検証28
本ページで検証するサイトは全て互いに明らかに似ており、同じグループによって立ち上げられたサイトと考えられ、かなり多くの被害報告が確認されています。またいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。多くのサイトは日本語に対応し、また日本居住者に対して勧誘が行われていることも確認されているので違法な無登録業者ということになります。そして古いサイトが何の告知もなく続々と閉鎖される一方で明らかに同じテンプレート由来と思われる新たなサイトが立ち上げられることが続いているという状況からもこれらのサイトがまともなものとは判断できません。非常に危険なサイトで間違いありません。
削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0
このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。特にこのページで検証したサイトは2024年3月現在で全て何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えませんし、本ページ削除の意味がありません。
▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1
「検証13」、「検証14」、「検証15」、「検証16」、「検証17」、「検証18」、「検証19」、「検証20」、「検証21」、「検証22」、「検証23」、「検証24」、「検証25」、「検証26」、「検証27」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証16ページ目です。「検証29」、「検証30」、「検証31」、「検証32」、「検証33」、「検証34」、「検証35」、「検証36」、「検証37」、「検証38」、「検証39」、「検証40」、「検証41」、「検証42」、「検証43」、「検証44」、「検証45」、「検証46」、「検証47」、「検証48」、「検証49」、「検証50」、「検証51」、「検証52」、「検証53」、「検証54」、「検証55」、「検証56」、「検証57」、「検証58」、「検証59」、「検証60」、「検証61」、「検証62」、「検証63」、「検証64」、「検証65」、「検証66」、「検証67」、「検証68」、「検証69」、「検証70」、「検証71」、「検証72」、「検証73」、「検証74」、「検証75」、「検証76」、「検証77」、「検証78」、「検証79」、「検証80」、「検証81」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。
●Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities.com/Jp) → 閉鎖確認
●FitterFX Global Limited (フィッターFXグローバルリミテッド https://fitter-fx.com/) → 閉鎖確認
●BCH Global Limited (BCHグローバルリミテッド https://www.bchgloballimited.com/Jp) → 閉鎖確認
●CMMCI Securities Information Company Ltd (CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド https://cmmciforex.com/Jp) → 閉鎖確認
●8848 GLOBAL LTD (8848グローバルリミテッド https://www.8848globalltd.com/Jp) → 閉鎖確認
●NEW DIFFR GLOBAL LIMITED (ニューディファーグローバルリミテッド https://newdiff.vip/) → 閉鎖確認
●Plus Market Ltd (プラスマーケットリミテッド https://plus-fx.com/Jp) → 閉鎖確認
●Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecuritiescoltd.com/Jp) → 閉鎖確認
●BCH Global Limited (BCHグローバルリミテッド https://www.bchgloballtd.com/Jp) → 閉鎖確認
●CMMCI Securities Information Company Ltd (CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド https://cmmcisecurities.com/Jp) → 閉鎖確認
●8848 GLOBAL LTD (8848グローバルリミテッド https://www.8848global.com/Jp) → 閉鎖確認
●Branch Capitals Ltd (ブランチキャピタルズリミテッド https://www.branchel.com/jp)
●Plus Market Ltd (プラスマーケットリミテッド https://www.plus-forex.com/Jp) → 閉鎖確認
●Kiplar (https://www.kiplar.org/) → 閉鎖確認
●FAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://farreachfx.com/Jp) → 閉鎖確認
●Golden Rain Investment Co., Ltd (ゴールデンレインインベストメントカンパニーリミテッド https://www.goldenrainltd.com/Jp) → 閉鎖確認
●Misnea global Ltd (Misneaグローバルリミテッド http://www.misneaglobal.com/Jp) → 閉鎖確認
●FAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://www.farreach-fx.com/Jp) → 閉鎖確認
●Prema (https://premaforex.com/Jp) → 閉鎖確認
●Kiplar (https://en.kiplar.com/) → 閉鎖確認
●Fu Da Tian Hui Global Limited (Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド https://www.fudafx.com/Jp) → 閉鎖確認
●EasyTrade (イージートレード https://easy360bit.com/) → 閉鎖確認
●Tinkle international Ltd (ティンクルインターナショナルリミテッド https://www.tinklejp.com/jp/) → 閉鎖確認
以下の互いに非常に似通った6つのサイトをまとめて検証します。
●Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities.com/Jp)
●FitterFX Global Limited (フィッターFXグローバルリミテッド https://fitter-fx.com/)
●BCH Global Limited (BCHグローバルリミテッド https://www.bchgloballimited.com/Jp)
●CMMCI Securities Information Company Ltd (CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド https://cmmciforex.com/Jp)
●8848 GLOBAL LTD (8848グローバルリミテッド https://www.8848globalltd.com/Jp)
●NEW DIFFR GLOBAL LIMITED (ニューディファーグローバルリミテッド https://newdiff.vip/)
非常にややこしいのですがCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド、BCHグローバルリミテッド、CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド、8848グローバルリミテッドの4つについてはサイト名が同じで見かけもそっくり、URLアドレスが違うだけというサイトが見つかっています。それらのサイトについても以下で検証しているので併読してください。
まず最初の2つのサイト、CarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドとフィッターFXグローバルリミテッドは「検証27」で検証したBsusdfes Investmen Ltd やIOTAグローバルリミテッドと同じIPアドレス上にあることで見つかってきたサイト、それ以外の4つのサイトはCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトからの画像検索で見つかってきたサイトです。以下のキャプはMicrosoft Bin (https://www.bing.com/)でBsusdfes Investmen Ltdのサイトが使っているIPアドレス (143.92.58.59) 上にあるサイトを検索した結果です。 Bsusdfes Investmen Ltd やIOTAグローバルリミテッドと並んでCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドとフィッターFXグローバルリミテッドのサイトが同一IPアドレス上にあるサイトとして見つかってきました。
またBCHグローバルリミテッドのサイトは順序としては画像検索で先に見つかってきたのですが、後で調べてみるとやはりBsusdfes Investmen Ltd やIOTAグローバルリミテッドと同じIPアドレス上に存在しているようです。以下はIOTAグローバルリミテッドのサイトを基準に同じIPアドレス上にあるサイトを探した結果です。CarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドとフィッターFXグローバルリミテッドに加え、BCHグローバルリミテッドのサイトも同じIPアドレス (143.82.58.59) 上に存在しているという結果になります。
勿論、全く無関係のサイトが同じIPアドレス上にあることは珍しいことではありませんがこれら5つのサイトは全てFX業者のサイトであり、全く異なるグループが運営するFX業者のサイトが偶然同じIPアドレスを共有しているとも考えにくく、同じグループが運営しているサイトの可能性が高いものと考えられました。
とにかくまずは先に同一IPアドレス上のサイトとして見つかってきたCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドとフィッターFXグローバルリミテッドのサイトにアクセスしてみました。まず以下がCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイト冒頭のキャプです。
Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトは右に示したプルダウンメニューから選択できる英語、フランス語、日本語、中国語の4ヵ国語に対応しています。
次はフィッターFXグローバルリミテッドのサイト冒頭のキャプです。
このフィッターFXグローバルリミテッドのサイトには表示言語を切り替える選択肢は用意されておらず、英語表示のみですが上のCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトと極めてよく似ています。これだけ互いに酷似した同じテンプレートから作られたに違いないサイトが見つかってきたことから他にも同じテンプレートから作られたサイトが存在している可能性が当然予期されたので画像検索してみると予想通り他にも非常によく似たサイトが続々と見つかってきました。
まず以下がBCHグローバルリミテッドのサイトです。
BCHグローバルリミテッドのサイトの場合は右のキャプに示した英語、香港語、日本語、韓国語の4ヵ国語から表示言語を選択出来るようになっています。
次はCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドのサイトの冒頭部のキャプです。
CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドのサイトの場合もBCHグローバルリミテッドのサイトの場合と同じで右のキャプに示した英語、香港語、日本語、韓国語の4ヵ国語から表示言語を選択出来るようになっています。
次は8848 GLOBAL LTD (8848グローバルリミテッドのサイトのキャプを示します。
8848という数字の意味がよく分かりませんがエベレストの標高から来ている数字かもしれません。表示言語の選択肢は右のキャプに示した英語、香港語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語の6つとなっているようです。
最後はニューディファーグローバルリミテッドのサイト冒頭のキャプを示します。
最後のニューディファーグローバルリミテッドのサイトは上の5つのサイトと背景画像やメニューバーの項目など明らかな違いがありますがそれでも明らかに似ている部分もあります。表示言語の選択肢は右のキャプに示したプルダウンメニューに見える英語、香港語、中国語の3つです。
これら6つのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下はCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトにある顧客に満足して貰える取引環境を提供することを目指していますといった説明がある部分のキャプ (比較の為に英語版) で赤枠で囲った部分にサイト名である「Carrod Securities Co Ltd」と書いてあるのが分かると思います。
このスマホ3台が扇形に並ぶ画像と顧客が満足出来る取引環境を提供するという説明文の組み合わせは他の5つのサイトにも存在します。以下表題と同じ
フィッターFXグローバルリミテッド
BCHグローバルリミテッド
CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
8848グローバルリミテッド
ニューディファーグローバルリミテッド
の順でキャプを示します。それぞれ説明文の主語がサイト名になっているだけで互いにほぼ同じです。
そしてここで使われているスマホ3台が扇形に配列された画像はは他にも以下のサイトで確認されています。
「検証16」:マックスマーケットFX、HONCHリミテッド、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (http://kenke-fx.com/Jp)、Shyingグローバルリミテッド、Huangdingインターナショナル、HungDingファイナンシャル 、ビクトリーファルコンサービスリミテッド 、KENKEキャピタルグローバルリミテッド (https://kenkefx.com/Jp)
「検証22」:Ethusdtインターナショナルリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド
「検証23」:インターナショナルフォレックス、センターフォーカスガイドグローバルリミテッド、マックスマーケットFX、Antsテクノロジーデベロップメントリミテッド、イーストセンチュリーグループリミテッド、ゼロリファイングループリミテッド、インターナショナルパシフィックキャピタルリミテッド、キャメルファイナンシャルリミテッド、パットンセキュリティーズリミテッド、SGP-リミテッド 、インターナショナルフォレックス、Starek カンパニーリミテッド、Bairradaインターナショナルリミテッド、Pandoraファイナンスカンパニーリミテッド、エルダートン、DACランドキャピタル、ウエルスセーリングリミテッド、Cangリミテッド、INSTグローバルリミテッド、NYIMEX WTI
「検証27」:IOTAグローバルリミテッド、サウスセンチュリーグループリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://bkyhyo.com/Jp)、リッチネスエンパイアリミテッド、BKYHYOリミテッド (https://www.bkyhyoltd.com/Jp)、アワーカンパニー、interva (https://intervatefex.com/Jp)、interva (https://rfgfx.com/Jp)、エルダートン / interva、gsfx、AUSグローバルリミテッド、SMK、イルミナティ マーケッツ リミテッド、Auricマーケッツリミテッド、MGLグローバル、OTAマーケッツ (https://otamarketsltd.com/jap)、IGグローバルリミテッド (https://gmifxltd.net/jap)、ベストンFX (https://lesenfx.com/jap)、アワーカンパニー (https://bellpottergos.com/Jp.html)
「検証37」:SAENマーケッツリミテッド (https://www.saenfx.com/en/)、FTSEファイナンシャルリミテッド、ブロードフォレックス、GAVINグローバルリミテッド、YSZ、Lunbouxリミテッド、SAENマーケッツリミテッド https://www.saenmarkets.com/en/)、ANCHGOリミテッド
「検証86」: Futuro アセット マネジメント プロプライアティ リミテッド、CFLグループ、ライジング インターナショナル トレーダー、CMCキャピタル
例えば以下は「検証27」で検証したIOTAグローバルリミテッドのサイトからのキャプの再掲ですが画像の中のスマホに表示されているチャートパターンなども全く同じであることが分かると思います。
本項の最初に書いた通り、CarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドとフィッターFXグローバルリミテッドのサイトはIOTAグローバルリミテッドのサイトと同じIPアドレス上にあるサイトとして見つかってきたサイトですが、ここに示した通り同じ画像が使われているとなればやはり同じ組織が運営しているサイトの可能性はさらに高くなったと考えます。
次に連絡先情報についてですが最後のニューディファーグローバルリミテッド以外の5つのサイトでは殆ど開示がありません。以下はCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドの「お問い合わせ (Contact Us)」のページのキャプですがメールアドレスが1つあるだけです。
住所が書かれていないのに「We look forward to your visit (皆様のご来訪をお待ちしております。)」と書いてあるのが意味が分かりません。ともかくこれを含めて5つのサイトについて唯一の連絡先情報として記されているメールアドレスを以下にまとめます。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド:support@carrodsecurities.com
▼フィッターFXグローバルリミテッド :support@fitter-fx.com
▼BCHグローバルリミテッド:support@bchgloballimited.com
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド:support@cmmciforex.com
▼8848グローバルリミテッド:support@8848globalltd.com
住所や電話番号の記載はこれら5つのサイトのいずれにもありません。(ニューディファーグローバルリミテッドについては後述します。)ただしこれら5つのサイトの会社概要には以下のキャプに示したようにイギリス(英国あるいはUK)で創業したという記述があります。
日本語表示が可能な4つのサイトではいずれもキャプの冒頭に「英国で設立され」と書いてあります。日本語表示には対応していないフィッターFXグローバルリミテッドのサイトの場合も会社概要の文章が「Fouded in the UK (イギリスで創設)」から始まっています。この文章は「検証27」で検証したIOTAグローバルリミテッドなど4つのサイトの会社概要にあった文章 (以下にキャプを再掲) とそっくりです。
やはり本項で検証対象としているサイトはIOTAグローバルリミテッドなどのサイトと同じグループによって運営されている可能性が高いと思われます。そしてIOTAグローバルリミテッドなどではイギリスで創業となっていたことからイギリスの法人登録を見つけることになりましたが、当然ここで検証している6つのサイトに対応するイギリスの法人登録が存在する可能性が考えられました。そして探してみると実際に「英国で設立され」という記述がある5つのサイト全てについて対応すると思われる法人登録が見つかってきました。かなり長くなりますが以下に順に示していきます。
住所: Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL
法人登録日付: 2021年3月22日
法人登録の日付がこの検証を書いている時点で約2ヵ月前とやはり非常に新しいです。また住所は検索すると同じ住所がかなり多くの法人の住所になっているようでその中には本サイトで検証対象としたサイトに対応すると思われる以下の法人登録も含まれています。
グリーンスタンウエルス → 法人登録
IDFパワーウエルス → 法人登録
「検証27」 Bsusdfes Investmen Ltd → 法人登録
「検証29」 Loowire グローバルリミテッド → 法人登録
「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド → 法人登録
カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録
DBAYEマーケット → 法人登録
CoWosホールディンググループリミテッド → 法人登録
「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド → 法人登録 (おそらくサイトの旧称に対応)
「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証53」 エリートストラテジーコーポレーションリミテッド → 法人登録
BULUTUN → 法人登録
POOPAC → 法人登録
「検証59」 Poipexマーケットリミテッド → 法人登録
アイコニックマネジメント → 法人登録
さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」の「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なPLASMAORACLE (プラスマオラクル) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるPLASMA ORACLE GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13430842)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。
この住所にCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドが実在するかどうかはかなり疑問であり、オフショア会社などを利用した架空住所の可能性が高いように思われます。
さらにこの法人登録の経営者情報を見ると唯一の経営者として以下のキャプに示す人物が登録されています。
経営者となっているのはWei WUという中国国籍、中国在住の人物です。1994年12月生まれですからこの検証を書いている時点で26歳ということになります。
住所: 22 Wenlock Road, London, United Kingdom, N1 7GU
法人登録日付: 2021年2月24日
これも2021年2月24日に法人登録となっていてこの検証を書いている時点で登録から3ヵ月未満という非常に新しい法人です。そしてロンドンの住所は右のキャプに示しましたがMade Simplen Groupというバーチャルオフィス業者の住所に似ています。やはりこの住所にフィッターFXグローバルリミテッドが実在するかどうかは疑問です。
そしてこの法人登録の経営者情報を見ると以下のようになっています。
経営者として登録されているのはHualiang HUという人物でやはり中国国籍、中国在住になっています。やはり中国との結びつきが強く、住所がバーチャルオフィス業者のものである可能性も考えるとイギリスに事業実態があるかどうか極めて疑問です。
住所: 212 Millroad Drive, Glasgow, Scotland, G40 2NS
法人登録日付: 2021年3月26日
これもこの検証を書いている時点で法人登録から2ヵ月未満という非常に新しい法人です。住所は「検証27」で検証したBKYHYO LTD. (BKYHYOリミテッド https://bkyhyo.com/Jp) に対応すると思われるイギリスの法人登録の住所と全く同じです。そしてこの法人についても経営者情報を以下のキャプに示します。
経営者として登録されているHande WEIという人物も中国国籍です。但しCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドやフィッターFXグローバルリミテッドの場合と異なり居住地がスコットランドになっています。
住所: 4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, United Kingdom, BS22 8EW
法人登録日付: 2021年4月23日
法人登録は非常に新しく、この検証を書いている時点で1ヵ月未満です。住所は「検証27」で検証したサイトの1つ、IOTAグローバルリミテッドに対応する法人登録の住所、以下で検証しているプラスマーケットリミテッドに対応する法人登録の住所と同じです。さらにこの住所は検索してみると数千単位の法人の登録住所となっているようですし、「検証13」以降で検証している中国系と思われるサイトに対応する法人登録でしばしば所在地とされている住所でもあります。具体的にはこのページの下で検証しているプラスマーケットリミテッドやMisneaグローバルリミテッドなど以下のサイトに対応する法人登録で同じ住所が所在地とされています。
「検証18」 Linkhumインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証20」 JINGERグローバルリミテッド → 法人登録
WEIKE → 法人登録
「検証23」 キャメルファイナンシャルリミテッド → 法人登録
パットンセキュリティーズリミテッド → 法人登録
サウスセンチュリーグループリミテッド → 法人登録
アルトマンファイナンスインベストメント → 法人登録
「検証28」 プラスマーケットリミテッド → 法人登録
MISNEAグローバルリミテッド → 法人登録
YUMグループグローバルリミテッド → 法人登録
EGMフォレックス → 法人登録
SAENマーケッツリミテッド → 法人登録
セントラルコーリションセキュリティーズ → 法人登録
「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド → 法人登録
「検証46」 グランドグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録
Skyamインベストリミテッド → 法人登録
「検証48」 ETHERマクロキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証57」 UNERNEYグローバルリミテッド → 法人登録
この住所にCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドが実在するかどうかは非常に疑わしいです。
そしてこの法人登録についても経営者情報を見ると唯一登録されている経営者の情報は以下のようになっています。
住所: 275 New North Road, London, United Kingdom, N1 7AA
法人登録日付: 2021年2月9日
法人登録の日付は本項で取り上げている5件のイギリスの法人登録の中では最も古いのですがそれでもこの検証を書いている時点で登録から3ヵ月半ほどしか経過していません。そしてロンドンの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度も登場している住所です。具体的には以下のサイトのイギリスの法人登録上の住所が全く同じ住所になっています。
「検証15」:ETHBTC インベストメントリミテッド → 法人登録
「検証16」:Hui Deli グローバルリミテッド → 法人登録
「検証18」:ETHBTC インベストメントリミテッド → 法人登録
さらにこの住所はこれらのサイトの検証でも指摘しましたがN1 Mailboxというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。架空住所の疑いが濃厚です。さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したVan Toi VIという人物が経営者として登録されています。
この人物は国籍がベトナムで居住地がインドネシアとなっています。ここでイギリスの法人登録を調べた5つのサイトの中で唯一中国人以外の経営者ということになりますがこれら5つのサイトを含む多くのサイトが同じグループによって運営されている可能性が高いのでこのベトナム人がどれほどの役割を果たしているのかは疑問です。単に名義を提供しているだけという可能性も充分に有り得ることだと思います。尚、「検証13」から検証している一連の中国系の可能性が高いサイトの中でイギリスの法人登録上の経営者がベトナム国籍の人物になっているというのは「検証16」で検証したHui Deli グローバルリミテッド の先例があり、これで2例目です。
次は最後に残ったニューディファーグローバルリミテッドの連絡先についてです。ニューディファーグローバルリミテッドのサイトにはメールアドレスだけでなく一応住所が記されています。
>Email:info@newdiff.vip
>NEW DIFFR Group International Office
>Sydney-Headquarters
>Suite 408, 21 Lime Street, King Street Wharf, Sydney New South Wales 8000, Australia
メールアドレスに加えてオーストラリアのシドニーの住所が開示されています。但し電話番号はありません。住所の「King Street Wharf」は検索すると公式サイト (https://kingstreetwharf.com/) が見つかります。海辺のレストランなどを中心としたショッピングモール的な施設ではないかと思われ、テナントの紹介ページもあるのですがニューディファーグローバルリミテッドが入居しているかどうかの確認は出来ません。そしてオーストラリアの法人登録を調べられるABN Lookup というサイト(https://abr.business.gov.au/) でニューディファー社の法人登録を探してみましたが見つかりません。
一方で明らかに同じグループと思われる上で検証した5つのサイトについてはイギリスの法人登録が見つかってきたことから念の為にと思ってイギリスの法人登録を探してみると以下のキャプに示しますがそれらしい法人登録が見つかってきました。
住所: PO Box 4385, 13094175: COMPANIES HOUSE DEFAULT ADDRESS, Cardiff, CF14 8LH
法人登録日付: 2020年12月21日
法人登録の日付は2020年の年末で上で検証した5つのサイトの法人登録に比べれば古い登録ですがそれでも登録から5ヵ月ほどですからやはりかなり新しい法人と言えるでしょう。住所は「COMPANIES HOUSE」となっていますがこれはこの法人情報を公開している組織の住所で法人側が住所の開示を拒否しているという意味になるようです。但し法人登録時の提出書類を見ると法人登録時の住所は以下のようになっていたようです。
>61A WEST HAM LANE LONDON UNITED KINGDOM E15 4PH
しかしこの住所は検索してみると以下にキャプを示したDAVINCIというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に酷似しており、実際にこの住所にニューディファーグローバルリミテッドが実在するかについては疑問です。
そしてこの法人登録についても経営者情報を見ると法人登録時の経営者が既に辞職しており、新しい経営者に入れ替わっていることになっています。以下に新旧2名の経営者情報を示します。
まず1人目の経営者、HAGIMOTO, Madokaという日本国籍、日本在住の人物は2020年12月21日の法人登録当日にDirector (社長) として登録されていますがわずか2週間ほど後の2021年1月4日には辞職しています。調べてみるとHAGIMOTO, Madokaという人物はARMY ANT LIMITED という2020年12月9日設立の別の法人の経営者としても登録されており、こちらはまだ現職のようです。残念ながらこの人物の日本の住所は開示されていないようです。そしてこのARMY ANT LIMITEDという法人の公式サイト (https://www.antusdt.com/pc.html) には仮想通貨の追跡を著しく困難にする技術を開発しているといった事業内容が書いてある一方で連絡先情報とか経営者情報が何も開示されていないなど危険な雰囲気が感じられます。2021年2月付で日本語のプレスリリース記事が出ているのも確認しましたがやはり仮想通貨の追跡を困難にする技術について書いてあります。そんな技術を必要としているのは一体誰なのでしょうか?マネーロンダリングなどへの悪用ぐらいしか思いつきません。
ニューディファーグローバルリミテッドの2人目の経営者、現職のDirector (社長) となっているのはChunhui BI という中国国籍、中国在住の人物です。残念ながらこの人物についても中国の住所は見当たりません。
次に所在地情報に関係しますが例によってWho Is 情報をチェックしてみました。以下はCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトのWho Is 情報のキャプです。
まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2021年3月22日になっています。これはCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのイギリスの法人登録の登録の日付と完全に一致しています。イギリスの法人登録はこのサイトに対応したものと考えて間違いないでしょう。そして赤枠で囲った部分に登録機関である「Carrod Securities Co Ltd」の所在地がGuangdong, CNとなっています。これは中国の広東省を意味します。やはりここでも中国との繋がりが強く示唆されます。
以下、キャプは省略しますが本項で検証している6つのサイトのWho Is 情報にあるサイトの登録・開設日と登録機関の所在地に関する情報を抜き出してまとめると以下のようになります。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年3月22日
イギリスの法人登録日: 2021年3月22日
登録機関所在地: 中国広東省
▼フィッターFXグローバルリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年2月23日
イギリスの法人登録日: 2021年2月24日
登録機関所在地: 中国黒竜江省
▼BCHグローバルリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年3月26日
イギリスの法人登録日: 2021年3月26日
登録機関所在地: 中国広東省
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年4月20日
イギリスの法人登録日: 2021年4月23日
登録機関所在地: 中国広東省
▼8848グローバルリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年2月13日
イギリスの法人登録日: 2021年2月9日
登録機関所在地: 中国広東省
▼ニューディファーグローバルリミテッド
サイトの登録開設日: 2021年1月8日
イギリスの法人登録日: 2020年12月21日
登録機関所在地: 中国広東省
サイトの登録開設日とイギリスの法人登録の日付はおおよそ一致しており、いずれも非常に新しいサイト、非常に新しい法人であることが分かります。最もサイトの開設日と法人登録の日付が離れているのは最後のニューディファーグローバルリミテッドの場合で18日間離れていますがこれは間に年末年始を挟んでいるからかもしれません。そしてWho Is 情報に見える登録機関の所在地はいずれも中国になっています。2番目のフィッターFXグローバルリミテッドの場合のみ中国の黒竜江省、他の5つのサイトのWho Is 情報ではいずれも所在地が中国広東省です。
そしてこれらのサイトの中で最後のニューディファーグローバルリミテッドについて日本人が関与している可能性が出てきたのはある意味で非常に興味深いです。特にニューディファーグローバルリミテッドは日本語表示に対応していないサイトです。日本人が関与している可能性があるのに日本語対応していないという点には違和感があり、単に名義を使われただけという可能性もありますが、「検証13」の冒頭のまとめに書いたようにこれらのFXのサイトでの投資勧誘を受ける場合には日本の銀行の個人名義の口座への入金を指示されるという報告が多数出ており、日本国内に入金先の口座を用意したり口座からお金を引き出す役割を担うグループがいる可能性が高いことが分かっていました。こうした情報から日本国内の組織について解明が進むことを祈りたいと思います。
これらのサイトについては最初に書いたように勧誘を受けたとかお金を失ったといった証言は確認されていません。しかし「検証13」以降で検証してきた一連のサイトとの結びつきは明らかであり、非常に危険なサイトとしか思えません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
※付記
本項で検証した6つのサイトは2021年7月上旬に再訪したところいずれも何の告知もなく閉鎖されていることが判明しました。但し6つのサイトの内、4つのサイト、
Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド
BCHグローバルリミテッド
CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
8848グローバルリミテッド
についてはURLアドレスが少し変更されただけでサイトの見かけは極めてよく似ているサイトが別に立ち上がっていることが判明しました。古いサイトから何らかの理由があって新しいサイトに移行したのだとしても旧サイトから新サイトへ移行したことの案内のようなものは用意されていませんし、旧サイトから新サイトにリダイレクトされることもありません。調べなければ非常によく似た新しいサイトが立ち上がっていることに気が付かないでしょう。旧サイトが警戒されるべきサイトであるという情報が出回った為に旧サイトを捨て去って新しいサイトに移行したとしか思えません。それらの新しいサイトについては以降で簡単に検証しているので参照してください。
●Plus Market Ltd (プラスマーケットリミテッド https://plus-fx.com/Jp)
このサイトは上で検証したCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトにあった画像から画像検索することで見つかってきたサイトですが上でまとめて検証した6つのサイトと比べると見かけはかなり異なるので別項目として検証します。(その後、このサイトに関する質問投稿がYahoo知恵袋に出ています。付記を参照してください。)
まず以下にサイト冒頭部のキャプを示します。
表示言語の選択肢は英語、日本語、ロシア語、香港語の4つになっています。このサイト冒頭部は一見すると以下に再掲したCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイト冒頭と似ているようには見えません。しかし実は画像検索に用いたのは下のキャプの左下の赤枠で囲ったローソク足チャートが映るパソコンモニターの画像の部分です。このモニター画面の画像が上のプラスマーケットリミテッドのサイトではキャプ画像の下半分を占めるほどに大きく拡大されて使われていることが分かりました。大きさはかなり変わっていますが画面に映るローソク足チャートは全く同じに見えます。
また2つのサイトのキャプを比較してみると中央に大きく書かれている文章も互いに非常によく似ています。
▼プラスマーケットリミテッドの文章
>Plus MarketLtdへようこそ
>Plus Market Ltdは、外国為替、貴金属、CFDの信頼できるプラットフォームです。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッドの文章
>Carrod Securities Co Ltdへようこそ
>Carrod Securities Co Ltdは、外国為替、貴金属、およびCFDの信頼できるプラットフォームです。
要するにサイト名の部分が入れ替わっているだけでそれ以外の部分は句読点の位置まで全く同じです。またメニューバーの項目名とその並びなども全く同じではありませんが2つのサイトで似ています。一見しただけでは分かりにくいですがやはり2つのサイトには互いに似ている部分があるようです。
次に連絡先情報ですがプラスマーケットリミテッドの場合もサイトで開示されているのは以下のキャプに示したメールアドレスが1つだけです。Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのメールアドレスが記されている部分と比較します。両方とも比較の為に英語表示のキャプを示します。
プラスマーケットリミテッドの場合も住所とか電話番号は全く見当たりません。そしてこのメールアドレスの表示形式はCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドの場合と非常によく似ています。いずれのサイトでも住所が記されていないのに「We look forward to your visit (皆様のご来訪をお待ちしております)」と書いてあるのは意味が分かりません。
次に上のCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなどの検証でも取り上げましたが会社概要の冒頭の部分を以下のキャプに示します。これもCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドの会社概要の再掲と比較します。
この部分でも2つのサイトの記述はサイト名が入れ替わっているだけで全く同じです。そしてプラスマーケットリミテッドの場合も「英国で設立され」と書いてあるのでCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなど上で検証した6つのサイトと同様にイギリスに法人登録が存在する可能性が考えられました。そこでプラスマーケットリミテッドの法人登録を探してみると予想通り以下のキャプに示した法人登録が見つかってきました。
住所: 4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW
法人登録日付: 2021年4月8日
まずこの法人登録もこの検証を書いている2021年5月下旬現在で2ヵ月も経過していない非常に新しい法人であることが分かります。また住所は上で検証したCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドの法人登録の住所と同じですし、下で検証しているMISNEAグローバルリミテッドの法人登録も同じです。それ以外にもこの住所で法人登録されているサイトのリストはCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドの検証の中にありますから参照してください。また検索してみると本サイトで検証対象としている法人だけでなく、他にもかなりの数の法人がこの住所に存在していることになっており、この住所はオフショア会社などを利用した架空住所の疑いが濃厚です。
そしてこの法人の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示した中国国籍、イギリス在住のZHAN, Tianzengという人物が経営者として登録されています。
残念ながらこの人物についてこれ以上の情報は開示されていないようですがやはりプラスマーケットリミテッドについても中国との結びつきが疑われます。
このサイトは最初に書いたように画像検索で見つかってきたサイトであり、現時点ではこのサイトでの投資を勧誘されたとか出金出来なくなったといった報告は確認されていません。しかし「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われるサイトと明らかな共通点があり、情報開示が非常に現手にされている、金融ライセンスに関する情報も見つからないといった点から考えて信頼できるサイトとは到底思えません。このサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。
※付記1
Yahoo知恵袋にプラスマーケットに関する質問が出てきました。
詳細は分かりませんがどうやら誰かに勧誘はされていないが紹介されているといったところかと思われます。チャートの動きに不自然な部分があると書かれています。
※付記2
2021年7月上旬にプラスマーケットのサイトが閉鎖されたことを確認しました。同時に同じプラスマーケットという名称で非常によく似たサイトが微妙に異なるURLアドレスで立ち上がっていることを確認しました。以下で検証しているので参照してください。
●Carrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecuritiescoltd.com/Jp)
●BCH Global Limited (BCHグローバルリミテッド https://www.bchgloballtd.com/Jp)
●CMMCI Securities Information Company Ltd (CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド https://cmmcisecurities.com/Jp)
●8848 GLOBAL LTD (8848グローバルリミテッド https://www.8848global.com/Jp)
これらは上に書いたCarrod Securities Co Ltd (Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド https://carrodsecurities.com/Jp)など6つのサイトの検証の最後の「付記」に書きましたが6つのサイトが全て閉鎖され、おそらくその後継して立ち上げられたサイトです。URLアドレスが微妙に変更されているだけでサイトの見かけは非常に似ており、同じグループによるサイトで間違いないでしょう。実質的にURLアドレスが異なるだけのサイトなので簡単に検証します。
後継サイトが出来ているということについてはYahoo知恵袋に相次いで出てきた以下の2つの質問投稿がきっかけになって知ることになりました。いずれもCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドに関する投稿です。
この検証を書いている最中にも以下の投稿が出てきました。
さらにこの検証を書いた後ですがCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドで出金出来なくなったという被害者からの投稿が3件も出てきました。
最初の3件が被害を受ける前の勧誘されている状態での投稿だったのに対してこの投稿では50万円の被害を受けてしまったようです。同様に以下も被害を受けてしまった事例です。
日本の金融庁の名称やロゴを使っていますが日本語が明らかに不自然です。また金融庁が個人に凍結解除料金などという名目で支払いを求めるなんて有り得ません。
この事例では勧誘の経緯について説明がありますがマッチングサイトで自称・シンガポールの女性と知り合って勧誘されたようです。まさに「検証13」の冒頭で説明した典型的な中国系と思われる詐欺グループの手口です。
これらの投稿を見て当初はこれは上で検証したCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド (https://cmmciforex.com/Jp) に関する質問だと思ったのですが以前に検証したサイトを再訪してみると閉鎖されていることが発覚しました。既に閉鎖されているサイトについて質問が出てきたことに違和感を覚えて質問を見直してみると上で引用したYahoo知恵袋のへの投稿の内、2つ目の投稿に記されているURLアドレスが以前に検証したサイトと微妙に異なっていることに気が付きました。
以前検証したサイト:https://cmmciforex.com/Jp
今回検証するサイト:https://cmmcisecurities.com/Jp
そこで以前に同時に検証した他の5つのサイトについても調べて同様にURLアドレスが少し変更されただけのサイトが他にも3つ、計4つ見つかりました。それらのサイトのサイト冒頭部のキャプを表題の順で以下に示していきます。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド
▼BCHグローバルリミテッド
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
▼8848グローバルリミテッド
4つのサイトは互いに似ていますがそれ以上に同じ名称でURLがわずかに異なる以前に検証したサイトと似ています。表示対応言語の選択肢も以前に検証したサイトと同じになっています。右に示したのは8848グローバルリミテッドの表示言語を選択するプルダウンメニューのキャプです。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド
英語、香港語、日本語、韓国語
▼BCHグローバルリミテッド
英語、香港語、日本語、韓国語
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
英語、香港語、日本語、韓国語
▼8848グローバルリミテッド
英語、香港語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語
指摘するまでもないと思いますが英語以外はアジア圏の言語ばかりです。アジア圏に拠点があると考えるのが妥当でしょう。
連絡先情報については4つのサイトのいずれにおいても閉鎖された以前のサイトと同じで以下のキャプに示したような形でメールアドレスが1個示されているだけです。ここでも「We look forward to your visit (皆様の御来訪を歓迎します)」といったことが書いてありますが住所を開示しないでどうして訪問することが出来るのでしょうか?
示されているメールアドレスはサイトのURLアドレスを基本としたものになっており、閉鎖された以前のサイトに書いてあったメールアドレスとは異なります。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド
旧サイト:support@carrodsecurities.com
新サイト:support@carrodsecuritiescoltd.com
▼BCHグローバルリミテッド
旧サイト:support@bchgloballimited.com
新サイト:support@bchgloballtd.com
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
旧サイト:support@cmmciforex.com
新サイト:support@cmmcisecurities.com
▼8848グローバルリミテッド
旧サイト:support@8848globalltd.com
新サイト:support@8848global.com
連絡先情報がこれだけでは話にならないので例によって各サイトのWho Is 情報を調べてみました。以下はCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのWho Is 情報のキャプです。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年6月17日になっています。この項目は2021年7月中旬に書いているのでまだ開設から1ヵ月も経過していない出来立てのサイトということになります。そして赤枠で囲った部分に登録者の連絡先情報があります。文字化けしていると思われる部分もあるのですが整理して書き出してみます。
登録者名: chiying Chan
住所: Hong Kong (香港)
電話番号: [+852] 54335908
メール: jiangwenxiong***@gmail
登録者は「chiying Chan」という中国系と思われる個人名になっています。電話番号も[+852]という香港の国番号から始まっています。メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスでまともなFX業者の連絡先とは思えません。
他の3つのサイトについてもWho Is 情報にある登録・開設日や登録者情報を以下にまとめます。
▼BCHグローバルリミテッド
登録開設日: 2021年6月17日
登録者名: Na Na Ou Yang
住所: Bei Jing Jiu Long Huan Qiu An Chang, Bei Jing, Bei Jing, 100001 (中国北京市)
電話番号: [+86] 13777011111
メール: niming8833@icloud.com
▼CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド
登録開設日: 2021年6月16日
登録者名: Qin Jun
住所: shenzhen, guangdong, CN (中国広東省深圳市)
電話番号: [+852] 52605367
メール: 2463043482@qq.com
▼8848グローバルリミテッド
登録開設日: 2021年2月20日
登録者名: Xiao Jie Zheng
住所: An Dong Sheng Chao An Xian, Chao An, Guangdong, 510000, CN (中国広東省潮安市潮安区)
電話番号: [+86] 13187508918
メール: haocaituo1@gmail.com
4つのサイトは互いに似通っていて同じグループによる詐欺サイトとしか思えないのですが、Who Is 情報に示されている所在地は香港、北京市、広東省深圳市、広東省潮安市とバラバラです。またCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドの場合は住所が中国の広東省深圳市なのに電話番号は香港の国番号から始まっています。メールアドレスも最初のCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドと最後の8848グローバルリミテッドがフリーのgmailのアドレス、CMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドの「qq.com」というメールアドレスも中国の大手IT企業・テンセントが提供するフリーメールのアドレスです。一応の情報はあっても信頼出来るとは思えません。
サイトの登録・開設日は最後の8848グローバルリミテッドだけが2021年2月20日とこの検証を書いている時点で5ヶ月前ですが、他の3つのサイトは2021年6月16日あるいは17日に集中的に立ち上げられています。1ヵ月も経過していない非常に新しいサイトということになります。この点でも信頼できるサイトとは思えません。何より、同じ名称、非常に似通った見かけのサイトが何の告知もなく突然閉鎖されたという事実を考えるとこれらは非常に危険なサイトとしか思われません。
これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。
●Branch Capitals Ltd (ブランチキャピタルズリミテッド https://www.branchel.com/jp)
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきたサイトとよく似ていて同じテンプレートから量産されたサイトと思われるのでここで検証します。まずこのサイトについてYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。
質問の投稿者の友人がSNSで知り合った有名大手企業の役員であると自称する人物に勧誘され、質問の投稿者にも紹介があったということで詐欺の可能性を疑ってこの質問を投稿しているようです。とにかくこの質問に出てきたURLアドレスのサイトアクセスしてみました。まずサイト冒頭部の画像を以下に示します。
▼ブランチキャピタルズリミテッド (https://www.branchel.com/jp) [表示言語:香港語、英語、韓国語、日本語、ベトナム語]
右に示したのは言語選択メニューです。プルダウンメニューになっており、香港語、英語、韓国語、日本語、ベトナム語の5言語からの選択になっています。
そして本項の最初で既に触れたようにこのサイトは上で検証してきたCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) 以下の既に閉鎖されている一連のサイトとかなり似ています。以下には比較の為にCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) のサイト冒頭部の画像を再掲します。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp)
これらのサイトが同じテンプレートから量産されたサイトであることは間違いありません。但しブランチキャピタルズリミテッドのサイトが上で検証してきたCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド以下のサイトの完全コピーという訳でもありません。例えば以下はブランチキャピタルズリミテッドの冒頭部に続く部分に出てくる【「取引」だけではありません。】と題された部分の画像です。
そしてCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) のサイトで対応すると思われるのが以下に画像を再掲したスマホ3台の画像が含まれている【それは単なる「取引」ではありません。】と題された部分です。
画像部分は全く違う画像に置き換えられていますが、文章は互いにかなり似ています。対応した部分と考えてよいかと思います。
次に示すのはブランチキャピタルズリミテッドの口座開設画面 (https://account.branchel.com/register) の画像です。
本サイトにおける検証ではこのブランチキャピタルズリミテッドの口座開設画面と非常によく似た口座開設画面が何度か確認されています。例えば以下は「検証20」で検証したFLOSSリミテッド (http://flossfx.com/en/) の口座開設ページ (http://account.flossfx.com/login) の画像です。
明らかに同じテンプレート由来で互いに非常によく似ていますが、FLOSSリミテッド (http://flossfx.com/en/) のサイトの他の部分は全くブランチキャピタルズリミテッドのサイトと似ていません。例えば以下はFLOSSリミテッドのサイトのトップページ冒頭部の画像ですがブランチキャピタルズリミテッドのサイトの冒頭部とは似ているようには全く思われません。
さらにブランチキャピタルズリミテッドやFLOSSリミテッドの口座開設画面は以下のサイトの口座開設画面とも酷似しています。
「検証30」 HeHuanグローバル (https://ja.hehuanfx.com/index.php)
「検証45」 KAIHERグローバルリミテッド (https://www.kaiherfx.com/jp/)
「検証54」 Maliksiリミテッド (https://maliksi-fx.com/jp/)
「検証65」 Razorfinリミテッド (https://www.razorfinfx.com/)
また以下の2つのサイトの口座開設画面は背景の画像は異なりますが、やはりブランチキャピタルズリミテッドやFLOSSリミテッドの口座開設画面と明らかに似ています。
「検証20」 ウエルスセーリングフォレックスリミテッド (https://www.wealthsailingforex.com/en/)
「検証63」 キーストンインターナショナルマーケッツリミテッド (https://ksimarket.com/?lang=ja)
これらのサイトもトップページなど他の部分ではブランチキャピタルズリミテッドのサイトと似ていませんが、口座開設画面は酷似していて同じグループによるサイトであるもの可能性が濃厚です。
次にブランチキャピタルズリミテッドのサイトで連絡先情報を探しましたが上で検証してきた一連のサイトと同じで開示されている情報はわずかです。以下は「お問い合わせ」のサブページ (https://www.branchel.com/pages-2_24_jp) の画像ですが、メールアドレスとアメリカ・ニューヨークの住所が書かれているだけです。
比較対象のCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) の「お問い合わせ」の記述は以下のようになっています。
全く同じ文章ではないもののやはり互いに似ています。そしてブランチキャピタルズリミテッドの連絡先情報として以下のメールアドレスとニューヨークの住所のみ示されています。電話番号とか金融ライセンスに関する情報は見当たりません。
>グローバルカスタマーサービスホットライン
>Email:cs@branchel.com
>Address: 200 Vesey Street, New York NY 10281
このニューヨークの住所を検索してみるとこの住所は「200 Vesey Street (200 ビージー・ストリート)」という住所をそのまま名称とする51階建ての超高層ビルの住所であることが分かりました。51階建ての超高層ビルならば階数とか部屋番号が記されていなければ不完全な住所でしょう。電話番号が示されていないことと併せ、この住所に実際にブランチキャピタルズリミテッドが実在するかどうか疑問です。
さらに連絡先情報に関して例によってサイトのWho Is 情報を確認しました。以下に画像を示します。
まず黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2016年10月27日になっています。この検証を書いている2025年1月下旬時点で8年以上経過していることになりますが、中古ドメインの再利用という可能性も否定は出来ません。
そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報は殆ど非開示ですがわずかに所在地が香港であることだけ示されています。既に書いたようにサイトの「お問い合わせ」のサブページに記されている住所はアメリカのニューヨークとなっていましたからWho Is 情報の所在地が香港になっているのは矛盾していることになります。
このサイトの情報開示は明らかに不充分、不適切ですし、金融ライセンスも確認出来ません。そして上で検証してきたCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) 以下のサイトと明らかに似ていて同じグループによって同じテンプレートから量産されているサイトで間違いありませんが、上で検証した一連のサイトは全て何の告知もなく閉鎖されています。
このブランチキャピタルズリミテッドのサイトについても同様に突然告知なしで閉鎖される可能性が強く疑われ、到底信頼できる投資先とは思われません。本項の最初に引用したYahoo知恵袋への質問投稿によれば日本人を対象にこのサイトでの投資の勧誘が行われているようですが、勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Plus Market Ltd (プラスマーケットリミテッド https://www.plus-forex.com/Jp)
●Kiplar (https://www.kiplar.org/)
1つ目のプラスマーケットのサイトは上で検証したCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッド https://cmmcisecurities.com/Jp) からの画像検索で発見したサイトです。当初は上で検証したPlus Market Ltd (プラスマーケットリミテッド https://plus-fx.com/Jp)のサイトかと思っていたのですが、以前に検証したプラスマーケットのサイトは既に閉鎖されていることに気が付き、プラスマーケットという名称が同じでサイトの見かけもそっくりでありながらURLアドレスが微妙に異なる別のサイトであることが判明しました。
1つ目のプラスマーケットのサイトは単に閉鎖されただけで2つ目のプラスマーケットに移行したことの案内などは用意されていないし、2つ目のサイトにリダイレクトされることもないので単に1つ目のサイトで悪評が立ったことを逃れる為の閉鎖、新たなサイトの立ち上げとしか思われません。
表題2つ目のKiplarというサイトは新たに見つかってきたプラスマーケットのサイトからの画像検索で見つけてきたサイトです。
まずプラスマーケットの冒頭部のキャプを以下に示します。
一見して上で検証した既に閉鎖されたプラスマーケットのサイトの冒頭部と極めてよく似ていて見分けがつきません。キャプ中央に見える
>Plus MarketLtdへようこそ
>Plus Market Ltdは、外国為替、貴金属、CFDの信頼できるプラットフォームです。
という文章も同じですし、表示言語の選択肢も閉鎖されたプラスマーケットの場合と同じで英語、日本語、ロシア語、香港語の4つになっています。
次は表題2つ目のKiplarのサイト冒頭部のキャプです。
このサイトは日本語表示に対応していません。表示言語の選択肢は英語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語、アゼルバイジャン語、中国語、フランス語、タイ語、スペイン語、ドイツ語の9つです。またプラスマーケットのサイトのキャプと比べるとパソコンのチャート画面に代わりにフェースブックやテスラ、アマゾンなどアメリカの個別株の相場が表示されていて、外国為替、貴金属、CFDの取引が前面に押し出されていたプラスマーケットの場合とかなり異なります。しかしよく見ると多くの画像のコラージュ風の背景は全く同じものと思われますし、キャプ右上の登録、ログインのリンクボタンなどもよく似ています。
さらにこの冒頭部に続く部分を2つのサイトで比較していくとさらにこの2つのサイトが互いに似ていることが分かります。まず以下はサイトの特長を説明する部分のキャプです。Kiplarのサイトは日本語に対応していないので両方とも英語表示にして比較します。
キャプ左上に書いてあるタイトルがそれぞれ
>Benefits of investing with Plus Market Ltd (プラスマーケットで投資する利点)
>Benefits of investing with Kiplar (Kiplarで投資する利点)
となっており、4つの利点の項目の文章にも微妙な違いはあるものの右側の男性の画像などは全く同じです。
さらに以下は取引対象を説明する部分の比較です。これもプラスマーケット、Kiplarの順でキャプを並べます。
これも左端に見えるスマホの背景が白と黒で異なるとか、右側の取引対象の説明の並び方が違うとか細かな違いはあって全く同じではありませんが互いに極めてよく似ています。取引対象として挙がっているのは共に外国為替、貴金属、コモディティ、株式とインデックスの4項目で同じです。株式投資をサイト冒頭では強調しているKiplarのサイトも取引対象はプラスマーケットと同じと考えてよいと思われます。またKiplarとプラスマーケットのサイトは同じテンプレートから同じグループによって作られたサイトと考えて間違いないものと判断します。
次に連絡先情報です。以下は脚注に記されている連絡先情報のキャプですがいずれの場合も開示されている情報はこれだけのようです。
>メールボックス support@plus-forex.com
Phone Support +18778452532
Email Support assistance-en@kiplar.com
プラスマーケットの場合はメールアドレスのみ。Kiplarの場合はメールアドレスと電話番号のみです。Kiplarの電話番号は [+1]-877 から始まっており、これはアメリカのフリーダイアルの番号と思われますが、本当に使われている電話番号かどうかは確認していません。とにかくいずれも著しく情報開示が不足です。金融ライセンスに関する情報も見当たりません。
言うまでもありませんがこれらのサイトも詐欺目的で量産されたサイトの可能性が極めて濃いです。これらのサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。
※付記
2022年になってプラスマーケット、Kiplarと極めてよく似た同じテンプレート由来と思われるサイトが計6個見つかってきました。その中にはKiplarと同名でURLアドレスが微妙に異なるサイトも含まれており、同じグループによる詐欺サイトと思われます。以下で検証しているので参照してください。
●FAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://farreachfx.com/Jp)
●Golden Rain Investment Co., Ltd (ゴールデンレインインベストメントカンパニーリミテッド https://www.goldenrainltd.com/Jp)
●Misnea global Ltd (Misneaグローバルリミテッド http://www.misneaglobal.com/Jp)
これら3つのサイトは画像検索で見つかってきたサイトで上で取り上げた2つのプラスマーケットリミテッドやKiplarのサイトに非常によく似ています。まず3つのサイトの冒頭部のキャプ画像を示します。
▼ファーリーチキャピタル (表示言語:英語、中国語、日本語、香港語、タイ語)
▼ゴールデンレインインベストメントカンパニーリミテッド (表示言語:日本語、英語、ロシア語、香港語)
▼Misneaグローバルリミテッド (表示言語:英語、日本語、ロシア語、香港語)
これら3つのサイトの冒頭部は明らかに互いに酷似していますし、上で検証したKiplarのサイト冒頭部ともそっくりです。さらにこれらのサイトが互いに似ているのはこの冒頭部だけではありません。3つのサイトに共通して冒頭部に続く部分に存在するサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分のキャプを以下に表題と同じ順 (ファーリーチキャピタル → ゴールデンレインインベストメント → Misneaグローバル) で示します。
左側のテキスト部分も右側のノートパソコンを操作する男性の画像も互いに非常に似ています。但し2番目、3番目に示したゴールデンレインインベストメントとMisneaグローバルのこの部分には奇妙な部分があります。最初のファーリーチキャピタルの場合は左側のテキスト部分のタイトルが
>FAR REACHに投資するメリット
と書いてあるのに対してゴールデンレインインベストメントとMisneaグローバルでは
>Plus MarketLtdに投資するメリット
となっていて意味が分かりません。またファーリーチキャピタルのサイトの場合も4つの特長の左下の項目のみを拡大してみると以下のようになっています。
>多機能のPlusMarket Ltdプラットフォームエンジンを体験して
と書いてあります。ファーリーチキャピタルのサイトの記述なのにここに「PlusMarket Ltdプラットフォーム」と書いてあるのは明らかにおかしいです。
これはおそらくこれらのサイトが上で検証した、そしてこの検証を書いている2022年1月時点で既に閉鎖されている2つのプラスマーケットリミテッドのサイトのいずれかをテンプレートにして作られたサイトでしかもサイトを作り替える際にこの部分の修正を忘れてしまった為ではないかと思われます。以下に閉鎖されたプラスマーケット (https://www.plus-forex.com/Jp)の対応する部分のキャプを示しておきます。
このサイトの特長を説明する部分に続いては上のプラスマーケット (https://www.plus-forex.com/Jp)、Kiplarの検証でも取り上げましたが取引対象を説明する部分が出てきます。その部分についてもキャプ画像を表題と同じ順 (ファーリーチキャピタル → ゴールデンレインインベストメント → Misneaグローバル) で示します。
この部分では3つのサイトが互いに全く同じに見えますし、上で検証したプラスマーケット (https://www.plus-forex.com/Jp)、Kiplarとも酷似しています。これらのサイトは同じグループによって同じテンプレートから作られたサイトと考えて間違いないでしょう。
次に連絡先情報を探しましたがプラスマーケット (https://www.plus-forex.com/Jp)、Kiplarの場合と同じで脚注部分にメールアドレスが記されているだけです。以下にキャプを示します。
示されているメールアドレスを以下に書き出します。
ファーリーチキャピタル: support@farreachfx.com
ゴールデンレインインベストメント: support@goldenrainltd.com
Misneaグローバル: support@misneaglobal.com
ゴールデンレインインベストメントとMisneaグローバルの場合には上のキャプの範囲、左端に「電話番号」という項目名だけありますが電話番号が示されているべきと思われる部分は空欄になっています。それからこうしてキャプ画像を比較することで気が付きましたがゴールデンレインインベストメントとMisneaグローバルのロゴは共にドーナツのような円形のロゴで配色こそ違いますが互いに酷似しています。
さらに連絡先に関連する情報として各サイトの会社概要の冒頭のキャプを示します。
ファーリーチキャピタルのサイトには記述がないのですが、ゴールデンレインインベストメントとMisneaグローバルの場合には英国で設立されたと書いてあります。またゴールデンレインインベストメントの場合だけですがオーストラリアのASICという組織から金融ライセンスを得ているようなことが書いてあります。そこでまずイギリスの法人登録を探してみました。すると英国で設立されたという記述のなかったファーリーチキャピタルの場合を含めて3つのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。まずファーリーチキャピタルのものと思われる法人登録を以下に示します。
法人登録の日付は2021年10月27日とかなり新しく、業種は金融関係になっています。実はFAR REACH LTD (法人登録番号:12422744) という似たような名称の法人登録も別にあるのですがこちらは業種がIT関係になっているので無関係と思われます。そして上に示した法人登録の住所は以下のようになっています。
>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ
この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で繰り返し登場している住所です。具体的には以下のサイトで法人登録上の住所になっています。
「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド → 法人登録、ONDERSON → 法人登録
「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド → 法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド → 法人登録
「検証25」 FOGEE → 法人登録 (「検証40」で検証している11個のFOGEEのサイトとも共有)、NODEキャピタルグループ → 法人登録
「検証31」 WSL FX ユニオンリミテッド → 法人登録、POGグローバルリミテッド → 法人登録、ADGマーケッツリミテッド → 法人登録、KOPEグローバルリミテッド → 法人登録
「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録、インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録、BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証40」 ダブルドリル → 法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド → 法人登録
「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド → 法人登録
「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド → 法人登録
「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録、DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録
「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録
そしてこの住所については「検証37」のGotlonインベストメントリミテッドの項目で説明してありますが架空住所の可能性が濃厚です。
さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示した中国国籍、中国在住のWU, Fu Shouという人物が唯一の経営者となっています。
法人登録時の提出書類によればこの中国人経営者は以下に示したように100%の株主ともなっており、中国の住所が記されています。
>NO. 183 FENGMIN ROAD, HAIFENG STREET, HUANGQI TOWN, LIANJIANG COUNTY, FUJIAN PROVINCE, CHINA, 350516
この住所は中国の福建省福州市連江県 (れんこう-けん) 黄岐鎮 (こうき-ちん) という地域のようです。
次はゴールデンレインインベストメントのものと思われる法人登録を示します。
法人登録の日付は2021年7月9日、業種は金融関係になっています。そして法人登録の住所は以下のようになっています。
>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH
この住所は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で既に登場している住所です。具体的には以下の検証でやはりイギリスの法人登録上の住所がこの住所になっています。
「検証25」 DEFIインベストメントリミテッド → 法人登録
「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド → 法人登録
「検証41」 SUSHIグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録
「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録
「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録
「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録
「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録
さらに以下で検証しているFu Da Tian Huiグローバルリミテッドの場合も法人登録の住所が同じ住所になっていますし、本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」の「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054) でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。 これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんから架空住所の可能性が強く疑われます。
そしてこの法人登録の経営者情報のページで経営者とされているのは以下に示したLI, Guanという中国国籍、中国在住の人物です。
この経営者は1998年3月生まれとなっていますから2022年1月現在で23歳という若者です。実質的な経営者かどうかは疑問で名目だけの経営者という可能性が高いように思います。そしてこの人物の中国の住所が記されています。
>307-309 Danan Street, Shenshuibu District, Hong Kong Special Administrative Region, China, 999077
これは香港の深水埗 (しんすいほ) という地域の住所のようです。
最後はMisneaグローバルのものと思われる法人登録を示します。
法人登録の日付は2021年9月14日です。業種は金融関係になっており、住所は以下のようになっています。
>4d Salisbury Road, Weston-Super-Mare, Somerset, United Kingdom, BS22 8EW
これもまた「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証でしばしば登場しているサイトです。例えば上で検証したCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドやプラスマーケットなどの法人登録の住所が同じ住所です。さらにCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドの検証の中で同じ住所が法人登録上の住所とされているリストがありますから参照してください。
そしてこの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は以下に示すMA, Youhongという中国国籍、中国在住の人物です。
この中国人経営者の中国における住所は以下のようになっています。
>No.10, Group 2, Wei Village, Taiping Town, Jingyang County, Shanxi Province, China, 713707
これは中国陝西省咸陽市 (かんよう-し)涇陽県 (けいよう-けん) 太平镇という地域の住所のようです。そしてこの住所と完全に同じではないもののかなり近い住所が一連の中国系と思われる詐欺サイトの法人登録上の経営者の住所として何度か登場しています。例えば「検証47」で検証したEOSグロバールインベストメントリミテッド (https://www.eosglobalinvesting.com/Jp) に対応すると思われるイギリスの法人登録の経営者情報で経営者となっているZHANG, Yifeiの中国の住所は以下のようになっています。
>No.10, Group 1, Wei Village, Taiping Town, Jingyang County, Shanxi Province, China, 713707
MISNEAグローバルリミテッドの経営者であるMA, Youhongの住所と比較すると「Group 2」と「Group 1」の違いしかありません。
さらに例によってこれら3つのサイトのWho Is 情報についても調べてみました。まずファーリーチキャピタルのサイトのWho Is 情報を以下に示します。
まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年10月22日になっています。イギリスの法人登録の日付は2021年10月27日でしたから5日しかずれていません。やはりイギリスの法人登録はここで検証しているファーリーチキャピタルのサイトに対応するものである可能性が高いと考えます。そして赤枠で囲った部分にある登録者の情報は以下のようになっています。
登録機関名: FAR REACH CAPITAL LTD
登録者所在地: 香港
情報が断片的すぎますし、イギリスの法人登録の経営者は福建省在住となっていたので香港という記述に矛盾があるようにも感じますがやはり中国との繋がりが示されています。
次はゴールデンレインインベストメントのサイトのWho Is 情報です。
黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年7月16日です。イギリスの法人登録の日付は2021年7月9日でしたから7日しかずれていません。そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報をまとめて以下に書き出します。
登録者名: lin tao
登録機関名: Golden Rain Investment Co., Ltd
所在地: 中国・香港
電話番号: +86.13026225111
メールアドレス: jinc78200@gmail.com
登録者名は中国系かと思われる個人名になっています。そして所在地が香港になっていますが電話番号は香港の国番号である[+852]ではなく、中国の国番号である [+86] から始まっています。そしてメールアドレスがありますが無料登録できるgmailのアドレスです。記述の信頼性は低いと判断せざるを得ません。
最後はMisneaグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報です。
まず黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年9月15日となっています。イギリスの法人登録の日付は2021年9月14日ですからほぼ一致しています。そして赤枠で囲った部分にある登録者の情報は
登録者名: WW SS
メールアドレス: wangjianlin653@gmail.com
電話番号: +86.13022221112
登録者名の「WW SS」は意味が分かりません。メールアドレスはやはり無料登録できるgmailのアドレスですが最初の部分「wangjianlin」は登録者の氏名を示しているようにも思われます。そして電話番号はやはり中国の国番号である[+86]から始まっています。
Who Is 情報からも3つのサイトのいずれもが中国との繋がりを示しているようです。
ともかく改めて結論するまでもなく、本項で検証した3つのサイトについても信用出来るサイトとは到底思われません。これらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
※付記
FAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル) という同名でURLアドレスが微妙に違うだけのサイトが新たに見つかってきました。同じグループによる詐欺サイトと思われ、以下で検証しているので参照してください。
●FAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://www.farreach-fx.com/Jp)
●Prema (https://premaforex.com/Jp)
●Kiplar (https://en.kiplar.com/)
いずれも画像検索で見つかってきたサイトで最初のファーリーチキャピタルと3番目のKiplarについては上で検証したFAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://farreachfx.com/Jp) やKiplar (https://www.kiplar.org/) とサイト名やURLアドレスが極めてよく似ているだけでなく、サイトの見た目も非常によく似ています。2番目のPremaも見かけは上で検証したサイトと非常によく似ています。まずそれぞれのサイトのサイト冒頭部のキャプ画像を順に示します。
▼ファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp) [表示言語選択肢:英語、中国語、日本語、香港語、タイ語]
▼Prema (https://premaforex.com/Jp) [表示言語選択肢:英語、日本語、香港語、韓国語、スペイン語、ドイツ語]
▼Kiplar (https://en.kiplar.com/) [表示言語選択肢:英語、アラビア語、ポルトガル語、ロシア語、アゼルバイジャン語、フランス語、中国語、タイ語、スペイン語]
これら3つのサイトの冒頭部は上で検証した幾つかのサイト、特にファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp)、ゴールデンレインインベストメントカンパニーリミテッド (https://www.goldenrainltd.com/Jp)、Misneaグローバルリミテッド (http://www.misneaglobal.com/Jp) の3つのサイトの冒頭部に非常によく似ています。以下には比較の為にファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp) のサイト冒頭部を再掲しますが明らかに本項で検証している3つのサイトと酷似しています。
また左下は今回検証対象としているファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp) のロゴ、右下は以前に検証したファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp) のロゴの拡大です。全く区別出来ません。
さらにこの冒頭部に続いてはサイトの特長を4項目にまとめて説明している部分が出てきます。この部分のキャプを以下に表題と同じ順 (ファーリーチキャピタル → Prema →Kiplar) で示します。
さらにこの部分についても比較の為にファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp) の相当部分のキャプを以下に再掲します。この部分でも明らかに本項で検証している3つのサイトと酷似しています。
また以前に書いたファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp) などの検証で4つの特長の項目の内、左下の「より良い価格設定」という項目の記述がサイト名に対応しておらず、「PlusMarket Ltd 」になっていておそらくサイトをコピペで作った際の修正忘れであることを指摘しました。本項で検証対象としているファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp) とPremaの場合も相当部分に同じ修正忘れがあるようです。左下がファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp) のサイトからの当該部分の拡大図、右下がPremaのサイトからの拡大図です。
いずれのサイトでも
>多機能のPlusMarket Ltdプラットフォームエンジンを
と書かれていますが、「PlusMarket Ltd」の部分はそれぞれのサイト名、つまり「FAR REACH CAPITAL」あるいは「Prema」と書いてあるべきでしょう。この部分について英語表記を選択してみると左下に示したファーリーチキャピタル (https://www.farreach-fx.com/Jp) の場合も右下に示したPermaの場合もそれぞれのサイト名が正しく示されています。
「PlusMarket Ltd 」のサイトをコピペしてこれらのサイトを作った際に日本語版でのみ修正を忘れた結果こうなっているとしか思われません。
このサイトの特長を説明する部分に次いでは取引対象説明する部分が出てきます。この部分についてもキャプを以下に表題と同じ順 (ファーリーチキャピタル → Prema →Kiplar) で以下に順に示します。
この部分でも3つのサイトは互いに酷似していますし、以下に再掲したファーリーチキャピタル (https://farreachfx.com/Jp) の相当部分の相当部分と比べても全く同じに見えます。
次に連絡先情報を探しましたが開示されている情報はわずかです。脚注部分に記されている連絡先情報のキャプを表題と同じ順 (ファーリーチキャピタル → Prema →Kiplar) で以下に順に示します。
記されている情報を以下にまとめて書き出します。
▼ファーリーチキャピタル
メールアドレス: support@farreachfx.com
▼Prema
メールアドレス: support@premaforex.com
▼Kiplar
電話番号: +18194860127
メールアドレス: assistance-en@kiplar.com
住所: Beachmont Business Centre, Suite 76, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines
ファーリーチキャピタルとPremaについてはメールアドレスが1つ記されているだけで話になりません。最後のKiplarについてのみメールアドレスに加えて電話番号とセントビンセント・グレナディーンの住所が記されています。この住所の「Beachmont Business Centre」を検索しても似たような住所がかなり多くの金融関係のサイトで使われていることは確認出来るものの「Beachmont Business Centre」自体がどういう場所なのかはっきりしません。しかしセントビンセント・グレナディーンは有名な租税回避地であること、セントビンセント・グレナディーンのFinancial Services Authority (金融サービス委員会、http://svgfsa.com/) からセントビンセント・グレナディーンではFX業者やバイナリーオプション業者に金融ライセンスを付与しないという声明が出ていることなど考えるとこの住所はオフショア業者を利用した名目だけの住所である可能性が濃厚と考えます。電話番号も国際電話の国番号リストを調べてみるとセントビンセント・グレナディーンの国番号は [+1-784] となっており、記されている電話番号 (+18194860127) に当てはまりません。
殆ど連絡先情報が開示されていないということで各サイトのWho Is 情報も確認しましたがいずれのサイトでも登録者に関する情報は開示されていません。各サイトの登録・開設日のみ以下にまとめます。
サイト名 登録・開設日
ファーリーチキャピタル 2022年4月15日
Prema 2021年12月7日
Kiplar 2020年1月27日 (2021年12月28日アップデート)
さらに上に書いたFAR REACH CAPITAL (ファーリーチキャピタル https://farreachfx.com/Jp) の検証で対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかること、法人登録上の経営者がWU, Fu Shouという中国国籍、中国在住の人物であることを指摘しました。この法人登録は本項で検証したFAR REACH (ファーリーチ https://www.farreach-fx.com/Jp) のサイトも共有しているものと考えられます。
一方でKiplarのサイトについては以前に上で同名のサイト、Kiplar (https://www.kiplar.org/) を検証した際に対応するイギリスの法人登録が存在する可能性を考えて探してみたものの見つかりませんでした。今回、改めてKiplarという法人の登録がイギリスにないか検索してみましたがやはり見つかりません。しかし表題2番目のPremaについては同様にイギリスの法人登録を探してみるとそれらしき法人登録が見つかってきました。以下に見つかってきたPremaのサイトに対応すると思われるイギリスの法人登録のキャプを示します。
法人名は「PREMA CAPITAL LIMITED」となっています。法人登録の日付は2021年12月10日です。PermaのサイトのWho Is 情報に記されていたサイトの登録・開設日が2021年12月7日ですから3日しかずれていません。さらに業種が金融関係になっていて矛盾がありません。さらに住所が以下のようになっています。
>Apartment 1804 55 Upper Ground, London, England, SE1 9EY
この住所は「検証13」以降の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で繰り返し登場している住所の1つであり、具体的には以下のサイトに対応すると思われる法人登録の住所が同じです。
「検証27」 AREインターナショナルフォレックス → 法人登録
ハメンプライムリミテッド → 法人登録
「検証48」 BOLONI CREATET FXカンパニーリミテッド → 法人登録
Kraemfxトレーディングカンパニーリミテッド → 法人登録
「検証50」 ロフティーフォレックスリミテッド → 法人登録
アクチュアリーフォレックスグローバルリミテッド → 法人登録
「検証51」 DACLANDキャピタルリミテッド → 法人登録
INTERVATE キャピタルマネージメント → 法人登録
「検証54」 ウィルターマネジメントリミテッド → 法人登録
MokFXグローバル → 法人登録
これは架空住所の疑いが濃厚でしょう。さらにこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下に示すLIANG, Shouyiという中国国籍・中国在住の人物が唯一の経営者として登録されています。
やはりこの法人登録はここで検証しているPermaのサイトに対応した法人登録であると思われ、同時にPermaなどのサイトを実質的に運営しているのは中国系の詐欺グループである可能性が高いと考えます。
言うまでもありませんがこれらのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。
●Fu Da Tian Hui Global Limited (Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド https://www.fudafx.com/Jp)
●EasyTrade (イージートレード https://easy360bit.com/)
これらは画像検索で見つかってきたサイトで明らかに本ページで検証しているサイトと似ており、同じグループによるサイトと思われます。まずFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのサイト冒頭のキャプを以下に示します。
表示言語の選択肢は右にプルダウンメニューのキャプを示しましたが英語、香港語、日本語、ドイツ語となっています。このサイト冒頭部は明らかに上で検証したCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなどのサイトに酷似しています。
次はイージートレードのサイト冒頭部のキャプを示します。
こちらのサイトの表示言語は英語と中国語からの選択になっています。こちらは上で検証したCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなどのサイトと酷似しているとまでは言えませんが背景の画像や左下のモニターにチャートが映っている部分などは明らかに同じ画像の使い回しでしょう。同じグループによるサイトである可能性が極めて濃厚です。
さらにこれら2つのサイトが上で検証したCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなどのサイトとにているのはこの冒頭部だけではありません。冒頭部に続いてはCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドなどのサイトと同様にスマートフォンが3台扇形に並ぶ画像が出てきます。まずFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのサイトで日本語表示を選択した場合のキャプ画像を以下に示します。
上のキャプ画像で赤枠で囲って強調してありますがFu Da Tian Hui Global Limitedというサイト名が記されているのが確認できます。ところがこのFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのサイトで英語表記を選択した場合にはやはり以下にキャプを示しますが異様なことになります。
こちらも赤枠で囲って強調してありますが英語表記を選択すると「Fu Da Tian Hui Global Limited」のサイトなのになぜか「Carrod Securities Co Ltd」と書いてあります。ちなみにこのFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのサイトでは日本語、英語以外に香港語、ドイツ語での表記を選択することが可能ですがいずれの場合もFu Da Tian Huiグローバルリミテッドというサイト名が正しく表示されるようです。どうやらこのサイトはCMMCIセキュリティーズインフォメーションカンパニーリミテッドのサイトをテンプレートにして部分的に改編することで立ち上げたサイトのようです。英語表記の場合にのみサイト名を置き換えるべき部分を置き換えるのを忘れた為にこういう異様なことになっているものと思われます。
一方のイージートレードのサイトにも以下のキャプに示しましたがこのスマートフォンが3台並ぶ画像が出てきます。
添えられている文章が少し変化していますがやはりイージートレードのサイトも同じテンプレートから作られたサイトであると判断します。
次にそれぞれのサイトの連絡先情報を確認します。まずFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのサイトですが以下のキャプに示したメールアドレスがあるだけです。
>グローバルカスタマーサービス
>Email:support@fudafx.com
「皆様の御来店を心よりお待ちしております」と書いてあるのに住所の記載がないというのは明らかにおかしいです。そこでさらに探してみると会社概要のページに以下のキャプに示す記述があることに気が付きました。
>英国で設立され
>イギリスに登録しています。
といった記述があるのでイギリスに住所があることになりますが、その具体的な住所はやはり記述がありません。
一方のイージートレードのサイトには右のキャプに示したオーストラリア・メルボルンの住所や電話番号、メールアドレスが記されています。
>Headquater - Melbourne
>Level 6, 360 Collins Street, Melbourne, VIC 3000, Australia
>Phone: +61 (3) 8373 4800
>E-mail: support@etfxi.com
>Official Website: www.etfxi.com
電話番号はオーストラリアの国番号 [+61]から始まっていて一応矛盾がありませんがオーストラリアの住所については後述します。
しかしここで非常に奇妙なのは最後の行です。
>Official Website: www.etfxi.com
と書いてありますがこのイージートレードのURLアドレス (https://easy360bit.com/) とは全く異なります。
さらに右のキャプはイージートレードのサイトの左上にあるロゴの部分を示しているのですがこのロゴの部分はリンクになっていてそのリンク先のURLアドレスが以下のようになっています。
https://etfxi.com/en/index.php
このURLアドレスは連絡先情報に「Official Website」として記されていたURLアドレスと一致します。しかしこのリンクをクリックしても「このページは動作していません」という表示が出てどうやら閉鎖されているようです。
そこで調べてみるとここに記されている謎のURLアドレスのイージートレードのサイトが最近まで存在していた形跡が見つかってきました。以下は謎のURLアドレス自体をGoogle検索して見つかった別個のイージートレードのサイトの痕跡です。
Googleのキャッシュにデーターが残っているということはサイトが閉鎖されたのは比較的最近のことと思われますが、イージートレードがなぜURLアドレスを変更しているのか全く理解できません。仮に何らかの理由でURLアドレスの変更が必要になったとしても旧サイトから新しいサイトに移行したことの告知が用意されるとか、旧サイトから新サイトにリダイレクトされる設定になるのが普通でしょう。旧サイトの存在をなかったことにして同じ名称の新サイトを立ち上げているとしか思えない状況には強い不審を感じざるを得ません。
イージートレードの連絡先情報に戻りますが、記されていたオーストラリア・メルボルンの住所は実在の住所のようです。しかし本当にイージートレードの事業実態がこの住所に存在しているかどうか確認する為にまずオーストラリアの法人登録検索サイト、Australian Business Register (ABR) の検索ページで「EasyTrade」の登録を探してみましたがそれらしき登録は見つかりません。本当にイージートレードの事業実態がオーストラリアにあるのか判然としません。
そこで次にFu Da Tian Huiグローバルリミテッド、イージートレードのWho Is 情報を確認してみました。まずFu Da Tian HuiグローバルリミテッドのサイトのWho Is 情報を以下に示します。
まず黄色の枠で囲った部分を見るとサイトの登録・開設日が2021年8月2日となっています。この検証は2021年9月半ばに書いているので開設から1ヵ月半ほどしか経過していない新しいサイトということになります。さらに赤い枠で囲った部分に運営者に関する情報が記されています。記されている情報をまとめて以下に書き出します。
登録者名: Li Yifan
登録機関名: Fu Da Tian Hui Global Limited
住所: 香港・中国
電話番号: +86.13000882333
メールアドレス: fudatian888@gmail.com
具体的な連絡先情報がようやく出てきましたが、登録者はLi Yifanという中国系ではないかと思われる名前、さらに住所は香港となっています。しかし電話番号の国番号部分は香港の国番号である[+852]ではなく中国の国番号である[+86] となっています。そしてメールアドレスが記されていますが無料登録できるgmailのアドレスです。所在地と電話番号に矛盾はありますがやはり運営者は中国に本拠がある可能性が高いように思います。
次にイージートレード (https://easy360bit.com/) のWho Is 情報を示しますがついでに閉鎖された方のイージートレードのサイト (https://etfxi.com/en/index.php) のWho Is 情報も示します。
まずそれぞれのWho Is 情報の黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日を見ると以下のようになっています。
イージートレード (https://easy360bit.com/): 2020年9月17日
イージートレード (https://etfxi.com/en/index.php): 2020年5月21日
予想通り既に閉鎖されているサイトの方が古いサイトですが、本項の検証対象である方のサイトも開設から1年ほど経過していることが分かりました。この手のサイトとしてはかなり息が長い方です。そしていずれのサイトでも赤枠で囲った部分に記されている登録者が「EASYTRADE MARLETS LTD」となっており、所在地はGBとなっています。これはグレート・ブリテン、つまりイギリスを意味すると思われ、既に閉鎖されている方のサイトについてのみさらにロンドンと記されています。会社概要に「英国で設立され」と書いてあったFu Da Tian Huiグローバルリミテッドの場合と同様にイギリスに拠点がある可能性が出てきました。
そこで次にFu Da Tian Huiグローバルリミテッド、イージートレードについてイギリスの法人登録を探してみました。するといずれについてもそれらしき法人登録が見つかってきました。まずFu Da Tian Huiグローバルリミテッドのものと思われる法人登録を以下に示します。
法人登録の日付は2021年7月30日となっています。Who Is 情報にあったサイトの開設日が2021年8月2日ですから3日ほどずれているだけです。そして住所は以下のようになっています。
>Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH
この住所は「検証13」以降で検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で既に登場している住所で例えば上で検証しているゴールデンレインインベストメントの場合もこの住所が法人登録上の住所になっています。一連の検証で同じ住所が法人登録上の住所になっているサイトのリストはゴールデンレインインベストメントにありますから参照してください。そしてこの住所にはこれ以外にもかなり多くの法人登録がされているようであり、架空住所の可能性が疑われます。そしてこの法人登録の経営者情報を見ると以下のキャプに示したLING, Chunyangという中国国籍、中国在住の人物が経営者となっています。
そしてこの人物の中国の住所が書いてあります。
>No.8, Group 1, Liu Village, Taiping Town, Jingyang County, Shanxi Province, China, 713707
この住所を漢字で書くと陝西省 (せんせいしょう) 咸陽市 (かんようし) 涇陽県 (けいようけん) 太平镇 (たいへいちん) ということになるようです。そもそもFu Da Tian Huiグローバルリミテッド (香港語表記では富达天汇环球有限公司) という社名からして英語圏の社名とは思えませんし、イギリスの法人登録は名目だけで事実上の本拠はやはり中国という可能性が濃いように思います。「
次にイージートレードのものと思われるイギリスの法人登録を示します。
まずこの法人登録の日付は2020年5月22日になっています。閉鎖されたイージートレードのサイトの開設日が2020年5月21日ですから1日しかずれていません。この法人登録がここで検証しているイージートレードに対応するものである可能性が高いと考えます。そして赤い文字で書いてありますが提出すべき書類の提出期限が守られていないということで法人登録の取り消しが予告されている状況になっているようです。
住所は以下のようになっています。
>42 Upper Berkeley Street, Marylebone, London, United Kingdom, W1H 5PW
この住所を検索してみると以下に示したDAVINVIというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致するようです。架空住所の疑いが濃厚です。
そして経営者情報のページを見ると以下に示したHIDAYAT, Taufikというインドネシア国籍、インドネシア在住の人物が唯一の経営者になっています。
残念ながらこの人物のインドネシアの住所は開示されていないようですがオーストラリアに本社があることになっているのにイギリスに法人登録があって経営者がインドネシア在住という状況は異様です。イージートレードには中国との結び付きを示すような情報は全く出てきませんがこのページで検証している他のサイトと似ていることは疑いなく、組織的な繋がりからやはり中国のグループによる詐欺サイトの疑いが充分に考えられると思います。
現時点ではこれらのサイトに勧誘されたとか、出金出来なくなったといった情報が確認されているわけではありませんが、危険なサイトの疑いは非常に濃く、これらのサイトでの投資は到底推奨できません。
●Tinkle international Ltd (ティンクルインターナショナルリミテッド https://www.tinklejp.com/jp/)
Yahoo知恵袋に質問が出てきたサイトで上で検証してきたサイトと非常によく似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと考えられます。まずYahoo知恵袋に出てきたこのサイトに関する質問を引用します。
ティンクルインターナショナルのサイト名とURLアドレスだけが示されていて詐欺かどうかを質問していますが、残念ながらどういう経緯でこの質問をしているのか全く情報がりません。ティンクルインターナショナルでの投資を勧誘されている可能性が高いものと推測されます。
とにかくこの質問投稿に示されていたサイトにアクセスしてみました。以下にサイト冒頭部の画像を示します。
▼ティンクルインターナショナルリミテッド (https://www.tinklejp.com/jp/) [表示言語:日本語のみ]
このサイトを見て直ぐに気が付きましたが、このサイトは上で検証してきたCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッド以下のサイトと非常によく似ています。比較の為にCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイト冒頭部の画像を以下に再掲します。
▼Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド (https://carrodsecurities.com/Jp) [表示言語:英語、フランス語、日本語、中国語]
ティンクルインターナショナルリミテッドとCarrodセキュリティーズカンパニーリミテッドのサイトが互いに非常によく似ているのは間違いありません。ティンクルインターナショナルのサイトで最も特徴的なのは日本語にしか対応していないことかもしれません。
さらにティンクルインターナショナルのサイトがCarrodセキュリティーズカンパニーなど上で検証対象としてきた一連のサイトと非常によく似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば以下は何の為に存在しているのかよく分かりませんが、ティンクルインターナショナルのサイトで「「取引」だけではない。」と題された部分の画像です。
これと明らかによく似た部分が上で検証してきた一連のサイトでも確認されています。以下はCarrodセキュリティーズカンパニーのサイトで確認されていた相当する部分の画像です。説明文は微妙に異なっていますが内容的にはティンクルインターナショナルのサイトの説明文と一致しています。
ティンクルインターナショナルのサイトは間違いなくCarrodセキュリティーズカンパニーなど上で検証対象としてきた一連のサイトと同じテンプレートから同じグループによって立ち上げられたサイトでしょう。
ところがティンクルインターナショナルのサイトの脚注部分に示されている連絡先情報は以下のようになっています。
>日本営業部住所: Tokyo, Minato City, Roppongi, 3 Chome-1-1 六本木ティーキューブ
>電話番号:08025782300
>本店所在地:355 South Teller Street, Suite 800, Lakewood, CO 80226, US.
>Email: info@tinklejp.com
日本語にしか対応していないサイトなので当然とも言えるのかもしれませんが、「日本営業部」の住所として日本の住所が記されています。漢字表記は以下のようになるものと思われます。
>東京都港区六本木3丁目1-1 六本木ティーキューブ
この六本木ティーキューブは実在するオフィスビルですが地上27階、地下1階という高層ビルなのに住所に階数や部屋番号が示されていません。電話番号は080から始まる携帯電話の電話番号ですし、このオフィスビルにのティンクルインターナショナルの日本営業部が実在するかどうかについては疑問があります。
さらに本社の住所としてアメリカのコロラド州の住所 (355 South Teller Street, Suite 800, Lakewood, CO 80226, US.) が記されています。しかしこの住所を検索すると以下に示すALLIANCE Virtual Officeというバーチャルオフィス業者の拠点の住所と一致します。
アメリカの本社についてはこのバーチャルオフィスの住所があるだけで電話番号が示されていませんし、まず間違いなく架空住所でしょう。
Carrodセキュリティーズカンパニーなどの場合にはイギリスに対応している可能性が高い法人登録が見つかっているということでティンクルインターナショナルについてもイギリスの法人登録を検索してみましたが、該当するような法人登録は見つかりません。
さらに例によってティンクルインターナショナルのサイトのWho Is 情報も確認してみましたが登録者に関する情報は全く開示されていません。サイトの登録・開設日は2023年8月18日になっています。
このサイトでの投資は推奨できません。
尚、2024年1月上旬に確認したところ、このサイトは何の告知もなく既に閉鎖されているようです。