検証25

本ページで検証するサイトはいずれも金融庁のサイトで公表されている金融商品取引業者の登録リストに該当が見つかりません。一方でこれらのサイトの大半は日本語表示に対応しており、さらに少なくとも一部については日本人に向けた勧誘、被害報告が確認されています。明らかに違法な無登録業者です。または本ページで検証するサイト全て同じテンプレートから量産されたと判断できるほど互いに酷似しており、同じグループによるサイトで間違いありません。

さらにこれらのサイトの内、グリーンスタンウエルス、IDFパワーウエルスについてはLINEの投資グループに招待し、サクラを動員して大金を入金させるという新たな手法で非常に大きな金額の被害が出ていることが確認されています。LINEの投資関係グループを利用した勧誘については「雑記2」にまとめがありますから参照してください。

削除の解除の再検討をお願いします。→ 雑記0

このサイトは最近、ニュースで頻繁に報道されているいわゆるSNS型投資詐欺、非常に被害者が多い中国系の詐欺グループと戦っているサイトです。このブログを削除 (閲覧不能) にしているのは詐欺グループに味方するも同然です。プラットフォーム企業としての社会的責任を考慮して頂けるよう配慮をお願いします。尚、このページで検証したサイトは2024年3月現在で殆どが何の告知もなく閉鎖されています。まともな投資サイトだったとは思えません。残っているPUプライムという2つのサイトについては多数の被害報告が確認されています。

▼本サイトでの検証は名誉棄損に当たらないと考えます。→ 雑記1

「検証13」「検証14」「検証15」「検証16」「検証17」「検証18」「検証19」「検証20」「検証21」「検証22」「検証23」「検証24」に続いて中国系の詐欺グループによる可能性があるサイトについての検証13ページ目です。「検証26「検証27「検証28「検証29「検証30「検証31「検証32「検証33「検証34「検証35「検証36「検証37「検証38「検証39「検証40「検証41「検証42「検証43「検証44「検証45「検証46「検証47「検証48「検証49「検証50「検証51「検証52「検証53」「検証54「検証55」「検証56「検証57「検証58「検証59「検証60「検証61「検証62「検証63」「検証64」「検証65」「検証66」「検証67」「検証68」「検証69」「検証70」「検証71」「検証72」「検証73」「検証74」「検証75」「検証76」「検証77」「検証78」「検証79」にも続編があります。勧誘の手口などについては「検証13」の冒頭を参照してください。このページで検証するのは以下のサイトです。 


●Smart contract group (スマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractlimited.com/index.html)

●Smart contract group (スマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractslimited.com/index.html)

●LEOCRYPTOTRADE (レオクリプトトレード https://leocryptotrademarkets.com/)

●PACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/)

●PU Prime (PUプライム https://jp.puprime.com/)

●PU Prime (PUプライム https://jp.puprime.net/)

●DEFI Investment Limited (DEFIインベストメントリミテッド https://jp.defiinvestmentlimited.com/)

●Idealkind Market (アイデアルカインドマーケット https://www.idealkind.com/jp/index.html)

●FOGEE (https://www.fogee.vip/index8.html)

●GARDALA (http://www.gardala.com/jp/index.html)

●NODE CAPITAL GROUP (NODEキャピタルグループ http://www.ncgforex.com/jp/)

Greenstan Wealth (グリーンスタンウエルス https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html)

●Greenstan Wealth (グリーンスタンウエルス https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)

●IDFPOWER WEALTH (IDFパワーウエルス https://www.idfpowerio.com/jp/index.html)

●Fasonla Wealth Limited (Fasoniaウエルスリミテッド https://www.fasonlajp.com/jp/index.html)

●Fasonla Wealth Limited (Fasoniaウエルスリミテッド http://www.tradingtech.jp/jp/index.html)


まず以下の2つのサイトを検証します。

●Smart contract group (スマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractlimited.com/index.html)

●Smart contract group (スマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractslimited.com/index.html)

非常に分かりにくいですがURLアドレスをよくよく見ると2つ目のサイトのURLアドレスは途中に「s」が加わっていて1文字多いです。URLアドレスがほんの少し変わっただけで2つのサイトの内容は見分けることが出来ません。どうやら1つ目のサイトが閉鎖されて代わりに立ち上げられたのが2つ目のサイトのようです。2つ目のサイトについては検証を書き終わった後で確認されたので以下の検証は1つ目のサイトを元に書いてあり、2つ目のサイトについては本項最後の付記2で説明します。

そもそもスマートコントラクトグループはYahoo知恵袋に複数の投稿が出てきたことで存在に気が付いたサイトです。まずそれらの投稿を引用します。

2021年4月20日投稿

よほど広範に勧誘が行われているらしく、わずか10日ほどの間に少なくとも6件の質問投稿が出ており、回答者の中にも勧誘されたという人がいるようです。勧誘者については記載のある投稿では「ロシア人女性」「マッチングアプリで出会ったタナカモモコ」「マッチングアプリで知り合ったシンガポール女性」「ネットで知り合った方」となっておりやはりネットで知り合った人、特に外国人である場合が多いようです。勧誘の経緯、手口は「検証13」の冒頭で説明した中国系と思われる詐欺グループの勧誘手口に一致しているように思われます。

そしていずれの場合もここで検証するスマートコントラクトグループのサイトに誘導されたようです。そして以下がスマートコントラクトグループのサイトの冒頭部のキャプです。

FX以外にも貴金属、原油先物、株式指数など「200以上の金融商品」が取引できるとなっていますがこの点についてはまた後述します。表示言語の選択肢は以下のキャプにプルダウンメニューを示しましたが日本語以外に17も用意されています。

但しイギリス国旗のアイコンでEnglish (英語) という選択肢の横にカナダ国旗と「Canada」という選択肢もあって意味がよく分かりません。「Canada」を選択してみても表示されるのは英語のようでイギリス英語とカナダ英語では微妙な違いがあるのかもしれませんがよく分かりません。それ以外の表示言語の選択肢は中国語、香港語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、ロシア語、マレー語、インドネシア語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語となっています。

次に連絡先情報についてですが開示されているのは以下に示すメールアドレスとイギリスの住所だけです。

>Eメール support@smartcontractlimited.com

>住所 275 NEW NORTH ROAD LONDON UNITED LINGDOM N1 7AA

電話番号とか運営者に関する情報は開示されていません。また住所は「UNITED LINGDOM」となっていますがこれは「UNITED KINGDOM (イギリス)」の誤記でしょう。

さらに「私たちについて」というページを見ると簡単な会社沿革、年表のようなものがあり、以下のキャプに示しましたがスマートコントラクトグループは「2015年にイギリスで設立された」となっています。

とにかくイギリスで設立されて現在でもイギリスが住所になっていること、「検証13」以降で検証している類似の中国系と思われるサイトでしばしばイギリスの法人登録が見つかることからスマートコントラクトグループについてもイギリスの法人登録を探してみたところあっさりとスマートコントラクトグループのものと思われる法人登録が見つかってきました。以下にキャプを示します。

この法人登録はスマートコントラクトグループという法人名が一致しているだけでなく、法人登録上の住所も

>275 New North Road, London, United Kingdom, N1 7AA

となっており、サイトの連絡先情報として記されていた住所、

>275 NEW NORTH ROAD LONDON UNITED LINGDOM N1 7AA

とミススペルと思われる「LINGDOM」の部分を除いて一致しています。この法人登録がここで検証しているスマートコントラクトグループのもので間違いないと思われます。

そしてこのイギリスの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われるサイトの検証で何度も登場している住所です。具体的には以下のサイトのイギリスの法人登録上の住所が全く同じ住所になっています。

「検証15」:ETHBTC インベストメントリミテッド法人登録

「検証16」:Hui Deli グローバルリミテッド法人登録

「検証18」:ETHBTC インベストメントリミテッド法人登録

「検証28」8848グローバルリミテッド  → 法人登録

「検証29」:XINHAOインターナショナル → 法人登録

「検証77」:キャピタル IM リミテッド法人登録

さらにこの住所はこれらのサイトの検証でも指摘しましたがN1 Mailboxというバーチャルオフィス業者の拠点の住所に一致します。架空住所の疑いが濃厚です。

再びイギリスの法人登録に戻りますが法人登録の日付は2021年1月14日となっており、この検証を書いている2021年5月初旬の時点で3ヵ月半ほどしか経過していない非常に新しい法人ということになります。しかし上で説明したようにスマートコントラクトグループのサイトの「私たちについて」というページにある会社沿革、年表にはスマートコントラクトグループが2015年に設立されたとなっていました。会社設立から法人登録まで5~6年もの時間が必要とは全く思えず、会社設立が本当に2015年だったかどうか極めて疑わしいです。

そしてこの法人登録にある経営者情報を見ると以下のキャプに示しましたが唯一の経営者として登録されているのはZHANG, Yifeiという中国国籍、中国在住の人物になっています。役職はCEO (最高経営責任者)となっており、1992年8月生まれですから2021年5月現在で28歳ということになります。

法人登録時の提出書類を見るとこのZHANG, Yifeiという人物が100%の株主にもなっていますが中国の現住所については情報がありません。とにかくスマートコントラクトグループについても実際の運営は中国のグループである可能性が極めて高いと考えざるを得ません。さらに以下にはスマートコントラクトグループのサイトのWho Is 情報のキャプを示します。

このWho Is 情報を見るとサイトが登録・開設された日付 (Creation Date)が2021年1月14日となっています。まさに上で示したイギリスの法人登録の日付と同じであり、上で引用したイギリスの法人登録が確かにここで検証しているスマートコントラクトグループのものであることは間違いないでしょう。そしてやはりスマートコントラクトグループが2015年設立であるというサイトにあった記述は事実とは思えません。そして上のキャプに見えるようにサイトの登録者はXian Sheng Chenという中国系と思われる名前の人物になっており、メールアドレスと電話番号が記されています。

メールアドレス: 820488124@qq.com

電話番号: +86.18928434803

「@qq.com」というドメイン名のメールアドレスは一連の検証でしばしば出てきていますが中国の大手IT企業・テンセントが提供するフリーのメールアドレスです。そして電話番号も[+86]という中国の国番号から始まっています。このWho Is 情報からもスマートコントラクトグループの運営は中国のグループである可能性が非常に高いように思われます。

そして2021年1月14日に開設されたばかりのサイトであることが判明しましたが一方でスマートコントラクトグループのサイトには以下のような記述があります。

世界120ヶ国以上に5万人を超える顧客がいると書いてあるのですが、アクセス状況を解析できるサイトでスマートコントラクトグループのサイトへのアクセス状況を調べてみると2021年5月上旬現在で以下のキャプに示しましたが検出限界以下のアクセスしかないという結果になります。5万人以上の顧客がいるなど到底真実とは思えません。

最後に「検証13」以降で検証してきた中国系の詐欺グループによる可能性が高い一連のサイトではしばしば同じテンプレートから作られたと思われるサイトが見つかっていますが、このスマートコントラクトグループのサイトについても同じテンプレートから作られたと思われるサイトが見つかってきたので以下で説明します。まず以下はスマートコントラクトグループのサイトの「About Us (英語版)」のページからのキャプです。

スマートコントラクトの拠点がオーストラリア、スペイン、マレーシア、セーシェル、カナダ、キプロスにあるとか200種類以上の投資対象を扱っているといったことが1つ目の文節に書いてあります。さらに2番目の文節には世界の120以上の国あるいは地域の顧客にサービスを提供しているといったことが書いてあります。これら2つの文章の主語は当然ですが「Smart Contract」となっています。ところがこの「About Us」に相当する日本語版の「私達について」というページのキャプを以下に示します。

基本的に英語版のページに記されていた内容が日本語訳されているだけなのですが、問題は2つ目の文節の主語の部分です。赤枠で囲って強調してありますがこの日本語版では主語が「Smart Contract」ではなく、「パシフィック・ユニオン」となっています。

さらに以下は英語サイトの投資対象を説明するページのキャプです。外貨、貴金属、コモディティ、株式指数、株式、仮想通貨が取引できるといったことが書いてありますがその主語は以下のキャプで青枠で囲った部分にありますが「Smart Contract」という本サイトの名称と一致しています。

ところがこの部分に相当する日本語のサイトの記述を見ると以下のようになっています。

何とここでも赤枠で囲って強調しましたが主語が「スマートコントラクト」ではなく「パシフィックユニオン」になっています。さらにサイト冒頭部分はスライドショー形式で6パターンの背景画像が次々と入れ替わるようになっているのですがその入れ替わる背景画像の中に以下のキャプに示したものがあることにも気が付きました。会社の受付にありそうなPACIFIC UNION (パシフィックユニオン) というロゴの画像が背景画像として使われているのです。

これら3ヵ所に出てきた「パシフィックユニオン」の意味が当初は全く分からなかったのですが、この手のサイトではしばしば非常によく似た兄弟サイトが存在している場合があることを思い出してこのスマートコントラクトというサイトにもサイト構築の際に原型とした兄弟サイトがあってその固有名詞の部分を書き換えなければならないところを書き換え忘れた為にこういうことになっているのではないかと考えて「パシフィックユニオン」のサイトを探してみました。すると案の定、スマートコントラクトグループのテンプレートになったと思われる「パシフィックユニオン」のサイトが見つかってきました。そのサイトについては次項で検証対象にしていますので併読してください。

結論として改めて書くまでもありませんが、最初に引用したYahoo知恵袋の投稿では既に被害事例が発生しているようですし、スマートコントラクトグループのサイトは極めて危険なサイトとしか思われません。このサイトについてもネットで勧誘が行われているようですが、勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。


※付記1

2021年6月にもYahoo知恵袋にマッチングサイトで知り合った自称・シンガポール人女性にスマートコントラクトグループでの投資を勧誘されたという投稿が出てきました。勧誘の経緯が詳しく書かれているので参考のために引用します。日本国内の銀行口座への入金を指示されたということなので日本国内にも銀行口座を用意したり、現金を回収するグループがいるものと思われます。

2021年6月14日投稿

以下も被害者からと思われる投稿です。

2021年6月22日投稿

この事例でも入金方法が国内の銀行の口座への振込みだったようです。日本国内に銀行口座を用意してお金を回収する役割を担う詐欺グループの一角がいることで間違いないものと思われます。

※付記2

表題2つ目のスマートコントラクトのサイトについて説明します。まず2021年6月末にYahoo知恵袋に以下の質問投稿が出てきました。

2021年6月30日投稿

経緯は全く不明ですが「ある方」にスマートコントラクトでの投資を勧誘されて「指定の口座」に35万円を送金したものの結局出金出来なくなってしまったようです。この質問を見てスマートコントラクトのサイト (表題の1つ目のサイト) を確認しようとしたところ、閉鎖されていることに気が付きました。サイトが閉鎖されているのに被害報告が出ているということから調べてみるとスマートコントラクトのサイトがほんの少しだけURLアドレスを変更してもう1つ立ち上げられたことが判明しました。これが表題の2つ目のスマートコントラクトのサイトです。サイト冒頭のキャプを以下に示します。

以下に再掲する1つ目の閉鎖されたスマートコントラクトのサイト冒頭のキャプと比較して何一つ違いが見つかりません。

閉鎖されたサイトと似ているのはこの冒頭部だけではありません。例えば連絡先情報の部分を比較します。まずは新しく見つかってきたサイトの連絡先情報のキャプです。

以下に再掲した閉鎖されてしまった1つ目のサイトの連絡先情報のキャプと全く同じです。

2つのサイトの違いはWho Is 情報を見るとようやく確認出来ます。新しいサイトのWho Is 情報は以下のようになっています。

このWho Is 情報で注目するべき部分を以下に抜粋します。

登録者: andy liu (Smart contract group limited)

メールアドレス: whd536085@outlook.com

電話: +86.13528763211

サイト開設日: 2021年6月17日

これを閉鎖された方のスマートコントラクトのサイトのWho Is 情報に記されていた情報と比較します。

登録者: Xian Sheng Chen (Smart contract group limited)

メールアドレス: 820488124@qq.com

電話番号: +86.18928434803

サイト開設日: 2021年1月14日

この4項目は互いに全て異なりますが登録者は共に中国系と思われる名前、電話番号も中国の国番号である[+86]から始まっています。運営はやはり中国に本拠がある可能性が高いです。開設日は5ヶ月ほど閉鎖されたサイトの方が古いです。この付記は2021年7月上旬に書いているので新しいサイトの方はまだ半月ほどしか経過していません。古いサイトの方は開設から半年もせずに閉鎖されたことになります。

別に詐欺サイトでなくても何らかの理由でURLアドレスを変更することはあるかもしれませんが古いサイトから新しいサイトにリダイレクトされる設定になっているか、あるいは新しいサイトに移行したことを説明する案内が出るのが当然でしょう。何の案内もなく古いサイトが閉鎖されてそっくり同じとしか思えない新しいサイトが立ち上がっているという状況は明らかに危険です。以前のサイトについて悪評や警告が出てきたことに対応して新しいサイトが立ち上げられたとしか思えません。

スマートコントラクトのサイトでの投資を勧誘されても決して応じるべきではありません。


●LEOCRYPTOTRADE (レオクリプトトレード https://leocryptotrademarkets.com/)

●PACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/)

1つ目のレオクリプトトレードのサイトは上で検証したスマートコントラクトグループのサイトからの画像検索で見つかったサイトでスマートコントラクトグループと非常によく似たサイトです。2番目のパシフィックユニオンというサイトはスマートコントラクトグループの検証で説明しましたがスマートコントラクトグループのサイトに何度か名称が出てきたサイトであり、レオクリプトトレードのサイトで日本語表示を選択すると自動的にリダイレクト (転送) されるサイトでもあります。

まずレオクリプトトレードのサイトの冒頭部のキャプ (英語表示の場合) とさらに上で検証したスマートコントラクトグループのサイトを英語表示にした場合の冒頭部のキャプを以下に並べて比較します。

レオクリプトトレードとスマートコントラクトグループのサイトは互いに酷似しており、同じテンプレートから作られたサイトであることは間違いないと思われます。取引対象も外貨 (FX)に加えて貴金属、コモディティ、株式指数、株式、仮想通貨とスマートコントラクトグループの場合と同じです。

そして非常に違和感があるのですがレオクリプトトレードのサイトは未完成な部分があるようです。例えばメニューバーに「About Us」という項目があってさらにその中に選択肢として「About Us」「Contact Us」という項目があるのですがいずれの項目もアクセスしようとすると「Sorry, the page you are looking for could not be found. (申し訳ありませんが貴方が探しているページを見つけることは出来ませんでした)」というエラーメッセージが出るだけになっています。連絡先情報はトップページの下の方に以下のキャプに示しましたが電話番号とメールアドレスが記されているだけです。

電話番号は[+61]というオーストラリアの国番号から始まっていますが住所がないし、運営者情報もありません。情報開示は明らかに不適切です。

そして以下がレオクリプトトレードのサイトにある表示言語の選択肢を示すと思われるプルダウンメニューです。このプルダウンメニューから英語以外に日本語を含む16種類の表示言語が選択出来るように見えます。

しかし実際にこれら16種類の国旗アイコンをクリックして表示言語を英語以外に切り替えてみようとしましたがいずれの国旗アイコンをクリックしても表示言語が切り替わることはなく、表題の2番目のサイト、パシフィックユニオンのサイトに強制的にリダイレクト (転送) されてしまうのです。つまりレオクリプトトレードのサイトは実質的に英語表示にしか対応していません。レオクリプトトレードは到底信用出来るサイトとは思えません。

次にそのレオクリプトトレードのサイトから表示言語を切り替えようとすると強制的に転送されてしまうパシフィックユニオンのサイトを検証します。パシフィックユニオンという名称は上に書いたスマートコントラクトグループのサイトに意味不明な形でしばしば出てきた名称とも一致します。このパシフィックユニオンのサイトをテンプレートにしてスマートコントラクトグループのサイトが作られた可能性が考えられました。

まず以下がパシフィックユニオンのサイト冒頭のキャプです。

サイト冒頭部を見ただけでは特にスマートコントラクトグループやレオクリプトトレードのサイトに似ているようには見えません。「200以上の金融商品」といった似たような文言が使われているといった点では以下に再掲したスマートコントラクトグループのサイトに似ている部分もあるといえるかもしれませんが明確に似ているとまでは言えません。

取引対象となっている「200以上の金融商品」はスマートコントラクトグループ、パシフィックユニオンのいずれの場合でも外国為替、株式指数、貴金属、コモディティ、株式、仮想通貨の6つに分類されるもののようです。

また以下はパシフィックユニオンのサイトにある顧客数とか取引高を説明する部分です。

120ヶ国以上から10万人以上の顧客を集めているとか毎月の取引高がどれほどあるかといった説明が記されていますがこの部分とよく似た部分が以下のキャプを再掲しましたがスマートコントラクトグループのサイトにもあります。

数字の部分は必ずしも同じではありませんが、提供国 → 月間取引量 → 平均実行時間 → 実行された取引 → 世界中のクライアント (顧客) という項目の並び順は同じです。同じテンプレートから作られているとは言えませんが偶然とは思えない程度に似ている部分があることも確かであり、やはり2つのサイトには何らかの組織的な関係性があるように思われます。

次に連絡先情報ですが開示されているのは電話番号とメールアドレスだけのようです。

電話番号

>+248 4671 948

はセーシェルの国番号である[+248]で始まっています。この電話番号はセーシェルの電話番号ということになります。電話番号とメールアドレス以外には以下のキャプに示した「住所」という項目があるのですが世界地図に拠点のある国名が記されているだけで具体的な住所は全く開示されていません。

世界地図に示された拠点はカナダ、セントビンセント、スペイン、キプロス、セーシェル、オーストラリア、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ベトナム、香港、台湾、韓国となっているようです。どうして住所などを開示出来ないのか理解不能です。

連絡先情報に関連して「規制」というページには以下のキャプに示した記述があります。セーシェルで金融ライセンスを取得しているということのようです。

そこでセーシェルのFinancial Services Authority (FSA) のサイト (https://fsaseychelles.sc/) でパシフィックユニオンの金融ライセンス登録を探してみると以下のキャプに示した登録情報を確認しました。

>Pacific Union Limited

>Business Name: Pacific Union Limited

>Type: Securities Dealer

>Email: info@puprime.com

>Website: http://www.puprime.com

>Address: Office 2, 1st Floor, SAS Building, Providence, Mahe, Seychelles

メールアドレスやサイトのURLアドレスがここで検証しているパシフィックユニオンのものと一致するのでこれが検証対象であるパシフィックユニオンの登録で間違いないでしょう。

セーシェルの住所は検索してみましたが特に情報は出てきません。租税回避地として知られるセーシェルの住所に本当に事業実態があるかどうかは疑問でしょう。

さらに時期は不明ですがパシフィックユニオンのセーシェルFSAでの登録情報に変更があったようです。再び登録情報を以下に示します。

新たな住所は以下のようになっています。

>Office 102, House of Francis, Ile Du Port, Mahe, Seychelles

この住所は「検証60」で検証しているスイフトPUプライム (https://www.swiftpuprime.com/) およびスイフトFXシグナルズ (https://swiftfxsignals.com/)というサイトの脚注に記されているセーシェルでの住所ともなっていますが、実際にこの住所に何があるのかは不明です。

そこでさらにサイトを詳しく見ていくと以下に示した会社沿革に2015年に「オーストラリアにて設立」とあることに気が付きました。セーシェルについては2019年に「セーシェル事務所を設立」となっています。

セーシェル事務所とあるならばセーシェルにあるのは本社とは思えません。何処かに本社を移転したとも書いていないので素直に解釈すれば本社は創業の地であるオーストラリアにあると考えるのが普通でしょう。さらにサイトのWho Is 情報を以下に示します。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの開設日が記されており、2019年7月30日となっています。会社沿革に記されている2015年に会社創設という記述とかなりの開きがあります。会社創業から4年ほども公式サイトなしだったとは思えず、なぜこうなっているのか不明です。

そして赤枠で囲った部分に登録者の情報があります。登録機関名はPACIFIC UNION INTERNATIONAL PTY LTD、そして所在地情報がNew South Wales, AUとなっています。これはオーストラリアのニューサウスウェールズ州を意味します。どうやら実際の本拠はサイトに記されていたセーシェルではなくオーストラリアなのではないかと考えられたのでとりあえずオーストラリアの法人登録を検索できるサイトで「PACIFIC UNION」を探してみるとそれらしき法人登録が8件も見つかってきたのですが法人登録情報で開示されている情報が法人登録の日付と所在地の州名ぐらいに限定されているのでどれがここで検証しているパシフィックユニオンの法人なのか分かりません。以下に一応、見つかってきた法人登録を示します。

PACIFIC UNION PTY. LTD (法人番号:79 063 349 842)

登録日付:2000年4月18日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION CAPITAL PTY LIMITED (法人番号:32 001 424 602)

登録日付:2000年5月16日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION GROUP PTY LTD (法人番号:87 640 216 413)

登録日付:2020年4月8日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION INTERNATIONAL PTY LTD (法人番号:57 626 461 701)

登録日付:2020年9月1日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION PRIME PTY LTD (法人番号:70 604 743 213)

登録日付:2015年3月20日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION ENTERPRISES FAMILY TRUST (法人番号:95 228 556 024)

登録日付:2000年4月16日、所在地:ニューサウスウェールズ州

PACIFIC UNION FORTUNE GROUP PTY LTD (法人番号:57 154 958 399)

登録日付:2012年2月27日、所在地:ニューサウスウェールズ州

Pacific Union Group Australia (法人番号:51 005 648 993)

登録日付:2000年4月4日、所在地:ビクトリア州


最後の8番目のPacific Union Group Australia (法人番号:51 005 648 993)は所在地がビクトリア州になっているので候補から外すべきかもしれませんが他は全てニューサウスウェールズ州が所在地となっていて所在地情報だけでは絞れません。サイトのWho Is 情報に書いてあった登録機関名、PACIFIC UNION INTERNATIONAL PTY LTDと合致するのは上から4番目のPACIFIC UNION INTERNATIONAL PTY LTD (法人番号:57 626 461 701)ですが、法人登録の日付は2020年9月1日とかなり新しく、サイトの会社沿革に記されていた2015年会社創設という記述と全く合いません。一方で2015年に創設という会社沿革の記載を信じるならば5番目のPACIFIC UNION PRIME PTY LTD (法人番号:70 604 743 213)が唯一該当しますが決め手に欠けます。

これではオーストラリアに法人登録とか金融機関登録があるともないとも言えないことになってしまいます。また仮にこれらの法人登録のいずれかがここで検証しているパシフィックユニオンに該当するものだとしているのだとしても何故サイトでその情報を開示出来ないのかという疑問があります。何か都合が悪いから開示しないのではないかと考えざるを得ません。

それからパシフィックユニオンについて検索すると敢えてリンクはしませんが複数のアフィリエイト報酬目的と思われる日本語のFX業者比較サイトとかブログの類でパシフィックユニオンへの口座開設を勧めるような記事があることに気が付きました。そしていずれのサイトでも2021年4月に本格的に日本に進出したといったことが書かれており、以下に示したようなアフィリエイトリンクが用意されています。

>https://jp.puprime.net/forex-trading-account/?affid=●●●●●●

●●●●●●」で示した伏字の部分はアフィリエイターの登録IDと思われ、こうしたリンクから口座を開設すると比較サイトとかブログの運営者に勧誘報酬が支払われる仕組みになっていると思われます。

こうした勧誘方法は「検証13」の冒頭で説明した一連の中国系の詐欺グループによると思われる勧誘とは明らかに毛色が異なっているように思います。またパシフィックユニオンについてネットで知り合った外国人に勧誘されたといった証言も現時点では見つかっていません。

一方で本ページで最初に検証したスマートコントラクトグループについては典型的な中国系の詐欺グループの勧誘の手口か使われており、中国との繋がりも確認されるのでほぼ間違いなく中国系のグループによる詐欺サイトでしょう。次のレオクリプトトレードのサイトも勧誘されたといった証言は確認出来ないものの何しろスマートコントラクトグループのサイトと酷似しているのでやはり中国系の詐欺サイトの疑いが極めて濃いものと考えます。

そしてレオクリプトトレードのサイトで英語以外の表示言語を選択しようとするとリダイレクトされるパシフィックユニオンのサイトについても当然中国系の詐欺サイトの1つではないかと考えて検証を始めたのですが、積極的に中国との結びつきを示すような情報は出てきません。このサイトについてはこれまで検証してきた一連の中国系と思われる詐欺サイトとは異なり、全く別のグループによって運営されているサイトなのかもしれませんがやはり日本で金融商品取引業者の登録を得ていない無登録業者であることには変わりなく、情報開示に明らかに問題があるなど信用出来るサイトとは思えません。

パシフィックユニオンでの投資は推奨しません。


●PU Prime (PUプライム https://jp.puprime.com/)

●PU Prime (PUプライム https://jp.puprime.net/)

1つ目のPUプライムのサイトは上で検証したPACIFIC UNION (パシフィックユニオン https://jp.puprime.com/) のサイトがURLアドレスをそのままに改称しただけのサイトです。このサイトの存在は「検証60」で検証しているNew Zealand Visions (ニュージーランドビジョンズ) という名称の2つのサイト検証の中で気が付くことになりました。状況が複雑なので発見の経緯に関心がある方は「検証60」のニュージーランドビジョンズの検証を参照してください。2番目のPUプライムのサイトは画像検索で見つけてきたサイトでURLアドレスが異なるだけでサイトの見かけは非常によく似ています。

まず表題と同じ順で2つのサイトの冒頭のキャプを以下に示します。

PUプライム (https://jp.puprime.com/) [表示言語:日本語、英語、カナダ語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、ヒンディー語、タイ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語、フィリピン語、韓国語、中国語、香港語]

PUプライム (https://jp.puprime.net/) [表示言語:日本語、英語、フランス語、カナダ語、イタリア語、ドイツ語、ロシア語、スペイン語、ポルトガル語、ヒンディー語、タイ語、ベトナム語、マレー語、インドネシア語、フィリピン語、韓国語、中国語、香港語]

これら2つのPUプライムのサイトはこの冒頭部において互いに非常によく似ています。この部分で気が付いた違いはフランス語に対応しているかどうかの違いのみです。フランス語に対応しているのは2つ目のPUプライムだけです。しかし、以下に再掲したPUプライム (https://jp.puprime.com/) のサイトが改称される前、パシフィックユニオンというサイト名だった当時のサイト冒頭と比較するとサイト名も見かけも一新されていることが分かります。

2つのPUプライムのサイトが互いに似ている、そして以前のパシフィックユニオンのサイトと大きく変化しているのはこの冒頭部だけではありません。そして新しくなったPUプライムのサイトを見ていくと気になる点が幾つも見つかってきました。例えば以下はカスタマーサポートに力を入れていることを説明している部分のキャプ画像ですがやはり表題と同じ順、PUプライム (https://jp.puprime.com/) → PUプライム (https://jp.puprime.net/) の順で2つのサイトからのキャプを以下に示します。

この部分でも2つのPUプライムのサイトは互いに非常によく似ていて全く区別出来ません。そしてこの部分で気になるのは右端に示されている「カスタマーサポート担当のZac」を名乗る人物の画像です。

あるいは以下はコピートレードのサービス提供に関して説明している部分のキャプです。同様に表題と同じ順、PUプライム (https://jp.puprime.com/) → PUプライム (https://jp.puprime.net/) の順で2つのサイトからのキャプを示します。

やはり2つのPUプライムのサイトはこの部分でも全く同じです。そしてこの部分で気になるのは4人の一流トレーダーだという人物の画像です。例えば右上の人物はこれまでのリターンが1606.63%に達する「Stephen Mathews」なる人物であるとなっています。

れら「カスタマーサポート担当のZac」あるいは「一流トレーダーであるStephen Mathews」なる人物の画像を画像検索に掛けてみるといずれも著作権フリーの画像を提供するUnsplash (https://unsplash.com/ja) というサイトにこれらの人物の画像の元になっていると思われる画像がアップされているのを発見しました。左下が「カスタマーサポート担当のZac」の元になったと思われる画像、右下が「一流トレーダーであるStephen Mathews」の元になったと思われる画像のキャプです。

これらの人物は明らかに「カスタマーサポート担当のZac」でも「一流トレーダーであるStephen Mathews」でもないでしょう。ペテンとしか思われません。

次にトップページではなく、2つのPUプライムのサイトのメニューバーの「会社」という項目の中にある「当社について」という項目の内容から相互比較してみます。以下には「数字で見るPU Prime」という題目の部分のキャプを表題と同じ順、PUプライム (https://jp.puprime.com/) → PUプライム (https://jp.puprime.net/) の順で示します。

「1日の取引 12億 (ドル?) 以上」、 「登録された口座 20万以上」といった記述が共通していますが、これらのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下に示したように2つのPUプライムのサイトへの月間アクセス数はそれぞれ3727回、4000回といった結果になります。とてもではありませんが20万もの口座が開設されているサイトとは思えません。

また後述しますが、PUプライムのSNSアカウントのフォロワーの人数は例えばTwitterアカウントの場合、690人といった数字になっており、フォロワーの数からも20万以上の口座が開設済みであるという主張は真実とは思えません。

さらにこの「数字で見るPU Prime」という項目に続いては「PU Primeと提携すべき理由」と題してサイトの特長を5項目にまとめて説明している部分が出てきます。やはりPUプライム (https://jp.puprime.com/) → PUプライム (https://jp.puprime.net/) の順で2つのキャプを示します。

この部分は互いに酷似しているだけでなく、「検証60」で検証している以下のサイトに非常によく似ている部分が確認されます。

▼ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm)

▼ニュージーランドビジョンズ (https://www.cowoshgl.com/)

▼スイフトPUプライム (https://www.swiftpuprime.com/)

▼スイフトFXシグナルズ (https://swiftfxsignals.com/)

以下には比較の為にニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm) のサイトからのキャプを示します。

5つのイラストは配色こそ違いますが、明らかに同じものでしょうし、イラストに添えられた文章もPUプライムの場合と比べてかなり短いですが意味は一致しているようです。2つのPUプライムのサイトはこれら「検証60」で検証している4つのサイトとも組織的に繋がっている可能性が高いように思われます。

次に連絡先情報です。以下は脚注の電話番号とメールアドレスが示されている部分のキャプです。左下がPUプライム (https://jp.puprime.com/)、右下がPUプライム (https://jp.puprime.net/) の脚注にある電話番号およびメールアドレスの情報が記されている部分のキャプ画像です。

それぞれの連絡先は以下のようになっています。

PUプライム (https://jp.puprime.com/)

電話番号: +248 4671 948

メールアドレス: info@puprime.com

PUプライム (https://jp.puprime.net/

電話番号: +1 844 200 0168

メールアドレス: info@puprime.net

PUプライム (https://jp.puprime.com/) の電話番号は[+248] という国番号から始まっています。これは国番号のリストで調べるとセーシェルの国番号です。一方でPUプライム (https://jp.puprime.net/) の場合は[+1] というアメリカあるいはカナダの国番号で始まっています。2つのPUプライムのサイトは別の国にあることになります。

一方で上の2つのキャプでメールアドレスの下には「当社をフォロー」と書いてあってSNSのアイコンが並んでいますがSNSアカウントのURLはいずれのPUプライムのサイトでも以下のようになっていて同じです。

Facebook: https://www.facebook.com/puprime

Twitter: https://twitter.com/puprime

Linked In: https://www.linkedin.com/company/puprime

Instagram: https://www.instagram.com/puprime_official/

YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCmhvCX6JOPiHvfnveFKmWxA/videos

TikTok: https://www.tiktok.com/@puprime

これ以外に非常に小さな活字が使われていてわざわざ読みにくくしているようにしか思われないのですが脚注の一番下の部分に住所などが記されています。まずPUプライム (https://jp.puprime.com/) の場合です。

PUプライムはPacific Union (Seychelles) Limited (パシフィックユニオンリミテッド) の商号であると書いてあります。サイト名が変更になったのは運営会社名から商号に変更になったということになるものと思われます。そしてパシフィックユニオンはセーシェルのFinancial Services Authority (FSA) でライセンス (ライセンス番号:No. SD050) を得ていると書いてあります。さらにセーシェルでの登録住所が

>9A, CT House, Providence, Mahe, Seychelles

であるとなっています。この住所についてはまた後述します。

次はPUプライム (https://jp.puprime.net/) のサイトの相当部分のキャプです。

この表題2番目のサイトの記述ではPUプライムはセントビンセント・グレナディーンで登録番号 (271 LLC 2020) で登録されているPacific Union LLC (パシフィックユニオン LLC) の商号であるとなっています。そしてセントビンセント・グレナディーンでの登録住所が

>1 Floor, First St Vincent Bank Building, James Street, Kingstown, St. Vincent and the Grenadines.

であるとなっていますがこの住所は無登録で違法な海外FX業者の検証で何度も出てきている住所です。例えば本サイトの旧サイトである「危ない投資の備忘録」「海外FX業者検証7」で検証したMYFX Markets (マイエフエックスマーケッツ https://myfxmarkets.com/ja/) や本サイトで検証した以下のサイトでも同じ住所が所在地として登場しています。

「検証5」 HASTフォレックス

「検証10」 ユートピア

「検証11」 フォーカスマーケッツ、アキシムトレード

「検証27」 acx

「検証48」 AMマーケッツ

「検証59」 ウィートレードインターナショナル、モガインターナショナル / モガFX

「検証75」 Glopts、シティFXマーケッツ、Iqマイニングオプション

さらに調べてみるとこの住所はセントビンセント・グレナディーンの金融ライセンスを管理しているFINANCIAL SERVICES AUTHORITY (FSA)のサイト (http://svgfsa.com/) で登録されているオフショア会社のリストに掲載されている2つのオフショア会社の住所と一致することが分かりました。具体的には左下に示したのがSt. Vincent Trust & Escrow Ltd (https://truststvincent.com/) の連絡先情報、右下に示したのがEuro-Caribbean Trustees ltd. (ECTL https://mail.ectl-svg.com/) の連絡先情報です。

この住所にPUプライムを運営するPacific Union LLC (パシフィックユニオン LLC) が実在するとは全く思えません。これらのオフショア会社を利用した架空住所でほぼ間違いないものと考えます。

さらに連絡先情報についてはそれぞれのサイトの脚注にリンクがあったSNSのアカウントにも情報があります。例えば以下はPUプライムのTwitterアカウント (https://twitter.com/puprime) の冒頭部分のキャプです。

アカウント名は「PU Prime」、URLアドレスは

https://jp.puprime.com/

になっており、所在地はセーシェルとなっていますが記されている住所は不完全です。またPUプライム (https://jp.puprime.net/) の脚注に記されていたセントビンセント・グレナディーンの住所についての記述は見つかりません。フォローワーは690人で上で少し触れましたが20万以上もの口座が開設されているFX業者のアカウントとは思われません。

またLinker Inのアカウント (https://www.linkedin.com/company/puprime) は以下のようになっています。

このLinked In のアカウント名はPU Primeではなく、PACIFIC UNIONです。以前はPACIFIC Union (パシフィックユニオン) という名称だったことが確認されていますし、それぞれのサイトの脚注には運営会社がPacific Union (Seychelles) Limited (パシフィックユニオンリミテッド) あるいはPacific Union LLC (パシフィックユニオン LLC) であるという記述がありますからサイトの名称が変更されてもLinked In のアカウントの名称が変更されていないのか、元々運営会社名義のアカウントだったのかよく分かりません。フォロワーはこの検証を書いている時点で1384人となっており、やはり20万以上の口座が開設されているFX業者のアカウントとは思えません。

そして上のキャプに見えるようにこのLinked Inのアカウントには所在地に関連して以下のような記述があります。

>オーストラリア、スペイン、マレーシア、セイシェル、カナダ、キプロスに代表オフィスまたはサービスセンターがあります。 

>本社 Mahe、Seychelles

>プライマリ 9A, CT House, Providence, Mahe, Seychelles, Mahe、Seychelles、2000、SC

世界の6ヵ所に代表オフィスまたはサービスセンターがあるとなっているのに住所が開示されているのはセーシェルの本社のみです。残りのオーストラリア、スペイン、マレーシア、カナダ、キプロスの5ヵ所にはサービスセンターがあることになりますが、住所も電話番号も開示されていません。住所や電話番号を開示しないサービスセンターというのはおかしいでしょう。口座を開設しないと連絡先情報が分からない仕組みになっているのでしょうか?また上で示したサイトの「数字で見るPU Prime」という部分には世界中のオフィスが19ヵ所となっていましたが、ここは6ヵ所の拠点となっています。一体どういうことなのか全く分かりません。

そしてこのセーシェルの住所 (9A, CT House, Providence, Mahe, Seychelles, Mahe、Seychelles、2000、SC) ですが以前に「検証4」で検証したBlack Bull Markets (ブラックブルマーケッツ https://blackbullmarkets.com/ja/) の連絡先住所として英語版サイトに記されていた住所と部屋番号まで全く同じ住所です。さらにブラックブルマーケッツの検証でも指摘しましたがこの住所以下のキャプに示したDeneo Partners (https://deneopartners.com/) というオフショア会社の拠点の住所と同じで。下のキャプで赤枠で囲った部分に記されているセーシェルの拠点の住所がPUプライム/パシフィックユニオンのLineked In のアカウントに示されていたセーシェルの住所 (CT House, Office 9A, Providence, Mahe, Seychelles) と一致しています。

この住所についてもこのDeneo Partners (https://deneopartners.com/) というオフショア会社を利用した架空住所の可能性が濃厚と考えます。つまり2つのPUプライムのサイトを調べて出てきた2つの住所、セーシェルの住所もセントビンセント・グレナディーンの住所も架空住所としか思われません。

そもそも殆ど区別も難しいほど互いによく似たPUプライムというサイトが複数存在する時点でこれらのサイトの信頼性は極めて疑わしいです。また上で指摘してきたようにサイトの記述内容にも真実とは思われない部分があります。これらのサイトでの投資を勧誘されても応じないことを強く推奨します。


※付記

2つのPUプライムのサイトについてWikiFX (https://www.wikifx.com/ja/) という口コミ情報サイトに26件もの被害報告が出ています。以下は被害報告一覧の一部です。


●DEFI Investment Limited (DEFIインベストメントリミテッド https://jp.defiinvestmentlimited.com/)

リンクはしませんがFX業者の比較サイトで見つけたサイトで上で検証したスマートコントラクトグループやレオクリプトトレードのサイトと非常によく似ているのでここで検証します。まず以下にサイト冒頭部のキャプを示します。

このサイト冒頭部は以下に再掲したスマートコントラクトグループのサイト冒頭部と比較すれば左上のサイト名とロゴ以外は全く同じです。

以下はDEFIインベストメントリミテッドのサイトの表示言語の選択メニューのキャプです。日本語以外に英語、中国語など17個の選択肢が国旗のアイコン付きで示されています。

そしてこの表示言語選択メニューも以下に再掲したスマートコントラクトグループの表示言語選択メニューと全く同じです。

さらにDEFIインベストメントリミテッドの場合もサイト冒頭の背景画像はスライドショー形式で入れ替わる設定になっており、全部で6種類の背景パターンが用意されていますがその中には以下に示したパシフィックユニオンのロゴ画像の背景画像パターンも含まれています。

このDEFIインベストメントリミテッドのサイトが上で検証したスマートコントラクトグループ、レオクリプトトレード、パシフィックユニオンの3つのサイトと同じグループによって運営されているのは間違いないものと思われます。

次に連絡先情報ですが、DEFIインベストメントリミテッドのサイトで開示されている連絡先情報は以下のキャプに示したメールアドレスだけです。

>support@defiinvestmentlimited.com

その他にライブチャットでも連絡可能となっていますが明らかに情報開示は不充分、不適切です。

しかしDEFIインベストメントリミテッドの場合もスマートコントラクトの場合と同じで以下のキャプに示す簡単な会社沿革のようなものの冒頭に

>2015年:DEFI Investmentはイギリスで設立されました

と書いてあります。

そこでスマートコントラクトの場合と同様にイギリスに法人登録がある可能性が考えられたので探してみるとやはりDEFIインベストメントリミテッドのものと思われるイギリスの法人登録が見つかってきました (以下のキャプ参照)。

この法人登録を見ると住所と登録の日付が以下のようになっています。

法人登録上の住所:Flat 43 Perkins House, Wallwood Street, London, England, E14 7AH

法人登録日付:2021年3月28日

この法人登録はこの検証を書いている2021年5月現在で2ヵ月も経過していない非常に新しい法人登録ということになります。上に書いたように会社沿革では2015年に英国で設立となっていましたからこの法人登録の日付は明らかに不一致ですが上に書いたスマートコントラクトの場合も会社沿革では2015年に設立となっているのに法人登録は2021年1月14日となっていましたからある意味では予想通りと言えるかもしれません。住所は検索してみると数十件単位の法人登録上の住所として使われているようでさらに「検証13」以降で検証している一連の中国系詐欺グループによると思われるサイトの内、以下の12件でイギリスの法人登録上の住所が同じ住所になっています。

「検証13」 MKNDYリミテッド → 法人登録

「検証28」 ゴールデンレインインベストメント法人登録

「検証28」 Fu Da Tian Huiグローバルリミテッド → 法人登録

「検証34」 ロージースタイルウエルスリミテッド法人登録

「検証37」 ANCHGOリミテッド → 法人登録

「検証40」 ブリリアンスファイナンス → 法人登録

「検証41」 SUSHIグローバルインベスティングリミテッド  → 法人登録

「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド  → 法人登録

「検証60」 カウトレーディングウエルスリミテッド  → 法人登録

「検証63」 Verseキャピタルリミテッド  → 法人登録

「検証65」 フルトンFX → 法人登録

「検証65」 キャピタル ワンFX → 法人登録

「検証65」 Razorfinリミテッド → 法人登録

「検証65」 ピークライン グローバル リミテッド → 法人登録

「検証75」 Weastarグローバルマーケッツリミテッド → 法人登録

さらに本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なEta (https://www.etausdc.com/#/home) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるEXTRAORDINARY COIN GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13480054) でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。 

これだけ多くの法人が部屋番号まで同じ住所に共存しているとは思えませんから実際にこの住所に何があるのかは不明ですがオフショア会社などの住所である可能性が高く、信頼出来そうにありません。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると唯一の経営者として登録されているのは以下のキャプに示したWEI, Wenxingという中国国籍、イギリス在住の人物です。

スマートコントラクトの場合も法人登録で経営者として登録されていたのは中国国籍の人物でしたからやはりこれらのサイトは中国と何らかの繋がりがある可能性が高いです。さらに中国との結びつきはWho Is 情報にも見ることが出来ます。

まず黄色の枠で囲った部分にサイトの開設日が記されており、2021年3月26日となっています。会社沿革に記されている2015年に会社創設という記述とかなりの開きがある一方でイギリスの法人登録の日付である2021年3月28日とは2日の違いしかありません。やはり会社沿革の記述の信頼性は低いと考えざるを得ません。つまりDEFIインベストメントリミテッドはこの検証を書いてる時点で2ヵ月も経過していない新しい法人としか思われません。

そして赤枠で囲った部分に登録者の情報があります。登録機関名はDEFI Investment Limited、そして所在地情報がGuangdon, CNとなっています。これは中国の広東省を意味します。やはりイギリスの所在地はダミーで実際には中国に本拠がある可能性を疑わざるを得ません。

それからこれもスマートコントラクトのサイトと同じですがDEFIインベストメントリミテッドのサイトには以下のような記述があります。世界120ヶ国以上から5万人を超える顧客を得ていて月間の取引量が68億ドルをこえ、取引の回数も4800万回を超えているという意味だと思われます。

しかしアクセス数を解析出来るサイトでアクセス数を解析してみると以下のキャプに示したように検出限界以下のアクセスしかありません。そもそもサイトの開設から2ヵ月も経過していない新しいサイトですからアクセス数が少ないのはむしろ当然だと思いますがサイトの記述内容にはますます信用が置けません。

この検証を書いている2021年5月下旬現在でこのサイトでの投資を勧誘されたとか、出金出来なくなったといった証言はまだ確認されていません。しかし既に複数の被害報告が出ているスマートコントラクトのサイトとここで検証しているDEFIインベストメントリミテッドのサイトは明らかに同じグループによる運営と思われ、非常に危険なサイトであると疑わざるを得ません。このサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨します。


●Idealkind Market (アイデアルカインドマーケット https://www.idealkind.com/jp/index.html)

●FOGEE (https://www.fogee.vip/index8.html)

●GARDALA (http://www.gardala.com/jp/index.html)

最初のアイデアルカインドマーケットはYahoo知恵袋に質問が出てきたサイト、他の2つは画像検索で見つけてきたサイトです。上で検証したスマートコントラクトグループなどのサイトと酷似しており、同じグループによるサイトの可能性が濃厚なのでここで検証します。尚、最後のGARDALAのサイトはこの検証を準備している間に閉鎖されたようですがまた同じ名称で再度URLアドレスだけ変更したサイトが立ち上がる可能性もあるので残っているキャプ画像や情報だけで検証します。

まず最初のアイデアルカインドマーケットのサイトを知ることになったYahoo知恵袋への投稿を引用します。

2021年8月25日投稿

アイデアルカインドマーケットでの投資を勧誘されているということでURLアドレスが示されていますが詳細は不明です。とにかくこのURLアドレスのサイトに行ってみると以下にサイト冒頭のキャプ画像を示しますが上で検証したスマートコントラクトグループなどのサイトと非常によく似たサイトであることが判明しました。

このサイト冒頭部を上で検証した以下に再掲するスマートコントラクトグループ (https://jp.smartcontractlimited.com/index.html)のサイト冒頭部と比較します。このスマートコントラクトグループのサイトの場合はスライドショー形式で6つの画像が順次入れ替わって表示される設定になっており、その内の2つのパターンのキャプ画像を以下に示します。

アイデアルカインドマーケットのサイト冒頭はスマートコントラクトグループのサイト冒頭部の2つのパターンを混ぜたようなパターンになっているようです。すなわち「200以上の金融商品・・・」というテキスト部分はスマートコントラクトグループのサイトの1つ目のパターンと一致しており、背景画像は2つ目のパターンと一致しています。

ついでに本項でまとめて検証するFOGEEとGARDALAのサイトについてもサイト冒頭のキャプ画像を以下に示します。

これら2つのサイトについてはスマートコントラクトグループのサイトの1つ目のパターンと合致しています。

次に本項で検証する3つのサイトの表示言語の選択肢を表題と同じアイデアルカインドマーケットFOGEEGARDALAの順で以下に示します。

アイデアルカインドマーケットGARDALAについては英語、香港語、スペイン語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語の8つに対応です。FOGEEのサイトについてはそれ以外にポルトガル語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、アラビア語、ロシア語、インドネシア語、そして意味がよく分かりませんが「カナダ語?」を加えた16言語からの選択になっています。

次に各サイトに記されている連絡先情報を示していきます。まずアイデアルカインドマーケットの場合です。

メールアドレス: support@idealkind.com

住所: 27 Old Gloucester Street, London, United Kingdom

記されているのはメールアドレスとイギリスの住所だけで電話番号はありません。上のキャプの右側の項目にはFacebook、Twitterなどのアイコンが並んでいてSNSアカウントへのリンクになっているように見えますが実際にはアイデアルカインドマーケットのサイト自体へのリンクになっていて何の意味もありません。そして記されているイギリスの住所を調べてみるとsimple formations というオフショア会社の拠点の住所 (以下のキャプ右下の住所) に一致することが判明しました。

この住所にアイデアルカインドマーケットの事業実体があるとは思えません。

次はFOGEEのサイトにある連絡先情報です。

>support@smartcontractlimited.com

FOGEEのサイトで示されている連絡先情報はメールアドレスのみで住所も電話番号もありません。また右側に並んでいるFacebook、Twtterなどのアイコンはアイデアルカインドマーケットの場合と同じでサイト自体へのリンクになっていて意味がありません。

最後はGARDALAのサイトで開示されている連絡先情報のキャプです。

メールアドレス: support@Gardala.com

住所: Melboume VIC 3000, Australia

一応住所とメールアドレスがありますが住所はオーストラリアのメルボルンというだけで明らかに不完全です。右側のFacebook、Twitterなどのアイコンはここでも見せかけだけのリンクです。何の意味もありません。

3つのサイトで示されている連絡先情報はいずれも明らかに不充分であり、特にアイデアルカインドマーケットの所在地がイギリスとなっていたことから例によってイギリスの法人登録情報を探してみると3つのサイトそれぞれに対応している可能性のある法人登録が見つかってきました。まずアイデアルカインドマーケットのサイトに対応していると思われる法人登録を以下に示します。

法人登録の日付は2021年7月5日、住所は以下のようになっています。

>12b Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

この住所はサイトの連絡先情報として記されていた住所

>27 Old Gloucester Street, London, United Kingdom

とは同じロンドンでも全く異なる住所です。そしてこの住所は「検証34」で検証しているHOPFISTウエルスリミテッドというサイトに対応すると思われる法人登録の住所と部屋番号まで同じ住所です。また以下に示すGARDALAのサイトに対応すると思われる法人登録に記されている住所などと部屋番号と思われる部分が異なるだけです。他にもGARDALAと同じ法人登録上の住所を共有しているサイトが複数見つかっており、GARDALAの項目でリストにまとめてありますから参照してください。何がどうなっているのかよく分かりませんが、この住所も信頼できるかどうかは非常に疑問です。架空住所の可能性が考えられます。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると以下のキャプに示したWEI, Ningjianという中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。

このWEI, Ningjianという人物は1999年9月生まれとなっていますからこの検証を書いている2021年9月現在でようやく22歳になったばかり、日本なら大学4年生の年代の若者ということになります。そしてこの人物は他にイギリスの法人登録で他に以下に示す2つの法人の経営者になっているようです。

GREENSTAN WEALTH LTD

法人番号:13403327

登録日付:2021年5月17日

COWTRADING WEALTH LTD

法人番号:13339698

登録日付:2021年4月16

そしてこれら同一人物が経営者となっている法人名を検索してみると既に閉鎖されているようですがそれぞれに対応すると思われるサイトが存在していた形跡が確認されます。以下はそれぞれの法人名をGoogle検索して出てきた結果の最初の2件を示します。

これらのGoogleの検索結果で見ることが出来る範囲でも以下の2つのサイトが最近まで存在していたことが分かります。

▼GREENSTAN WEALTH LTD (http://www.greenstan.com/ja/index.htm)

▼COWTRADING WEALTH LT (http://www.cowtrading.com/ja/index.htm)

そしてGoogleの検索結果からこれら2つのサイトは外国為替に関連しており、しかも共に日本語に対応していて記述内容も互いに酷似していることが分かります。「2018年にモーリシャスの有名な外国為替ブローカーを買収しました」といった文章が共通して確認出来ます。これらも詐欺目的のサイトだった疑いが濃厚と考えます。

[GREENSTAN WEALTH LTDについては時期は不明ですがサイトが復活したようで「検証34」で検証しています。]

次はFOGEEのサイトに相当すると思われるイギリス法人の登録情報を示します。

法人登録の日付は2021年4月19日、住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, Surrey, CR2 6EQ

この住所は以下の中国系と思われるFX業者の検証で登場した法人登録でも所在地となっています。

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド法人登録

「検証22」 MARVALLE 3THグループリミテッド法人登録、ONDERSON法人登録

「検証23」 Bairradaインターナショナルリミテッド法人登録、JUNE BOWESデベロップメントグループリミテッド法人登録

「検証28」 ファーリーチキャピタル法人登録

「検証31」  WSL FX ユニオンリミテッド法人登録、POGグローバルリミテッド法人登録、ADGマーケッツリミテッド法人登録、KOPEグローバルリミテッド法人登録

「検証37」 Gotlonインベストメントリミテッド法人登録

「検証39」 HNDグローバルリミテッド → 法人登録、ITEグローバルリミテッド → 法人登録、SODグローバルリミテッド → 法人登録インダスゴールドマーケッツリミテッド → 法人登録BSVグローバルインベスティングリミテッド → 法人登録、パワーファンクションキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証40」 ダブルドリル法人登録、FULILAI カンパニーリミテッド法人登録

「検証41」 スーパー・キャピタル・マネジメント・リミテッド法人登録

「検証43」 YIANマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証44」 エクセレントリベニューリミテッド法人登録

「検証49」 ビッグアンクルリミテッド → 法人登録DUXホールディンググループリミテッド → 法人登録、Qtマーケッツリミテッド → 法人登録

「検証50」 パイオニアキャピタルリミテッド法人登録

「検証54」 ローカスマーケットインターナショナルリミテッド → 法人登録

「検証55」 FSDSグローバルリミテッド → 法人登録

「検証58」 クワコルマーケッツ法人登録

「検証59」 R24キャピタルグループ → 法人登録

「検証63」 スイストレードファイナンス → 法人登録

さらに以下で検証しているNODEキャピタルグループに対応していると思われる法人登録でもこの住所が登場しています。そして「検証37」Gotlonインベストメントリミテッドの検証で説明してありますがこの住所に金融機関があるようには思えません。やはりこの住所も架空住所の疑いが濃厚です。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見るとWANG, Qiqiというまたしても中国国籍、中国在住の人物が唯一の経営者となっています。

この人物については法人登録時の提出書類に中国の住所が記されています。

>NO.46 QIANWANGZHUANG, DAFU VILLAGE, BANQIAOJI TOWN, MENGCHENG COUNTY, ANHUI, CHINA, 233500

どれほど信頼できるかどうかは疑問ですがこの住所を漢字表記すると中国の安徽省亳州市 (はくしゅう-し)蒙城県(もうじょう-けん) 板桥集镇ということになるようです。

最後はGARDALAのサイトに対応すると思われる法人登録を以下に示します。

法人登録の日付は2021年517日、住所は以下のようになっています。

>UnitG1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

この住所は以下のサイトでも対応すると思われるイギリスの法人登録で住所とされていた住所と完全に一致しています。

「検証27」 Bsusdfes Investmen Ltd法人登録

「検証28」 Carrodセキュリティーズカンパニーリミテッド → 法人登録

「検証29」 Loowire グローバルリミテッド  → 法人登録

「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド  → 法人登録

カウトレーディングウエルスリミテッド → 法人登録

DBAYEマーケット → 法人登録

CoWosホールディンググループリミテッド → 法人登録

「検証40」 ヤマトグローバルリミテッド → 法人登録

「検証46」 Allinキャピタルマーケットリミテッド法人登録 (おそらくサイトの旧称に対応)

「検証50」 Visenoキャピタルリミテッド → 法人登録

「検証53」 エリートストラテジーコーポレーションリミテッド法人登録

「検証56」 VIPOTOR → 法人登録

BULUTUN → 法人登録

POOPAC → 法人登録

「検証59」 Poipexマーケットリミテッド  → 法人登録

アイコニックマネジメント  → 法人登録

さらに以下で検証しているグリーンスタンウエルスに対応する法人登録やIDFパワーウエルスに対応する法人登録でもこの住所が登録されていますし、本サイトの姉妹サイトである「仮想通貨(暗号通貨)を辛口評価」「検証95」で検証しているやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの疑いが濃厚なPLASMAORACLE (プラスマオラクル) という仮想通貨取引所のサイトに対応すると思われるPLASMA ORACLE GLOBAL LIMITEDの法人登録 (会社番号 13430842)でもこの住所が法人登録上の住所として登録されています。

また上で取り上げたアイデアルカインドマーケットのサイトに対応していると思われる法人登録に記されていた住所と非常に似ていて違うのは最初の部屋番号と思われる部分だけです。この住所に何があるかは不明ですがこれらのFX業者が部屋番号まで同じ住所に同居していると考えるのは非現実的です。オフショア会社などを利用した架空住所の可能性を考えざるを得ません。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見るとやはり中国国籍、中国在住のLONG, Sunjieという人物が経営者になっています。

この人物も1997年3月生まれとなっていますからこの検証を書いている2021年9月現在で24歳の若者ということになります。そしてこの人物も以下の法人の経営者を兼務しているようです。

KANANO WEALTH LTD

法人番号:13002095

登録日付:2020116

しかしこちらの法人は検索しても対応するサイトが見つからず、どんな業務を行っていたのか不明です。かつてはサイトが存在していたとしてもサイトが閉鎖されてから時間が経過しているのかもしれません。

本項で検証した3つのサイトは上で検証したスマートコントラクトグループなどのサイトと同じテンプレートから作られたサイトであり、同じグループによるサイトと考えて間違いないでしょう。法人登録上の経営者は別の人物ではあってもいずれも中国国籍、中国在住で一致しています。スマートコントラクトグループについては既に被害報告と思われる投稿がYahoo知恵袋に出ており、さらに本項で検証したGARDALAのサイトを含めて何の告知もなく閉鎖されているサイトがあるということは詐欺目的のサイトとしか思われません。これらのサイトあるいはこれからも出てくる可能性が充分考えらえる類似のサイトでの投資勧誘を受けても決して応じないことを強く推奨推奨します。

※付記

ここで検証しているFOGEEとはサイトの見かけが全く異なりますが、同じFOGEEという名称で同じグループによると思われるサイトが新たに6つ見つかりました。

▼FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.net/index21.html)

▼FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogee.ink/index21.html)

▼FOGEE Co.,Ltd. (FOGEEカンパニーリミテッド https://www.fogeee.com/index21.html)

▼FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogeelimited.com/index21.html)

▼FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogforex.com/index21.html)

▼FOGEE LIMITED (FOGEEリミテッド https://www.fogee.cc/)

「検証40」で検証しているので参照して下さい。


●NODE CAPITAL GROUP (NODEキャピタルグループ http://www.ncgforex.com/jp/)

Greenstan Wealth (グリーンスタンウエルス https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html)

最初のNODEキャピタルグループのサイトは「検証43」のテクノロジーレーティストデベロップメントカンパニーリミテッド (https://forextld.com/jp/)と同じIPアドレス(8.210.160.61.)上にあることで見つかってきたサイトです。以下のキャプはテクノロジーレーティストデベロップメントカンパニーリミテッドのサイト (https://forextld.com/jp/) を基準にして同じIPアドレス (8.210.160.61.) 上のサイトを探した結果です。

テクノロジーレーティストデベロップメントカンパニーリミテッド (https://forextld.com/jp/)と同様に「検証43」で検証したCentigerリミテッド https://cen-tiger.com/en/) およびここで検証するNODEキャピタルグループのサイトが同一IPアドレス上のサイトとして検出されています。同じグループによるサイトの可能性が当然考えられます。そしてこのNODEキャピタルグループのサイトからの画像検索で表題の2番目のグリーンスタンウエルスのサイトを見つけてきました。「検証34」でGREENSTAN WEALTH LTD (グリーンスタンウエルスリミテッド http://www.greenstan.com/ja/index.htm) というほぼ同名のサイトについて既に検証しているのですが、それとは微妙にURLアドレスが異なる別個のサイトです。2つのサイトのURLは「www.greenstans.com」と「www.greenstan.com」ですから「s」が1個あるかないかの違いです。

これら2つのサイトは上で検証したスマートコントラクトグループなどのサイトと明らかに似ており、同じテンプレートから量産されたサイトと思われるのでここで検証することにします。まず2つのサイトの冒頭部のキャプを以下に示します。

NODEキャピタルグループ (http://www.ncgforex.com/jp/) [表示言語:日本語、英語、香港語、韓国語、スペイン語、アラビア語]

グリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) [表示言語:英語、香港語、スペイン語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語]

これら2つのサイトの冒頭部は以下に比較の為に冒頭部のキャプを再掲したスマートコントラクトグループ https://jp.smartcontractlimited.com/index.html) などのサイトと明らかに似ており、同じテンプレート由来のサイトで間違いないでしょう

この冒頭部に続いてはサイトの特長を説明する部分が出てきます。NODEキャピタルグループ → グリーンスタンウエルスの順でキャプを示します。

この部分でも2つのサイトは明らかに互いに似ています。当初意味が分からなかったのは グリーンスタンウエルスのサイトでこのキャプの一番上に書いてある「なぜ太平洋連合」というタイトルです。しばらく考えた挙句、結論としてどうやらこの「太平洋連合」は上で検証した同じ系列と思われる「PACIFIC UNION (パシフィックユニオン)」直訳ではないかと思われます。つまりこの グリーンスタンウエルスのサイトは上で検証したPACIFIC UNION (パシフィックユニオン) のサイトをテンプレートにして作ったサイトではないかと思われます。PACIFIC UNION (パシフィックユニオン)を翻訳ソフトなど使って直訳した結果が「太平洋連合」という意味の分からない文章なのでしょう。上に書いたスマートコントラクトグループのサイトの検証でもパシフィックユニオンのサイトをテンプレートにしてサイトが作られている形跡があることを指摘していますが、本ページで検証対象としている一連のサイトの中で最も最初に作られてテンプレートになっているのがパシフィックユニオンのサイトなのかもしれません。ちなみにグリーンスタンウエルスのサイトで英語表示を選択して相当する部分を見ると以下のキャプに示したようにタイトル部分は「WHY Greenstan Wealth」となっていて違和感はありません。

さらにこの特長を説明する部分の下には以下のような記述があります。これも表題と同じNODEキャピタルグループ → グリーンスタンウエルスの順でキャプを示します。

NODEキャピタルグループのサイトの記述は全く意味が分かりません。グリーンスタンウエルスの記述を見ると5万人以上の顧客がいて盛んに取引が行われているという趣旨のことが書いてあるということが分かりますが、NODEキャピタルグループのサイトの記述は具体的な数字が一切欠けていて意味が分かりません。

次に連絡先情報についてですが、開示されている情報はやはり非常に限られています。まずNODEキャピタルグループのトップページの下の方に記されている連絡先情報部分のキャプです。

この部分にはメールアドレスが1つ示されているだけです。

>support@ncgforex.com

さらにメニューバーの「私たちについて」という項目を選択すると会社の概要というページが出てきます。その冒頭部のキャプを以下に示します。

NODEキャピタルグループはイギリスで登録及び設立されと記されています。ここには設立年度が記されていませんが、この会社の概要の直下にある以下の年表によれば2015年設立となっています。

会社の概要に戻るとそれ以外にオーストラリア、スペイン、マレーシア、セーシェル、カナダ、キプロスなどに拠点があるとも書いてありますが、具体的な住所とか電話番号といった情報は全く見当たりません。

そして例えばマレーシアに拠点があるということになっているのにNODEキャピタルグループのサイトの表示対応言語が日本語、英語、香港語、韓国語、スペイン語、アラビア語の6つでマレー語が含まれていないというのはおかしいように思います。

一方でグリーンスタンウエルスのサイトのトップページにある連絡先情報には以下のキャプに示しましたがメールアドレスに加えてイギリス・ロンドンの住所が記されています。

>services@Greenstans.com.tw

>9th Floor, 140 London Wall, London, London, UK

それ以外に上のキャプの右端にはFacebook、Twitter、YoutubeなどSNSのアイコンが並んでいてグリーンスタンウエルスのSNS公式アカウントへのリンクになっているように見えます。しかしこれらのSNSアイコンは実際にはこのグリーンスタンウエルスのサイト自体にリンクされているだけでSNSのアカウントには繋がっていません。見かけだけはSNSのアカウントが存在するように見えて実際には単なる騙しです。不審を感じざるを得ません。

さらにグリーンスタンウエルスについてもメニューバーの「私たちについて」という項目を選択して出てくる「私達について」という記述の冒頭を以下に示します。

NODEキャピタルグループのサイトの記述と明らかに似ていますこちらには「イギリスで登録及び設立」といった記述はありませんがやはり以下のような年表があって2015年にイギリスで設立されたということになっています。

「私達について」に戻って所在地についてはNODEキャピタルグループのサイトにあったのと同じ文章がここにもあります。

>オーストラリア、スペイン、マレーシア、セイシェル、カナダ、キプロスに代表オフィスまたはサービスセンターがあります。

しかしやはり具体的な住所や電話番号といった情報はありません。

また「私達について」のキャプで赤枠で囲って強調しましたが途中から文章の主語が「Greenstan Wealth」ではなく、「パシフィック・ユニオン」に変わっています。上で「なぜ太平洋連合」という不可解な記述についてグリーンスタンウエルスのサイトがパシフィックユニオンのサイトをテンプレートにして作られた可能性を指摘しましたが、やはりその可能性は非常に高いように思われます。

とにかくいずれのサイトでもイギリスに拠点があるような記述があったので例によってイギリスの法人登録を探してみると予想通り見つかってきました。まず以下にはNODEキャピタルグループのサイトに対応していると思われる法人登録を示します。

まず法人登録の日付は2021年8月11日とかなり新しく、上のキャプの一番下に記されている業種は金融関係になっていて矛盾がありません。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で頻繁に登場してくる住所であり、例えば上で検証しているFOGEEのサイトに対応していると思われる法人登録でもこの住所が法人登録上の住所となっています。この住所が法人登録上の住所になっている他のサイトについては上のFOGEEの検証の中に書いてありますから参照してください。そして「検証37」Gotlonインベストメントリミテッドの検証で説明してありますがこの住所にFX業者が存在するようには思われません。架空住所の疑いが濃厚です。

またこの法人登録の経営者情報のページに記されている経営者は以下に示すフィリピン国籍、フィリピン在住で1986年12月生まれのPAUSANOS, Liezl Baliosという人物になっています。

このフィリピン人経営者は以前に検証した以下のサイトに対応すると思われる法人登録上の経営者となっている人物と名前、国籍、生年月が一致しており、同一人物と思われます。

「検証20」 FOYAインベストメントリミテッド → 法人登録経営者情報

「検証50」 パイオニアキャピタルリミテッド法人登録経営者情報

しかもこのFOYAインベストメントリミテッド、パイオニアキャピタルリミテッドNODEキャピタルグループの法人登録はいずれも2021年8月11日付ですし、法人登録上の住所 (291 Brighton Road, South Croydon, United Kingdom, CR2 6EQ) も共通です。FOYAインベストメントリミテッド、パイオニアキャピタルリミテッドNODEキャピタルグループのサイトは互いに似ているようには思えませんが組織的な繋がりの可能性が疑われます。またこうした組織的な繋がりがあるとなればいよいよこの法人登録がここで検証しているNODEキャピタルグループのサイトに対応する法人登録であると考えざるを得ません。だとすればこの法人登録の日付は2021年8月11日なのですからNODEキャピタルグループのサイトにある「2015年設立」という記述は到底信用出来るようには思われません。

次にグリーンスタンウエルスのサイトに対応する法人登録ですが、本項の冒頭でも書いたように「検証34」でGREENSTAN WEALTH LTD (グリーンスタンウエルスリミテッド http://www.greenstan.com/ja/index.htm) というほぼ同名のサイトについて既に検証しています。その検証の中でグリーンスタンウエルスリミテッドのものと思われるイギリスの法人登録について説明していますが、2つのグリーンスタンウエルスのサイトは同じ組織によるサイトであり、法人登録が共有されている、あるいは使い回しが行われている可能性が高いように思われます。ともかくその使い回しが行われている可能性が高いグリーンスタンウエルスのものと思われるイギリスの法人登録のキャプを以下に再掲します。

既に「検証34」のもう1つのグリーンスタンウエルスの検証で説明している法人登録なのでここでは詳しくは説明しませんが、法人登録日は2021年5月17日、業種は金融関係になっていて矛盾はなく、住所 (Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL) は一連の中国系と思われる詐欺サイトの検証で対応すると思われる法人登録の住所として複数回登場している住所です。例えば上で検証したGARDALA (http://www.gardala.com/jp/index.html) の検証で登場したGARDALAのサイトに対応すると思われる法人登録の住所が全く同じ住所です。

またこの法人登録の経営者情報のページを見るとWEI, Ningjianという中国国籍、中国在住で1999年9月生まれ、この検証を書いている2022年1月時点でまだ21歳という若者が経営者になっています。イギリスの法人登録とか21歳の経営者は名目だけの存在でやはり中国系の詐欺グループが背後にあるという可能性が濃厚と考えます。

次に例によって2つのサイトのWho Is 情報を確認しました。まず以下に示したのがNODEキャピタルグループのサイトのWho Is 情報のキャプです。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2021年8月9日となっており、上に示した対応していると思われるイギリスの法人登録の日付である2021年8月11日と2日しかずれていません。やはり上で示した法人登録がここで検証しているNODEキャピタルグループのサイトに対応するものである可能性が高く、同時にサイトに記されていた2015年イギリスで設立という記述は真実とは思われません。

そして赤枠で囲った部分にある登録者に関する情報を整理して以下に書き出します。

登録者名: Node Capital group Ltd

所在地: 中国・北京? / 中国・湖北省・武漢市? / 中国・湖北省・宜昌市 (ぎしょうし)

電話番号: +86.13229825807

メールアドレス: yyyrrr784@gmail.com

この赤枠に書かれている登録者情報は異様です。所在地らしき情報が入り乱れているのです。「Beijing」というのは紛れもなく中国の北京のことだと思われますが、「hubei Province」は湖北省を、「wuhan」は武漢市を意味します。また郵便番号と思われる「443000」は調べてみると湖北省・宜昌市 (ぎしょうし) の郵便番号です。どの情報が正しいのかあるいはどれも正しくないのか全く分かりません。電話番号は [+86] という中国の国番号から始まっています。そしてメールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。これでは情報として全く信頼出来ませんが中国と繋がりがある可能性は高いように思われます。

またNODEキャピタルグループのサイトへのアクセス状況を調べてみると以下のキャプに示したような結果になります。

1日当たりの独立訪問者数、月間のアクセス数といった数字が軒並み検出限界以下となっています。アクセス数が極めて少ないのに2015年に設立されイギリスの本拠に加え、「オーストラリア、スペイン、マレーシア、セーシェル、カナダ、キプロスなどに拠点がある」というサイトの記述は全く事実とは思われません。

一方のグリーンスタンウエルスのサイトのWho Is 情報についても調べてみました。以下にキャプを示しますが残念ながら登録者に関する情報などは記されていません。

黄色の枠で囲った部分にあるサイトの登録・開設日は2015年5月27日となっています。このサイトが本当に2015年に開設されているならサイトに記されていた「2015年にイギリスで設立された」という記述と合致することになります。しかしこのサイトが本当に2015年に改札されたサイトかどうかは分かりません。閉鎖されたサイトのドメイン名を買って再利用した結果としてこうなっているといった可能性が残るように思われます。

ともかく本項で検証したNODEキャピタルグループ、グリーンスタンウエルスという2つのサイトが信頼出来るサイトとは到底思えません。情報開示は明らかに不充分、不適切であり、記述の信頼性には明らかに疑わしい部分があります。これらのサイトでの投資を勧誘されたといった証言は確認されていませんが、極めて危険なサイトと思われるので投資勧誘を受けても決して応じないようにするべきと判断します。


※付記1

グリーンスタンウエルスという名称の微妙にURLアドレスが異なるサイトが見つかってきました。サイトの見かけは本項で検証したグリーンスタンウエルスと非常によく似ており、さらにIPアドレスを共有しています。明らかに同じグループによるサイトと思われます。参照してください。

※付記2

Yahoo知恵袋にNODEキャピタルグループのサイトでの被害者からと思われる以下に示す質問投稿が出てきました。詳しい状況は不明ですがどうやら出金出来なくなってしまっているようです。NODEキャピタルの名称やURLアドレスは記されていませんが添付画像の一番下にNODEキャピタルグループのURLアドレス (ncgforex.com) が確認出来ます。

2022年4月7日投稿


●Greenstan Wealth (グリーンスタンウエルス https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)

Yahoo知恵袋に相次いで質問投稿が出てきたサイトです。そして上で検証したグリーンスタンウエルスのサイト (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) と極めてよく似ており、URLアドレスを変えただけのサイトでもあります。まずYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を投稿順に引用します。

2022年4月7日投稿

鈴木ゆうすけ、森田正之と名乗り、日本語に違和感があるので中国人ではないかと思われる人物のLINEグループで勧誘され、出金出来なくなったということのようです。質問の投稿者に加えてベストアンサーの投稿者の家族も同じグループによって勧誘され、出金するのに税金の追加入金が必要と言われて事実上出金出来なくなったようです。

2022年4月11日投稿

この質問でも鈴木ゆうすけと名乗る人物のLINEグループに加入したところ勧誘されて被害に遭ったということのようです。ベストアンサーの投稿者はLINEグループの主催者の指示に従って取引したところ利益が出て100ドルを出金したところ中国人名義で入金があったようです。利益が出てしかも少額ながら出金出来たことで信頼してしまい、さらに投資したところ出金不能になったようです。質問の投稿者も同一と思われる人物に騙されて悲惨なことに1000万円以上を失ったようです。

2022年4月11日投稿

LINEで「ピンクがかったお誘い」が来て知り合った女性から勧誘されて3000万円も投資してしまい、指示通りの取引をしたところ2億円超の利益が出たので出金しようとすると出金する為に5000万円の税金を請求されたようです。そして入金手段は国内の銀行 (三井住友銀行) の中国系の個人名義の口座への入金を指示されたようです。こうした経緯はまさに「検証13」の冒頭で説明した詐欺の手口に合致します。

2022年4月11日投稿

「投資家の楽園」というライングループに招待され、そのライングループでグリーンスタンウエルスでの投資を勧誘されたということのようです。

尚、鈴木ゆうすけ (祐介)、森田正之という名前の勧誘役については「検証34」で検証しているやはりグリーンスタンウエルスという名称の詐欺サイト (http://www.greenstan.com/ja/index.htm) への勧誘役として名前が出ています。さらに上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) も含めて3つのグリーンスタンウエルスのサイトは全て同一IPアドレス (8.218.19.129) 上に存在しています。明らかに同一の詐欺グループによるサイトでしょう。

また以下にも特定のサイトに誘導される前の状況のようですが「片言の日本語を話す、鈴木先生と森田先生 」によるラインのグループに誘導されたという質問が出ています。

2022年4月3日投稿

これもグリーンスタンウエルスへの勧誘目的のライングループであった可能性が考えられます。

とにかくかなり多くの被害者が出ているようなのでこれらの投稿に示されていたURLアドレスのサイトにアクセスしてしてみました。まず最初の4月7日付の投稿に出ていたURLアドレス (https://www.greencrmjp.com/) にアクセスしてみましたが以下のキャプに示したログイン画面のみでこれ以上の情報がありません。表示言語の選択肢は日本語、英語、香港語です。

尚、これと非常によく似たログイン画面が以下のサイトについても確認されています。トップページ相互の比較では特に似ているようには見えませんが、同じグループによるサイトの疑いが濃厚です。

「検証34」 Allyファイナンシャル (https://www.allyinvestforex.jp/)

Allyファイナンシャル (https://www.allyfx.jp/index.htm

「検証50」 OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/)

OSIRISフォレックス (https://osirisforex.com/jp/)

atatong (https://www.atatong.com/ja/index.htm)

「検証64」 CBXIマーケッツリミテッド https://www.cbximarkets.com/jp/)

「検証65」 キャピタルファイナンシャルアドバイザーズ (https://capitalfa.jp/)

「検証69」 ジャフコ インベストメント (アジア パシフィック) リミテッド (https://www.jafcoasia.io/jp/index.html)

しかし2件目、3件目の共に4月11日付の投稿に出てきたURLアドレス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) にアクセスしてみると上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) とURLアドレスが微妙に異なるけれども非常によく似たサイトであることが分かりました。以下にサイト冒頭のキャプを示します。

比較の為に上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) のサイト冒頭のキャプを以下に再掲します。2つのグリーンスタンウエルスのサイトは表示言語の選択肢も英語、香港語、スペイン語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語の8つで全く同じです。違いは全く見当たりません。

そして上のキャプの「登録された」と記されている口座開設のボタンをクリックすると上に示した口座開設用の画面 (https://www.greencrmjp.com/) が出てくることを確認しました。要するに最初に引用した3件の知恵袋への投稿の1件目の投稿もここで検証しているグリースタンウェルスのサイトに関する質問で間違いありません。

さらにこの冒頭部に続く部分でも2つのグリーンスタンウエルスのサイトは互いに酷似しています。まず以下はサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプです。本項で検証しているグリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) → 上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) の順でキャプを示します。

さらにこの部分に続く顧客数や取引対象を説明する部分があります。同様に本項で検証しているグリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) → 上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) の順、新→旧の順でキャプを示します。

やはりこの部分でも2つのグリーンスタンウエルスのサイトは全く同じに見えます。そして5万人を超える顧客がいるといったことが書いてありますが、こうした数字が信頼出来るかどうかは後述しますが極めて疑問です。

ここまで2つのグリーンスタンウエルスのサイトがURLアドレスが異なるだけで全く同じに見えるという説明をしてきましたがトップページの最後に出てくる連絡先情報には2つのサイトで明らかな違いがあります。これも新→旧のグリーンスタンウエルスのサイトの順で2つのキャプを以下に示します。

グリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)

メールアドレス:support@greenstansjp.info

住所:Melbourne, VIC 3000, Australia

グリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html

メールアドレス:services@Greenstans.com.tw

住所:9th Floor, 140 London Wall, London, London, UK

メールアドレスが異なるのはともかく、これだけ互いに酷似しているサイトなのに住所がオーストラリアとイギリスで全く異なるのは異様です。また本項で検証している方のグリーンスタンウエルスのオーストラリアの住所は明らかに不完全です。電話番号の記載がないことも気になります。

さらに一番右にはFacebook、Twitter、Youtubeなどのアイコンが並んでいて公式アカウントへのリンクになっているように見えますが、いずれのグリーンスタンウエルスのサイトでもこれらはそれぞれのサイトの事態へのリンクになっていてSNSの公式アカウントへのリンクにはなっていません。公式アカウントが存在するように見せかけているだけです。極めて異様であり、不審を感じざるを得ません。

そしてこれらはトップページの一番下に記されている連絡先情報ですがトップページではなく、メニューバーの「私たちについて」→「お問い合わせ」という項目にも連絡先情報が記されています。住所とメールアドレスが示されていてメールアドレスはトップページに記されているものと同じですが、本項で検証しているグリーンスタンウエルスの場合にはトップページに記されている住所とは異なる住所が示されています。これも2つのグリーンスタンウエルスのサイトからのキャプを以下に並べて示します。

グリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html)

275 NEW NORTH ROAD, LONDON UNITED LINGDOM N1 7AA

▼グリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html

9th Floor, 140 London Wall, London, London, UK

いずれもイギリス・ロンドンの住所ですが2つの住所は明らかに異なります。そして本項で検証している方のグリーンスタンウエルスのロンドンの住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証でしばしば登場している住所であり、右に示したN1 Mailbox (https://www.n1mailbox.com/) というバーチャルオフィス業者の住所に一致します。まず間違いなく架空住所でしょう。

さらに連絡先情報を探してサイトのWho Is 情報も確認しました。以下にキャプを示します。

赤枠で囲った部分に登録者に関する情報が記されていますが殆どの項目が開示されていません。開示されているのは登録者の住所が香港の旺角という地区であるということだけです。

それから黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日は2022年2月20日となっています。この検証は2022年4月中旬に書いているので2ヶ月も経過していない新しいサイトということになります。しかしこのサイトの私たちについてという項目のページには上で検証してきたサイトと同様に以下に示した会社沿革のような記述があって2015年にイギリスで設立されたとあります。サイトの登録・開設日と完全に矛盾しており、この記述は到底信用出来ません。

本サイトで検証してきたサイトの中でGreenstan Wealth (グリーンスタンウエルス) という名称のサイトは「検証34」で検証したグリーンスタンウエルスリミテッド (http://www.greenstan.com/ja/index.htm) および上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) を加えてこのサイトで3つ目です。そしてこれら3つのグリーンスタンウエルスのサイトで共有されていると思われるイギリスの法人登録が確認されており、既に「検証34」のグリーンスタンウエルスリミテッド http://www.greenstan.com/ja/index.htm) の検証の中で説明してありますが法人登録上の経営者はWEI, Ningjianという中国国籍、中国在住の人物です。また本項の最初に引用したYahoo知恵袋への投稿では勧誘役が鈴木、森田といった日本人の名前を名乗りながらも中国系の人物と思われ、出金が出来なくなっているという証言が出ています。

こうした状況からこのグリーンスタンウエルスのサイトはやはり中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトである可能性が極めて濃厚と考えざるを得ません。言うまでもありませんがこのサイトでの投資を勧誘されても絶対に応じるべきではありません。


※付記

この検証を書き終えた後ですがLINEの投資関係グループに招待されて怪しげなFX業者のサイトでの投資を勧誘されたという事例が続々と出てきています。例えばグリーンスタンウエルスと同じIPアドレス上に存在するBULUTUN (https://www.bulutun.site/) というサイトでも同様の勧誘が行われたようです。勧誘役は鈴木、森田ではなく、松本康夫、中村浩之、石原一平などと名乗っていたようですが同じグループによる詐欺サイトの疑いがあります。この例も含めて以下のサイトで同様と思われる勧誘の報告が出ています。

「検証34」 グリーンスタンウエルスリミテッド (http://www.greenstan.com/ja/index.htm)

「検証34」 atatong (https://www.atatong.com/ja/index.htm)

「検証34」 Kwillowインターナショナルリミテッド (https://www.kwillow.net/

「検証50」 OSIRISフォレックス (https://www.osiristradelimited.com/jp/)

「検証56」 BULUTUN (https://www.bulutun.site/)

「検証56」 POOPAC (http://www.ipoopac.com/index.html#)

「検証56」 Askyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/)

「検証59」 IDFパワーウエルスリミテッド (http://www.idfpower.site/jp/index.htm)

「検証59」 アイコニックマネジメント (https://www.iconicjp.com/

「検証60」 Foyaリミテッド (https://foyavip.com/jp)

「検証60」 ニュージーランドビジョンズ (https://www.nz-visions.com/index.htm)

「検証60」 Xinkeリミテッド (https://xinkelimited.com/jp)

「検証63」 スイストレードファイナンス (https://swisstrade.io/?lang=ja)

「検証63」 リッジコーポレーション (https://www.ridgecorporation.co/index.html)

「検証63」 FUCII LTD (FUCIIリミテッド (https://fucsfx.com/zh-hk/)

「検証63」 キーストンインターナショナルマーケッツ (https://ksimarket.com/?lang=ja)

「検証64」 CBXIマーケッツリミテッド (https://www.cbximarkets.com/jp/)

「検証64」 Brerona (https://breronagroup.com/#/)

「検証64」 APBG (https://apbgforex.com/#/)

それぞれ参照してください。

さらに次項で検証しているIDFパワーウエルスというサイトについても同様の勧誘が行われている可能性があるようです。こちらも参照してください。


●IDFPOWER WEALTH (IDFパワーウエルス https://www.idfpowerio.com/jp/index.html)

●Fasonla Wealth Limited (Fasoniaウエルスリミテッド https://www.fasonlajp.com/jp/index.html)

IDFパワーウエルスYahoo知恵袋に出てきた質問を元にして見つけてきたサイト、2つ目のFasoniaウエルスリミテッドは検索していて偶然見つけたサイトです。明らかに互いに酷似していて同じテンプレート由来と思われるのでまとめて検証します。まずIDFパワーウエルスに関してYahoo知恵袋に出てきた質問投稿を引用します。

2022年8月4日投稿

LINEの投資関係フォーラムに招待され、180人ほどもいる参加者の多くが数千万円単位の利益を出していることになっているようです。但し、参加メンバーのリストを見ると「伊東正雄」という名前が7回登場しているようです。180人の参加メンバーが本当に実在しているのか、それらの参加メンバーが本当に数千万円単位の利益を出しているのかはかなり疑問でしょう。そしてこのフォーラムを介して「idfpower」というFX業者に口座を作るように勧誘され、個人情報の入力を要求されているという状況のようです。こうしたLINEの投資関係フォーラムでの勧誘の経緯は上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstansjp.com/jp/index.html) や「検証56」で検証したBULUTUN (https://www.bulutun.site/) やPOOPAC (http://www.ipoopac.com/index.html#)、Askyoloテックリミテッド (https://www.askyolo.net/) といったサイトでも行われており、同じ詐欺グループによる勧誘である可能性も濃厚と思われます。

そしてこのYahoo知恵袋の質問投稿には「idfpower」のURLアドレスが記されていません。そこで「idfpower」を検索してみると複数のサイトが見つかってきました。本項で検証するサイトに加えて例えば

http://www.idfpower.com/ja/index.htm

というURLアドレスのサイトが存在していた形跡が見つかりますが、このサイトは既に閉鎖されているようです。これ以外にも同名のサイトが存在する可能性は残るので実のところ、上で引用したYahoo知恵袋の質問がここで検証するIDFパワーウエルスのサイトに関する質問だったのかどうかは確実ではありません。

まず以下に本項で検証する2つのサイトの冒頭部と言語選択メニューのキャプ画像を示します。まずIDFパワーウエルスのサイトからのキャプです。

次に表題2番目のFasoniaウエルスリミテッドのサイト冒頭部と言語選択メニューのキャプ画像です。

表示言語の選択肢はいずれの場合も英語、香港語、スペイン語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語、ドイツ語、イタリア語、デンマーク語、フィンランド語、オランダ語の13言語になっています。そしてこれらのサイトの冒頭部は明らかに上で検証した2つのスマートコントラクトグループ、2つのグリーンスタンウエルスなどのサイトに酷似しています。以下に比較の為に上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) のサイト冒頭部のキャプを再掲します。

さらにこの冒頭部に続く部分でもこのサイトは上で検証してきたサイトに酷似しています。

まず以下はサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分のキャプです。本項で検証しているIDFパワーウエルス https://www.idfpowerio.com/jp/index.html) → Fasoniaウエルスリミテッド (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) → 上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) の順でキャプを示します。

さらにこの部分に続く顧客数や取引対象を説明する部分についても比較しますやはりIDFパワーウエルス https://www.idfpowerio.com/jp/index.html) → Fasoniaウエルスリミテッド (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) → 上で検証したグリーンスタンウエルス (https://www.greenstans.com.tw/jp/index.html) の順でキャプを示します。

こうして比較してみればIDFパワーウエルス https://www.idfpowerio.com/jp/index.html) のサイトがコピペで量産されたサイトであることは明らかです。顧客数5万人以上といった数字も全く同じであり、その数字の信頼性は極めて疑わしいです。

次に連絡先情報ですが、開示されている情報はやはりかなり限定されています。IDFパワーウエルス → Fasoniaウエルスリミテッドの順でキャプを示します。

メールアドレスは

IDFパワーウエルス services@idfpowerio.info

Fasoniaウエルスリミテッド: support@fasonla.com

となっており、住所はいずれの場合も

>11 Broadway New York, NY 10004

となっています。電話番号はいずれにもありません。そしてニューヨークの住所は検索してみるとBowling Green Offices Buildingという1890年代建てられた地上21階、地下2階のオフィスビルの住所に一致します。地上21階、地下2階というオフィスビルの住所なのに住所に階数とか部屋番号がないというのは住所として不完全です。またこのサイトの「私達について」というページには以下のような記述があります。

いずれの場合も記されている文章はほぼ同じです。そして所在地について以下のような記述があります。

>オーストラリア、スペイン、マレーシア、セイシェル、カナダ、キプロスに代表オフィスまたはサービスセンターがあります。

連絡先情報にはアメリカ・ニューヨークの住所が書いてあるのにここに記されている拠点のリストにはアメリカが含まれていません。またオーストラリア以下の拠点の住所など連絡先情報は記されていません。拠点があると書いてあるのに具体的な住所などの記載がないのは説得力がありません。またこのサイトは明らかに上で検証してきたサイトと同じテンプレート由来で同じグループによるサイトである可能性が極めて濃厚ですが、例えば2つのスマートコントラクトグループのサイトにはイギリスの住所、2つのグリーンスタンウエルスのサイトの場合はそれぞれイギリス・ロンドンとオーストラリア・メルボルンの住所が記されています。同じグループによるサイトとしか思われないのに住所がイギリス、オーストラリア、アメリカとバラバラというのは明らかに異常であり、どれも信頼出来るようには思われません。そして検索していて気が付きましたがIDFPOWER WEALTH (IDFパワーウエルス)」に対応すると思われるイギリスの法人登録が見つかってきました。Fasoniaウエルスリミテッドに対応すると思われる法人登録も当然探しましたがこちらは見つかりません。以下にIDFパワーウエルスのものと思われる法人登録のキャプを示します。

法人登録の日付は2021年10月20日となっていて業種は金融関係で矛盾がありません。そしてこの法人登録の住所は以下のようになっています。

>Unit G1, Capital House 61 Amhurst Road, London, United Kingdom, E8 1LL

この住所は「検証13」以降の一連の中国系と思われる詐欺グループによる詐欺サイトの検証で詐欺目的と思われるサイトに対応するイギリスの法人登録で登場する住所と同じであり、例えば上で検証したGARDALAに対応する法人登録グリーンスタウエルスに対応する法人登録でもこの住所が登録上の住所となっています。この住所を法人登録上の住所としているこれ以外のサイトについてはリストがGARDALAの検証の中にありますから参照してください。

そしてこの法人登録の経営者情報のページを見ると2021年10月20日設立という新しい法人なのに2022年3月4日付で経営者の交代が行われており、前経営者のUNG, Lykimと現経営者のROTH, Monyta、計2名の経営者の情報が記されていますがいずれもカンボジア国籍、マレーシア在住となっています。

そして現経営者のROTH, Monytaという人物はDBAYE MARKET LIMITED (法人番号 13711648) という法人の経営者も兼務していることになっています。この兼務先の法人は「検証34」で検証したDBAYE MARKET LIMITED (DBAYEマーケットリミテッド http://www.dbaye.com/ja/) に対応すると思われる法人です。つまり本項で検証しているIDFパワーウエルスと「検証34」で検証しているDBAYEマーケットリミテッドは同じグループによるサイトである可能性が極めて濃いです。同時に本ページで検証しているスマートコントラクトグループ以下の一連のサイトと「検証34」で検証しているFUNRATS ウエルスリミテッドなどDBAYEマーケットリミテッドと同じテンプレート由来と思われる一連のサイトも同じグループによるサイトと考えて間違いないでしょう。

それからIDFパワーウエルスの新旧の経営者はいずれもカンボジア国籍、マレーシア在住となっていますが、DBAYEマーケットリミテッドの法人でも経営者情報のページによれば2022年3月30日付で経営者が交代しており、ROTH, Monytaというカンボジア人経営者の前任、法人登録時の経営者はYU, Juanという中国国籍、中国在住の人物です。本ページで検証している一連のサイトおよび「検証34」で検証している一連のサイトの運営に関わっているグループはやはり中国との関連が強く疑われます。

さらに連絡先情報を探して例によってWho Is 情報も確認しましたが登録者に関する情報はいずれのサイトについても何も開示されていません。サイトの登録・開設日は以下のようになっています。

サイト名 登録・開設日

IDFパワーウエルスリミテッド 2022年5月23日

Fasoniaウエルスリミテッド 2022724日

IDFパワーウエルスのサイトの登録・開設日 (2022年5月23日) は対応すると思われるイギリスの法人登録の日付 (2021年10月20日) と半年以上離れていますが、上で少し触れたように同じIDFパワーウエルスという名称で既に閉鎖されたサイト (http://www.idfpower.com/ja/index.htm) が存在していた痕跡も見つかるのでここで検証しているサイトは同じ名称が使い回された何番目かのサイトなのかもしれません。

そしてこれらのサイトは明らかに同じテンプレート由来と思われるサイトでの被害報告などから考えても非常に危険なサイトの疑いが濃厚です。これらのサイトでの投資勧誘、特にLINEの投資関係フォーラムに招待されてこのサイトに誘導されるというパターンでの勧誘には絶対に応じるべきではありません。 


●Fasonla Wealth Limited (Fasoniaウエルスリミテッド http://www.tradingtech.jp/jp/index.html)

上で検証したFasoniaウエルスリミテッド (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) について検索していて発見したサイトです。同じ名称でサイトの見かけも非常によく似ており、しかも上で検証したサイトは時期は不明ですが閉鎖されたようなのでここで検証するサイトが後継サイトということになるものと思われます。

まず例によってサイト冒頭部のキャプを示します。

この冒頭部は以下にキャプを再掲しましたが上で検証した同じサイト名のサイト、Fasoniaウエルスリミテッド (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) の冒頭部と全く同じに見えます。

表示言語の選択メニューについても本項で検証しているFasonlaのサイト → 上で検証したFasonlaのサイトの順で以下にキャプを示します。選択肢はいずれの場合も英語、香港語、スペイン語、日本語、マレー語、タイ語、ベトナム語、ヒンディー語、ドイツ語、イタリア語、デンマーク語、フィンランド語、オランダ語の13言語で2つのサイトはこのメニュー部分でも全く同じに見えます。

次にサイトの特長を6項目にまとめて説明している部分についても本項で検証しているFasonlaのサイト (http://www.tradingtech.jp/jp/index.html) → 上で検証したFasonlaのサイト (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) の順で以下にキャプを示します。

同様に顧客数や取引対象を説明している部分についても本項で検証しているFasonlaのサイト (http://www.tradingtech.jp/jp/index.html) → 上で検証したFasonlaのサイト (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) の順で以下にキャプを示します。

この部分も互いに非常によく似ていますが、唯一クライアント (顧客) 数が以前に検証したサイトでは5万人以上となっているのに本項の検証対象であるサイトでは50万人以上に増えているようです。果たしてそれだけの顧客が本当に存在するかどうかはまた後述します。

さらに連絡先情報が示されている部分についても本項で検証しているFasonlaのサイト → 上で検証したFasonlaのサイトの順で以下にキャプを示します。

本項の検証対象であるサイトで3つのイラストの1つの表示がおかしくなっていますが、やはり互いに非常によく似ています。そして右側に示されているアメリカ・ニューヨークの住所 (11 Broadway New York, NY 10004) は2つのサイトで共通ですが、メールアドレスは異なります。

サイト名 (URLアドレス) メールアドレス

Fasonla (http://www.tradingtech.jp/jp/index.html) service@tradingtech.jp

Fasonla (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) support@fasonla.com

電話番号はいずれにもありません。そしてニューヨークの住所はFasonla (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) の検証で書きましたがBowling Green Offices Buildingという1890年代建てられた地上21階、地下2階のオフィスビルの住所に一致します地上21階、地下2階というオフィスビルの住所なのに住所に階数とか部屋番号がありません。住所として不完全と思われます。

そしてこのサイトの場合も「私達について」というページには以下のような記述があります。

この文章も上で検証したFasonla (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) のサイトにあった記述と全く同じです。そして拠点のある場所としてオーストラリア、スペイン、マレーシア、セイシェル、カナダ、キプロスが挙げられていますが、それらの世界各国の拠点の具体的な住所などの情報はありませんし、トップページの連絡先情報の項目に住所が記されていたアメリカ・ニューヨークが拠点のリストに含まれていません

さらに連絡先情報を探して例によってWho Is 情報も確認しました。以下にWho Is 情報のキャプを示します。

このWho Is 情報でまず気になるのは黄色の枠で囲った部分に記されているサイトの登録・開設日が2022年9月20日となっていることです。この検証は2022年10月上旬に書いているので半月ほどしか経過していない非常に新しいサイトであるということになります。

そして赤枠で囲った部分に記されている登録者に関する情報を以下にまとめます。

登録者名: sdfa fashg

メールアドレス: woaibbaba9@gmail.com

住所: 060-8588 MIN PHNOM PENH, PHNOM PENH

電話番号 +855.69310015

メールアドレスは無料登録できるgmailのアドレスです。そして住所はカンボジアの首都であるプノンペンの住所のようですがこの住所は不完全と思われます。電話番号もカンボジアの国番号である[+855] から始まっています。

その後、このWho Is 情報の登録者名、メールアドレス、カンボジアの住所、カンボジアの電話番号は以下の2つのサイトのWho Is 情報でも登場していることが分かりました。

「検証34」 Allyファイナンシャルインコーポレイテッド (https://www.allyfx.jp/index.htm)

「検証65」 キャピタルファイナンシャルアドバイザーズ (https://capitalfa.jp/)

これらの登録者に関する情報がどれほど信頼出来るかは疑問ですが、ほぼ間違いなく登録者情報が一致する3つのサイトは同じグループによるサイトでしょう。

そしてサイトの登録・開設日が極めて新しいことから当然ともいえますがこのサイトへのアクセス状況は以下に示すように非常に少ないようです。1日当たりの独立訪問者数といった数字が全て検出限界以下になっています。

上で示したようにこのサイトには「世界中のクライアント 50万人以上」という記述がありますが到底事実とは思えません。

なにしろ極めて新しいサイトなのでこのサイトでの投資を勧誘されたといった報告は現時点で確認されていませんが、このサイトと極めてよく似ていた、そして検証を書いたFasonla (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) のサイトが何の告知もなく閉鎖されていることなど考えればこれも非常に危険なサイトの可能性が高いです。このサイトでの投資を勧誘されても決して応じないことを強く推奨します。


※付記

Yahoo知恵袋に本項で検証したFasoniaウエルスリミテッドに関すると思われる質問が出てきました。質問の時点で上で検証したFasoniaウエルスリミテッド (https://www.fasonlajp.com/jp/index.html) は閉鎖されていたので質問の対象は本項で検証したFasoniaウエルスリミテッド (http://www.tradingtech.jp/jp/index.html) である可能性が高いです。さらにこれまで見つかっていない同名のサイトに関するサイトが他にもあるという可能性は残ります。とにかく質問を引用します。

これだけしか情報がないので詳しいことが分かりませんが山崎隆志と名乗る人物に勧誘されてFASONLAに入金してしまい出金出来なくなっているようです。