私の足元には
あの人の歩いた足跡の
あったはずの土の上に
草むらが広がっている
一瞬でいい
あの人に抱きしめられたかった
私は歌う
土のオカリナで
天空に響く
メロディで
あの人のもとへ
届くようにと祈りながら
今はどこにいるのか
地球の裏側の
アンデスのふもとで
ヤギでも飼っているのが
優しいあなたには
ふさわしい
この土地が
あなたを忘れても
私は忘れはしないわ
最初で最後のデートの
深い深い夜を