めて見る事になったわけですが、重々しいコンクリートの建物に包まれていて、少しがっかりしました。
本日の宿泊は、久しぶりのキャンプ場です。衣川オートキャンプヒルズという、昨年できたばかりの新しいところです。オーナーは脱サラでこの地を見つけたと言う、熱心なご夫婦でした。いろいろお話を伺ったところによると、西富士オートキャンプ場に通いつめて修行をされたとか、訪ねてくるキャンパーと酒を酌み交わしながら、お話をする事が大好きなタイプとお見受けしました。
車で5分くらいのところに、黒滝温泉があり、ここを紹介してもらいました。私の持っている本にも書いていないところで、大人350円、子供200円でした。無料の血圧測定装置がおいてあり、子供たちは初めての測定に熱中していました。高台にあるキャンプ場は、天気さえ良ければ、日本一の星空が見えるとのこと、当日はあいにくの雨でしたので、サイドオーニングのみで設営を終えました。キャンプ最終日もまた、家族でUNOにあけくれました。翌日は我が家に向かっての、400km~のドライブが待っています。
※参考データ
総走行距離 2300km
総費用 14万(内、高速代3万、燃料代2.6万)
装備 E-spirit(HI-ACE LONG)、スクリーンテントetc
終わりまで読んでいただいて、ありがとうございました。