闇の中には
何も見えなかった
先も見えず
手探りで
彷徨っていた
そして、やっと射してきた――光
神が宿した
崇高なる命は
多くの人を救った
そのように
世に生まれ出た
私の姪は
彷徨える私に
一条の光と喜びをくれた
その中に、悟りもあった
なぜに、この苦しみに満ちた世に
生きなくてはならないのか
その答えはまだ
手にはしていないが
命は輪廻してゆく中で
少しずつ成長してゆく
私もまた
出会いと別れの中で
少しずつ大人になってきた
闇の中の光は
今やまばゆいばかりに輝いている
幼子よ
あなたの笑顔に
彩られているオーラもまた
素晴らしい光を放っている
私に悟りを
一つもたらしてくれたあなたは
この先も私を
その小さな御手で
照らしてくれることだろう
私は歩く
あなたの先を歩く
つまずき、転び
そして起き上がりながら
どうか見ていてほしい
そして学び取って行ってほしい
あなたにあるはずの闇を
――救いたいから