いろんな人がいることが
私には苦痛だった
自分と他人が違うことが
恐怖だった
凍てつく瞳
どうにもならない手足をばたつかせ
必死にもがくプールの底
足を引っ張らないで
私の足を
あなたは誰?
私の足首から
手を離してちょうだい
気がついたら学校の中
独りぼっちで私は
海を眺めていた
水・水・水の嵐
ほら ここにも
人間がいる
思春期を乗り越えたはずなのに
私はまだどこかで
同じ立ち位置にいて
もがいてもがいてもがいている