音の拡散

オーディオルームの改善「音の拡散」

しばらく手付かずだった我が家のオーディオ環境ですが、ゲルギエフの凄い演奏を聴きに行ったことをきっかけにして、リスニングルームにも少し手を入れてみる事にしました。

今回のテーマは「音の拡散」です。以前のデータから、残響時間が少なめ(~0.2sec)な部屋であることが判っていたので、天井への音を拡散してみようと思いました。

良く使われる材質としては、QRD製品のような木材や発泡スチロールなどがあると思うのですが、手作り派としては少し反射性で、かつ軽いものをと考え、探している内に、0.3mmの透明ビニールシートにたどり着きました。また、3次元方向への拡散を狙うのは、計算上も工作上も無理ですから、今回は2次元で音を散らします。

シートは近くのDIY店で、1.2m x 1.8mを 315円で購入してきました。12mmφの丸棒とタッピングビスで、天井に固定していきます。家内からは、壁に穴を開ける事に対してクレームが来たのですが、そのまま続行。でき上がりのサイズは900mm x 900mmですが、これを二つ分、占めて\1,200也、QRD(600mm四方で1個、3万円)に対しては大幅なコストダウンです。さて、今までのややデッドな音に、メリハリが付くのかどうか、楽しみです。

結果は、まず音像が少し上に来たような気がするのと、ややアクティブな音になったと思いました。また、音像の定位がしっかりとして、奥行き感も向上しています。いろいろなソースを聴いているうちに、マルチアンプの高音域を少し下げるくらいの方が自然な音に感じました。それだけ高音成分が部屋に満ちてきたのだと思います。これからじっくりと聴き込んで見ますが、まずは大成功でした。