ひっそりと
猫もネズミも
寝静まった頃
私は独り起き出して
サバンナのカクテルを飲む
思う
ゆきちゃんとの
この長い恋を
途切れた記憶に
淋しい愛があり
私だけが
成熟しきって
木から落ちた
さようならは言わない
あなたが死ぬその日まで
温めておく
このふところで
真っ赤になった恋を
親にも告げず
私は独り抱きしめる
いたいけなこの恋で